ペヨトル工房「解散」通信  RSSを登録する

ペヨトル工房主宰・夜想編集長、今野裕一のメルマガ。プロデュースの書籍、アートイベントなどの紹介。一時、解散したときからの継続。今、夜想もペヨトル工房も復活している。

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2007/02/15

Flash*Memory復刊5号

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   ペヨトル工房 メイルマガジン  http://www.2minus.com/
  
  フラッシュ・メモリー 
   
   2007年2月12日  復刊vol.5  三浦悦子・やなぎみわの豪華展覧会 開催…!

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 夜想は、この春、二つの展覧会を開催致します。
 スペシャルイベントなどの詳しい情報は、下記をご覧ください。

★三浦悦子
                  2007年3月9日[金]〜4月9日[月]
「聖・体・礼・儀 ーー記憶の饗宴」        
                    ■月〜金:15時〜20時/土・日:12時〜19時
                    ■入場料:800円 [nacht / mattina共通]
                    ■休館日:[水]3月21・28日/4月4日

★やなぎみわ
                    2007年3月9日[金]〜3月19日[月]
『Fairly Tale 老少女綺譚』
  出版記念ショーイング        ■月〜金:15時〜20時/土・日:12時〜19時
                    ■入場料:三浦悦子展に含みます。

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◆メルマガ コンテンツ
	● 「塔の記憶」	                今野裕一(夜想 編集長)
	● 夜想耽美展 ご来場者さまコメント 	        
	● 	山口小夜子「あ・お・い」によせて          
	● 	次回展 <三浦悦子><やなぎみわ> ご案内              
	●  イベントスタッフ募集 	 
	● 	次号メルマガへの投稿募集


■「塔の記憶」                        今野裕一
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塔の記憶。

見えないところが苦しくなると灯台を思いだす。灯台の光を思いだす。
特に翠の光が好きだ。脳に灯台を思いだしても苦しさが緩和されないと実際に灯台を見に行く。
西岸良平の漫画『鎌倉物語』には、鎌倉の妖怪がたくさん出てくるが、生まれて成人まで
北鎌倉の瓜ヶ谷戸で生活していたせいか、鎌倉に妖怪は普通のこととだ。見える訳じゃないけど
そこに居る。
僕の生まれた産院は和田塚にあり、そこはちょっと掘ったら今でも人骨が出ると言われている場所で、
鎌倉時代、内戦で北条氏に滅亡させられた和田一族の墓の跡がある。
そんなことが夜想を生んだのかもしれないし、
妖怪に異和感を持たなくても仕方がない。

江ノ島の灯台が変わったと聞いたので詰まった気持ちを晴らしに江ノ島灯台に出かけると、あれっ?
と驚いた。灯台はつまらない建物に変わっている。
パラシュ−トの降下訓練に使っていた塔を転用したどうしようもなくボロな前の灯台がずっと良い。
江ノ島の廻りには歌舞伎の幡がたくさんはためいている。見ると歌女之丞と京妙が出演している。
今日江ノ島で公演があるの?  これも縁かもと無理やり頼み込んで席を確保する。
気をとりなおして時間待ちの間に江ノ島灯台に昇る。エレベ−タ−で。
余り面白くないので帰りは階段で降りようと二三歩降りかけたら、記憶が甦った。
東京タワ−ができたばかり僕が5歳の時に両親に手を引かれて階段でタワ−を昇った。
階段が透けていて下が見える。子供の背だと恐らく親よりもずっと怖かっただろう。
間からすぽんと落ちるような気もするし。後で聞いたら高所恐怖症を起さないための訓練だったと。
高いところを怖がるようになったので、今度は僕が8歳の時にできたばかりの横浜マリンタワ−を
同じように階段で昇らされた。もちろんまた怖くて泣いた。
その記憶が甦った。あの時以来甦ったことのない記憶が。
そうか僕はあのトラウマで高いところが嫌いになったのかもしれない。
ちょっと複雑な気持ちで歌舞伎の会場に向った。歌女之丞の釣女も京妙の忠臣蔵も熱演だった。
楽屋に顔を出したら二人とも電車がないのでもう楽屋を出たと…。
そうなのかと江ノ島の橋を渡って居たら、島から藤沢行きと鎌倉行きのバスが続々と僕を追い抜いていった。
でもバスはがらがら。誰も乗っていない。500人を越える観客はどこへ、どうやって消えたの?
「あ−今日は大変だったね。一人、観客に人間が交じってからさ。化けたままで居なきゃいけなかったしね。
笑ったら素顔が出ちゃうかと思って思いきって笑えなかったよ。
歌女之丞の『釣女』、相変わらずいい味だしているね。
一年に一回の妖怪のための歌舞伎公演に来てくれる歌女之丞さんに悪かったよね。ウケが悪くてさ。」
という声が聞えてきた。観客の中に人間は僕一人?
もしかして浅草の楽屋に顔出したら歌女之丞が、江ノ島公演? 
あんたなに言ってんの、そんなのないわよって言われるかもしれない。

江ノ電で鎌倉に向っている途中、和田塚を過ぎたあたりで、小学校の頃の記憶が甦った。
僕は今のところの生涯で二回しか暴力を振るわれたことがないけれど(自分はゼロかな)
その一回が、小学校の加藤先生に殴られたことで、なぜかその記憶が甦ってきた。
歳を取ると昔のことを鮮明に思いだすからだろうか。
運動会の練習でばらばらしていた生徒にキレた加藤先生が、走ってきたのに、
僕だけ気づかずにあっという間に隊列を整えた中に、一人立っていた。
何か変だなと振り返った僕に強烈なゲンコツが降ってきた。
以来、本能的に巧く立ち回ろう、人を怒らせないようにしようといういじけた性格になったような気がする。
それまでは何も疑わないぼけっとした天然の子だった。思えば友人にも苛められていた気がするがそれも
気づかないほどぼっとした子だった。
傷の記憶が怖いのはそれを意識しないで意識の奥にしまい込んでしまうことだろう。そしてその補償を
別な形でしてしまうことだろう。ちょっと抜け目ない子になったりとか…。
僕の場合は、高校の時に素晴らしい学友に巡り合ってまた元の性格に戻ったような気がする。
ぶたれた方の記憶はそれほどのトラウマにならずにいる。でも深層のところでは分らない。逃げるところが
生まれてしまったかもしれない。
記憶の気づけないところの位置にある傷のようなものが、どう現在の記憶や性格に影響を与えているか、
それは本当のところ分らない。傷は受けた人の受けた傷しか分りえないからだ。

今回の三浦悦子さんの『聖体礼儀』の展示はそうした記憶の奥底に沈んでいるものを机の上に出して
宴の席につかせられないかというものだ。できるかどうかは分らないし、
できないと言うことの方が正直かもしれない。でもやってみるという意志をみなで共有しながら、
パラ・ビスの夜想スタッフたちが作品を受け入れようとしている。
丸尾末広さんの自宅で見た、彼が組みあげたバベルの塔のパズルは巨大で細部が実物よりも大きかった。
ディテ−ルの擦れがぐっとくる何かをもっていた。ディテ−ルを鎮めるのではなく、拡大して傷や擦れが
カッコよい快楽にまで転生できないかと個人的に思っている。
不遜なことかもしれないが。擦れ一つがバベルの塔なのだと僕は今、思っている。
だからそれを慈しむことで何かが変容するかもしれないと。

■夜想耽美展 ご来場者さまコメント                            
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夜想耽美展には1500人以上の方にご来場いただき、誠にありがとうございました。
耽美展の会場にてご協力いただいたアンケートの中から、メッセージの一部をご紹介いたします。
なお、アンケートにて頂戴いたしましたメールアドレスは、夜想で責任をもって管理いたします。
早着のDMもどうぞお楽しみに。

「岐阜からの遠征でしたが、とても満足する内容でした。
やはり作品を見る場はとても貴重だと思います。
今後もこのような機会があると嬉しいです。
第二弾を期待しております…!!」              (2007.1.7) 

「なんとも言えない迫力を感じました。生と死のギリギリの間を
グロいわけでもなく、美しく感じることが出来ました。」    (2007.1.8)

「楠本まき先生の作品が好きで、とても尊敬しています。
ほかの作家の方々の作品もとても美しく、本当に尊敬&刺戟になりました。
自分自身の、今後の創作活動の参考とさせて頂きます!!」   (2006.12.29) 

「スタッフ室での話し声がギャラリーにひびいて来るので
注意してほしい。」                     (2007.1.7)
†ご観覧の妨げとなってしまい大変申し訳ありませんでした。
スタッフ一同、これからは、心して注意していきたいと存じます。

アンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
メルマガへの個別の投稿も、随時募集いたしております(下記参照)。


◎展覧会詳細はこちらから
http://www.2minus.com/index.html
(この展覧会は終了いたしました)



■山口小夜子「あ・お・い」によせて
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上記、耽美展中にて行われた山口小夜子・新作パフォーマンス「あ・お・い」について
ウェブマガジンREAL TOKYO(今野も寄稿)のレビュー記事をご紹介いたします。

前田圭蔵氏
http://www.realtokyo.co.jp/japanese/shikakenin/f_shikakenin.htm
●12/26(火)
「能動的なダンサーは数あれど、その成功例は稀少。
山口小夜子は、それとは逆のアプローチで、人間の根源であるエロティシズムを現出せしめる。
それもわずかな所作によって。詳しくは小崎編集長のコラムで。」

小崎哲哉氏
http://www.realtokyo.co.jp/japanese/
次回展覧会期中のイベントも盛り沢山です。ぜひご高覧ください。


■次回展 <三浦悦子><やなぎみわ> ご案内      
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夜想は、この春、二つの展覧会を開催致します。

会場■parabolica-bis[パラボリカ・ビス]
住所■東京都台東区柳橋2-18-11
電話■03-5835-1180 FAX■03-5835-1186
主催 ■「夜想」+ステュディオ・パラボリカ
http://www.2minus.com


★三浦悦子
「聖・体・礼・儀 ーー記憶の饗宴」
食べるということ、身体、死、記憶に刻む、そして復活。
死者を弔うこと、それを記憶すること、いつまでも思い続けること……。

2007年3月9日[金]―4月9日[月]
■月〜金:15時〜20時/土・日:12時〜19時
■入場料:800円 [nacht / mattina共通]
■休館日:[水]3月21・28日/4月4日
◆イヴェント開催中の会場は閉め切りとなり、展示をご覧になれないことがありますので、ご注意下さい。
会場 □1F / galleria yaso nacht [ガレリア夜想・ナハト]

同時開催
★やなぎみわ
『Fairly Tale 老少女綺譚』出版記念ショーイング
2007年3月9日[金]―3月19日[月]
■月〜金:15時〜20時/土・日:12時〜19時
■入場料:三浦悦子展に含みます。
会場 □ 2F / galleria yaso mattina [ガレリア夜想・マッティナ]


★SPECIAL EVENT

0.やなぎみわ×今野裕一■ト−クショウ
3月6日[火]/19:00〜
終了後、サイン会あり
◆会場でお買い上げいただいたものに限ります。
■定員30名 ■1200円 ■2F/Costad'Eva [コスタディーバ]
◆展示開始前のプレ・イヴェントです。展示もご覧いただけます。(やなぎみわ展のみ)

1.松岡正剛×今野裕一■ト−クショウ「耽美を巡って」
3月14日[水]/19:00〜
■定員30名  ■1200円 ■2F/Costad'Eva [コスタディーバ]


2.Candle JUNE■キャンドルデコレーション
3月16日[金]/19:00/21:00
3月30日[金]/19:00/21:00
無数の蝋燭に、共に祈りをこめながら点灯していきます
■	定員:各回30名[各日2回] ■3000円 
■1F/Galleria Yaso nacht [ガレリア夜想・ナハト]


3.黒色すみれ■ライヴ
3月18日[日]/15:00〜
4月1日[日]/15:00〜
三浦悦子の人形たちに捧げる曲も奏でられます
■定員:各回30名 ■3000円[ワンドリンク付] 
■1F/Galleria Yaso nacht [ガレリア夜想・ナハト]


4.小谷真理×高原英理■ト−クショウ/司会:今野裕一「ゴシック精神・傷・身体・人形」
3月24日[土]/19:00〜
■定員30名 ■1500円 ■2F/Costad'Eva [コスタディーバ]

5.聖体礼儀のパフォ−マンス
4月7日[土]/23:00〜26:00 [パラボリカ・ビスは始発まで営業]
三浦悦子が思いをこめた聖体礼儀の空間にて深夜ミサを行います
■参加アーティスト/山川冬樹
■定員30名 ■3000円 ■1F/Galleria Yaso nacht [ガレリア夜想・ナハト]
◆ミサは夜想ディレクションにより執り行います。特定の宗教に関わる行為ではありません。
◆キリスト教のミサに準ずるものではありません。
◆未成年者の方は参加できません。

+++
■参加費は3月6日のトークショウを除き、展覧会入場料込みです。
開場	■開演 30分前
予約	■テュディオ・パラボリカ/info@2minus.com   Tel/03・3847・5757(土・日・祝休)
■予約は各イヴェント開催日の前々日17時まで承ります。
■イヴェント当日に当日券販売の有無をお問合せ頂く場合:パラボリカ・ビス〈03・5835・1180〉


皆様のお越しを、心よりお待ち申し上げております。


■イベントスタッフ募集
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『夜想』では、誌面のライブページとも言える展覧会作りのスタッフを募集しています。
来月の3月9日からは、約一月間、三浦悦子とやなぎみわの展覧会を同時開催します。
展覧会に向けてのチラシ撒き、会場(パラボリカ・ビス)の設営、会期中の運営など
新しい夜想のものづくりを内側から体験してみませんか?

現在夜想では、全国の学生から社会人、主婦の方々まで、幅広い層のスタッフが
それぞれのスタンスで活動しています。
球体間接人形が好きな方、現代美術が好きな方、夜想が好きな方…
積極的に参加いただける方を随時募集しております。


◎スタッフご希望の方はこちらまで
info@2minus.com

■メイルマガジンへの投稿募集
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「フラッシュメモリー」では、読者・観客の方々からの投稿を募集しています。
小社の新旧の書籍そして夜想主催のイベントへの、ご意見ご感想をお寄せください。
字数は300字程度を目安といたしますが、増減は問題ございません。

宛先は sachi@ka6.koalanet.ne.jp まで、件名を「メイルマガジン投稿」とし、
ご氏名、年齢、電話番号、住所、メールアドレスを明記の上ご応募お願いいたします。
(もちろんご希望の際は匿名での掲載も可能です)

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このメールマガジンは2003年ペヨトル工房の「解散通信」を引き継いで「フラッシュ・メモリー」となり、
中断していたメルマガを新規に配信しているものです。また、小社のウェブサイトからペヨトル工房、
ステュディオ・パラボリカの商品をお買い上げいただいた方も自動的に登録を
させていただいております。今後も何卒ご支援を宜しくお願い申しあげます。

◎「解散通信」のバックナンバーはこちらから
http://www.tctv.ne.jp/sparabo/edt_mv.html

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発行 株式会社 ペヨトル工房
http://www.tctv.ne.jp/sparabo/peyotl.html
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