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2007/09/21

『ファンド買い方マニュアル』 #99

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           ファンド買い方マニュアル           

          2007年09月21日(金)          

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            さらに分散投資を考える            
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【 質 問 】
 株式と債券の分散投資は効果的という記述を見かける一方で、
 金利の上昇は債券価格も株価も下落するという話も聞きます。
 なぜ、同じ方向に動く資産への分散が有効なのでしょうか。

【お答えします】
前回は分散投資の基本的な考え方を解説しましたが、今回はさらに資産の
分散について、理解を深めてみたいと思います。

最近の国内景気を反映して、8月には政策金利(短期金利)上昇の予測も
語られていました。結果的には、海外との関係を配慮して9月も決定は
見送られましたが、日本の金利は徐々に上昇傾向にあるようです。

ご存じの方も多いかと思いますが、株価も債券価格も金利の変化が大きく
影響します。長期金利の上昇が予測されるときには、これから発行される
債券の利率も上がり、すでに発行されている債券の魅力は低下するため、
債券価格は下落。結果として債券利回りが上昇します。
一方の株価については、長期金利の上昇が予測されると設備投資など借入
金利の負担が増加し、投資家の資金は株式市場から預金や債券市場へ移動
するため、下落することになります。

もちろん、現在の市場はこんなに単純な話で動いてはいませんが、一般的
に金利上昇は債券価格も株価も下落要因と考えられます。

では、債券と株式に分散して資産運用するのは意味がないのでしょうか。
決して、そんなことはありません。

もし、金利変動の影響を受けて、債券と株式が同じ方向に動いたとしても、
変動の幅が全く同じ動きになることはないので、十分に分散投資のリスク
軽減効果を享受することができます。これは、株式一銘柄に集中投資する
よりも、分散投資の投資信託の方が安定した動きになるのと同じ理由です。

また、金利と債券価格・金利と株価の関係だけを考えると同じ方向に動く
ことが予想されますが、現実に長期にわたって同じ動きをすることはあり
ません。金利の変化以外にも景気動向や外国為替の影響など多くの要因が
関係しますし、前述の通り債券市場と株式市場で資金の動きがあるため、
債券価格と株価が反対方向に動くことも頻繁に起こります。

いずれにしても、債券と株式の組み合わせだからといって完全な逆方向に
動いていなくても、分散の効果は十分に得られます。分散投資の基本は、
値動きの異なる複数の商品に投資することなので、全く同じ動きの商品へ
投資する以外は、複数の株式へ分散するのも、債券と株式へ分散するのも
資産運用としては適切な手段と言えるでしょう。


(イーピー代表 橋本幸士)


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