ペヨトル工房「解散」通信  RSSを登録する

ペヨトル工房主宰・夜想編集長、今野裕一のメルマガ。プロデュースの書籍、アートイベントなどの紹介。一時、解散したときからの継続。今、夜想もペヨトル工房も復活している。

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2006/08/02

Flash*Memory 復刊3号

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   ペヨトル工房 メイルマガジン  http://www.2minus.com/
  
  フラッシュ・メモリー 
   
   2006年7月31日  復刊vol.3  夜想・新拠点開設 !!

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■コンテンツ
	● 	「何度でもリターンズ」              今野裕一(夜想 編集長)
	● 	「夜想という現場」              井川陽子(関西スタッフ)
	● 	「夜想と出逢って」              中村隆夫(美術史家)  
	● 	「ボランティアの現場から―(上)」      毛利和也(東京スタッフ)
	● 	次回メルマガへの投稿募集


☆☆news☆☆

『夜想』はこの度、浅草橋に新拠点を構えました。
『夜想』に関連した展覧会、イベントなどを行っていきます。
11月グランド・オ−プンに先立ち、プレオープンイベントとして、
恋月姫展を開催いたします。

★恋月姫人形展『少女娼館』

新作イリュミネ−ル10体、ハニエルたち、
そして、新作ヘッドのスペシャル・コンセプトド−ルが、
和の世界であなたをお迎えします。
染めから特注された引着を纏い、
赤の襦袢をなまめかす、恋月姫の人形たちを、是非ご覧下さい。

◆日時:2006年9月9日(土)〜18日(月)
◆オープン時間:11:00〜19:00(会期中無休)
◆第1会場:ルーサイト・ギャラリ−
	台東区柳橋1-28-8
	電話:03-5833-0936
◆第2会場:yaso mattina(ヤソウ・マッティナ)
	台東区柳橋2-18-11 パラボリカ・ビス 2F
	電話:03-5835-1180
◆料金:第1・2会場共通券=1000円(缶バッチ付)

◆9月10日・17日(日)15:00〜恋月姫サイン会
◆9月16日(土) スペシャルイベントあり。詳細はhttp://www.2minus.com

夜想・特装本としてはじまった恋月姫・コンセプトド−ルも100体を完売いたしました。
これを記念して新ヘッドのスペシャル・バ−ジョンを展示します。
コンセプトド−ルは、これが最後の展示、リリ−スとなります。
ぜひ、お見逃しないようにごらん下さい。

※詳しくは小社ホームページをご覧ください。
http://www.2minus.com



■「何度でもリターンズ」                   今野裕一
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かつてペヨトル工房のあったビルの屋上に、小さな掘っ立て小屋があって、
解散した後は、そこを拠点に活動をした。そこから復刊夜想の構想も決まった。
昔は、隅田川花火になると、たくさん友達がその小屋に集まって、
一年一回の大騒ぎをしていた。嶋田久作さんが屋上の丸い水道タンクの上に
すっくと立ったこともあった。『帝都物語』の加藤のように。
歌舞伎の俳優さんたちの座敷芸を一日お願いして、花火大会とドッキングしたこともあった。
あの頃、若手だった、梅之丞さん、吉弥さん、段之さん、みんなその小屋に遊びに来てくれた。
尾上梅之丞さんが俳優を廃業されたという噂を聞いた。誕生日がちょっとしか違わない、
国立劇場養成所のエ−スだった彼の一生が、そんな形になっていたなんて、
僕はちょっとせつなくなった。今、やれている自分は幸せ。そう思った。頑張らなくっちゃ。
上村吉弥さんは今月は、歌舞伎座で玉三郎主監の鏡花芝居に良い役ででているので、
久しぶりに歌舞伎も見に行った。楽屋で歌女之丞さんと京妙さんが、「あんた生きてたの?
よかったわね。なによりよ。」と言われた。
あの頃、花川戸は…などと昔を懐かしんでいては、これからの激しさに耐えきれないだろう。
回想は今日、7月31日まで。明日からまた、新しいペヨトルのためにまた何事かをしでかしていこう。
できることなら…世の中が少し変わるような何かを。



■イベントスタッフ募集
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浅草橋の新拠点《yaso notte》は、今秋11月にグランド・オープンいたします。
先立って9月には、馴染みを深めてきたルーサイトとの恋月姫展・共通開催。

マッティナの施工をはじめ、展覧会に向けてのチラシ撒き、会場の設営、会期中の運営など
新しい夜想のものづくりを内側から体験してみませんか?
現在夜想では、全国の学生から社会人、主婦の方々まで、幅広い層のスタッフが
それぞれのスタンスで活動しています。積極的に参加、ご協力いただける方を随時募集しています。

 ◎スタッフご希望の方はこちらまで
info@2minus.com



■「夜想」という現場。           井川陽子(関西夜想スタッフ)
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古書店の本棚には、前に佇むだけで妖気を放っているような本がたまにある。
時間軸や、理性といったものを遮断して、それがもつ世界から呼び声が響いてくる。
「夜想」はまさに、そういった本の代名詞とも呼べる存在である。

私の本職は、教育関連機関で連携プロジェクトの担当をしている。
大まかにいうと、行政・企業・アーティストが連携して、プログラムを 行ったり、
新しい商品を開発したりする事業のセッティング・進行のコーディネー ト役といったところ。

この仕事についたのは、実は夜想のボランティアに参加したことがきっかけだっ たりする。
学生生活最後の半月を、どう過ごそうかと大学をうろついていた所、一枚の張り紙に吸い寄せられた。
それがくしくも、夜想初のイベントスタッフ募集であった。

こうして社会人になった今でも続けてきているのは、なぜかしら・・・。
と思った時、いつも自分の中にある探求心であるとか、とにかくなんでも知りたい。
という気持ちが、フルに満足させられるからだと思う。

燃える蝋燭の灯りに、照らされる顔が熱いくらいの距離。
いままで、色々な現場に参加はしたけれど、「美」が生み出される瞬間は、
特定の人だけの立会いにより行われていた。
夜想のボランティアに参加して思うことは、そういった限定や枠組みがまったく
といって良いほどなく、常に、一人一人がその目撃者、当事者になりうる。

とにかく、ペヨトル工房のやる事は、常に前例を持たない。
以前、今野さんに「0」を「1」にしていくような仕事ですね。
と話しをしたことがあるけれど、色々なことが起きる度にその言葉を反復する。

浅草橋にオープンされる新たな拠点は、夜想ファンだけの場所ではなく、アート
業界全体に影響波を与える、重要な地点になると思う。
そして、今までもそうであったように、更なる極彩色の卵達を、そこで孵化させていく。

そこにどんな形で関わっていくのかを、是非、新しい視点から選択して欲しい。


関西夜想スタッフ  井川 陽子



■『夜想』と出逢って              中村隆夫(多摩美術大学)
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『夜想』は変な雑誌だ。だから面白いし、刺激的だ。
初めてこの雑誌の存在を知ったのは1980年代はじめで、ある著名な美術史の先生がこう言った。
「『夜想』っていうぜんぜん知らない雑誌があるのだけれど、結構面白いのよ。
今度書くことになったから見てね」。その先生がどの号に書いたのかは別として、確かに変な雑誌だった。

なぜ変かというと、世間一般では普通に話題に上るはずのないことを特集する、
その感度の鋭いアンテナと、趣味の一貫性にある。
この趣味というのも、知る人ぞ知る、あるいは好きな人にはグット来るというものだ。

例えば創刊号のマンディアルグ。この頃は生田耕作氏が元気な頃だった。
『夜想』的な特殊で鋭い趣味の文学者といえば、生田氏と澁澤龍彦氏がダントツに怪しい個性を放っていた。
その澁澤氏は1986年の特集「幻想の扉」に登場した。

1982年の『夜想』8は確か「世紀末」の特集だった。
世紀末好きな人に悪い感性の人はいない、愚鈍な人はいないと密かに思っているのだが、
そんな私を世紀末好きに導いたのは『夜想』、あなたに責任があります。

ジャンルも幅広く、しかも時代を半歩以上先先取りしているという意味で、常に新しい雑誌だった。
個人的には澁澤龍彦ファン、山口小夜子ファンなので、
この二人が何らかの形で登場するだけで、実に変で刺激的な雑誌だ。

復刊となった『夜想』はどんな路線に向かっていくのか。
私の平凡な期待を常に裏切りながら、しばらく後に唸らせてくれる雑誌であって欲しい。
『夜想』とはそんな雑誌であり、今後もそうあり続けることを願っている。



†『夜想#耽美』

日本の土壌のなかで、ヨーロッパで起こった耽美というイズム本来のものと
まったく異なった特殊な発展を遂げた日本の「耽美」、その日本の「耽美」にせまる特集。
美しいものに心奪われることを恐れず、現代の耽美に耽溺する。

◎本書内容・購入お申し込みはこちらから
http://www.2minus.com/y03_n.html





■【ボランティアの現場から―(上)】    毛利和也(東京夜想スタッフ)
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夜想の企画する展覧会は編集長の下、チラシ撒・施工・セッティング・運営・搬出の
最初から最後まで、ほとんどボランティアスタッフで運営されている。
一回あたりの展覧会のチラシの数は約30,000枚。
この数の半数以上を20人近くのスタッフで撒く。
だいたい展覧会2週間前から撒きはじめる。
平行して展覧会の1週間前くらいからギャラリーに入り、会場のセッティングや施工を始める。
展覧会が始まってからはスタッフが物販・入場料等のお金の管理・作品の監視など行う。
搬出作業もスタッフが全て行なう。

これがいつもの一連の流れ。
事前準備を含めれば1つの展覧会に約1ヶ月はかかっている。

先日の山本タカト展は有料にも関わらず、2週間で入場者を1000人近く集めた。
もちろんギャラリー規模でこれだけ人を集められる企画展は現実的には稀だそうだ。

よく考えてみれば、ボランティアスタッフだけで運営するというスタイル自体が凄いことだと思うし、
これはペヨトル工房だからできる事なのだとも思う。

私が初めて夜想のイベントに参加したのは去年の2月で、
球体間接人形作家・三浦悦子新作展『義躰標本室』が最初だった。
その頃の自分は精神的にあまり良くない状態が続いていて
何か新しいことを始めたかった事もあり、友人の紹介で参加した。
夜想と三浦悦子という組み合わせが強烈だったし、
なにより球体間接人形の世界をもっと知ってみたかった。

『作家にも会えるかもしれないし、もしかしたら色々と教えてもらえるかも知れない。』

そんな期待に胸を膨らませていた。

あれから1年近く経って、あの頃の動機はもう十分に満たされている気がする。
夜想の中に飛び込んでみたら、本当に球体間接人形の世界の中心だった。
人形作家さんで言えば、恋月姫・四谷シモン・三浦悦子・吉田良・秋山まほこ・堀佳子さん等、
夜想のイベントを通して沢山の作家さんにお会いすることが出来たし、お話もできた。

作家との出逢い。
スタッフをつとめる1つめの魅力はここにあると思う。


展覧会の現場では、本からでは得られないモノが沢山ある。
同じ空間に居て同じ時間を共有しているからこそ、作家さんからから直接得られることもある。
それは姿勢であったり、強い意思だったり、厳しさだったり色々ある。

でも、今はあの頃とは違う動機でスタッフとして動いている。
半年くらい経った時、ふとボランティアについての考え方が変わった瞬間があったのだ。
色々な作家に会えるから、スタッフをしているという動機は自分の中にはほとんどない。

今はもっと別のものに惹きつけられている気がする。

……(次号に続く)


東京夜想スタッフ 毛利和也




■メイルマガジンへの投稿募集
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「フラッシュメモリー」では、まだまだ読者・観客の方からの投稿を募集しています。
小社の新旧の書籍そして夜想主催のイベントへの、ご意見ご感想をお寄せください。
字数は300字程度とし、採用させていただいた方には小社のグッズ(Tシャツ、缶バッチなど)を
プレゼントさせていただきます。

宛先は sachi@ka6.koalanet.ne.jp まで、件名を「メイルマガジン投稿」とし、
ご氏名、年齢、電話番号、住所、メールアドレスを明記の上ご応募お願いいたします。


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  このメールマガジンは2003年ペヨトル工房の「解散通信」を引き継いで
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 ◎「解散通信」のバックナンバーはこちらから
http://www.tctv.ne.jp/sparabo/edt_mv.html

 ◎「夜想日記」のバックナンバーはこちらから
http://www.2minus.com/edt_av.html

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発行 株式会社 ペヨトル工房
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運営 株式会社 ステュディオ・パラボリカ 
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