2009/09/01
ぶんぶん便 No.442
bunbun-bin ha tanosiina kyoumogenkini bunbunikou sore! ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■・・■ ■■■ 「ぶんぶん便」 2009/9/1 No.442 ■ ■ ■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 作/者/か/ら/ うちのマンションの1階フロアは広々としたロビーになっています。 そこで、中学生くらいの男子3人がかわりばんこに 天井に向かってテニスボールを投げつけていました。 いつも静かなロビーなので、珍しい光景です。 テニスボールは硬球です。天井ヒビ割れないかな? 心配して見上げると、カマキリが天井にとまっています。 全身がきみどりいろの立派なカマを持つオトナのカマキリです。 外は大雨なので、雨やどりでしょう。 まいど虫のお話でスミマセン。 どうやら男子たちの狙いはカマキリのようです。 再び狙いを定めてボールを投げ、無事ハズレました。 ひやりとしたわたしは思わず一歩かけより、 「カマキリがかわいそうなので、投げないほうがいいと思います」 そう言いました。 すると男子3人はわたしを見ました。 くりっとした瞳の悪気のなさそうな顔で、きょっとーんとしたまま、 うんともすんとも言いませんが、投げるのはやめました。 管理人さんが気付いて男子たちに声をかけたので、 わたしはほっとして外出しました。 そのとき一緒にいた娘が「言えたじゃない」と わたしの勇気を誉めてくれました。 一瞬イイ気になりましたが、ふと、 あの子たちはカマキリにボールを当てるつもりではなくて、 ただ、飛ぶところを見たくて脅かしていたのではないか。 あるいは虫が好きで「つかまえて飼いたい」とか。 だったらとんちんかんなことを言っちゃったかなと思いました。 「でも間違ってぶつかったら死んじゃうし、ヨカッタんだよ」 すっかり大人になった娘にそんな優しい言葉をかけてもらい、 再びイイ気になりました。 イイ気になったら気付きました。 わたしはれっきとしたおばさんです。 「カマキリがかわいそうなので、投げないほうがいいと思います」 ではなくて、 「あぶないわ、よしなさい」 でヨカッタんです。 3人の男子がきょっとーんとしたのは、 「おばさんなのに子どものような発言」をされ、 返事がしにくかったのでしょう。 「はい」とか「うるせい」とか、どちらも言いにくい。 娘が自立して以降、母親の立場で行動することがなくなって、 会社員ですらないわたしは社会の序列と関係ない世界で 手足をぶんぶん振り回して自由に生きているため、 年齢相応の立ち居振る舞いをすっかり見失ってます。 わたしはおとな自覚ゼロのおばさんです。 自覚はたたずまいに表れます。 肉体はしっかり年齢相応なのに、たたずまいは子どもなのです。 初対面の人はどう対応したらいいか迷うかもしれません。 そういえば花屋さんで鉢植えを買った時、 「かわいいの選んだじゃない?」と店員さんに誉められました。 あせったわたしはうつむきます。 店員さんがわたしのシミ・シワ・タルミ3点セットに気付いたら、 キマズイんじゃないかと。 ようするに自覚です。 こんどから玄関を出る前に年齢を復唱して心に刻みましょう。 「24・24・24・24」 タシテニデワル…。 今日はコラムと映画紹介が合体したなが〜いシネぶんとお知らせです。 ─C─o─n─t─e─n─t─s───────────────── ● シネマ de ぶんぶん : 『今日からヒットマン』 ◯ お知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● シネマ de ぶんぶん : 『今日からヒットマン』 ───────────────────────────────── たびたび新作映画の試写状が送られてきます。 「ぶんぶん便 大山淳子様」で届きます。 朝ごはんの時、夫に今日の予定を教えてあげます。 「わたし今日、妻夫木くんのヒットマン観に行くの」 夫はぼけーっとしています。 聞いているのかいないのか不明です。 まあ、ひとりごとのように、そう、自分に言い聞かせるために、 今日の予定を声に出してみた。 そういうことですね。 食べ終わってバタバタ出かける用意などしていると 夫は「なに観に行くの?」と聞きに来ました。 「だからぁ、妻夫木くんのヒットマン!」 イライラっとして低い声でののしるように言ってみました。 すると夫は「なんじに行くの?って聞いたんだけど」と言います。 失敗失敗。 やっぱ簡単にイラついてはいけませんね。 イラつくときはよく確かめてからですね。 バチが当たりました。 行きの電車で座ったら、隣の女性が化粧を始めたのです。 わたしは「電車で化粧行為」が心底苦手です。 同性ながら、なんで電車でするのか、全然ワカリマセン。 寝坊したらあきらめろ!そう言いたいし、 はじめから電車で化粧するのを計算に入れているならば それは人を人とも思わぬ人でなしです。 人を自分の部屋のクッションかティッシュくらいにしか思ってない。 わたしは立派なアカの他人です。 もっと取りつくろったヨソユキのおつきあいをお願いしたいです。 でも、わたしは家を出る前に学んでいます。 簡単にイラついてはいけないということを。 イラつくときはよく確かめてからですね。 彼女には何か事情があるのでしょう。 我慢しましょう。 彼女はチークをブラシでたんねんに頬にはたきます。 隣のわたしはチークの粉をたっぷり吸わせていただきました。 そう嫌な匂いではなかったです。 それにチークです。化粧としては通常クライマックスじゃないですか? もう少しのガマンです。彼女には事情があるのですから。 彼女はチークを終えたら髪をブラッシングし始めました。 もう一度書きますが、ブラッシングです。 これからデートなのでしょう、蛯ちゃんタイプの美人です。 「ふられてしまえ」と呪いました。 朝イラついたバチで電車で化粧女に遭遇し、 ようやく試写室にたどりついてスクリーンを見てびっくり。 妻夫木くんじゃなくて武田真治さんでした。 『今日からヒットマン』 試写券を見て「妻夫木映画だ」とキメツケてしまいましたが ここを見てください。 ↓ http://www.kyokarahitman.jp/ ひとひらの葉書にこの写真が凝縮されていたら まんなかの男性は妻夫木くんと思ってしまいませんか? しまいませんね。 武田真治さん、すごくよかったです。 この俳優さんはトボケた味があって、きっといつか 水谷豊氏を凌ぐ性格俳優になる!と期待していましたが やっぱコメディのセンスばつぐん。 原作はコミックです。 中小企業の営業マンが、ひょんなことから伝説のヒットマンの二代目 (実は3代目)にされてしまい、営業マンに必須な情報収集力、 状況咀嚼力、口からでまかせ力で困難を切り抜けて、 任務をこなしてゆく…というお話です。 ヤクザを前に銃撃戦をくりひろげながら携帯で奥さんに 「今夜はグラタンがいいな」などと話しています。 「お宅の旦那さん、一歩外へ出たら何してるかわかりまへんで!」 そう世の妻たちに警鐘を鳴らしているようで、 「一介の営業マンの潜在能力、ばかになりまへんで!」 そう社会に訴えているようで、なかなか奥深い味わいの映画。 PG-12です。 このPG指定って意味あるのかなあ。 子どもの鑑賞には親の付き添いが必要です、ってことだけど 親の責任に任せちゃっていいのかなぁ 親、信じてだいじょうぶ? とにかくナニか指定すると自由な表現ができるので 飲酒運転、たばこ吸いまくり、携帯かけながら運転、殺人、 どんどんやっちゃってます。 もちろん創り手も「これは悪いこと」と自覚の上の悪いことです。 殺し屋の話ですから人は死にますが、 『20世紀少年』ほどの死傷者数には到りませんし、 この映画ではわたし、人が死ぬ事をなんとも思いませんでした。 「あー死んでくれたよー」みたいな感じ。 そういうツクリになっているのです。 むしろ暴力シーンが怖くて、殴る蹴るがすごくて、リアルで、 過去の実際の事件が思い出されて、恐ろしかったです。 この映画を中学生がつるんで観に行ける、というのはどうだろ? ゲームの世界はもっとすごいのかな。 わたしはゲームをしないのでわかりませんが。 わたしは子育てをするとき、英才教育など全くしませんでしたが ある年齢まではゲーム禁止にしてました。 理屈ではなくて、これはただの母親の嗅覚ですが、 低年齢でゲームにのめりこむと脳のある部分が「別編成になる」という 感じがするのです。 悪くなるとかではなく…ある意味では優れ、別回路は封鎖される…みたいな。 脳科学的根拠はないですよ。母親の本能で言ってます。 わたしは娘の脳に手を加えたくなかったので、 ゲームもドリルも無しで、田んぼでどじょうすくって遊んでました。 長々と遠回しな映画紹介しちゃいましたが、 営業マンとヒットマンの組み合わせが楽しめます。 ジギルとハイドではなくて、 ふたつの職業がひとりの男の中で同時に一体化しています。 矛盾なくフィットしていたのは脚本の力と武田真治さんの才能でしょう。 お子さんには見せないでくださいね。 子どもが見ても、いいことないです。 夕ごはんのとき、そらっトボけて言ってみました。 「武田真治のヒットマンよかったよ」 すると夫は「よかったねえ」とにこにこしています。 ホラ! 妻の話をロクに聞いていないんです。 ロクに聞いてない夫と暮らすと毎日がらくちんです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◯お知らせ ───────────────────────────────── 近所にとても感じのいいお医者様がいるのです。 なんと診察券には携帯番号が明記されてあります。 赤ちゃんから高齢者まで診てくださるお医者様で、 地域医療を推進する活動をなさっています。 日本ではまだ珍しい『家庭医』というお立場で、 外来診療のほか、往診で家庭での介護も応援してくれます。 そのお医者様の活動は去年、NHKの『新トーキョー人』でとり上げられました。 ↓ http://www.nhk.or.jp/shutoken/tokyo/2008/0905.html わたしは月に1度は体調管理などの相談で このお医者様(石橋先生)にお世話になっています。 先生が書いた本が出版されました。 ↓ 『ストレスコントロールがとことんわかる本』 http://www.akebi.co.jp/ ずーっと前、ストレスで体調を崩したわたしに石橋先生は 「ストレスはあっていいんですよ」と教えてくれました。 「全く無い状態は死んだも同然です」と言うのです。 ストレスを憎み、なくそうとばかり思っていたわたしは 脳内にスーッと風が通ったような気持ちになりました。 緊張するタイプとか、几帳面な人とか、 ストレスとの付き合いに不器用な方にオススメです。 偶然なのですが、イラストはぶんぶん便発行責任者・吉永が担当しました。 全くの偶然です。ほんま、びっくり、したなあ、もう。 表紙もカワイイでしょう? 働く女性のバッグに入れてもオシャレ。 吉永はわたしの夫ですが、 この本が売れても印税はわがやに入りません。 わがやの家計を案じてのご購入は残念ながら有効ではありません。 売れたらうちは儲かるんです!という時は正直に応援をお願いします。 シナリオが映画化したら「観に行って」とか言ってみたいし、 「DVD買ってください」ってお願いしますね。 いつの日か…わたしの髪が床に届く前に…ラララ…。 今回は、ほんとうに興味を持って必要だと感じたら、 ぜひお手にとってください。 「ストレスのしくみを知る」だけで気が楽になるし、 読み物としても面白いです。 全国書店で購入可能です(置いてない場合は注文)。 アマゾンなどネットショップでも購入できます。 出版元のあけび書房さんでも直接注文できますが、 240円の送料がかかります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・過去の作品からよりすぐり各8編。ぶんぶんセレクションはこちら。 http://homepage1.nifty.com/jyk/bbsel.html http://homepage1.nifty.com/jyk/bbsel2.html ・すべてのバックナンバーは下記URLでご覧になれます。 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000037573 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎ ご意見ご感想はこちらまで(直接JUNKOに届きます)。 rxe01422あっとnifty.ne.jp ←「あっと」を「@」に変えてください。 執 筆 者 ● 大山淳子 発行責任者 ● 吉永和夫 yoshinaga@mbe.nifty.com 連 係 HP ●『ぶんぶん館』 http://homepage1.nifty.com/jyk/ このメールマガジンは以下の配信システムを利用して発行しています。 まぐまぐ ID:0000037573 http://www.mag2.com/ melma! 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