2009/03/13
■とっとり雑学本舗(第707号)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ TOTTORI ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓ ■■■■■■■■ ┃と┃っ┃と┃り┃雑┃学┃本┃舗┃ ■■■■■■■■ ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┛ ■■■ ■ ■■■ VOL.707・第707号(2009.03.13) ■■ ■■ 発行者:鳥取県企画部広報課 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.pref.tottori.lg.jp/ E-mail kouhou@pref.tottori.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 気がつけば3月も半ば。だんだんと日が長く感じられるようになりました。 この季節の風物詩、米子水鳥公園のコハクチョウ達の北帰行も、そろそろ終 わりに近づいているとのこと。待ち遠しい春は、もうすぐそこまで来ている ようです。 ○米子水鳥公園 http://www.yonagomizudorikouen.or.jp/ =(目次)=============================================================== 1.きょうの鳥取県 ●JFL開幕!「ガイナーレ鳥取」今年こそ優勝だ 2.とっとり豆知識 ●楽々福(ささふく)神社の謎 3.おまけ情報 ●鳥取発のものづくり集団、「トリノプロ」始動 ======================================================================== ------------------------------------------------------------------------ 1.きょうの鳥取県 ------------------------------------------------------------------------ ●JFL開幕!「ガイナーレ鳥取」今年こそ優勝だ サッカーのアマチュアリーグ最高峰JFL(ジャパンフットボールリー グ)の2009年シーズンが、いよいよ明後日3月15日に開幕します。 「ガイナーレ鳥取」の今年のキャッチフレーズは「強小元年」。今年は 昨年より8名少ない24人の選手で戦う「小さくても強いチーム」を目指 しています。 昨年は惜しくもJ2への昇格を逃しましたが、今年のチームは強力な新 メンバーを加え、チーム力がアップ。先月開催されたガイナーレの決起集 会でも主将を務める吉野選手が「今年はJ昇格ではなく、リーグ優勝が目 標。」と力強く宣言。今年のガイナーレは期待できそうです。 今シーズンのJFLは、各チームの力が拮抗していることから昨年以上 に団子状態のままリーグ戦の終盤までもつれ、昨年優勝したHonda FC を軸とした優勝争いになると予想されています。昨年は大事な試合になる と、勝ち切れなかったガイナーレ鳥取。勝負弱さを克服して優勝争いに絡 む活躍が期待されます。 今年、JFLからJリーグのJ2に昇格する可能性があるのは、Jリー グに準加盟している鳥取、北九州、町田、長崎の4チーム。そして、今年 の昇格条件としては、JFLシーズン終了時に上位4位以内に入ることが 必須。 また、ホームゲーム平均観客数が3千人以上というのも昇格条件の一つ となっていますから、昨年同様、ガイナーレサポーターによるスタジアム での、熱い応援も必要となります。 スタジアムといえば、以前、ガイナーレホームゲームのスタジアムグル メとして、当本舗で紹介していた「ガイナーレパン」は今年も健在。そし て今シーズンから「ガイナーレとうふちくわ」が新登場するそうです。 ちなみに、このとうふちくわは、大山町産の「大山こいみどり(通称)」 という緑大豆でつくった豆腐が使われていて、ガイナーレカラーである緑 色がかっているそうですよ。 「とうふちくわ」にあやかって先が見える「見通し明るい」シーズンに なるよう、われらがガイナーレ鳥取を応援しましょう! (R) ○ガイナーレ鳥取試合日程 3月15日(日):JFL前期第1節 MIOびわこ草津 戦 (鳥取市、とりぎんバードスタジアム) 3月22日(日):JFL前期第2節 V・ファーレン長崎 戦 (長崎県諌早市、長崎県立総合運動公園陸上競技場) 3月29日(日):JFL前期第3節 三菱水島FC 戦 (米子市、どらドラパーク米子東山陸上競技場) ○ガイナーレ鳥取公式ホームページ http://www.gainare.net/ ○とっとり雑学本舗第657号「J昇格に向け応援!ガイナーレパン」 http://www.pref.tottori.jp/kouhou/mlmg/topics/657_3.htm ------------------------------------------------------------------------ 2.とっとり豆知識 ------------------------------------------------------------------------ ●楽々福(ささふく)神社の謎 鳥取県西部には、楽々福神社という名前の神社がいくつもあります。列 挙すると次のとおり5社を数え、このほか島根県安来市広瀬町にも「佐々 布久」と書く同名異字の神社があります。また、日南町宮内の「楽々福神 社」は、従来、東楽々福神社と西楽々福神社の2社がありましたが、平成 16年に両社が合祀、1社となっていますので、ごく最近まで日野川流域 に7社の同名の神社があったことになります。 ◇「楽々福神社」の所在地一覧(鳥取県) 1 日南町宮内 2 日南町印賀 3 伯耆町宮原 4 南部町笹相 5 米子市上安曇 このように同じ名称の神社が同一地域に集まって存在している例は、全 国にもほとんど見られないそうです。 また、「楽々福」という何ともユニークな名前や、「楽々」と書いて 「ササ」と読むゆえんなどなど、「どうして?」「知りたい!」と思うこ とだらけですが、それを確認できる古文書や遺跡類はなく、地域の伝承な どからの推測に頼るほかないようです。 そこで、研究者のかたにお話をうかがい、書籍なども参照しながら、ま ず、楽々福神社と関連が深いと言われる「たたら」の歴史を概観します。 たたらとは、古来から伝わる鉄を作る技術のこと。その始まりがいつご ろかは明らかではありませんが、6〜7世紀ごろには、「野だたら」と呼 ばれる原初的な形態の製鉄が行われていたようです。集落単位程度の小規 模なもので、農閑期などを利用して、砂鉄や鉄鉱石を野外で炉にくべて鉄 を製錬し、農具などを作っていたと考えられています。残念ながらその証 拠を示す遺跡等は、日野川流域には、未だ見つかっていないとのことです。 その後、市場経済の発展とともに、製鉄の専門家集団が育っていくので すが、10世紀初頭の文献(延喜式)には、伯耆地域の産品として鉄、鍬 と記載されていることから、すでにこの時代には、相当の生産量があった ことが推察できます。 さて、原料の砂鉄等は、初期には竪穴を掘るなどして直接採取していま したが、鉄の需要の高まりとともに、山を崩した土砂を流水へと送り砂鉄 を沈殿させる「かんな流し」と呼ばれる方法が用いられるようになりまし た。土の中に含まれる鉄は僅かですから、需要を満たす鉄を取り出すため に、大量の土砂を川へ流し込むことになります。 島根県の斐伊川流域でも同様に「かんな流し」が行われ、この土砂が 天井川を形成していますが、日野川は比較的急流であったため、土砂が海 まで流れ出し、天井川にはなりませんでした。その一方で、海へと流出し た土砂が堆積し、境港市のある弓ヶ浜半島を形作ったとの説もあります。 だとすれば、本当にすごい量の土砂が日々、日野川を流れ下っていたので しょう。 こうした製鉄の作業は、地中に穴を掘り下げたり、山をどんどん切り崩 していくわけですから、相当な危険が伴います。また、流し込む土砂が下 流域で行われていた農業などに悪影響を及ぼし、農民との間で争いに発展 することもあったのではないでしょうか。 そんな中、たたらに携わる人々が互いに結束を高め、安全と多くの砂鉄 が採れ豊かになることを祈願して生まれたのが、砂鉄を意味する「ササ」 と、生産の神とされる「福姫」への信仰で、「楽々福神社」へと繋がる歴 史のはじまりではないかと推測されています。それがいつのことかは定か ではありませんが、たたらの歴史に寄り添った長い歴史を持つことは、想 像に難くありません。 なお、「ササ」に「楽々」という字があてられているのは、万葉集の 柿本人麻呂の歌『楽浪(ささなみ)の志賀の唐崎〜』の用例にあるように、 古来、自然な用法であったようです。 また、日南町印賀を除く「楽々福神社」には、共通して「孝霊天皇」が 祭られています。「孝霊天皇」は、日本書紀や古事記に系譜的な情報が 残っているだけの謎めいた存在であることから、後年になって、記紀に そって祭神が整えられたと考えられていますが、確かなことはわかってい ません。 各地に点在する「楽々福神社」は、人々がこの日野川流域で綿綿と生き 続けてきた歴史を、わたしたちに感じさせてくれます。また今後、この一 帯に、古き鉄の歴史を伝える遺跡が発見されることを期待して止みません。 (GU) ○とっとり雑学本舗第469号 「鳥取県のたたら製鉄を知る〜近藤家〜」 http://www.pref.tottori.jp/kouhou/mlmg/topics/469_2.htm ○とっとり雑学本舗第634号 「たたら製鉄の発展を支えてきた和牛たち」 http://www.pref.tottori.jp/kouhou/mlmg/topics/634_4.htm ○とっとり雑学本舗第576号「中海と宍道湖はどうやってできた?」 http://www.pref.tottori.jp/kouhou/mlmg/topics/576_2.htm ○参考文献「因幡・伯耆の民俗学研究−神・鬼・墓」(坂田友宏著) ------------------------------------------------------------------------ 3.おまけ情報 ------------------------------------------------------------------------ ●鳥取発のものづくり集団、「トリノプロ」始動 今年1月、家具や和紙、金属製品をはじめとした鳥取県の地場産業の 創生を目指す、「ものづくり」のプロ集団が誕生しました。その名は 「トットリプロダクツ協議会」、通称「トリノプロ」。 「トリノプロ」の理念は「連携」と「融合」。製品のクオリティが高く ても、一社だけでは知名度やブランド力が不足している県内の地場産業の 現状をふまえ、企業、デザイナー、行政などが「連携」し、それぞれの特 徴を「融合」させることで、魅力的な製品を生み出そうというコンセプト が貫かれています。 協議会設立の背景には、鳥取県の「ものづくり」産業の衰退があります。 県内の家具産業を例にとると、最盛期の昭和40年代にはメーカーが50 社近くあり、年間生産高も300億円にのぼる時代があったそうです。現 在では、メーカーは4社、生産高も10数億円と大幅に規模が縮小。戦略 的な商品開発や販路拡大が急務となっていました。 トリノプロの発起人の一人で、プロデューサーとして活動全体の指揮を とる、鳥取市のデザイナー、白岡彪(しらおかひょう)さんは、「鳥取県 には代表的な製品が無さ過ぎます。今後は世界に通用する工業的な地場産 品を多く造っていきたい。」と語ります。 そして、第一弾のブランドとして発表されたのが、インテリア製品シ リーズ「トリノス」。家具製造販売会社の「ウッドファクトリー株式会社」 と「有限会社西山家具」、さらに「谷口和紙株式会社」、国造焼・四代目 山本佳靖さんが共同で製作しています。 鳥取市内のギャラリーで今週水曜日からはじまった展示会に足を運んだ 際、白岡さんの次男で、「トリノス」のデザインを担当する白岡崇(しら おかたかし)さんにお会いすることができました。 「トリノスは、着飾らない、普段着のような家具をイメージしてつくり ました。時間が経っても古びれない、普遍的なデザインを心がけたら、シ ンプルで北欧的なデザインにたどり着きました。」と崇さん。木のナチュ ラルな風合いと、和紙のランプシェードが発する柔らかな光との調和がい い雰囲気を醸し出していて、筆者も強く心を惹かれました。 今後、「トリノプロ」では、全国の展示会への出展や新ブランドの発表、 イベントの開催などで、積極的に活動をPRしていくとのこと。なかでも、 今年11月に予定されている「トットリデザインウィーク(仮題)」は、 鳥取市内の商店街の空き店舗などを利用して、製品を展示するそうです。 鳥取県のものづくりのプロが集結して作った、高いクオリティと優れたデ ザインを兼ね揃えた逸品が、街にあふれるのが今から楽しみですね。 (MM) ○トットリプロダクツ協議会(トリノプロ) 場所 鳥取市吉成南町2−7−15(株式会社ヒョウデザイン内) 電話 0857−53−0755 ○「トリノス」展 期間 3月11日(水)〜18日(水)午前10時から午後6時 場所 ギャラリー・あんどう(鳥取市本町1−201) 電話 0857−21−6155 http://g-ando.com/ ○今後の展示会の予定 「鳥取の美と技」展 期間 5月28日(木)〜6月4日(木) 場所 ギャラリー・あんどう ※新ブランドを展示予定。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発 行:鳥取県企画部広報課 〒680-8570 鳥取県鳥取市東町1-220 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・お問い合わせメールは、kouhou@pref.tottori.jp へ。 ・登録/解除は、 http://www.pref.tottori.jp/kouhou/mlmg から。 送信メールアドレスの変更は一旦配信解除してから新規購読して下さい。



