武道通信かわら版4月5日号
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―――――■―■―■■―――――――――【武道通信かわら版】
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http://www.budotusin.com 東京都 国立市東3-4-8
sugiyama@budotusin.com 杉山頴男(ひでお)事務所
042-580-6428 fax 042-580-6438
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211号 目次
※もっか、HPとメールが切断されています。
近く、復旧します。お待ちください。
1 お知らせ
2 武士・騎士・紳士《七十二) ……山本伊左夫
◎トーナメントの美女たちと
その他のベッピンさんたちについて(三)
3 いま「武士の作法」草稿を読んでいます
――武士の作法とは、そうだったのか! ……小松直之
4 忙中閑あり《百七十七》 ……杉山頴男
「武士の作法」草稿編(三)
<時代考証の中のさむらい>には、誰もなれない!
■お知らせ――――――――――――――――――――――――――――――
一、 またまた軍学者の新刊
★劇画『2011年日中開戦』 原作・兵頭二十八 作画・倉橋光男/時役桂三
マガジン・マガジン 定価1000円(税込み)
北京五輪後 中国は暴発する!! 国家未曾有の非常事態を前にて
はたして日本の運命は?!
別宮暖朗さんが各章で「シナの真実」(コラム)を寄稿。
下記も、ご購読あれ
【新訳】『孫子』―13篇の古典兵法 ポスト冷戦時代を勝ち抜く
兵頭二十八・訳
PHP研究所 850円(税別) 3月25日全国発売
はしがき――核時代の政治にも通用する古典兵法
(末尾抜粋)
ともかく、孫子は何十人もいました。「曹操」もまたその一人だった
のです。それがわかった以上。わたくしたちには『孫子』を、もはや
一天才の統一された思想として読もうとするのでなく、想像を絶した
古代から届けられた、無数の軍事/政治思想の断片的な化石の標本集
として、味読した方が有益でしょう。
編訳者 兵頭二十八 謹識(つつしんでしるす)
★『失敗の中国近代史』阿片戦争から南京事件まで
別宮暖朗・著
並木書房 2000円(税別) 発売中
(カバー解説)
中国には「対等」という概念がない。だから外交も上下関係しかなく、
交渉は存在しない。中国ヨーロッパとの最初の外交問題はアヘン輸入
増大による貿易収支の悪化であったが、中国は武力行使によってこれ
を解決する道を選んで敗北した。その後も中国は「対等の外交」がで
きずに失敗を繰り返す。近代国家からは程遠い特異な中国政治の本質
に迫る! *カバー、無銘刀に掲載
ニ、 発行人・杉山頴男、『武士の作法』(並木書房)執筆中!
前号でもお知らせしましたが、弊社代表の杉山が、目下、『武士の作法』
を執筆中。HP草莽奮戦記にて、武士の作法を単に時代考証として語る
のでなく、常在戦場から生まれた武士の作法を語る中から、「武士とは何
者かであった」を探る。乞うご期待。
三、 「 魁! 武道通信TV」4月15日(火)PM7時半〜
番組編成で4月から火曜(隔週は同じ)の午後7時半から8時に。
ゲスト:日本文化チャンネル桜社長 水島 総
<いまのプロレス、総合格闘技を語る>
Sky Perfect <ハッピー241>無料
インターネット放送 http://www.ch-sakura.jp/topix/356.html
四、 DVD刀鍛冶体験工房『小柄工房』(日本語&英語版)
弊社にても販売! ※メールまたは電話にてご注文ください。
日本語版30分 英語版30分 定価3000円+税
製作・チャンネル桜 発行:日本武道具ブドウショップ 発売:壮神社
(購入は日本武道具、http://www.budoshop.co.jp/Japan-toppage.html
または書店にて)
※「日本刀――なぜサムライの魂となったか」(杉山頴男・筆)
「5章 日本刀の姿見」 日本武道具HP英語版にて同時掲載
http://www.budoshop.co.jp/
五、 兵頭二十八・私塾「読書余論」毎月25日配信
★塾生諸君、継続の申請は電話、FAXでお願い申す。
新規の方も。
<既刊HP「告知版」に目次掲載>既刊もオーダーできます。
半年1200円 年間2400円
■「武士・騎士・紳士」
この違いを知ると洋の東西が見える《七十二》―――――――――――――
山本伊左夫
◎トーナメントの美女たちと
その他のベッピンさんたちについて(三)
さて話はトーナメントに戻って、ふと拙者が貴賓席に眼をやるとかの大輪の
花は拙者に向かって恥ずかしげにスカーフを振っているではないか。
「うむ。これはいかん」……もとい「うむッ。これはエエ!」。そこで心静か
にふたたび貴賓席の方へ向かい、かの美女のおん前に堂々たる態度で臨む。美女
はまだ恥ずかしげにスカーフをひらひらさせている。彼女の深いこころを明敏に
さとった拙者はさっと槍先を差し出す。ばらのごとき美女がが白魚のような指で
スカーフを結び付ける。すっと引き取って、鎧の間からのどぼとけ、モトイ胸毛、
モトイどこかたくましき胸のそのあたりに恭しく納める。
「拙者、血筋正しく勇猛果敢にして人格高潔、家柄極上容貌秀麗なる騎士、外
天先生は、ヨーロッパのばら、高原の月もその前に光を失う貴女のために、生命
をなげうってのこの戦いを捧げます」てなこと言って、敬礼!
前庇をがしゃんと閉めパカランパカランと戦いのフィールドに向かって行くの
であった。
なんんっちゅうカッコエエ!。 今度生まれ変わるときは騎士を予約しとこう!。
「だからァ、ニッポンジンってダメなのよねェ。 ヨーロッパでわァ、あのキシ
ドー精神でェ」
アア、ソウデスカぁ。 スミマセンねえ。
またそこでちょっとゴタクをいれる。
残念ながら色っぽい方だけと言うムシのええ事にはなかなかならないのである。
歴史を見る眼と言うことで幾度かいろんな事を申し上げた。ここでもう一つ付け
加えて置きたいことがある。 歴史のような膨大かつ複雑な事象を何とか理解しよ
うと思ったら、いきなり細部から始めたら理解までにその歴史と同じ長さの時間が
必要になってしまう。簡単に言うと理解不能である。
そこで能率的な理解法としては、大きな流れをまず大ざっぱに「人間はなぜ何の
ためにそういうことをしたか」くらいの眼でざっと理解する。まあ百年単位、とこ
ろどころ細かくても五十年単位のスケールでいいのである。
武士の発祥でもそうである。社会的に相当無理な収奪をしていた貴族階級が、極
楽世界妄想なんかに浸って民草が枯れ果てかねない無計画な収奪を始めた時、それ
を推進援助、反対者を排除する立場のガードマンたちが「そこまでやっちゃあ、先
々食い詰めちゃうんじゃないの。俺たちのリストラもまじかだわ。もーやーめた」
と遠方へ家出してしまい「俺たちはあんなやり方でなくって、もっと永続発展性の
あるやり方をするんだもんねー」と武士道の芽をつくってしまった……という程度
の話。 (つづきは次号をおたのしみに)
■いま「武士の作法」草稿を読んでいます―――――――――――――――
――武士の作法とは、そうだったのか!
小松直之
まずもって、武道通信かわら版に、いささか心もとない輩が混じりますこと、
お詫び申しあげます。掲示板にときどきレポートを載せております、小松でご
ざいます。本業はモノ描きです。こっちは更に心もとないのですが、かの兵頭
軍学師(兵藤二十八)の本に墨汚したりもしています。
私には実に困った傾向があります。「自分がやれる事か、その延長でないと
描けない」という奇妙は性分があります。もちろん「経験した事しか描けない」
とは違います。これだと全く著作業は不可能です。「知らないと描けない」と
も、ちっと違います。これは当然のことです。知っているだけでは描けないか
ら厄介なのです。
剣戟画の山口将吉氏が、義経の絵本を描くのに弓の修練や鎧の製作(!)を
したりしているうちに数年経過してしまった。そんな高次元な話ではなく、も
っともっとレベルの低い話です。
例えば、僕は自分の姿勢が悪いと、直立した人間は描けません。何度描いて
もアゴが上がってしまうなあ〜と思う。そときは自分がそうなのだからです。
ビッシリ机に向かっているのにかまけて、運動をさぼったので、胸が引っ込み、
結果アゴが上がるのです。もっとも、これは自覚の違いこそあれ、どんな絵描
きでもそうではないか、と推測します。
昨今のマンガ絵は、自分の時代の感覚からすれば、四白眼、アゴが小さい、
首が細い、胸が落ち、くびが前傾……ですね。その昔、兵頭さんにも村田銃の
マンガ『イッテイ』で、ご迷惑をおかけしました。出版後、「桐野が銃剣でブ
スブスにさされるシーンなどは描くのにしんどい」と、いうような話をしたと
ころ、この言葉足らずで、兵頭さんは、僕が血が嫌いなのではと解釈したよう
でした。
これもやはり、自分が当事者になった場合を消化しきる素養が足りない、とい
う意味でした。(鼻血男ですので、血には無神経な方です)
平山隆一さんの『たった一人のテロ対策』では、幸い半分ぐらいは以前から
実践して実行していたことなのでしたが、さらに対処法、トレーニング等すべ
てを実戦して、やっとこさ描いたものです。
さて、そんな私に先日、並木書房さんから連絡がありました。まさかダダ流
れになっている例の件ではと……? 「スミマセ〜ン」と恐縮していると、実
は別の原稿が届くから見ていてくれ、とのことでした。それが杉山さんが書い
ている「武士の作法」の草稿であります。
私に送ってきたということは……。
何らかの形で何か「描く」ことになる可能性がある。ということなのでしょ
うか?
えええ? どうしよう。う〜ん、企画としては面白そうですが、お話した如
く、私はひと事のように描くことが出来ないのです。そして何を隠そう、私は、
さむらいという自覚を持ったことなどありません。困りました。
お叱りを受けそうですが、大体、どうも日本刀に恐れ多いというか、違和感
というか、抵抗感があるのです。
ヒクソン戦での舟木選手の日本刀に対する疑問でした。ちなみに、持ち方の
間違いではないのです。刀の持ちが、上下が逆でしたね。打ち刀は刃を上にし
て持つ。そのくらいは知っているのですが、舟木選手が、なんで日本刀を持っ
ていたかが、わからなかった。あまり安易ではなかったか。
「〇〇に刃物」ではないですが、僕は刃物自体は好きです。刃物店でナイフ
とかはいつまでも眺めてしまいます。自分の「生活」(台所)とリンクしてイ
メージが広がるのです。
がんばって道中差しぐらいまでは行けるだろうか……。
困った、困った。
『武道通信』関係者各位から見れば、武士とは戦国ざむらいのようにお行儀
は良くないと、思われているのではないでしょうか。僕も立ち食い、歩き食い
経験はもちろん「あり」。僕からすれば、宮仕えのアンタらと違って、イスの
あるお店には入れないだぞ、と卑屈な自己満足でもあるのですが。でも、さす
がに戸外で地べたに座ることはありません。それは絶対無いのです。
なぜって? みっともないからでなく、「いきなり上から襲われたらどうし
よう」と(笑)。本当です。それが一番の原因です。子供にも絶対させません。
落下物も考えられますからね。
あれ? でも、これは一種「作法」と言えるかもしれませんね。実は立ち食
いも、子供と歩くようになってからは、しないし、させません。こんな自分で
も、生き残ることを諦めていない訳ですから、どうせならより良くいきよう、
という本能があります。できることなら、それをより効果的にし、「善き習慣」
にして、子孫に伝えたいという気持も。それが積み重なったなら、ウン、「武
士の作法」になるかもしれない……。
私は実生活では「妻を食わせる」などは無縁の生活で、妻との関係も是非も
なく「相棒」ないしは「戦友」です。「俺が横に回るから、オマエは窓から撃
ちまくれ」というイメージでしょうか。それがいわゆる「奥様」像とはほど遠
く、それが「武士」から自分は遠いという自覚を助長するものでした。しかし、
杉山さんの「まえがき」の三歩下がって……の話は、目が覚める思いでした。
通じるものがあるぞ! 武士は何らかの形で一家総戦闘員。男尊女卑の誤解は
僕にもあったようです。
なんとか自分とも接点がもてそうかなと、草稿を読み進めています。
刀はどっちの手で持つ? どっち向きに掛ける? 畳の縁には乗るの? 乗ら
ない? なるほど時代考証の論議になったり、現代の風習から誤解を呼びそう
なテーマです。
さて、答えは? 要約してしまえば「状況による」。素晴らしい! 武士も
悪くはないなあ、と思えてきた(笑)。
その、どこがどう「状況による」かは、勘所だそうです。どれも大いに納得
する話しです。意外に小刀を使うんだそうで、だったら、僕の日本刀不信(?)
も解けそうです。
私が関われるかどうかは、本当にわかりません。ですが、とりあえず、今か
ら「善い習慣」の補修に心がけることにいたします(笑)。
※「イッテイ」について:私がマンガ化した部分は、結局のところ時事・歴史
・軍事・兵器、どのファンにも満足いただけない出来と思いますが、先に話し
たような理由により、射撃動作や前装銃のムードは、とてもよく、表現できま
した。小野尾会長はじめ前装銃銃協会に方々には、とてもお世話になりました。
いつも目の鱗が落ちる思いで読ませていただいている、当かわら版の巻頭の執
筆者・山本山本伊左夫先生との縁も、この本のおかげです。
■忙中閑あり《百七十六》―――――――――――――――――――――――
杉山頴男
◎「新選組の謎を解く」はひと休み。
で、「武士の作法」草稿編(三)
<時代考証の中のさむらい>には、誰もなれない!
小松さん、そうですよ。<時代考証の中のさむらい>になんか誰もなれない。
でも、さむらいの作法の第一の規範が何であったを探れば、現代とつながる線は
あるのです。
本ができたら読んでもらえばわかるが、武士の道のひとつは、一族郎党、生き
残るための道です。一族郎党の範囲が小さくなりはしたものの、これは小松家と
て同じでしょう。杉山家も“孫コブつき”で同じです(笑)。
一族郎党を餓えから救い、また栄えるために、己が躯(からだ)を武器にする、
ため技を修練します。小松さんが道場へ通うのも同じです。このほかにいろいろ、
路傍にはありますが、武士の大道はこれです。
時代考証ばかり気にせず、平成の世のさむらいの、武士の道と信じる道をを踏
みしめ、つくっていけばよいのです。
いまは“すっ飛んで”見れえませんが、草莽奮戦記で、こう云いました。
「僕の前に道はない 僕のうしろに道ができる」(高村光太郎『道程』)
とんでもない。少年ひとり通ったところで道にはならない。この道こそ己が道だ
と信じる多くの者たちが通るから「道」なる。武士の道もそうでした。
「武士の作法」は、時代考証の中にでなく、いまの、この世の、平成のさむらい
の道を探す書です。心を同じくする者が、まだ細い、同じ道を歩んでいけば、何百
年後の日本人が、あれが「平成の武士道」だと云うのです。我々が鎌倉の、戦国の、
幕末の武士と呼ぶように。
タイトルは、並木書房さんと相談して、「さむらいの作法」から「武士の作法」
とすることにしました。
並木書房の奈須田さん(社長)から、先日、メールをいただいた。
「素晴らしいスピードで原稿が仕上がっていく様子、そして勢いのある文章を読
み、これまで杉山さんが蓄積されたものが一気に噴き出している感じを受けました。
長槍をしごくと捻じれができて殺傷力を増す話、日本刀の「沸」と「匂い」の意味
がよく分かりました。こんど実物で確認してみたいものです。」
そう云われてみると、そうかも知れない。10年前、創刊した『武道通信』の執筆
陣の原稿、お付き合いの中での<耳学問>があったればこそ。“至上最強”の参考資
料を私は内臓していたのだ。
いまは亡き、時代考証の両雄、名和弓雄氏、笠間良彦氏はじめ各位に感謝申し上げ
る。
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既刊オンライン・ブック
◆創刊 壱ノ巻から二十四ノ巻 (各刊700円)
誌面をそのままPDFで
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郵便振替口座番号 00120-1-69065
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有限会社 杉山頴男事務所(スギヤマヒデオ ジムショ)
その他のオンライン・ブック
◆兵頭二十八を読む (幻の絶版本も)
「ヤーボー丼」「日本の防衛力再考」「日本の海軍兵備再考」
「日本海軍の爆弾」「陸軍機械化兵器」「日本の陸軍歩兵兵器」
「日本有事」って何だ」「日本海軍の爆弾 」「武侠都市宣言!」
HP<兵頭二十八を読>からご入店を
◆オンライン読本
「日本刀はなぜに日本人の魂なのか」 高山武士
「柔 回帰曲線 一より習い柔を知り、
柔より還る元のその位置」佐々木 建(タケル)
「総合格闘技と武道――『格闘技通信』源流の旅」杉山頴男/
「軍刀の操作及試斬」(陸軍戸山学校 編)/「兵法要務 柔術
剣棒図解秘訣」」/「兵法要務 武道圖解秘訣」/別宮暖朗・著
「軍事史からみた「南京事件」の真実 」/ 田中光四郎・著「照
準のなかのソ連兵」/木村三浩・著「右翼は終わってねぇぞ!――
新民族派宣言」/「坂井三郎の遺訓――若きサムライたちへ」
<オンライン読本>からご入店を
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★『大射道』安沢平次郎・著 定価3800円(送料340円)計4140円
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