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2007/10/08

大阪日中友好協会が発行するメールマガジン

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    □■□■□■□■ メルマガ「大阪日中・えとせとら」(経済版)■□■□■□■□
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              ◆大阪府日中経済交流協会からのお知らせ◆
                     2007年10月8日(月)K−120号 
=================== http://www.kaigisho.com/keizai/ ===発行部数1,620部====
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今回の内容は・・・
◇10月の行事案内
第243回・第244回例会・第2回連続市民講座「日中なにわ塾」
◇連載:呆鳥の徒然がたり/第9回「車いすの神様と母」
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■ 第243回・244回(10月)例会
連続市民講座 「日中なにわ塾」第3回、第4回開催のご案内
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昨年好評開催された連続市民講座「なにわ塾」が、今年も新しい講師陣を迎えて好評
に開催されています。月定例開催の例会と兼ねています。多数の会員、市民、学生の
方々の参加をお待ち申し上げます。
資源や水不足に悩み、環境汚染のなか、「二等公民」農民工の労働力で高度成長の道を
驀進中の中国、このままでいいのか、これからの中国はどうなるのか、「一歩早い」
情報提供の市民講座です。
◆第3回 2007年10月13日(土)14:00〜15:30
「中国は社会主義で幸せになったのか〜中国社会主義革命の悲劇」
――中国に社会主義は必要だったのか、と問いなおしてみると・・・
講師: 北村  稔氏(立命館大学文学部教授)
(トロツキーの「中国革命論」が中国近現代史研究へのきっかけであった。主な著書に
「第一次国共合作の研究」(岩波書店)、訳書に「毛沢東の思想」、「中国農村崩壊」(共訳)
がある。
◆第4回 2007年 10月27日(土)14:00〜15:30
「物流から見た北東アジア経済の動き」
――日本海を取り囲む中朝露と韓国、そして日本の役割は・・・
講師: 岩浅 義昭氏(三統株式会社代表取締役社長)
(1981年創業、現在中国に10事業所、プサン、ソウル、ホーチミンにも営業拠点を設け
アジアに特化して国際複合一貫輸送業を営む一級フォワーダー)
◆第5回 2007年11月10日(土)14:00〜15:30
「人治から法治へのみちのり〜その解決されるべき問題点〜」
――共産党の一党独裁下での裁判制度の実態は、その“天の声”は・・・
講師: 季 衛東氏(神戸大学大学院法学研究科教授)
(中国・日本・アメリカで学究生活を過ごし、十数年神戸大学で教鞭をとる。主な
著書に「現代中国の法変動」(日本評論社)、「法と渾沌の臨界」(北京大学出版社)
がある)

◆定 員:70名
◆参加費:一般(5回連続 6,000円、1回1,500円)
後援会員・学生(5回連続5,000円、1回1,200円)
主催・協賛会員:無料(同伴者は後援会員扱い)
◆ところ:西梅田・大都ビル4F「ユーズ・ツウ」G・F会議室
        北区梅田2-1-18 ヒルトンウエスト南出口前
◆参加申込は・・・
名前(一般、主催・協賛会員、後援会員・学生の別と、勤務先または学校名)
住所、TEL、FAX
参加希望日を書き込みの上
FAXで送信(06-4395-1113)してください。
会費は当日会場にて申し受けます。
◆問合せ:大阪府日中経済交流協会
   TEL 06-4395-1114  FAX 06-4395-1113
              E-mail  keizai@mail.infomart.or.jp
              URL  http://kaigisho.com/keizai/
〒552-0021大阪市港区築港2-8-24 piaNPO 5F

主催:大阪府日中経済交流協会  協賛:関西日中関係学会、
後援(予定):社団法人大阪府国際ビジネス振興協会、(財)大阪国際経済振興セン
ター、大阪商工会議所、日中経済貿易センター、NPO大阪府日中友好協会
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■ 連載「呆鳥の徒然がたり」第9回
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車椅子の神様はどこにでもいる!
 史鉄生(1951〜)は、文革のさなか中2で、卒業しないまま農村へ行く。約3年経
ったころから、しだいに歩行が困難になり北京へ戻って治療するが、やがて下半身全
体が麻痺しその後は車椅子の生活を送っている。史鉄生というと、ずっと以前はじめ
に読んだ作品《我与地壇》(『私と地壇』・1991)がよみがえってくる。その後、彼
の作品を読む時はいつも、「終日車椅子で地壇公園の茂みに身を置き悩み暮らす息子
を、離れたところから窺い心配する母、双方の緊張、絶望、愛情……」などの風景が
重なってくる。このような母の姿が、作家が物を書くときにも、なにらかの作用をし
ているのではないかとも思う。
 史鉄生は『車椅子の神様』(《車神》・1986)で、1から9まで章分けし、自在な
想像で、さまざまな極限状況を超越する時空を描いている。1、3、9の一部を抜粋
すると――
1:「車椅子」――去年ついに稼いだ金が貯まったので電動式の車椅子を買った。
これでもう遠出をする時の心配がいらなくなった。2個のバッテリーを充電しておけ
ば数十キロは走れる……一番苦しい時を走った古い車椅子の下でコオロギが夜通し
鳴いている……
3:「カラスとハト」――……まる一晩私の足は正常に動き、裸足でやわらかい山
道を歩いた。黒い岩に止まっているハトの群れが時に楽しそうにさえずりながら空
高く舞い上がり、時に笑いさざめきながら舞い降りてくるが、何十羽いるのかわか
らない……
目が覚めた。が、足は逆に眠りにつき、感覚も失われてしまった。

……ひとりの子どもが私の目の覚めるのを待っていた。「そんな格好をしてどこへ
行くんだ」「今日は僕と遠くへ遊びに行くって言ったじゃないか。」
 私は子どもに夢に見たハトの話をした。〈カラスは黒いハト、ハトは白いカラス〉
と子どもが言った。言い終わると子どもの姿が消えた。果てしない白い世界に黒い
轍(わだち)が2本、どこまでも続いていた。その冬の日の早朝、車椅子の神様が
子どもに姿を変え、私を連れ出して遠くまで出かけられるようにしてくれたのだ。
9:「神様は誰か」――私の車椅子の神様はどこにでもいる。なんにでも姿を変
えられる。今私はついに神様が誰であるかわかった。信じれば誰なのかわかるのだ。
 ……車椅子の神様は何でもご存じだ。神様のことは問うまい。その車椅子とそれ
を必要とする人について、神様は想像だけを残して行った。
 《我与天壇》の母は49歳の若さで逝く。母の苦難、偉大さ、口には出さない愛
情などは鮮明に息子の体に刻まれる。車椅子の神様は、時々母の姿に変わるのでは
ないだろうか。
『3、カラスとハト』では、夢で見た光景を、車椅子の神様が変身した子ども
(ということになっているが、子どもは神に近いので、変身は容易なのだ)に話す
と、子どもは「カラスは黒いはと、ハトは白いカラス」という。雨の中の歌も、白
いカラスや黒いハトも、酔っ払いとの出会いも、詩的に軽やかに、「私」は境界を
越えている。
これらの詩的な軽やかさは、《荘周夢見胡蝶》(蔡志忠漫画――三聯書店)を彷彿
とさせる。<荘子は胡蝶に変身した夢をみる。彼は自分が荘子であることを忘れる。
覚めた荘子は想う:「いったい荘子が胡蝶となった夢をみたのだろうか、それとも
胡蝶が荘子になった夢をみたのだろうか……」>荘子が蝶でもあるし、蝶が荘子で
もあるのだ。
 始め、私(呆鳥)の記憶に深く刻まれている《我与地壇》(『私と地壇』・1991)
について触れた時、『史鉄生の「車椅子の神様」は、時々母の姿に変わるのではな
いだろうか』と書いたが、その後まもなく、なんと、それが現実になっている作品
の部分に出会ったのである!『月刊《人民文学》1999/10』にそれはあった。

 『1996年春、私は八・九時間飛行機に乗って、ほとんど地球の反対側の美
しい町にいた。ある日、会議のあとの夕ぐれ、私と妻は、街を散策していた
とき、鐘の音に惹かれて、とある小さな教会に入った。そのあたりにはたく
さん教会があった。澄みきった夕映えのなかで、すべての鐘の音が聞き取れ
たが、その鐘の音色は、私がごく小さい頃、近所にあった小さな教会を思い
出させた。そこの庭にいた私はせいぜい二歳ぐらいだったろうか、漠然とし
た世界からやっと目をあけた年頃、世間のことはまだ見ていないが、その鐘
の音は耳にしていた。すがすがしくてゆったり、安らかで、まるで天から降
ってくるような音だった。今耳にした教会の鐘の音はあの時の音色とそっく
りではないか。
 当然両者は、八千キロを隔て、四十数年の時間も経ている。私と妻は小さ
な教会へ入るやそこで写真を撮り、大声で話し、きょろきょろしながら、ひ
っきりなしにシャッターを押していた……このとき、私は中年の婦人がひと
り隅っこに座っているのに気づいた。黙ってイエス像を見ていた。(後に現像
してみると、わたしたちの後ろに婦人が写っていた)彼女の眉間には愁苦が
刻まれ、両手はだらりと両膝に置かれている。様子はとても静かで、私たち
の騒ぎには気づいてはいないようであった。私の心が急に震えた――次の瞬
間、私の見ているのは母であった。
 私はずっと悲痛な夢に悩んでいた。ときどき暗黒な夜にそれはくりかえし
やってきた。母は死んではいなかった。ただ深く失望していた。私に対して、
とりわけこの世に対して深く深く失望し、苦しい魂は、訴える術もなく、助
けも得られず、去るしかなかった。私たちから遠く離れ、二度と帰らなかっ
た。夢の中で私は苦しくて哭(な)き叫び、母を恨んだ:『母さんが失望して
いることはわかってるよ。去っていくのもわかる。でも連絡ぐらいはしてく
れよ。私たちがどんなに心配してるか、どんなに会いたがってるか知らない
のかい』しかしこのことすら彼女に伝える道がなかった。ただ遠いところに
いることだけは分っていて、どこにいるのかは分からなかった。この夢は何
度も私のところへやって来たが、追い出すことはできなかった。私は、目覚
めた時や白日夢の中で「続き」を考えた。母の魂は消散しておらず、彼女は
あの世からずっと私を見つめ守ってくれているのだ。私があの世の母をさが
し出して会えた時に、彼女はやっと安心して、どこか魂が落ち着く別のとこ
ろへ行って、生まれ変われるのだ。
私はこの夢を書き出して、私の暗夜夢を供養し、母の愁苦を晴らしたいと
思った。』
史鉄生の気持ちを受けて、この部分は途中を省略しないで全文ここへ訳した。
まるで「能」の世界にいるようであった。物書きとしての史鉄生は名ワキである。
呆報254号2007(14)・255号2007(15)より
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【編集後記】
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先日、ある団体が中国の子どもたちを招待し、日本の子どもたちと交流する「日中子
ども交流」を実施しました。来日した子どもたちは、現在中国政府が最貧困地区に指
定している寧夏回族自治区の中の就学困難な子が、学費を日本から支援されて学業を
続けている子どもたちです。はるばる日本にやってきた子どもたちの様子は、数年前
に上映された映画「あの子を探して」に登場している子どもたちとそっくりでした。
経済的理由などで、いわゆる“貧しい”と言われる子どもたちですが、このまたとな
い機会に、全てを吸収しようとやってきた彼らの瞳はキラキラと輝いて、受け入れた
日本の子どもたちと大変熱心に交流していたそうです。何もかも“初めて”ばかりの
体験で驚きの連続だった彼らの訪日体験は、これからの日中友好をどのように育てて
いってくれるのでしょうか?
今後もこういった企画をどしどし行ってほしいものです。(な)

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