2005/07/15
井出保夫の不動産証券化教室 第116回
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 井出保夫の不動産証券化教室 第116回 平成17年7月15日 日本の不動産証券化の実績がさらに拡大 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2004年度に証券化された不動産の金額は、7兆5183億円と前年度に比べ て金額ベースで9割近く増加(件数ベースでは66%増)したことが、国土交通 省の独自調査で明らかになった。これで1997年度以来の累計実績は20兆円 を突破したことになる。 同調査によると、不動産証券化の内訳は、不動産投資信託(J-REIT)が 9000億円、REIT以外の私募ファンドなどを通じた分が約5兆5000 億円、一度証券化された物件の転売などが約1兆1000億円となっている。 REITが32%増なのに対して、REIT以外の私募ファンド等の実績が倍増 しているのが特徴だ。 証券化の対象となる物件も多様化している。全体に占める割合(資産額ベース) では、7年前には8割を占めたオフィスが04年度は31%まで下がった一方 で、住宅が14%にまで上昇し、その他では商業施設が15%、工場・倉庫・ ホテルが3%になったほか、駐車場や研修所等にまで証券化対象が広がっている。 一方不動産の証券化で、調達した資金を対象物件の開発事業に充てる「開発型」 が2004年度の実績で5800億円に達したことも同調査でわかった。金額 ベースでは前年度比5%、件数では46%の増加となっている。同省では、開発 案件の資金調達手法として、証券化が定着してきたと分析している。 また、証券化ビークル別では、信託受益権を有限会社や株式会社などを通じて証 券化する方法(YKもしくはKK+TKスキーム)がもっとも多く、全体の 56%を占める。特定目的会社(TMK)の活用は全体の29%、 不動産投資信託(J-REIT)は12%程度だった。また、証券化の対象とし ては、信託受益権が約8割、実物不動産が2割を占めるという。 【時系列の実績】 98年度 3160億円 ( 26件) 99年度 1兆1670億円 ( 74件) 00年度 1兆8670億円 ( 161件) 01年度 2兆7780億円 ( 259件) 02年度 2兆5410億円 ( 343件) 03年度 3兆9950億円 ( 650件) 04年度 7兆5183億円 (1027件) 【内訳】 私募ファンド等 5兆5000億円 J-REIT 9000億円 SPCの出口 1兆1000億円 【物件別】 オフィス 31% 商業施設 15% 住宅 14% その他 3%(工場・倉庫・ホテル等) 【ビークル別】 YK+TK 56% TMK 29% J−REIT 12% ≪ 講演会のお知らせ ≫ テーマ:投資信託の今後とReitの動向 日 時:平成17年8月22日(月) 18:00〜20:30 場 所:中央大学御茶ノ水記念館 千代田区神田駿河台3−11−5 電話 03−3292−3111 主 催:CRC 推進局本部 東京都千代田区神田須田町1−12−3 アルカディアビル3F 詳細は次号でご案内いたします。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 本教室のバックナンバーは井出不動産金融研究所のHP上で公開しています。 URL http://www.hi-ho.ne.jp/idex/ 井出保夫の不動産証券化教室の解除は下記のページからおこなえます。 http://www.kaijo.com/ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



