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2007/08/26

大阪日中友好協会が発行するメールマガジン(経済版)

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              ◆大阪府日中経済交流協会からのお知らせ◆
                     2007年8月27日(月)K−119号 
=================== http://www.kaigisho.com/keizai/ ===発行部数1,620部====
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今回の内容は・・・
・・・・+会食交流
◇9月の行事案内
第241回例会・第2回連続市民講座「日中なにわ塾」
◇連載:呆鳥の徒然がたり/第8回「苦悩する中国農村医療」
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■ 第240回(7月)例会・連続市民講座 「日中なにわ塾」
開催のご案内
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例会と兼ねて開催となったが始まります。
昨年好評開催された連続市民講座「なにわ塾」が、今年も新しい講師陣を迎えて開催
される運びとなりました。今年は月定例開催の例会と兼ねて行われます。多数の会員、
市民、学生の方々の参加をお待ち申し上げます。
「北京五輪」と「上海万博」をひかえた中国、資源や水不足に悩み、環境汚染のなか、
「二等公民」農民工の労働力で高度成長の道を驀進中の中国、このままでいいのか、
これからの中国はどうなるのか、「一歩早い」情報提供の市民講座で開催します。
日中ビジネスに関心のある方から、市民・学生の方も是非受講ください。
◆第1回 2007年9月8日(土)14:00〜15:30
「『和諧』の思想」
――「小康社会」の実現に“以人為本”を据えた胡錦涛政権の思惑は・・・
講師: 竹内 実氏(京都大学名誉教授)
(NHKテレビ「大地の子」考証。最新刊「岩波漢詩紀行辞典」「温故1942」(監修)
ほか著書多数。生を享け、幼少期を過ごした中国の明日を、いまどう占うか・・・)
◆第2回 2007年 9月22日(土)14:00〜15:30
「広州ホンダからみた中国自動車産業のこれから」
――マイカーブームに沸く中国自動車産業をどうみるか・・・
講師: 門脇 轟二氏(桃山学院大学客員教授)
(40年のホンダマンの最後の10年は、初代総経理として広州ホンダの立ち上げと中
国市場への挑戦であった。一歩はなれた地点から見るその裾野産業とエンドユーザー
の動向は・・・)
◆第3回 2007年10月13日(土)14:00〜15:30
「中国は社会主義で幸せになったのか〜中国社会主義革命の悲劇」
――中国に社会主義は必要だったのか、と問い直してみると・・・
講師: 北村  稔氏(立命館大学文学部教授)
トロッキーの「中国革命論」が中国近現代史研究へのきっかけであった。主な著書
に「第一次国共合作の研究」(岩波書店)、訳書に「毛沢東の思想」、「中国農村崩壊」
(共訳)がある。
◆第4回 2007年10月27日(土)14:00〜15:30
「物流からみた北東アジア経済の動き」
――日本海をとりかこむ中朝露と韓国、そして日本の役割は・・・
講師: 岩浅  義昭 氏(三統株式会社代表取締役社長)
(1981年創業、現在中国に10事業所、プサン、ソウル、ホーチミンにも営業拠点を
設けアジアに特化して国際複合一貫輸送業を営む一級フォワーダー)
◆第5回 2007年11月10日(土)14:00〜15:30
「人治から法治へのみちのり〜その解決されるべき問題点〜」
――共産党の一党独裁下での裁判制度の実態は、その“天の声”は・・・
講師: 季 衛東氏(神戸大学大学院法学研究科教授)
(中国・日本・アメリカで学究生活を過ごし、十数年神戸大学で教鞭をとる。主な
著書に「現代中国の法変動」(日本評論社)、「法と渾沌の臨界」(北京大学出版社)
がある)

◆定 員:70名
◆参加費:一般(5回連続 6,000円、1回1,500円)
後援会員・学生(5回連続5,000円、1回1,200円)
主催・協賛会員:無料(同伴者は後援会員扱い)
◆ところ:西梅田・大都ビル4F「ユーズ・ツウ」G・F会議室
        北区梅田2-1-18 ヒルトンウエスト南出口前
◆申込締切:2007年8月25日(定員に達し次第締切)
◆参加申込は・・・
名前(一般、主催・協賛会員、後援会員・学生の別と、勤務先または学校名)
住所、tel、fax
参加希望日(全5回、または各希望日別)を書き込みの上
FAXで送信(06-4395-1113)してください。
会費は当日会場にて申し受けます。
◆問合せ:大阪府日中経済交流協会
   TEL 06-4395-1114  FAX 06-4395-1113
              E-mail  keizai@mail.infomart.or.jp
              URL  http://kaigisho.com/keizai/
〒552-0021大阪市港区築港2-8-24 piaNPO 5F

主催:大阪府日中経済交流協会  協賛:関西日中関係学会、
後援(予定):社団法人大阪府国際ビジネス振興協会、(財)大阪国際経済振興セン
ター、大阪商工会議所、日中経済貿易センター、NPO大阪府日中友好協会
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■ 連載「呆鳥の徒然がたり」第8回
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苦悩する中国農村医療
 医者にかかるとき、病いはすでに膏肓(こうこう)に入っている―行政的ハンディ
を背負う中国農村医療についてレポートした『病気だけはお断り』―中国農村医療現
状調査―曽徳強(〈月刊北京文学〉2006.11)から。
 「小病を宥(なだ)めて、大病に耐えて、医者は呼べず、“神婆”を呼ぶ」「救急
車を呼べば牛半頭、入院すれば一年分の農作業は泡と消える」「三日の医療費、一生
かかっても返せない」 「盲腸炎になれば、一年の農作業がムダ!」「病人が一人出
れば、数代貧乏が続く」「小康小康、一度の大病で水の泡」
 農民たちが病気に対する恐怖を表わしている。人民代表大会など最高国家機関など
でもここ数年最大の問題になっているのが、この農村医療問題―医者に罹(かか)れ
ない、罹ればお金がかかる―である。(筆者は、作家であり、人民代表大会の常任委
員もつとめる) 
◆農婦Aさんは、昨年10月24日出稼ぎ先で脳溢血で倒れる。家族の貯えを全部まとめ
て1万元、同郷の人たちから1万元借りて保証金2万元を作って入院する。しかし3
日間の治療費は1万元で、その後は毎日5千元を払うことを要求される。お金は残り
少なく、病気は一向に良くなりそうにない。借金を返す当ても、更に借りる当てもな
くなり、病人が亡くなってもその亡骸(なきがら)を故郷へ送り届けるお金もない。
27日、夫、娘、娘婿、孫の4人は、退院手続きをして救急車で家へ帰ろうと考えた。
しかし、救急車は市内だけで市外へは行けない、というのであった。しばらく車を走
らせてから、夫と家族は、病人の様態を確かめることなく、運転手に葬儀場の場所を
示してそこへ行ってくれと頼む。この時は農婦の意識もはっきりしていて、とっさの
出来事を承知すらしていた。……
 葬儀場の係員は、「死者」が生きていることに気づき、いきさつを聞くうちに様々
な問題が公けになる。Aさんは再び病院へ送られ、広く募金が集まって、治療を続け、
左半身の麻痺は残ったが生命の危機は脱し、家族は出稼ぎしながら借金の返済を続け
ているという。
◆Bさん、12月の北京駅で仕事がまだ見つからないのに、具合が悪くなる。数日を
待合室のベンチで過ごしている間、痛みを訴えるAさんは救急車で病院へ行ったが、
手続き料の5元がないので廊下にいるしかなかった。医者は「見てみぬふりをするわ
けではないが、急を要するものではない」と言う。薬も買えず、1.8元で痛み止めを打
ってもらい病院を出て、駅の待合室へ戻るが、次の日痛みに耐えかねてまた病院へ。お
金の工面をしているから治療をしてくれるよう頼むが聞き入れられない。北京の寒い冬
の廊下で、次の朝には亡くなっていた。原因は以前から患っていた胃潰瘍に穴があい、
急性化膿性腹膜炎と心筋炎が重なったのであった。
◆寒風吹き荒れる日。新しい墓の前で五十過ぎの農夫は、紙銭(死者を祭る)を燃やし
ながら涙にくれている。「金翠や、すまないことをした。おまえに治療もさせられない
まま、痛い思いをさせてしまったなあ。」農婦は、6月ごろ発病したが冬になって全身
が浮腫(むく)んできた。「痛いよう。痛いよう。」と呻(うめ)き続けた妻は正月に
逝った。肝臓癌であった。
◆「裸足(はだし)の医者」(1968年ごろから始まった、若者を中心に生産隊とつかず
離れず、農村地区の初歩的予防・治療に従事した。)に取って代わった「小さな診療」
も立ち行かない。村の経済がそう悪くはなくても、診療所の収入はわずかである。薬品
棚に並ぶ数十種の薬品は大部分安価な薬である。一番利益が高い「即効救心丸」でも5
毛(約7円)でしかない。農民が比較的よく使う「鎮痛錠」は2分(約3銭)で売る
(箱を開けて粒売りすると思われる――呆鳥注)。処置費1回2元(約30円)だが、数
日収入がないこともある。薬は多い時で月10数元である。Cさんの診療所に昨年1年
間に一人の農民が連れて来られた。脳出血と判断し、救急車を頼んだが病院へ行く途中
で死亡した。

 本文から具体的な例は挙げればきりがない。ここからは筆者(曽徳強)が考える原因
と対策を見てみたい。2003年第3回国家衛生服務調査によると、79.1%の農民が何の医
療保障も持っていないので、基本的には全額自費で治療しなければならない。だから、
病気になると“順口溜”のような悲惨な状況が待っている。このように病気による貧困
化が、貧困人口の3分の2を占めているのだ。上に第1例として挙げた退院後に葬儀場へ
送られた病院には、患者の残した借金が、119万元以上あるという。医者や病院に責任
があるとは思えない。死亡証明書がないのに葬儀場へ運んだ救急車の運転手は、後に解
雇されたというが、彼に責任があるわけではない……
これらはすべて都会と農村の貧富の格差が広がる二元構造、社会分配の不合理が原因に
なっている。2004年、農民個人が出資参加し、政府の補助による新型農村合作医療制度
を始めたが、農民一人当たり10元という拠出は農民にとって少なくない上、一般農民、
健康な若者にはなじめず参加したがらない。
農民貧困の主要な原因は、権利の貧困だ。土地の権益はしばしば侵害される。農業税は
免除されることになったが農民の負担は一向に減らない。義務教育の支出項目は増える
ばかりである。『選挙法』の規定では、一人の農民代表委員は都会の4倍の農民を代表
する。
『農業法』には「農民権益保護」の項目ができたが、農民の政治的社会的権益、農民工
の権益はあまり具体化されず、その結果農村医療の問題は解決されないままである。
まさに“興,百姓苦;亡,百姓苦”(国が栄えても亡んでも、農民は苦しい)である。

呆報251より
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【編集後記】
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いよいよ第2回の「日中なにわ塾」が始まります。昨年、湖南大学で日本語を勉強して
いる「広州ホンダ」勤務の中国人の方々とお話する機会がありました。
彼らに9月22日(土)14:00〜15:30開催の「広州ホンダからみた中国自動車産業のこ
れから」の講師をお願いしている門脇轟二氏のお名前を出すと、全員が顔をほころば
せ、「総経理(門脇氏)はとても良い人で大好き!」という上々の評判でした。
第2回目をむかえる「日中なにわ塾」も、講師陣の先生方のご協力を得て、すばらしい
講座が開催できそうです。めったにうかがうことのできないようなsまざまなお話、
いまから楽しみです。酷暑が続きますが、9月の涼しさを期待してまた勉強にはげみた
いと思います。みなさんもぜひ多数ご出席ください。(な)

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