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2007/07/09

「今そこにある未来」(未来工学研究所メールマガジン)2007.7.9号

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                       Hints for the New Century
                      未来工学研究所メールマガジン
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                               今そこにある未来
             Clear and Present Future

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           ■ 2007年7月9日号(第76号) ■




――――――――――   も・く・じ  ――――――――――――――

 ◇ 空き巣にご用心!

  ◇ 体重がどんどん増えていく

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  ◆
 ◇
◆   空き巣にご用心!
 ◇
  ◇
 


◆ ひと夏の想い出とメール

数年前の夏、自宅が空き巣に入られたことがあります。警察に通報し、熱帯夜の
暑い中、所轄の警察署から刑事さんと鑑識担当官が来てくれました。幸い、何も
盗られませんでしたが、多少気分が悪くなりました。

先日、同じ町内に引っ越す予定の方からメールで問い合わせがありました。空き
巣が多い地域なので心配ですという内容です。たしかに犯罪の発生状況は住む
場所を選ぶポイントのひとつになると思います。
 
◆ 警察の情報発信

東京では犯罪の発生状況に関する情報源がいくつかあります。例えば所轄の警察
署のサイトでは空き巣の地域別発生状況のグラフを掲載しています。残念ながら
丁目ごとの数字はありませんが、昨年は概ね減少か横ばいといった状況です。

もう少し詳細な状況を知りたい場合は警視庁の犯罪発生マップ(*1)が参考になり
ます。犯罪発生マップは、ひったくり、住居対象侵入盗、事務所等侵入盗、車上
ねらい、粗暴犯の5つの犯罪について昨年1年間の発生総件数を示しています。 
*1犯罪発生マップ
URL:http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/toukei/yokushi/yokushi.htm

犯罪の発生件数が多い地域は危険と思いがちですが、空き巣の発生件数は地域の
人口や世帯数に比例するでしょう。集合住宅に住む単身者が多ければ、昼間は出
かけていて留守の可能性が高いわけですから、発生件数は増えそうです。つまり、
地域の特徴を考慮して判断する必要があります。

◆ より詳しく知るためには
 
警視庁にはもう1つの情報源、犯罪情報マップ(*2)があります。これは区市町村
別の刑法犯発生状況を、毎年1月からの認知件数の累計により色分けして表示し
ており、より直近の状況を把握できます。表示される罪種は、ひったくり、侵入
窃盗、車上ねらい、自動車盗、オートバイ盗、自転車盗、粗暴犯、そしてその合
計、全刑法犯です。
*2 犯罪情報マップ
URL:http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/toukei/johomap/johomap.htm

私の居住地区の今年1月から4月までの犯罪認知状況を見ますと、全刑法犯は11
〜26件で周囲と比較しても差がありませんが、内訳を見ると侵入窃盗が9〜12
件でした。つまり、この4ヵ月間で判断すれば、私の居住地区は残念ながら「空
き巣が多い街」ということになります。
 
◆ やっぱり自衛するしかありません

犯罪発生マップの昨年1年間のデータと犯罪情報マップの直近4ヵ月のデータは
どちらがより居住地区の真実の姿を表わしているのでしょうか。被害のあった地
域では住民が警戒してしまい、犯行しにくいでしょうから、この地域では今年は
もう空き巣は発生しないかもしれません。直近のデータだけで判断するのは早計
かと思います。

しかし、空き巣が発生しているのは事実ですから、対応はしたほうがよさそうで
す。知らない人を見たら、泥棒と思わなければいけないなんて、嫌な世の中です
が仕方ありません。皆さまも防犯には充分注意してお過ごしください。

                               主任研究員 緒方 三郎(おがた さぶろう)


 
  ◆
 ◇
◆   体重がどんどん増えていく
 ◇
  ◇
 


筆者の体重が増え続けている。先日、スーツを作るため、高田馬場のAOKIで店
員にウエストを測ってもらったところ89cmもあった。昨年11月には、体重66.2kg、
体脂肪率17.0%だったのが、本年3月には、69.5kg、19.5%、今月に入って、
72.2kg、21.5%まで増加した。このままのペースで増え続ければ、年末には、
体重は76kg、体脂肪率は24.4%まで達する可能性がある。

筆者の父親は、筆者と同じ位の年齢の時に体重が80kgで糖尿病を発症したとい
うことである。父親の場合は、毎日仕事の帰りに池袋で餃子を食べたりした特殊
事情があるらしいが、筆者も高リスクの遺伝子をかかえてこのままのペースでの
ん気でいれば糖尿病まっしぐらだ。

ちなみに、先月6月にNBER(National Bureau of Economic Research)に発表さ
れたノースカロライナ大学のRuhm教授の論文によれば、2020年には、アメリカ
の男性で「太り過ぎ」overweightの人の割合は77.6%、女性では71.1%まで
増加するだろうとのことである。過去のトレンドに基づいた統計的手法Quantile 
regression methodを用いて予測している。

日本では、BMI(Body Mass Index)、すなわち、キログラム表示の体重をメート
ル表示の身長の2乗で割ったものが25以上であれば、「肥満」とされるが、アメ
リカで25以上では「太り過ぎ」、30以上になって初めて「肥満」obesityである
とされる。Ruhm教授によれば、アメリカの「肥満」の定義に当てはまる人は、
2020年には、男性で、40.2%、女性で43.3%まで増加するということだ。

もっとも、2020年になると、「肥満」人口が更に増えるのは確かであるが、アメ
リカでは1980年頃から肥満人口の割合の増加傾向が顕著になり、1980年代
初頭では、男女で「肥満」割合が15%だったのが、2000年初頭の全国調査では、
男女で30.5%まで増えているということである。

もっと上の「肥満」の分類がアメリカではあって、BMIが35以上では「第2級肥満」
Class 2 obesity、40以上では、「第3級肥満」Class 3 obesity、45以上では、
「第4級肥満」Class 4 obesityであるとされる。筆者の身長171cmであれば、
(アメリカの)「肥満」では87.7kg、「第2級肥満」では、102.3kg、「第3級肥満」
では117.0kg、「第4級肥満」では133.1kgということになる。今の体重72.2kg
ではBMIが24.7になるので、日本では「肥満」一歩手前であるが、アメリカでは
まだ「太り過ぎ」にもなっていない段階になる。恐ろしいことに、Ruhm教授は
「第2級肥満」でも、男性で16.4%、女性で25.3%まで増える、と予測している。

さて、日本である。筆者のイメージでは、日本においては、アメリカでは普通に
よく見る明らかに第2級以上の「肥満」に該当する人を街で見かけることは少な
いし、特に高齢者や女性の「肥満」の率はかなり低い印象である。数字を見ても、
BMIが25以上の男性の割合は日本では約3割で、アメリカの67.2%に比べれば
随分と低い。ただ、今後、日本においても「肥満」の割合がアメリカ同様増えて
いく確率はかなり高いのではないか。

第1に、日米の食生活の差がおそらく今後ますます小さくなってくる。

第2に、高齢化が今後進むこと。アメリカでは、20〜39才の男性では「肥満」は
24%であるが、60〜74歳では36%である。女性の60才以上の40%は「肥満」
である。

第3に、日本社会のアメリカ化、要するに社会のいろいろな局面における競争の
増加。筆者の感覚では、ストレスが高くなれば体重が増える。最近、マクドナル
ドで750キロカロリーを超えるメガマックがたくさん売れたり、コンビニでジャンボ
プリンがが売れたりしていると聞くが、仕事で疲れたサラリーマンがやけ食
いしているのではなかろうか。

第4に、社会の経済格差の増大。アメリカでは、社会階層や貧困も「肥満」にか
なり影響していると見られる。2004年の映画、Super Size Meを見ればあらため
てよく分かることだが、値段の安い高カロリーのファーストフード系の食物は肥
満を増加させるのだ。アメリカでは、非メキシコ系黒人女性の「肥満」の割合は
49.7%に達し、白人女性の30.1%を大幅に上回っている。

さて、最後に、個人的には一番の関心事である筆者の体重であるが、アメリカや
日本の人々の肥満割合が高くなろうが、食品産業の戦略が高度になろうが、要す
るに、最終的には、たばこと同様に、個人の選択の問題だ。一つ、地道に帰宅時
は隣りの茅場町駅まで歩いて、外食時にはご飯を少し残し、寝る前の500mlの
発泡酒を止めることにでもしようか。

                主任研究員 依田 達郎(よだ たつろう)



■□
◇◆
■◇             編集後記    
□■
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小暑を過ぎて暑中見舞いを書く季節になりました。日ごろ会う機会の少ない
ご家族、知人、友人に、1枚したためてみてはいかがでしょうか。きっと喜ばれると
思います。
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▼ 『今そこにある未来』2007年7月9日号(第76号) 

▼ 編集: 緒方 三郎(s.ogata@iftech.or.jp)
▼ 発行:(財)未来工学研究所/IFTECH
          ホームページ:http://www.iftech.or.jp

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