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2012/04/15

【賀曽利隆のカソリングvol.133】

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≪≪≪≪≪≪ ●メールマガジン『カソリング』133号 ●≪≪≪≪≪≪≪≪≪
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【目次】
■連載/30年目の「六大陸周遊記」第97回
■告知/「賀曽利隆と走る!」第17弾目


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【30年目の「六大陸周遊記」】 前途洋々!? バスの運転手が手招きを

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◆◆関連ビジュアルサイト 35年前の貴重な旅の写真を掲載しています◆◆
http://kasoring.com/6tairiku/ 
(ヨーロッパ上陸後の写真更新はありません)
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[前号までのあらすじ]
1974年10月4日、アメリカへと渡る。ハーレムをはじめ人種のルツボのような
ニューヨークから南へ、アメリカでのヒッチハイクは順調に進んだ。しかし、
メキシコ入国に際して納得のいかないお金を請求されトラブルになる。気分を
取り直し、中米の旅をスタートしたが、乗せてくれるのは、アメリカ人ばかり。
ついにエルサルバドルからバスでの移動に切り替えてパナマまでやってきた。
中米パナマからは空路コロンビアへ。南米大陸に初上陸した。


メデリンの空港に降り立った!

 コロンビア第2の都市メデリンはアンデス山中の盆地に開けた都市。中心部に
は高層ビルが建ち並んでいる。飛行機のタラップを降り、憧れの南米の大地を
自分の足でしっかりと踏みしめたときは興奮してしまった。
 うれしいことに天気も回復し、スキッと晴れている。
 それは1974年10月26日のことだった。
 友人の前野幹夫君と一緒に横浜港から南米への移民船「ルイス号」に乗り込
み、モザンビークのロレンソマルケス港で下船して「ルイス号」を見送り、
「アフリカのあとは南米だ!」と決心してから6年半の歳月が流れていた。

3度目の正直

 ぼくが初めて「南米に行きたい!」と思ったのは、1968年4月12日、20歳の春
に旅立ったこの「アフリカ一周」のときのことだった。
「ルイス号」は釜山、香港、シンガポールと寄港してインド洋を越え、ロレン
ソマルケス、ケープタウン経由で大西洋を越え、ブラジルのサントス、ウルグ
アイのモンテビデオと寄港し、アルゼンチンのブエノスアイレスまで行く移民
船だった。
 日本から出た南米への移民船はそれが最後になった。
 船の中では南米に移民する日本人や韓国人、台湾人たちと家族同様の親しさ
となり、「ルイス号」がロレンソマルケス港を離れていくときは、みなさんと
の別れの寂しさもあって、「アフリカのあとは南米に行くゾ!」と固く決心し
たのだった。
 ぼくたちはロレンソマルケスを出発すると、1年がかりで東アフリカ経由でア
フリカ大陸を縦断し、北アフリカ・モロッコからジブラルタル海峡を越えてヨー
ロッパに渡った。
 最初の計画ではヨーロッパから西アジアを横断し、インドから日本に帰ると
いうものだったが、ぼくは無理をいって前野と別れ、再度、アフリカに戻っ
た。そして今度は西アフリカ経由でアフリカ大陸を南下していった。そのとき
の計画では南アフリカのケープタウンから南米に渡るつもりだった。
 最大の難関のコンゴとアンゴラの国境を越え、アンゴラの首都ルアンダに着
いたとき、ケープタウンはもう目前だった。ところが南アフリカ領事館でビザ
の発給を拒否され、ケープタウンまで行くことができず、ついに南米を断念。
ポルトガル船でモザンビークのロレンソマルケスまで行き、そこから日本に
帰ったのだ。
 1971年から翌72年にかけての「世界一周」のときも、アジア、アフリカ、
ヨーロッパ、北米とまわり、最後に南米を一周するつもりでいた。アメリカの
ロサンゼルスでバイトして資金を貯め、中米から南米に向かうつもりにしてい
たのだが、日本からとんでもない手紙を受け取った。
 アフリカ大陸縦断の旅で、生死をともにした友人の前野幹夫君が原因不明の
熱病に倒れ、昏睡状態におちいり、なんと危篤だという。ぼくよりも前野の方
がはるかに体が強く、丈夫だったので、信じられないような思いだった。
 彼は旅の間は2年間、早稲田大学を休学したが、復学するとその後は留年する
こともなく卒業し、時事通信社に入社した。運動部に配属され、プロ野球の担
当になり、元気に仕事しているといった文面の手紙を受け取ってまもなくのこ
とだったので、彼の病気がよけいに信じられなかった。
 とるものもとりあえずロサンゼルスから帰国したのだが、こうして2度目の南
米挑戦も失敗に終わった(なお前野は奇跡的に一命をとりとめた)。
 それだけにメデリンの空港に降り立ったときは、
「やっとこれで、南米の大地を踏むことができた。3度目の正直だな」
 と、喜びが大きかったのだ。

バスに乗せてもらう

 南米の第一歩となるメデリンをあとにし、南に向かって歩きはじめる。
 足どりも軽く、心もうきうきしてくる。これから南米最南端のフエゴ島に向
かい、「南米一周」を終えたら、また、コロンビアに戻ってくるつもりでい
た。
 とはいってもヒッチハイクは容易ではなく、車に乗せてもらえないまま歩き
つづけた。
 メデリンから南に10キロほど歩くと、夕日がアンデスの山々の向こうに落ち
ていく。
 そんなときに、バスが止まった。運転手はなんと乗れといって手招きしてい
る。ありがたく20キロほど先の町まで乗せてもらった。
 降りるときには、
「これで何か食べなさい」
 といってお金までもらった。
 ぼくはタダで乗せてもらっただけで十分にうれしかったので断ったが、何度
もいってくれるのでありがたくいただくことにした。
 これから先の南米の旅がすべてうまくいくような気がして心が踊った。

=続く=

北アメリカ編ルート概要は、下記にてご覧になれます。
http://g.co/maps/g6pzr

【30年目の「六大陸周遊記」について】
2002年、賀曽利家の大掃除で発見された未完の原稿「六大陸周遊記」に基づ
いて30年ぶりに著者が完成稿へと仕上げたものです。「六大陸周遊記」は
1973年〜74年にかけて行われた世界六大陸めぐり、著者20代半ばの世界1
周、旅の物語です。



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 道祖神「賀曽利隆と走る!」第17弾のお知らせ

      マ┃ダ┃ガ┃ス┃カ┃ル┃・┃ツ┃ー┃リ┃ン┃グ┃
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今年も道祖神の主催で「賀曽利隆と走る!」と題したツーリング企画が開催さ
れます。詳細は下記の通りです。例年、すぐに定員一杯になってしまうので、
お申し込みはお早めに。

「バオバブランド マダガスカル・オフロード12日間」
[訪問国]マダガスカル

魅惑の国、神秘の国、マダガスカルを走ります!

世界第4位の面積を持つマダガスカル島をオフロードバイクで駆け抜けます。
フランス文化の香る首都アンタナナリボをスタート。アフリカというよりもア
ジアを思わせる田園風景を眺めながら西海岸のモロンダバへ。バオバブの巨木
がつづく並木道を走り、モザンビーク海峡の美しいビーチへ。サンド・ライ
ディングを楽しみ、南西部の町トゥリアまで行きます。マダガスカルならでは
の独特の自然と文化を存分に楽しめる約1500キロのコースです。みなさー
ん、賀曽利隆と一緒に走りましょう!

日程 8月7日から12日間
使用するバイク スズキDR-Z400S、ホンダXR400など

詳しくは、株式会社道祖神にお問合せ下さい。

専用ダイヤル:03-5444-8190
フリーコール:0120-184-922
E-Mail:bike@dososhin.com
ホームページ:http//www.biketour.jp


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●編集部からのお知らせ

6月16日、17日の両日、東北復興支援イベントととしてキャンプミーティング
が宮城県鳴子温泉の吹上高原キャンプ場で開催されます。
詳しくは、
http://tabikaze.net/rinji/MT2012.html
をご覧ください。


次号 2012年5月15日発行予定です。

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 ● MAIL MAGAZINE『カソリング』133号  2012年4月15日発行
          編集・発行 カソリング編集委員会
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      │\/│<kasoring@kasoring.com>     
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●『カソリング』バックナンバーを読むには:
<http://archive.mag2.com/0000037317/index.html>
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