2008/12/31
[Kataro Syuwa :Note.126] そういえば、うなづきトリオっていましたね
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メールマガジン 「語ろうか、手話について」
Note.126 2008年12月31日発行
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皆さん、こんにちは。年賀状を書き終わった徳田です。
引っ越しのどさくさで転居のお知らせを何枚か紛失してしまいました。旧住
所で届く人がいると思います。すみませんが、そんな事情なんで、ご了承くだ
さい。
なお、ちょっと前のメルマガでお知らせした旧住所の年賀状企画ですが、た
ぶん返信できるぐらいの枚数はありますので、そちらもどうぞよろしくです。
今年最後の「語ろうか」です。
振り返ってみると、秋口に日本語対応手話でヒートアップしたぐらいで通年
で見ると、発行数は20本に到達しませんでした。隔週以下です。のんびりやろ
うと思っていましたが、のんびりしすぎかもしれません。来年はせめて隔週に
なるよう努力します。
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さて、最後のネタは、何にするか... 迷う、というより、迷うほどネタを
持っていないので困ってしまいますが、先日、久しぶりにイベントに行ったと
きのことを話します。
何のイベントかは、そのうちお話しすることもあるかと思いますが、今日は
その話は省略です。
そのイベントでは、あるテレビ画像に手話や字幕をつけると、いかにわかり
すいか、というデモンストレーションをやってました。
それを見ていて、まず思ったのは「わかりやすい」というよりも、「うなず
くなぁ」です。
本当は専門用語を使って、厳密に議論しなければならないのでしょうけど、
ちょっと自信がないのでわざと素人用語で話を進めます。ズルイですけど、こ
れは論文ではなくて、ただのエッセイなのでご容赦を。
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手話に必要な表情って意外と少ないのではないかと考えてます。
15年ぐらい前、市田先生、木村先生が眉上げやうなずきの重要性を指摘して
手話業界を席巻した頃から、何かにつけて、手話の説明には「手話は表情が重
要」という枕詞がつくようになったと感じてます。そうかもしれませんが、重
要度してはどんなもんだろう? と思ってます。
というか、市田・木村先生の指摘が曲解されて広まっているようにも感じま
す。
元々は、眉上げは、接続詩のような機能を持つという説だったように覚えて
ます。それで、単に説明として、眉の動作は顔のパーツの動きなので「表情」
と表現したのではなかったかと。
それに対して、伝統的な全日ろう連のテキストでも示す「表情」というのは
泣くとか、笑うとか、感情の表現であって、機能というとちょっと違います。
泣くなんてのは、手の動きでも表現できちゃってる。泣き顔をするのは、あえ
て言っちゃえばわかりやすくするためです。
ただ、説明のために「表情」と言っちゃったがために、顔を動かすことがな
んでもかんでも手話では重要だと言うことになってしまっているような気がし
ます。
確かにわかりやすくはなるでしょうけど、それは本当に本質的な手話の重要
な要素なのか? と思うわけです。
日本語を例に出すと、NHKのニュース(特に7時くらい)では殺人事件のような
ひどいニュースも、ノーベル賞の受賞という喜ばしいニュースも淡々と伝えま
す。
でも、ニュースとしてはよくわかる。
一方、民放(テレ朝とか)になると、いかにも残忍な殺しだったと気持ちを込
めて、抑揚が入る。気持ちは過剰に伝わりますが、ニュースとしてはいかがな
ものかと思ったりします。
それで、うなずき。
これが微妙。機能と感情と、ないまぜになっている気がします。断言するに
は、ちょっと自信はありませんけどね。
例文で説明すると、
「この料理、先日の教室で習ったんだけど、少し砂糖を足すのがポイントな
の。おいしいでしょ」
という文を、「あー、うなづきすぎだなぁ」と思う手話で表現すると、
「この料理ね、先日のね、教室で習ったの! それでね、ね、よく聞いてよ!
少しね、砂糖を足すのがポイントなの!! ね、ね、おいしいでしょ、ね!」
って感じがします。素人の私の感覚では。それって、手話がうまいってより
なんか表現が大げさなんじゃないかなと。
もうちょっと手話がこなれて、50年後、今の時代の手話をテレビで見たとき
「うなずく手話」が21世紀初頭の手話として記憶されるのでは? と思っていま
す。
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では、次回の語ろうかをお楽しみに。
皆さん、良いお年を。
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