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2009/04/10

■とっとり雑学本舗(第710号)

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  ■ TOTTORI   ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓
   ■■■■■■■■   ┃と┃っ┃と┃り┃雑┃学┃本┃舗┃
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  ■■■ ■ ■■■    VOL.710・第710号(2009.04.10)
  ■■     ■■    発行者:鳥取県企画部広報課
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 http://www.pref.tottori.lg.jp/          E-mail kouhou@pref.tottori.jp
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  今週は好天に恵まれようやく桜も満開となりましたね。自転車で通勤をし
 ていると穏やかな日射しに春を実感します。この4月の異動により今週から
 私MKが編集長を担当します。楽しい話題を皆様にお届けしたいと思います
 のでよろしくお願いします!

=(目次)===============================================================
  1.きょうの鳥取県
     ●日本一の鳥取砂丘を守る「砂丘事務所」開設
  2.とっとり豆知識
     ●佐野川用水路 吉持家十代の情熱
  3.編集部の週末レポート
     ●私的「鳥取県立博物館」の楽しみかた
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             1.きょうの鳥取県
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 ●日本一の鳥取砂丘を守る「砂丘事務所」開設

   鳥取県では、4月1日から鳥取砂丘を守り育て、砂丘の保全再生や適正
  な利用を推進するために「砂丘事務所」を開設しました。

   毎年、多くの観光客を、その雄大な姿で魅了する鳥取砂丘。風紋、砂廉、
  砂柱などの砂が見せる造形や、ハマヒルガオをはじめとする砂丘特有の植
  物など、季節や気候によって様々な表情を楽しむことができます。

   そんな鳥取県の財産である「鳥取砂丘」ですが、草原化や、ゴミのポイ
  捨て、落書きといった利用者のマナー低下などの課題があり、県民参加に
  よる除草活動や清掃活動をはじめとする、鳥取砂丘の再生を目指す取組が
  これまで行われていました。

   そんな中、鳥取砂丘の持つ多面的な価値の向上や、県の象徴として鳥取
  砂丘の優れた環境を、次世代に確実に引き継ぐことを目的に、昨年の10
  月に「日本一の鳥取砂丘を守り育てる条例」が制定されました。

   この条例では、私たちの共有財産であり世界に誇る鳥取砂丘を、利用者
  の皆さんとともに守り育てるために、砂丘利用者の責務、禁止行為、県が
  実施する保護施策などが規定され、この4月から施行されています。そこ
  で「砂丘事務所」が設置されたわけです。

   砂丘事務所では、「鳥取砂丘レンジャー」を配置し、鳥取砂丘の地質、
  地形、植生、歴史などの解説を行うほか、落書きといった禁止行為を防ぐ
  ための巡視活動などを行っています。事務所は、鳥取砂丘パークサービス
  センターにある「財団法人自然公園財団鳥取支部」の施設内にあります。

   鳥取砂丘レンジャーの山本仁志(やまもとさとし)さんによると「みな
  さんに鳥取砂丘を気持ちよく楽しんでいただくため、砂丘の持つ魅力や価
  値について解説をしています。ぜひ、気軽に声をかけてください」とのこ
  と。砂丘事務所や巡回活動中の砂丘レンジャーに気軽にお尋ねいただくこ
  とで、砂丘について解説を受けることができます。

   「2009鳥取・因幡の祭典」オープニングイベントとして4月18日
  から鳥取砂丘で開催される「世界砂像フェスティバル」ももうすぐ。鳥取
  砂丘レンジャーの活動とあわせ、こちらも注目です。楽しい思い出をつく
  りに、鳥取砂丘へぜひお出かけください。
                                (R)
    ○鳥取県砂丘事務所
     〒689-0105 鳥取市福部町湯山2164-661
     (財団法人自然公園財団鳥取支部内)
     電話 0857-22-0581
      http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=100183 

    ○とっとり県政だより2009年3月号
     「世界に誇る鳥取県の至宝・鳥取砂丘をみんなで守り育てる」
      http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=100973

    ○世界砂像フェスティバル
      http://www.tottori-inaba.jp/sazofes/index.html

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             2.とっとり豆知識
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 ●佐野川用水路 吉持家十代の情熱

   佐野川は、米子市、南部町、伯耆町にまたがる通称「長者原台地(ちょ
  うじゃはらだいち)」に広がる水田を潤す、総延長約8キロメートルの用
  水路です。 
   
   この用水路は伯耆町の中祖(なかぞ)地内を流れる日野川から取水し、
  日野川左岸の山ぎわを走り、伯耆町坂長(さかちょう)で分岐し、さらに
  米子市、南部町へと流れています。私もこの川のそばで育ち、幼い頃はこ
  こで魚をとったりしたものです。今日はこの佐野川についてご紹介したい
  と思います。
      
   そもそもこの佐野川は、江戸時代初期に地元(現在の南部町)の豪農で
  あった吉持五郎左衛門(よしもちごろうざえもん)が、荒れ地だった長者
  原台地の開墾を決意したのが始まりです。当時の長者原は、「いもの葉に
  たまった露を集めて顔を洗う」とまで言われるくらい、水に苦労していま
  した。
   
   開墾を進める途中で、五郎左衛門は亡くなりますが、「この仕事は吉持
  家、一家の大事業として代々受け継ぎ必ず完成させよ」と遺言したそうで
  す。この後、二代目の吉持甚四郎(よしもちじんしろう)が日野川から取
  水する計画をたて、その後も歴代の吉持家が工事を進めました。途中、参
  勤交代等で鳥取藩の財政が苦しくなるなど、藩の許可はあっても援助は期
  待できない状況になります。そのため工事の中断、再開を繰り返しながら
  も歴代の吉持家が私財をなげうって工事を進めました。
   
   この地域は、あちこちに固い岩盤と断崖絶壁が立ちはだかり、まともな
  機械もない当時のことですから容易に工事は進みません。なかでも、日野
  川の取水口の工事は難工事で、度々崖崩れにあい、総延長280メートル
  のトンネル工事では石工ひとりが一日に三升(5.4リットル)の石くず
  しか掘り出せないような状況だったそうです。このような工事を人力のみ
  で進めたことは、想像するだけで気が遠くなります。
   
   難工事の末、ついに十代目の吉持茂右衛門(よしもちもえもん)の代に
  佐野川は完成します。初代五郎左衛門の決意から約250年もの月日を要
  しました。今は美しい水田が広がり、豊かな恵みをもたらしてくれる長者
  原台地ですが、この恵みは吉持家十代に渡る開墾にかける情熱があってこ
  そのものなのです。
   
   ちなみに佐野川という名前は、完成時に工事を監督してした藩の役人佐
  野増蔵の名前から命名されました。佐野増蔵は吉持家の情熱に感じ入り、
  藩の事業として取組むよう尽力した人物で、この人も偉大な先人です。

   残念ながら川に吉持家の名前は残りませんでしたが、地元では「長者原」
  の長者は吉持家のことを指すと言われています。また、吉持家住宅は南部
  町田住(たすみ)にあり、その江戸時代に建てられた主屋は鳥取県指定文
  化財となっています。
   
   まもなく田植えの時期。開墾に情熱をかけた偉大な先人に思いはせなが
  ら、久しぶりに佐野川沿いを散策したいと思います。
                               (MK)
    ○参考図書
    「鳥取県 郷土が誇る人物誌」 
      (平成2年 第一法規出版 鳥取県教育委員会編集)
    「とっとり土地改良史」 
      (平成16年 とっとり土地改良史編集委員会)
                            
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            3.編集部の週末レポート
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 ●私的「鳥取県立博物館」の楽しみかた
  
   先日、満開間近の桜に誘われて鳥取城跡を訪れた折、ふらりと鳥取県立
  博物館に立ち寄ってきました。

   ご存じのとおり博物館は久松山の麓、鳥取城跡のすぐそばにあり、隣接
  する久松公園には、国の重要文化財である明治建築「仁風閣(じんぷうか
  く)」もあります。観光や散策にはうってつけの場所であり、さらにこの
  日は花見客も多く、周辺はとてもぎわっていました。博物館では、企画展
  「京の日本画」が先週末から始まったばかり。当日券を購入して観覧する
  ことにしました。

   この企画展は、京都国立近代美術館の所蔵作品を中心に、明治時代以降
  の日本画の変遷を時代を追ってゆっくりと鑑賞できる構成となっています。
  はっきりとした色合いで描かれた人物や街並みの表現が多い戦後の作品群
  よりも、戦前の、特に絹に描かれた淡い色彩の花鳥画が、印象に残りまし
  た。

   こうした戦前の日本画を見ていると、日々の忙しさを忘れ、ゆったりと
  した気分になれます。そして、久松公園で本物の桜を見た後に日本画とし
  て描かれた花々を鑑賞するというのも、なかなか良いものでした。
  
   ところで筆者が美術館や博物館を訪れた際、特に楽しみにしているのが
  ミュージアムショップです。企画展に関連する商品はもちろんのこと、そ
  のショップだけの品揃えや独自のグッズについつい手が出てしまいます。
  
   鳥取県立博物館のオリジナル商品としては、以前にも当本舗で紹介して
  いる鳥取藩御用絵師「沖一峨(おきいちが)」のミュージアムグッズがあ
  ります。色鮮やかな花鳥画があしらわれた風呂敷(2千円)と一筆箋(3
  百円)が特におすすめ。さらに博物館らしいグッズとしては、県内で両生
  類やは虫類などのフィギュア制作を行う「カエル工房」のピンブローチと
  ストラップも外せません。千円前後の手頃な値段と凝ったつくりで、かな
  りの人気だそうです。
  
   他にも鳥取県内の民工芸品が豊富に揃っていることがこのミュージアム
  ショップの特徴。お店の人に聞いたところ、一番の売れ筋は因州和紙製の
  「のし袋」、次いで木製の干支人形が人気でした。さらに、封筒や色紙と
  いった和紙製品が、いつでも手近に購入できるのもこのショップの魅力の
  一つです。
  
   今年から4月から10月までの間、企画展開催期間中は、土、日、祝日
  の開館時間が午後7時まで延長されます。週末や連休に鳥取市周辺を訪れ
  るかたにとっても利用しやすくなりますね。
                               (YY)
  
    ○鳥取県立博物館
      http://www.pref.tottori.jp/museum/
  
    ○沖一峨鳥取藩御用絵師
      http://www.pref.tottori.jp/kouhou/mlmg/topics/589_2.htm
  
    ○カエル工房
      http://www5b.biglobe.ne.jp/~k-kobo/

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 発 行:鳥取県企画部広報課
      〒680-8570 鳥取県鳥取市東町1-220
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・お問い合わせメールは、kouhou@pref.tottori.jp へ。
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