競馬の文化村「もきち倶楽部」 No.875 天皇賞春
競馬の文化を発信するメール・マガジン 2008 年05月02日発行
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競馬の文化村「もきち倶楽部」 No. 875
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▼目 次▼
■ 第137 回天皇賞・春
晩生の長距離タイプでまだ成長途上のアサクサキングス 樋口榮一
人馬ともに春天皇賞初出走という可能性にかけてポップロック 立川健治
菊花賞馬アサクサキングスが勝利に一番近い 風元 正
伊与田翔
モンテプリンスの再来、アサクサキングス 山本一生
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■ 第137回天皇賞・春
04日 京都11R 芝 3200 m 発走 15:40
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晩生の長距離タイプでまだ成長途上のアサクサキングス
樋口榮一
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大筋は古馬勢と昨年の菊花賞馬アサクサキングスの争い。産経大阪杯、アルナ
スライン(菊花賞2着馬)のメトロポリタンSなどを見た印象では、薹の立った
感じのする古馬勢より 4 歳馬のほうが生きがよい。
アサクサキングスは全般的に低レベルとされた昨年の 3 歳牡馬世代だが 3 冠
レースすべてに参戦して 7 、2 、1 着。距離が延びるにつれて成績が上がって
きた。晩生の長距離タイプでまだ成長途上というイメージがある。
5 カ月半ぶりの前走は 16 キロ増だったが太目という感じはなかった。エイ
シンデュピュティにインを掬われて 3 着だったが、逃げるダイワスカーレット
の番手追走からいったんは並びかけ、ゴール前では二の脚を使っている。59 キ
ロ背負っていたことを考えれば納得のいく内容だったはずで、昨春に比べるとレ
ースぶりに安定感が出てきた。
ホクトスルタンの逃げなら菊花賞と同様の展開である。配当のないのがおもし
ろくはないが、先行するタイプだから思わぬ取りこぼしを懸念する必要はなさそ
うな気がする。
もう 1 頭の 4 歳馬ホクトスルタンは父がメジロマックイーン、祖父メジロテ
ィターン、曾祖父メジロアサマ。ホクトスルタンが勝てば 4 代連続天皇賞制覇
ということになる。
アサクサキングスを壁として逃げることができるので、チャンス皆無とはいえ
まい。サンシャインSの勝ち時計 2 分 33 秒 1 は、2 週後にマツリダゴッホが
勝った日経賞と比べるとコンマ 4 秒劣るが、シルクフェイマスが引っ張った日
経賞よりも速いラップを刻みながら 2 着以下をちぎった内容を評価したい。無
冠馬だが他馬がマークせざるを得ないアサクサキングスが動けない、あるいは動
かないような場合には漁夫になる可能性が高い。
阪神大賞典は 1000 メートル通過が 63 秒 8 、2000 メートルが 2 分 9 秒 7
という超緩ペースの競馬。先行したアドマイヤジュピタにとっては願ってもない
展開で、先行せざる得なかったアイポッパーやポップロックにとっては厳しい流
れだったといってよい。8 歳と 7 歳とでは 7 歳馬をとるべきか。ポップロック
は使い込んだほうが走る。
4 着だったトウカイトリックも苦しい競馬だった。長距離戦は得意だから主
力どころと差はなかろう。
メイショウサムソン、ドリームパスポートの 5 歳勢は期待はずれのレースが
続いている。
メイショウサムソンは盾の 3 連覇がかかるが、武豊に替わって先行力を生か
したのは天皇賞・秋くらい、それとて有力馬の多くがアクシデントに巻き込まれ
ての恵まれだった。
昨春はエリモエクスパイヤ、トウカイトリックあたりが上位入線馬、勝って当
たり前のメンバーだったという見方もできる。悪い状態とは思えないのだが結果
がついてこなくなっている。
ドリームパスポートは関東に転厩して以降妙に大人しくなった。かつて見せて
いた気性の激しさが感じられない。環境には馴れたころだろうが、マツパクとマ
イネル厩舎では調整法も仕上力も違うと解するしかない。
ぞろぞろ出てきたアドマイヤ勢に魅力のある馬はいない。
◎アサクサキングス
○ホクトスルタン
▲ポップロック
△トウカイトリック
<馬券>
馬 連 アサクサキングス・ホクトスルタン
馬 連 アサクサキングス・ポップロック
馬 連 ホクトスルタン ・ポップロック
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ブログ:「書斎の競馬」元編集長のひとりごと
http://blog.goo.ne.jp/goo0927eh
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人馬ともに春天皇賞初出走という可能性にかけてポップロック
立川健治
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今年もまた何が勝ってもおかしくないメンバーとなった。
軍馬改良に存在理由を見出していた戦前の競馬の亡霊からようやく脱却して、
ドバイ、香港、シンガポールと選択肢が広がり、3200メートルのレースを勝
つことが「古馬最大の名誉」でなくなりつつある時代を反映したものだと思う。
昨年の私の本命馬はマツリダゴッホだった。
根拠は、天皇賞が長距離といっても、一定のスピードを長く持続できるスタミ
ナではなく、直線での瞬発力を問うレースになってしまっている、そこでサンデ
ーサイレンス産駒ということだった。
全くの的外れであった。
今年も、最後の直線だけの「ヨーイ、ドン」といったレースにはならないだろ
う。とはいえ昨年の春天皇賞は低レベルであったから、メイショウサムソンも含
めてその出走組は切っておこう。
本命は、人馬ともに春天皇賞初出走という可能性にかけてポップロック。
ホクトスルタンが小気味よく逃げてくれるはずなので、ポップロックの長くい
い脚を使える渋太さが活きる展開になると思う。
対抗はそのホクトスルタン。
父メジロマツクイーンよりは半年遅れで本格化しているのではないかと思う。
あともいかにも長距離血統で瞬発力がないアドマイヤモナーク。
7歳にして目覚めたこの馬に限っては、過去2年の春天皇賞の成績は棚上げに
してもよいと思う。
素直に考えたらアサクサキングスであろうが、菊花賞馬でコース、距離適性も
申し分なく、距離不足、大幅な馬体重の増加であった前走も好走、そして叩き2
走目といかにも条件がそろっていることが、逆に不安材料という気がしている。
◎ポップロック
○ホクトスルタン
△アドマイヤモナーク
<馬券>
単 勝 ポップロック
馬 連 ポップロック・ホクトスルタン
ワイド ポップロック・アドマイヤモナーク
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菊花賞馬アサクサキングスが勝利に一番近い
風元 正
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ひさびさにライスシャワーやサクラローレルが勝った天皇賞をみて、背筋が伸
びた。あの2頭は、とにかく、長くいい脚を使っているし、展開などは関係ない。
強い馬は自力勝負に出るものだ、という原則を再確認した。混戦続きのこの春の
G1戦線。これまで、ついつい展開に恵まれそうな穴馬ばかり探してしまってい
たが、姿勢がいけません。レース結果を見れば、王道路線でいい競馬をしていた
馬を買えばいいだけ。展開にしても、なんのことはない、好位置にいて、勝ちに
行った馬が栄冠に輝いただけのことだった。つまり、ドングリの背比べなら、先
手を奪ったものが勝つ。
さて、それでは、現在の長距離路線で、王道はどこか。
最近の結果を見ていると、春の天皇賞は、どうも、大目標ではなくなっている
のではないか。むしろ、ドバイや香港が主流である。そこで微妙なのが、阪神大
賞典のポジションであり、近年の波乱は、確たるトライアルレースとして機能し
なくなったことが原因と思われる。
去年、古馬長距離路線をリードしたのは、メイショウサムソン、ポップロック
の両雄である。しかし、どうだろう。ごく単純に見て、着順が下がっているし、
どちらももう、勤続疲労が蓄積しているのではないか。メイショウ(とドリーム
パスポート)は転厩が響いている印象が強い。
G1未経験のアドマイヤジュピタが勝った阪神大賞典の内容は、善戦マンのア
イポッパーが2着にくるレベルであるとすると心もとない。
常識的に考えて、有馬記念2着のダイワスカーレットといい勝負だった菊花賞
馬アサクサキングスが、勝利に一番近いのではないか。4歳菊花賞馬が、断然強
い傾向のレースである。
◎アサクサキングス
○ホクトスルタン
▲アドマイヤフジ
○ホクトスルタンは妙な穴人気になっているが、前走の勝ちタイムはマツリダ
ゴッホの有馬記念より速いのだから、仕方ない。なにより驚くのはテンのラップ
で、11秒台のハイラップを続けて逃げ楽勝なのだからものすごい。ぼんやりし
ていると、あれよあれよ、ではないか。ちなみに、4歳2頭の調教は、枯れた年
長馬である他のメンバーと大違いの溌剌とした走りだった。
最大の惑星は▲アドマイヤフジで、私は、デイープ世代のダービー4着&菊花
賞6着馬が距離に不安があるとは思えない。2走前は、現役最強レベルのアドマ
イヤオーラとコンマ2の勝負をしており、川田がイミなく下げた(アドマイヤジ
ュピタを勝たせるため?)前走は、直線で猛然と追い込んでいるから、人気が下
がってよかった、という話ではないか。調教もすばらしく、ようやく530キロ
からある巨体を使いこなせるようになった印象がある。
馬券は、◎○▲の馬連BOX。
角居厩舎は、ウオッカ、ポルトフィーノとG1での枠順決定後の取り消しが相
次いだ。事の是非はともかく、ファンからすれば重大な裏切りであるし、ウオッ
カの場合は莫大な返還馬券が発生して、JRAも大損した。なんとなく、しばら
くはG1では買いにくい厩舎になったという気がする。日本を代表する調教師な
ので、なんとか、信頼を取り戻よう努力して欲しい。
<馬券>
馬 連 アサクサキングス・ホクトスルタン
馬 連 アサクサキングス・アドマイヤフジ
馬 連 ホクトスルタン ・アドマイヤフジ
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伊与田翔
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<馬券>
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モンテプリンスの再来、アサクサキングス
山本一生
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先週は法事があって上洛、綾部で墓詣りをしたあとで戻ってきて、京都市内に
入ったところで皐月賞のスタートの時間を迎えた。ところが、なぜか突然、カー
テレビの画面が消えてしまうし、人様の車なのでラジオへの切り替え方もわから
ないまま、ついには前代未聞のテレビでの「音声観戦」となった。
実況はフジテレビの青島達也アナウンサー、サッカー中継をやらせると民放地
上波では他の追随を許さないほど巧いが、競馬のほうは、伝説の名アナウンサー
窪田康夫などとくらべると、Jリーグとプレミアリーグほどの差がある。
それでも最初はそつなく伝えていたが、4コーナーをまわると、ほとんど何を
言っているのかわからず、ついにわがレッツゴーキリシマなどは、一度も呼ばれ
ることなく終わってしまった。あとで見ると、直線もよくねばっていたし、スタ
ートもよかったので、あのままハナを切ればと思ったものの、「音声観戦」では、
語る資格など、あろうはずはない。
お願いだから一族のみなさん、クラシックの日に冠婚葬祭はやめていただけま
せんか。なにしろ、私の残された日々は、ほんのわずかなのですから。
今週は腰を寝違えてしまって、移動に困難をきたしているが、どうやらテレビ
観戦だけは無事にできそうである。
ここは、昨年の菊花賞に続いてアサクサキングスに期待している。
繰り返しになるが、アサクサキングスは、連対を外したときの理由がはっきり
している馬である。
ラジオNIKEI 5着 レース中の大きな不利
皐月賞 7着 ローテーションの間違い
NHKマイル 11着 距離不適
宝塚記念 15着 ダービー激走の疲労残り
産経大阪杯 3着 休み明けの太目残り
負けることが多いが、理由のはっきりしている馬として思い出されるのはモン
テプリンスだろう。重、不良、熱発明けなどを除くと、まあ第一回のジャパンカ
ップなどがあったので、完璧とは言い難いが、ほぼ予想通りの結果を残している。
平成のモンテプリンスは、さらにヴァージョンアップしているようで、ダービ
ー2着ののち菊花賞を制覇しており、ここ春の天皇賞も、無事に通過するものと
期待している。
相手には、一昨年の菊花賞の2〜4着馬をあげたい。これはまたダービーの1
〜3着でもある。
もっともこの3頭、最近の戦績からは当時の輝きは失せている。
アドマイヤメインは、3歳暮れの香港遠征が失敗だったようで、それから長い
トンネルに入っている。だいたい海外遠征の後遺症は一年もすれば抜けるから、
そろそろ復調してもおかしくはない。トンネルを抜けると、そこには淀の新緑が
待っている。
メイショウサムソンは、マツリダゴッホンに敗れた有馬記念から調子を崩して
いる。一部ではインフルエンザの影響などと囁かれているが、淀の天皇賞は、真
価を再認識させるには絶好の舞台だろう。
ドリームパスポートは、関東に移ってきて水があわなかったのか、不本意な成
績が続いているが、こちらも、そろそろである。
◎アサクサキングズ
○アドマイヤメイン
▲メイショウサムソン
△ドリームパスポート
<馬券>
馬 連 アサクサキングズ・アドマイヤメイン
馬 連 アサクサキングズ・メイショウサムソン
馬 連 アサクサキングズ・ドリームパスポート
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競馬の文化村「もきち倶楽部」 No. 875
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【発行者】 安部俊彦
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【編集人】 山本一生
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【WEB】 http://www.bunkamura.ne.jp/mokichi-club
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【MAIL】 mokichi-club@bunkamura.ne.jp
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