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2. 最新 卒業論文紹介
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アンケート結果付きの論文を紹介します。久しぶりの理系の方の論文です。


【卒論テーマ】北半球における海氷面積変動と地上気圧場との関係
 
【大学】国立大学 理学系
【分野】地球科学

【概要】

 近年、大気現象や気候の研究において大気―海洋―雪氷圏相互作用の重要性
が唱えられている。雪氷圏、特に海氷については特有の物理的性質が大気現象
などに大きな影響を与えていることが指摘されている。しかし、現在その相互
作用についての理解はまだ不十分である。したがって、海氷変動の理解は、海
氷そのものだけでなく他の分野における理解をも助けるうえで重要である。本
研究では、海氷面積変動の経年変動・季節変動がどのように起こっているのか
を地域別に調べた。さらに、海氷変動を駆動している仕組みを探るべく、海氷
面積変動と地上気圧の関連性についても調べた。海氷データの解析期間は、
1978年10月から1995年9月の17年間である。また、地上気圧デー
タは1978年から1989年の11年間分である。海氷変動と地上気圧の関
連性では、これらの期間が一致している1978年から1989年までのデー
タを用いた。まず、海氷面積の経年変動について調べた。17年間のトレンド
について北半球全域では、やや海氷面積の減少傾向がみられた。地域毎の変動
は様々であった。ベーリング、ラブラドールでは増加傾向にあるが、グリーン
ランド、バレンツ、オホーツクでは減少傾向であった。また、冬季における最
大海氷面積の変動は年によって異なるが、数年周期の変動が確認された。しか
し、その原因は明らかではない。海氷の出現時期についての16年間トレンド分
布を調べると、ベーリング、ラブラドールでは出現時期が早くなっている。一
方、グリーンランド、オホーツク、バレンツでは遅くなっている傾向が見られ
た。これは、海氷面積についての経年変動の増加・減少傾向と類似した結果で
ある。融解時期、存在期間についても調べると,同様な結果が得られた。次に、
海氷面積変動と地上気圧の関係については、バレンツ、ラブラドール、グリー
ンランドでは海氷面積変動がアイスランド低気圧に完全に支配されているわけ
ではないことがわかった。また、ベーリングではアリューシャン低気圧がカム
チャッカ半島東海上にある時に海氷が減少し、アラスカ南海上に低気圧がある
時は海氷面積が増加する様子がわかった。オホーツクでは、海氷面積の増加時
においてはアリューシャン低気圧との関連が強くなかった。

(特徴)
衛星データを用いて北半球の面積変動を経年、季節変動の両面から観察した。
さらに、海氷面積を駆動している要因は何かを調べるため、第一段階として気
圧場との関係を調べた。

【アンケート:テーマ選択の理由・きっかけは?】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
もともと極域の気象に興味を持っていました。衛星が打ち上げられた今日デー
タの蓄積も兼ね海氷の変動がどのよう変動し気象要素との関わりはそれほど調
べられていません。その辺を調べてみたかったからです。

【アンケート:やり直せるとしたら、どのようにしたかった?】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
データの信頼性の検討、海洋(塩分、流量、流路)の変動、気温、高層気象と
の関連などをもっと調べるべきだった。

【アンケート:もう一度新たなテーマでやり書くとしたら、どうする?】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
もっと小さいスケールの気象について調べてみたいです。実際に、小さいスケ
ールの現象と大きなスケールの現象はそれぞれ独立ではなくつながっているの
で。

【アンケート:ちなみに卒論に対する評価は?】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ほとんど自分自身で提案して勧めた研究でしたので、発表においてもきつい評
価は受けませんでした。率先してやったことが良かったのでしょう。

http://homepage2.nifty.com/ohtake/index.html
(↑論文についてホームページがあります。一度ご覧下さい。)

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