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2009/05/15

■とっとり雑学本舗(第715号)

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  ■ TOTTORI   ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓
   ■■■■■■■■   ┃と┃っ┃と┃り┃雑┃学┃本┃舗┃
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  ■■■ ■ ■■■    VOL.715・第715号(2009.05.15)
  ■■     ■■    発行者:鳥取県企画部広報課
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 http://www.pref.tottori.lg.jp/          E-mail kouhou@pref.tottori.jp
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  今日から明後日17日まで智頭町で、第33回智頭どうだん祭りが開催中
 です。どうだんつつじのかれんな花は今が見ごろ。祭りでは展示即売会のほ
 か、地元の農家のかたによる栽培指導もあります。ぜひお出かけください。
  
  ○第33回智頭どうだん祭り
   日時 5月15日〜17日 午前9時〜午後5時(最終日は午後4時)
   場所 智頭町町民グラウンド
   問い合わせ先 智頭どうだん祭り実行委員会
          電話 0858−75−0606

=(目次)===============================================================
  1.きょうの鳥取県
     ●岩美町のカキツバタ探訪
  2.とっとり豆知識
     ●空を飛んだ?大山寺の賽銭箱 上田秋成「春雨物語」
  3.おまけ情報
     ●あまのじゃくのおとした山 大路山と面影山
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             1.きょうの鳥取県
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 ●岩美町のカキツバタ探訪

   鳥取県の日本海沿岸、兵庫県境に位置する岩美町には、開湯からの長い
  歴史を誇る岩井温泉、リアス式海岸の景観が見事な浦富海岸などの他にも、
  みどころがたくさんあります。そのなかで、まさに見ごろを迎えているの
  が、町内2ヶ所に群落のあるカキツバタです。
  
   一般にもよく知られている唐川(からかわ)のカキツバタ群落は、昭和
  19年に国の天然記念物に指定されている1ヘクタールに及ぶ大湿原で、
  カキツバタに限らず多くの湿性植物を観察することができます。

   唐川カキツバタ群落は、岩美町中心部から鳥取市との境まで町内を南下
  してようやくたどり着く位置、稲葉山高原にあり、日常生活の喧騒とは無
  縁です。静寂のなか、群青色の花の絨毯を野鳥のさえずりとともに堪能で
  きます。また、付近に駐車場も整備されており、そこから車で15分程度
  のところには、町営の日帰り温泉施設「たきさん温泉」もあります。
  
   一方、夏には県内外の海水浴客でにぎわう浦富海水浴場や牧谷海水浴場
  からほど近くにある、比較的訪ねやすいカキツバタ群落、通称又助(また
  すけ)池も最近では人気のスポットになっています。海岸と岩美町役場の
  間を走る県道沿いのショッピングセンター、サントピア付近を東側に入っ
  てすぐの位置にあります。県道からは又助池への案内看板が設けられてお
  り、花期には県道沿いに臨時駐車場が設けられています。

   地元ではなにげない風景のひとつで知られざる名所だった又助池は、平
  成15年に鳥取県自然環境保全条例による県自然環境保全地域に指定され、
  湿地生態系の保全が図られています。
  
   平野部にある牧谷よりも標高の高い唐川は花期が若干遅くなりますが、
  いずれも見事なカキツバタ群落です。
  
   さて、郷土料理愛好会と岩美町農業振興公社による「牧谷カキツバタ一
  日茶屋」が今年も開かれます。地元で豊富に水揚げされる白ハタを使った
  押し寿司の「じんたん寿司」をはじめ、白ハタのから揚げ、農産物、加工
  品などが販売されます。カキツバタの花言葉は「幸運」です。春のひとと
  き、群青のカキツバタとともに幸福な時間をお過ごしください。
                               (YO)
    ○牧谷カキツバタ一日茶屋(いちにちぢゃや)  
     営業日時   5月18日(月)午前11時〜午後3時まで
     場所     牧谷カキツバタ入口付近(岩美郡岩美町牧谷)
     問い合わせ先 
      岩美町役場産業観光課 電話 0857−73−1416
      岩美町観光協会    電話 0857−72−3481
    
    ○鳥取県観光情報「カキツバタ・菖蒲」
      http://yokoso.pref.tottori.jp/dd.aspx?menuid=1935

    ○とっとり雑学本舗第83号
     「唐川湿原のカキツバタが咲き始めました。」
      http://www.pref.tottori.jp/kouhou/mlmg/topics/83_3.htm

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             2.とっとり豆知識
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 ●空を飛んだ?大山寺の賽銭箱 上田秋成「春雨物語」

   新緑の季節になりました。大山のブナ林の中で、森林浴をするのもおす
  すめですが、このたびは、すがすがしい緑とは縁のないお話をひとつ。
  
   「雨月物語」で有名な江戸時代の作家、上田秋成(うえたあきなり)の
  作品集に「春雨物語」があります。この作品集に入っている作品「樊カイ
  (はんかい)」(カイの字は口へんに會)の主人公は伯耆の国の出身です。

   この主人公の大蔵(だいぞう、のちに樊カイと改名)は、家の金を盗み、
  父と兄を殺し、盗人一味に加わって悪事の限りを尽くすという極悪人です。
  
   この作品の冒頭に、印象的なエピソードがあります。
  
   大蔵が大山寺の賽銭箱(さいせんばこ)を担いで麓まで降りようとする
  と、賽銭箱から手足が生え、大蔵を乗せて空を飛び、海を渡って隠岐の島
  へいってしまったというものです。

   なんともスケールの大きな話ですが、これは作者が考えたものではない
  ようです。上田秋成の「春雨物語」を研究した本にも、おそらく山陰に伝
  わる伝承を利用したのであろうと書いてあり、実際、地元には似たような
  話が伝わっています。大山寺で一番の暴れ者として皆から恐れられる僧の
  大蔵(だいぞう)が賽銭箱を盗もうとしたところ、神罰を受け隠岐の島に
  飛ばされたという話です。
  
   主人公の名前も同じなので、秋成はおそらくこの民話を耳にしたことが
  あったのでしょう。ただし、大山の民話では賽銭箱は飛びません。飛んだ
  のは大蔵のみです。

   作者の上田秋成は関西に住んでいました。現代ほど情報網の発達してい
  ない江戸時代に、関西在住の秋成が大山の民話を知っていたのも興味深い
  ところです。
  
   大山寺付近からは日本海、弓ヶ浜半島や島根半島を遠望することができ
  ます。天気がよければ隠岐の島も見ることができるかもしれません。この
  景色だけでも一見の価値ありですが、賽銭箱が飛ぶ様子を想像して眺める
  のもおもしろいですね。
  
   なお、「春雨物語」中のこの極悪人、後に改心して出家。後に陸奥の寺
  の大和尚になったとのことです。
                               (IR)
    ○参考図書
    「上田秋成「春雨物語」の研究」
     (平成10年 法政大学出版局 東 喜望著)
  
    「大山の民話 鳥取県伯耆国」(平成13年 立花書院)
  
    「日本古典文学全集48」(昭和50年 小学館) 

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              3.おまけ情報
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 ●あまのじゃくのおとした山 大路山と面影山

   「あまのじゃくのおとした山 大路山と面影山」という絵本を先日鳥取
  市立中央図書館に行った際にみつけました。大路山(おおろやま)と面影
  山(おもかげやま)とは鳥取市にある山です。絵本を作ったのは鳥取市立
  桜ヶ丘中学校文芸部。おもしろそうなので借りてみました。
  
   絵本は地元に伝わる昔話が基になっています。昔、河原町(今の鳥取市
  河原町)の北村というところに住んでいたあまのじゃくが、日本海を埋め
  てやろうと、夜中にもっこに土をいれて運んでいました。ところが途中で
  転びそうになって、運んでいた土をうっかり落としてしまい、その土が大
  路山と面影山になったというものです。迫力のある色使いの絵と鳥取の方
  言が印象的です。
  
   そもそもこの絵本は、鳥取市立中央図書館が昨年度開催した、第1回
  「とっとり手づくり絵本コンクール」の優秀作品だったものです。受賞を
  機に完成度を高めてこのたび出版されました。
  
   作られたきっかけなどを鳥取市立桜ヶ丘中学校文芸部顧問の坂本祐子先
  生にお聞きしました。「司書の先生から絵本コンクールの紹介を受けたの
  がはじまりです。校区内にある米里地区の自治会長さんから話を聞くなど
  して、自由な発想で生徒が作りました。もともと学校の文化祭の展示作品
  として考えていて、コンクールには軽い気持ちで応募したので、まさか優
  秀作品に選ばれるなんて思いもしなかったです。」とのこと。
  
   ちなみに、絵本の後書きに、「あまのじゃくの顔は父親の顔をイメージ
  して描いた。」との生徒さんの説明もあり、この自由で独創的な考えが受
  賞の決め手だったかもしれません。
  
   この「あまのじゃくのおとした山 大路山と面影山」は限定出版のため
  一般には販売されていませんが、鳥取市立中央図書館をはじめ、県内のす
  べての公立図書館に所蔵されていますので、ぜひご覧ください。
  
   優秀作品に選ばれると自分の書いた絵本が出版されるという夢のような
  話の「とっとり手づくり絵本コンクール」は今年も開催されます。子ども
  の夢を育む絵本であなたの夢を叶えてみませんか。
                               (MK)
    ○第2回とっとり手づくり絵本コンクール
     応募期間   9月2日(水)から9月30日(水)
     問い合わせ先 鳥取市立中央図書館 
             とっとり手づくり絵本コンクール係       
     電話     0857−27−5182

    ○鳥取市立中央図書館
      http://www.lib.city.tottori.tottori.jp/
      ※「お知らせ」欄をご覧ください。

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 発 行:鳥取県企画部広報課
      〒680-8570 鳥取県鳥取市東町1-220
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