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2009/11/05

法報タイムズvol.286【産科医療補償制度とは】

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 ■2009.11.5/vol.286              発行総数:5261部

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【目 次】

    ■社会保険・労働保険Q&A
    ■今月の健康メモ

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■社会保険・労働保険Q&A
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産科医療補償制度とは
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【Q】

 平成21年1月から産科医療補償制度がスタートしたと聞きましたが,これ
はどのような制度なのでしょうか。

【A】

 分娩(出産)の現場では,予期せぬ出来事が起こることがあります。産科
医療補償制度は,分娩に関連して重度脳性麻痺となった乳児に対する補償の
機能と脳性麻痺の原因分析,再発防止の機能を併せ持つ制度として創設され
たもので,平成21年1月にスタートしました。この制度には,分娩を取り扱
う病院,診療所や助産所などの分娩機関が加入しています。

 分娩機関の制度加入手続,保険加入手続,掛金集金,補償対象の認定,原
因分析および長期の補償金支払手続(保険金請求手続)等の運営業務は,財
団法人日本医療機能評価機構が行います。

 制度に加入する分娩機関は,平成21年1月1日以降に自ら管理するすべて
の分娩について補償の提供を約束します。また,分娩機関は,運営組織に取
扱分娩数を申告し,これに応じた掛金を支払います。補償対象となる脳性麻
痺が生じた場合には,機構と保険契約を結んだ損害保険会社から分娩機関に
対し,補償金となる保険金が支払われます。

 補償対象は,分娩により次の基準を満たす状態で出生した乳児です。

1 出生体重が2,000グラム以上かつ在胎週数33週以上であること

2 身体障害者1・2級相当の重症児であること

 なお,出生体重・在胎週数の基準を下回る場合でも,在胎週数28週以上の
乳児については,分娩に関連して発症した脳性麻痺に該当するかどうかとい
う観点から個別審査を行います。

 個別審査により補償の対象となる乳児は,次のとおりです。

1 低酸素状態が持続して臍帯動脈血中の代謝性アシドーシス(酸性血症)
 の所見が認められる場合(pH値が7.1未満)

2 胎児心拍数モニターにおいて特に異常のなかった症例で,通常,前兆と
 なるような低酸素状況が,たとえば前置胎盤,常位胎盤早期剥離,子宮破
 裂,子癇,臍帯脱出等によって起こり,引き続き次のイ~ハのいずれかの
 胎児心拍数パターンが認められ,かつ,心拍数基線細変動の消失が認めら
 れる場合

 イ 突発性で持続する徐脈
 ロ 子宮収縮の50%以上に出現する遅発一過性徐脈
 ハ 子宮収縮の50%以上に出現する変動一過性徐脈

 ただし,先天性要因等の除外基準に該当する者は除かれます。具体的な除
外基準は,次のとおりです。

1 先天性要因

 イ 両側性の広範な脳奇形(滑脳症,多少脳回,裂脳症,水無脳症など)
 ロ 染色体異常(13トリソミー,18トリソミーなど)
 ハ 遺伝子異常
 ニ 先天性代謝異常
 ホ 先天異常

2 新生児期要因(分娩後の感染症など)

 補償内容としては,看護・介護を行う基盤整備のために一時金で支給され
る「準備一時金」と,看護・介護費用として20回に分けて毎年定期的に支給
される「補償分割金」があります。金額は,それぞれ次のとおりです。

1)準備一時金……600万円
2)補償分割金……1年につき120万円(総額2,400万円)

 掛金は,1分娩(胎児)当り3万500円です。ただし,分娩機関所有のパソ
コンからインターネットを通じ,妊産婦登録等の事務が可能となる「Webシ
ステム」を導入する場合,1分娩(胎児)当り3万円となります(22週以降
のすべての分娩が対象となります)。

 また,原因分析および再発防止については,次のような措置がとられるこ
とになっています。

1 原因分析

  十分な情報収集に基づき,補償対象となった事例について,原因分析委
 員会において医学的な観点で事例を検証・分析し,その結果を子とその家
 族および分娩機関にフィードバックします。

  なお,原因分析は,分娩機関の過失の有無を判断するものではありませ
 ん。ただし,重大な過失が明らかであると思われるケースについては,医
 療訴訟に精通した弁護士等から構成する調整委員会に諮って,法律的な観
 点から検討し,その結論を経て,分娩機関との間で負担の調整を行います。

2 再発防止

  原因分析された個々の事例情報を体系的に整理・蓄積し,広く社会に公
 開することで,将来の脳性麻痺の発症の防止等,産科医療の質の向上を図
 ります。

  具体的な施策として,次のようなものが挙げられます。

 イ 報告書の定期的発行
 ロ 関係団体や行政機関と連携・協力した研修会の開催
 ハ ガイドライン,マニュアルの作成
 ニ 国の実施する再教育制度との連携

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        今┃月┃の┃健┃康┃メ┃モ┃
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●咳(せき)のエチケット●

1.周囲の人からなるべく離れてください。 
 咳やくしゃみのしぶき(飛沫)は約2メートル飛ぶと言われています。

2.咳やくしゃみをするときは、他の人から顔をそらせ、ティッシュなどで
 口と鼻を覆いましょう。
 他の人にしぶき(飛沫)をかけないように心がけましょう。マスクをして
 いない場合には、ティッシュなどで口と鼻を覆うことも大切です。使った
 ティッシュはすぐにゴミ箱へ捨てましょう。

3.咳やくしゃみを抑えた手を洗いましょう。 
 咳やくしゃみを手で覆ったら、手を石鹸で丁寧に洗いましょう。

4.マスクを着用してください。 
 咳、くしゃみが出ている間はマスクを着用しましょう。使用後のマスクは
 放置せず、ゴミ箱に捨てましょう。

 ※咳エチケットに加え、周囲への感染予防では、手洗いも大切です。石鹸
  を使って15秒以上かけて洗いましょう。洗った後は清潔なタオルやペー
  パータオルなどで十分に拭き取りましょう。
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 【発行元】株式会社しょうわ http://www.showa45.co.jp
 【編 集】法報タイムズ編集部  melmaga@houho.com
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