2008/06/01
もの国メルマガ 第91号
\(^_^)/ ============================================================================ ★☆★☆★☆ ものづくり共和国メールマガジン ★☆★☆★☆ http://monokuni.com/ 2008-05-31 第91号 ============================================================================ /(.^.)\ ---------------------------------------------------------------------------- 北京オリンピックまでもうすぐですが、チベット問題や四川省の地震などもあって 何となく盛り上がりにくい感じがしています。そんな中でも盛り上がっているのは競 泳の水着問題。国内のメーカーも頑張ってよい製品も作ってきたようですが、3社の うち2社が山本化学工業株式会社という資本金1000万円の会社の素材を使用して いるとのこと。最近には珍しく勇気をもらえるニュースです。 今月号も最後までお付き合いください。 (編集責任者:今野靖尚) ---------------------------------------------------------------------------- 5月号の主な内容☆ ---------------------------------------------------------------------------- ●5月のものづくり共和国: ・5月定例会の模様 ●早稲田大学商学学術院教授 鵜飼信一先生: ・中小企業随想録(90) 基本姿勢その2 ●もの国総合研究所マンスリーレポート 第90号: ・原材料費の高騰が「ものづくり」に与える影響・・・ ●ものづくり共和国物語 第81回: ・ゆく年くる年(4) ●「もの国」スタッフ今月のひと言: ・5月病は?特に関係ないです ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ◇5月のものづくり共和国◇ ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ 【5月の主な活動報告】 ・10日 5月定例会 場所:てくのかわさき 川崎PR製品製作ついての話し合いと、事業継承勉強会が行われました。 オブザーバーに榊原さん(講師)、木村さん、相沢さん、井出さん、入内 島さんに参加していただきました。ありがとうございました。 ♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜 【6月の活動予定】 ・28日 定例会予定。場所:今野工業 幹事:阿部スタッフ お問い合わせは、http://monokuni.com/ から。 ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ 中小企業随想録(90) 基本姿勢その2 早稲田大学商学学術院教授 鵜飼信一 1990年代の終わり頃から毎年学生を連れて墨田区内にある鋳物工場を訪問している。 パートを含めて15名ほどの規模で、住宅・建設用の金属部品など(主に真鍮)の鋳造 と、切削・研磨加工をやっている。会長が77歳、その長男50歳が社長で、次男が専務 だ。鋳造工程では、社長の長男27歳と細身の筋肉質76歳とがっしりした60歳前後の二 人の熟練工がメインで作業をしている。2007年からは社長の次男21歳も働き始めた。 社長の長男がこの工場で働き始めたのは2002年、20歳の頃である。この工場で最も 重労働なのは1200度の炉から5キロほどの湯を長い柄杓のようなもので汲み上げて砂 型に注ぐ作業だろう。この若者も当初はその補助的な作業を行っていて、2002年には 筆者の目の前で火傷を負ったこともあった。しかしそれにもめげずに続けて、次第に この作業を仕切るまでになってきた。砂型の造型や研磨作業にもかなり熟練してきた。 背中の筋肉も盛り上がってきた。怪我もした年月の中で体型も変わるほどの重労働を 続けてきたということは、自らの中にインセンティブを持っている証であろう。 彼の注湯作業や湯を入れた砂型を持ち上げる作業の姿勢を毎年観察していて気がつ いたことがある。溶けた銅合金を柄杓のようなもので砂型に入れる時、身体とりわけ 腰には相当の負荷がかかる。また、湯を注いだ砂型を何個か重ね合わせると20キロか ら30キロ(小生が持ち上げた実感による)になり、これを抱え上げて運ぶ時にはさら に一層の負荷が腰を直撃する。長身(180センチくらい)の彼はこれらの作業をする 時、背中が丸くなる傾向がある。当初は構えの足幅も、長い足の割にかなり狭かった。 先輩の熟練工二人は互いに体型は異なるが、力を入れる作業では、背中、とりわけ腰 椎と仙骨の境目周辺をしっかりと張っている。こうすると身体に無理なく十分な力を 出すことが出来るのである。このあたりはウェイトトレーニングにおけるデッドリフ トの姿勢と全く同じである。 彼は背が高いから腰を落としてこのような姿勢をとるのが困難なのかもしれないが、 腰痛にならなければよいがと懸念していた。案の定、2004年の終わり頃に腰を痛めて 通院した。しかし、その後2005年5月に会った際には、砂型を持ち上げる姿勢が少し 変化していた。足幅を広くとって腰をしっかり落として背中を張って力を出している のである。この方が腰が痛くならないという。聞けばリハビリで腹筋運動や足腰の鍛 錬もしたらしい。激しい腰痛を体感して作業姿勢が合理的に変化してきたようだ。 彼の祖父に当たる会長が砂型に湯を注ぐ姿は植木に水をやるかのように何の苦もな く行っているように見える。数段重ね合わせた砂型も軽々と抱えて運ぶ。姿勢も背中 から腰にかけての筋肉のつき具合も見事なものである。これが何十年も重労働を積み 重ねてきた人達だけが持つ身体化された知識の勲章なのであろう。 2008年5月にこの工場を訪問した時に彼が砂型を持ち上げる姿勢を再チェックして みた。全般には腰を痛める前よりも良い姿勢であったが、時折、姿勢が崩れ、以前見 た腰痛回復後の姿勢よりも少し背中が曲がって、足幅が狭くなり、腰高になることが ある。このため骨盤の上辺りから肩甲骨辺りにかけて背中が大きく丸まってしまう。 とりわけ作業が忙しくなる時にこの傾向が見られる。 考えてみれば、彼もここ1、2年はしっかりと独り立ちして、作業全般を仕切ってい る。あらゆる工程において判断をしながら作業をするとともに仲間に適切な指示を出 さなければならない。砂型を作り、炉の管理をし、試しに1つの砂型に注湯してバラ す。その仕上がり具合を見て湯を調整する、などをしてから本番に入る。砂型を運ん で高さ10センチくらいの台の上に載せ、そこに溶けた銅合金を注湯する。10個ほどな らんだ台の上に砂型が載せられていく。注湯した砂型の上に更に砂型を載せて注湯す る。注湯し終わって3枚重ねになった砂型を持ち上げて運ぶ。この作業が延々と続き、 都合100枚くらいの砂型に注湯する。 この忙しい作業の中で、彼は時折、腰に手を当てている。やはりまだ少し腰が痛む ようだ。彼もどのような姿勢をとれば腰が楽かは分かっている。持ち上げるときしっ かり腰を落せばよいのだが、意識が作業内容に集中していると姿勢の方まで気を配れ ない。砂型を乗せる台を高くすればこれを持ち上げるのは楽になるが、それでは注湯 作業がやりにくくなってしまう。その意味では熟練が進んで、作業を任されることに より、基本姿勢が少し乱れてきたのではないかと思う。 また、興味深いことに彼の弟(背は少し低い)も初期の頃の彼と全く同じ姿勢であ った。家族の中で、持ち上げる姿勢が最も良いのは、頑丈な背中を持ち、いまだにサ ッカー指導もしている彼の祖父である。その次が彼の父親だが、彼もまた腰痛持ちで ある。結局、10年以上の年月をかけて腰痛を繰り返しながら基本姿勢を体得してゆか なければならないのだろう。学生スポーツと違っていつもコーチがフォームをチェッ クしてくれているわけではないので、作業の正確さと効率性を追求する中で、痛みな どの身体内部からの信号を頼りにフォームを調整していかなければならない。 長い目で見れば、高度な技能を身につけるために必要な基本姿勢が腰痛対策にとっ ても重要な姿勢なのである。そしてこれは事故を起さないための安全管理の基本でも あろう。腰痛対策は「力を出す」作業において最も重要であると言っても過言ではな い。しかし、そのための基本姿勢はOJTだけではなかなか身につかない。そこで重要 となってくるのは日常生活の過ごし方である。リラックスしている時も、食事をして いる時も、遊んでいる時も気がついたら時々よい姿勢をとる訓練をすることである。 自分の身体を対象にプラン・ドゥ・チェックを繰り返すのである。難しく言えば行住 坐臥、自己鍛錬と自己管理の世界である。内側から自分を見つめる、自分にアクセル をかける、ブレーキをかける。この繰り返しが身体化された知識を形成する。 ============================================================================ もの国総合研究所マンスリーレポート 第90号 ◆ 中村智彦 ============================================================================ 先日、鹿児島の霧島に行ってきました。焼酎の蔵元を見学させていただき、霧島神 宮も参詣し、そして焼酎の試飲会・・・・仕事絡みながら、良かったです 笑 しかし、地元も中小の蔵元さんたち、全国から集まった販売店さんたち、そしてそ れを結びつける卸商の方。ものづくりから、販売まで、大量生産低価格といったこと だけではないという意気込みが伝わってきました。 ************************************** 原材料費の高騰が「ものづくり」に与える影響・・・ 原材料費の値上がりが急激である。中小企業の経営者たちと話をしても、昨年末く らいから、その話ばかりである。 原油高とそれに関連するガソリン価格の高騰が、一般の生活に直結する話題として 取り上げられることが多いが、それ以外の深刻さも増しつつある。 景況に関しても、依然として政府発表では「緩やか」な状況というものだが、各地 の中小企業経営者と話しをする限り、すでに昨年から(人によっては、一昨年の秋口 以降)急激に悪化してきていると指摘する人が多い。 製造業に関しては、鋼材をはじめとした原材料の高騰が次第に中小企業の経営を圧 迫しつつある。関西のある中小企業支援機関の関係者は、「今年は状況がかなり悪化 するのではないかと考えている。後継者がいないところや、もともと収益率が低い経 営をしていたところなどが一気に廃業に動くだろうし、倒産も増加すると予想され る」と話す。 原材料価格が高騰していることは、周知の事実であるし、トヨタや日産などは、す でにアメリカでの自動車価格を値上げ、さらに国内でも値上げは不回避との見方を記 者会見で発表している。他のメーカーの多くも、製品価格に転嫁していくことを表明 している。だとすれば、原材料価格の上昇を吸収できるのかと言うと、事態はそう簡 単ではない。 「価格の値上げどころか、値下げ交渉をされる。」サブプライムローンの破綻に端 を発した景気の後退は、次第に国内の景気を悪化させており、大手企業の経営にも影 響を及ぼしている。コストの削減は至上命題になっており、調達コストのさらなる削 減を目指している。その結果、国内の中小企業に対しては、値下げ要求が繰り出され ているのだ。原材料費の高騰、発注量の減少、さらに価格の値下げ要求と、中小企業 にとってはトリプルパンチを受けているようなものだ。 しかし、こうした問題も、まだ序盤だという意見も多い。「高騰しても、金を払え ばモノがあるうちはいい。このまま行けば、金を出してもモノが入ってこない事態が 発生するのではないか。」ある中小企業経営者は、ここ数ヶ月の状況を見て、そう警 戒する。材料商に発注しても、販売量を制限してくるという。最近の急激な価格上昇 を見て、売りしぶりが起こっている可能性が高いと指摘する。もちろん、その材料商 も入手に困っているという可能性も捨てきれない。諸外国との価格競争に日本が負け てきており、原材料を調達できなくなっている状況は、多くで指摘されている。「目 先だけの利益を考え、原材料費の高騰は知っていながら、無理な値引き交渉を行う大 手企業が少なくない。このまま行けば、気がつけば、外注先企業が次々に廃業、倒産 し、さらには原材料の安定供給が崩壊すれば、日本のものづくりの根幹そのものが揺 さぶられる可能性すらある」とその経営者は指摘する。 10年ほど前の原材料費高騰の折には、合理化などで上昇分を吸収するだけの余裕が あったと多くの経営者が指摘する。しかし、今回、昨年度後半からの高騰は、需要の 減退と、需給バランスの不安定化という今までになかったような状況を併せ持ってい る。多くの経営者が警戒するのは、これらの点である。原材料費高騰も、単に価格が 上昇しただけで、「モノは高くなったがある」という従来型とは違っている。我々は、 どうしても価格の上昇だけに関心を向けがちであるが、それ以上の変化が起こりつつ あることを認識しなくてはならないだろう。また、そうした状況の変化に対して、ど のように対処すべきなのかも、きちんと議論しておく必要があるだろう。政府や地方 自治体において、原材料費高騰による中小企業の経営悪化に対して支援制度が発表さ れているが、原材料の安定供給という課題は、単に中小企業政策にとどまらず、大企 業も含め、我が国の産業政策そのものに影響するものだ。 いずれにしても、今年は以前にも増して、中小企業にとって非常に厳しい一年にな りそうだ。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 鵜飼先生、中村先生の過去の原稿をブログ形式でアップしています。 http://monokuni.com/(もの国ブログへ)読み逃した方は上記アドレスからどうぞ。 ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ものづくり共和国物語 第81回 ◆ 今野靖尚 ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ゆく年くる年(4) さて、2000年12月31日「ゆく年くる年」当日。NHKスタッフの皆さんは昼 には今野工業に到着し準備をはじめる。とりあえず筆者は担当なので昼前には会社に 来ていた。放送は紅白歌合戦が終わり明けてAM12:25頃なのであと12時間はあ る。ディレクターさんの話だと準備が前日からという方が多いそうで「こちらは短い 方です。」着々と進む準備を「記念だから」とビデオに収めたりして時間をつぶす。 暗くなった頃、リハーサルが始まる。設定としては「もの国」が新年会をしていて 私はなぜかその横でパソコンをしている。そこにアナウンサーが来て「今後の抱負 を」とマイクを向ける。「ホームページは自分たちの言葉で表現できるのでそれを使 って自分たちを含めた製造業の活性化につながればよいと思います。」と答える。と いうものだ。なんどもリハーサルをしたのだが、アナウンサーが必ず私の名前を間違 える。正解はヤスヒサなのだが、ヤスタカさん、ヤスノリさん、ヤスユキさん、ヤス ナオさん・・・思いつくヤスの付く名前を全部言ったのでは無いかと思うくらいで、 結局リハーサル中一度も正確に名前を呼んでもらえなかった。あげくにカメラに写ら ないところに私の名前を張り出したくらいだった。 つづく ============================================================================ ▽▲▽▲「もの国」スタッフ 今月のひと言 ▽▲▽▲ ============================================================================ ・私にとっても、大切な方がお亡くなりになりました。心より謹んでご冥福をお祈り 致します。 ジョイ ---------------------------------------------------------------------------- ・今年も5月某日、年に1回のライブイベントに行ってきた。昔遊んだ仲間に会うのは 良いのだが、やはり20年と言う年月は人の容姿をこうも変えるものなのか!・・・ と、感嘆しきり。美少女→お姉さん→おばさん!少年→お兄さん→おじさん!! しゅう ---------------------------------------------------------------------------- ・半袖出したり毛布だしたり忙しい一ヶ月でした。もうすぐ梅雨ですな。 アシタカ ---------------------------------------------------------------------------- ・今年から中学生になった長女が吹奏楽部に入部しました。それまで触ったことも縁 もなかった楽器を担当しましたが、すごいペースで成長していく姿にびっくりして います。 コウ ---------------------------------------------------------------------------- ・普段会社や自宅では何でも自分で設置やメンテをしていますが、今回ガレージに新 品エアコンの設置工事を自分で施工します。室外機を乗せる金具を取り付け中は、 近所の親父さん連中は興味深々に見てたり、話し掛けて来たり。 それから一ヶ月程放置して有るので、皆どう思っているのやら・・ あしげ ---------------------------------------------------------------------------- ・健康診断が終わったら、飲みすぎたようだ。 ワッキ− ---------------------------------------------------------------------------- ・最近不審者が非常に多い。学校近辺や通学路等にも現れているらしい。うちの近所 にも出たらしい。もしかしてあなたの隣人がそうかもしれない。もう知らない人を 見たら不審者と思えということか?判断は難しいけれど日々気をつけていかなけれ ばならない問題だとと思う。いやな世の中だ。 "Don't talk to strangers!!" マイケル ---------------------------------------------------------------------------- ・中古車なんだけど新車購入、と言ってもチャリだけど26インチに飽きた感じがし たので大きいタイヤにした相対的に車体もデカイ、色は黒まるで実用車のう・・・ トーフ屋? 山サン ---------------------------------------------------------------------------- ・「もの国」と「ものづくり自由区」のホームページを統合しました。活動報告はア ルバム形式に、「もの国」概要にスタッフの会社紹介が載ってます。今後は見た目 も替えていきますのでぜひ見に来てください。さて、CSSの勉強、勉強。 ヤックル ---------------------------------------------------------------------------- 皆さんのご意見ご感想をお待ちしております。 http://monokuni.com/ (お問い合わせへ) 次号は6月30日発行の予定です。 ############################################################################ ★著作権は ものづくり共和国 もしくは情報提供者に帰属します。掲載記事を許可 なく転載することを禁じます。配信されたメールを第三者に転送したり、Webサイト へアップするなど、メールの再配信はお断りします。 Copyright(c)The Republic of Manufacturing.All Rights Reserved. ############################################################################ ---------------------------------------------------------------------------- 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