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金融はネットで大きく影響を受ける領域です。金融機関出身で現在金融機関のWEBサイト構築・戦略立案を行っている著者が、いまさら人には聞けないネットと金融について解りやすく、勝手に解釈してゆきます。

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2008/06/06

かゆいところに手が届くネットと金融の知識 2008/06/06

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No.181
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 2008年6月6日発行

 弊社のスタッフは時代に逆行し、タバコを頑張って吸う者が多いのですが、こ
の7月1日以降はTaspoがないと自動販売機でタバコが買えなくなりますね。

 弊社や私の周りでは、誰もTaspoは持っていません。この導入目的はわか
るのですが、どうも手段がいかにもお役所的で、どうも同調することができない
という話を良く聞きます。
 
 目的に対する手段がダメだと、以前発表のあった発行率11%なんて惨憺たる結
果になるのですね。

 さて今回のテーマは、この「TaspoというICカードからタバコ屋の無駄
な投資 」について考えてみます。

 今後もaster-netを宜しくお願い致します。

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<執筆者紹介>

執筆者 星 武志

略歴 元金融機関出身でバブル時には多くの不動産案件を手掛ける。
   その後、コンサルティング会社で経営戦略・財務戦略、マルチメディアのイ
   ンターネット事業の立上げを行う。金融専門雑誌でネットバンキングやIT営
   業をテーマした連載を行っている。
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<本文>【 TaspoというICカードからタバコ屋の無駄な投資  】
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 Taspoという成人識別ICカードの導入が今年の3月に鹿児島で開始され、
その後エリアを拡大し7月1日に全国的にTaspoがないと自動販売機でタバコ
が買えなくなります。

 Taspoの発行は、住所、氏名、運転免許証などのコピーなど個人情報を
提出することになります。そこに反発が大きいといわれています。

 自分自身を振り返ると、「未成年にタバコを買わせない目的はわかるけど、
手段としてこうした個人情報をださせ、何に使われるか分からない。この手段
は・・・」と考え、「そこまでするのであれば、コンビニで買えばよい」と考
えてしまうところです。

 推定の喫煙人口に対し、発行率は11%(4月時点)といわれておりますが、そ
れはそうだろうと思うところです。

 まず、上記のように「個人情報を提出する」ことが、そもそも必要なの?この
個人情報がうるさいご時勢に。。。そんなことをせず、例えば生年月日を読み取
るユニットをつけてできるようになぜしないの?と思う点です。

 これは既にこの技術はあり、運転免許証の生年月日を読み取り成人識別する装
置で10年以上から製造販売がされています。(財務省は4月に入って、Tasp
o方式に加え、この運転免許方式を採用することを決めたとのことです)

 皆さんもそうでしょうが、ここにまた「変な利権」「誰が儲かるの?」という
匂いがプンプンするのではないでしょうか?ここに対する反発もあると思います。

 次に、自動販売機にTaspoのユニットを設置するだけでも10万円、自動販
売機を買い換えると数十万円なんていう設備投資になる訳で、町のタバコ屋にそ
んな負担を強いるの?と思う点です。

 弊社事務所の近辺に昔ながらのタバコ屋がありますが、おばあちゃんが1人で
店番しているだけです。どう見ても儲かっているから設備投資して良いよっとい
う状況には見えないのですね。

 全国、そんなタバコ屋はたくさんあると思うのですが、そこに有無もいわさず
にTaspo装置設置(又買換え)では、皆潰れてしまうのではないでしょうか?

 ましてや、上記の運転免許証方式もOKとなれば、既に投資したタバコ屋は「
普及しないICカード対応では売れない。運転免許証の方が良い。切り換えるから
お金を返して」と思うのではないでしょうか?

 お役所仕事の本質なんですね。普通のビジネスなら、目的を定めたら、手段は
何パターンも想定し課題をチェックして進めるでしょう。目的と手段という最も
誰もが考える思考の手順ですね。

 おおいなる「おごり」の結果、全国の特におじいちゃん、おばあちゃんの小さ
いタバコ屋が潰されていくと私は思うところです。

 皆さんのご意見をお待ちしております。

                    (次回2008年6月20日配信予定)
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