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2009/09/16

[Kataro Syuwa :No.120] CLって、格フレームになるよね その5

ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ
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No. 120                                             2009年 9月16日発行
ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ

  皆さん、こんにちは。夏休み中の徳田です。
  これが配信されているときには、すっかり夏休み明けのはずですが、無事に
朝、寝坊していなければいいんですけど。

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  しばらく手話とは関係なさそうな話をしていますが、一応、手話の話です。
もうちょっと続きます。

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  最初の文は、

     彼はタイヤに付いた泥を払った

  でした。
  これをすでにある技術で、形態素に区切りました。

       彼/は/タイヤ/に/付いた/泥/を/払った

  さらに、これまたすでにある記述で、動詞は終止形にしてしまいました。

       彼/は/タイヤ/に/付く/泥/を/払う

  とりあえず、日本語対応手話に変換すると仮定して、助詞は取り除きまし
た。

       彼/タイヤ/付く/泥/払う

  これらの形態素を「日本語-手話辞典」で調べてみました。すると、載って
いない単語には()を、複数の意味がある単語には[]をつけてみます。

       [彼]/タイヤ/[付く]/(泥)/[払う]

  「払う」には、日本語には5つの意味が、手話にはなんと7つの意味が載って
いました。
  そこで、先週の技を使うと、日本語側で1つに絞り込むことが出来ました。
それが「粉末状のものを落とす」の意味です。

  さて、ここからが続きです。

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  手話では「払う」に7つの意味がありました。ただ、先週、人が直感的に考
えてみると、以下の通り、日本語の意味と手話の意味の対応がつくことがわか
りました。

  1 -> 一
  2 -> 二
  3 -> 三、四
  4 -> 五、六
  5 -> 該当無し
  該当無し -> 七

  お、1には一の意味しかありません。つまり、手話の表現も決まったわけで
す。

  あっけない幕切れですが、これで終わりです。これで「払う」は意味が決
まったので、辞典の通りに表現すればいいはずです。

  さて、残りは「彼」「付く」「泥」が残っています。
  しかし、「泥」以外は日本語の辞書にも、日本語-手話辞典にも載っている
単語なので、実は同様な手法で解決できます。たぶん。

  となると、

    彼/タイヤ/付く/(泥)/払う

  まで、完成しますので、あと一息です。

  ちなみに、長々とやってきましたが、ここまでは10年前の技術ですので、新
しい話ではありません。大学のしかるべき学部に行けば、普通に教科書に載っ
ている話ですので、まぁ、とりあえず、そんなこともあるんだなと思って下さ
い。

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  さてさて、「泥」の解決方法です。

  ここで、私が10年前、学生の時に提案した手法を紹介します。
  もったいぶっていますが、すごい単純です。また辞書を引くだけです。

  「泥」を私の手元の日本語の辞書で引くと「物を汚す物としてとらえられた
土」と出ていました。
  これを再度、形態素解析して、区切って、辞書を引くと、

    物/汚す/物/とらえる/土

  となります。
  ここで小難しい話をすっ飛ばすと、辞書の説明文は小難しい言い回しをして
いるので、適当に省略していくと、良さそうな単語ばかりが残ります。
  つまり、

      汚す/土

  となります。ここで小技を駆使して、手話との対応を探すと、日本語-手話
辞典には、「汚れる」「土」が載っていることがわかります。土には4つの手
話が載っていますけど、ここでは1つの意味に決められると思って下さい。

  で、元の文に戻すと、

    彼/タイヤ/付く/汚れる/土/払う

  というのが「彼はタイヤに付いた泥を払った」の変換後の文です。

  なんとなくあっているような、あっていないような...
  まぁ、とりあえず10年前に私が学生で、論文を書いていた頃の技術を使えば
ここまではできるってことです。
  この10年間に、手話の構文に関する研究も進んでいますから、その知見を使
えば、もっとまともな文章に変換できると思います。

  というわけで、ようやく日本語文を入れたら、手話の文に「コンピュータに
よって自動的に」変換することができました。

  重ね重ねのいいわけですけど、あくまでこれは10年前の私の研究内容を使っ
た方法による変換です。この結果は、あまりにつたないのは、私自身よくわ
かっています。その点では、10年前は限界を感じて、私は諦めて大学を出てし
まったのもあるので、根性がない点は申し訳ないと思います。

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  長々とやってきましたが、話を一気に別の視点に切り替えます。

  先週の日本語の意味を決めた「格フレーム」。あれは、とても便利な仕組み
でしたが、どうやって作るのでしょう?

  そして、日本語と同様に手話も変換したり、意味を決めるのであれば、手話
の格フレームというものがあれば便利そうです。それはどうやって作るので
しょう?

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  ちょっと長くなったので、ここで区切りましょう。
  次は...来週は無理かな...

  では、次回の語ろうかをお楽しみに。

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