2003/08/29
Flash*Memory[008]9月1日、夜想復刊!
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Flash
Memory
今野裕一
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[no.008/08/29/2003]
少しずつの大きな力
メディアはとても不思議で面白い存在だ。
正直なところ10年ぐらい前から編集や流通に悩み続けて、あらゆる方向からシ
ミュレーションしてきたのだが、結論のでないまま、ペヨトルは解散に
なった。答えのないまま再びメディアを立ち上げたのだが、シミュレーション
では想像もできなかったことが起きる。メディアは生き物なのだ。
なぜ復刊するのとよく聞かれるが、理由はない。というかこれとはっきり言え
るものがないのだ。もちろん解散以降の多くのサポーターたちの動きも復刊の
根底にある。『幻想文学』や『リトルモア』などのクラスマガジンが次々に
休みに入ったことも関係あるかもしれない。しかしふっと再び雑誌を組みたい
なと思ったのが本当のところだ。夜想復刊しようかなと、ちょっと口にした
ままそれが現実となり、9月1日には復刊夜想が店頭に並ぶことになった。
夜想を復刊するにあたって企画を錬りに錬ったが、でき上がった夜想はだいぶ
それとは異なるものだ。取材をしているうちに、夜想で育った(本人の言葉…
… ボクはそんなに思い上がってはいない)ライター、ディレクター、クリ
エーターたちがアイディアを出しながら手伝ってくれたからだ。やっていくに
したがって、内容は変化しどんどんピントがあっていった。これがメディアの
不思議なのだ。夜想が再び動くことで変化が吸収される。
以前から思っていたが、夜想は個人のものでも会社のものでもなく、気持ちを
寄せてくれたすべての人の総体としてある。今回もその夜想装置が機能した。
やろうと決意したから復刊夜想の内容がこのように存在したのだ。それはあら
かじめ紙の上にあったものではない。実は、過去の夜想もそうだった。編集者
や書き手の要望で、内容はどんどん変化していって、そしてここだ、というと
ころでできあがる。
夜想がメディアとして機能しているのは、昔の夜想そのままだ。編集の方向は
だいぶ異なる。いまアメリカや日本を席巻している「ゴス」という感覚は、ゴ
シックに端を発しているが、過去とのつながりは希少である。過去が過去であ
りながら現在の中で変質している。この不思議な感覚は、人形や踊りやいろい
ろな表現のなかで起きている。それを体験していくのが新しい夜想の興味だ。
復刊号を作りながら復刊の意義を見いだした。メディアは不思議な生き物だ。
外でいろいろな仕事をしているディレクターの人が、ちょっとずつ心配して教
えてくれたりしたことが、大きくポジティブに作用して夜想に変化をもたらす。
サジェスチョンはささいなことでも大きな変化になる。ペヨトルの在庫保存運
動も、まず何人かの人たちの真剣な声が、ネットに木霊して大きな動きに
なった。復刊夜想に関しても、ペヨボラのメンバーが関西で営業に動いてくれ
て、それが大きな動きになりつつある。
まだ成果は分からないが、もう諦めていた生協が稼働しそうな感じもある。生
協では本が売れなくなって久しいが、サポータの意外な動きが道を開いてくれ
る。共同通信の記者の人が書いて配信してくれた復刊の記事が、書店の反応を
呼んで、今までとは異なるチェーン店がコンタクトを取ってくれている。
一人の声が、一人の動きが共振を呼ぶかのようだ。
メディアは有機体なのだ。それを如実に感じる。復刊夜想は、取次という流通
なしの有機体、いわば根無しの有機体なのだ。エネルギーを外部からもらって
いかないと生き続けられない。面倒を見続けていかないと生命を維持できな
いのだ。だから引き続きのお願いになる。
復刊夜想を見て、面白いと思ったらぜひ、お店に勧めてみたり、友だちに宣伝
してみたりしてください。コラムに書いたり、ラジオで喋ったり方法はなんで
もかまいません。宣伝してください。もちろん面白いと思ったらです。みんな
の力がうまく結集できたので、ちょっと自信あります。復刊夜想ぜひ手に
とってください。そして波を起こしてください。こんなことで役に立つのかと
思う小さなことでも構いません。自発的に起きた波は、大きな波動になります。
今回、夜想を復刊しながら感じたのは、小さな情報とか、ちょっとした好意が
メディアを変えていくのだということです。
小さな行為が大きな波紋になってメディアを変えたり動かしたりしていく実感
がある。一人の思いや行為がこれほどまでにメディアに反映されるのは希有の
ことだろう。もちろん希有なのは夜想がということではなく、時代がというこ
となのだ。夜想に限らず、想いをアクションに変えるとメディアが動き出すよ
うな気がする。その影響力は思いもよらない大きなものになるだろう。
メディアに復帰して最も期待するのはその小さなアクションパワーだ。
では、復刊夜想をよろしくお願いします。
G*G*G*G*G*G*G*G*G*G* 夜想復刊1号・特集【ゴス】G*G*G*G*G*G*G*G*G*G*
G・ヘルンバイン/フローリア・シジスモンディ/金子國義/トレヴァー・ブ
ラウン/三原ミツカズ/ルーカス・スピラ/アリス・アウアア/
S・ルミャック /池田宏彦/P・モリニエ/宮西計三/鈴木真理子/須永朝
彦/服部正/蜂巣淳/小谷真理/高柳カヨ子
アーティストへのインタビューはすべてとりおこしで、オリジナリティ度は高
い。いま流行している『ゴス』とは何か『ゴスロリ』とは何か? ということ
も分かるし、それを楽しむこともできる。
定価:本体1500円+税 B5変型
発行:ステュディオ・パラボリカ
お問合せ・注文:TEL 03-3847-5757 fax 03-3847-5780
info@2minus.com
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【東京近辺】
青山ブックセンター(本店・新宿店・六本木店)、TSUTAYA(六本木店)
タワーレコード(新宿店・渋谷店)、ナディフ、ぽえむぱろーる、有隣堂
(恵比寿アトレ店・横浜ルミネ店)、リブロ (池袋店)、東京ランダム
ウォーク(ストライプハウス店・神田店)、往来堂(千駄木店)、高円寺
ブックセンター、タコシェ。
【名古屋】
ちくさ正文館
【京都】
三月書房、大垣書店(本店)、メディアショップ、恵文社(一乗寺店)
【大阪】
アセンス(アメリカ村店)
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フェアの開催が決まっているのが、TSUTAYA(六本木店)、タワーレコード
(新宿ルミネ店)、ジュンク堂(池袋店)青山ブックセンター(新宿店)です。
特にTSUTAYAとタワーレコードは大掛かりなものになります。
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