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2008/10/01

[書評]のメルマガ vol.379

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■■ [書評]のメルマガ                2008.9.30.発行 
■■                              vol.379
■■ mailmagazine of book reviews  [汚れてない私をリサイクル 号]
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■コンテンツ
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★「極私的読書日記」/石飛徳樹
→今回もお休みでーす。

★「面白すぎて、♪どうにも止まらねぇ!」/ミラクル福田
→映画と一緒に漫画も飛躍してほしい佳編の紹介です。

★「月刊ニュースなビジネス書評」/aguni
→最近変わって、みなが混乱しているアレを巡る話です。

★「あんな新刊こんな新刊」/荻原千尋
→今回は体調不良でお休みでーす。

★「本の香りだけ」/守屋淳
→ヘイ、外人さん、いいのあるよーという話です。
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■トピック
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●『球体3号』(ヨシモトブックス発行/ワニブックス発売)刊行記念トーク
ショー

「球体ってなに?‐立花文穂と本のはなし」

10月3日(金)18:00〜20:00(開場17:45)
於:東京堂書店神田本店6F
参加費:500円(要予約)

‐立花文穂責任編集『球体』。
「『球体』は、美術、写真、ことば、…
さまざまな表現をぐちやつとまるめた
紙塊である。」『球体』より

文字や本を素材やテーマにしたアーティストと、アートディレクター、作家
が、雑誌『球体』を中心に語り合う本の話。

立花文穂(アーティスト)×有山達也(アリヤマデザインストア代表)×
石田千(作家)

●立花文穂(たちばなふみお)/アーティスト。1968年広島生まれ。文字と
紙、本を素材やテーマに作品を制作。

●有山達也(ありやまたつや)/アリヤマデザインストア代表。1966年埼玉生
まれ。本を核としたグラフィックデザインとアートディレクションを仕事と
している。

●石田千(いしだせん)/作家。1968年福島生まれ。東京育ち。日常のささや
かな事象を独特な語り口で描写写する。著書に『踏切みやげ』(平凡社)、
『部屋にて』(角川書店)『しろい虹』(ベストセラーズ)、最新刊『店じ
まい』(白水社)9月末刊行

ご予約は、電話(03‐3291‐5181)またはメール(tokyodosyoten@nifty.com)
にて、イベント名、お名前、お電話番号、参加人数をお知らせください。
尚、10月2日以降は、電話受付のみとなります。


東京堂書店神田本店
〒101‐0051
千代田区神田神保町1‐17
TEL03‐3291‐5181(代表)
http://www.tokyodoshoten.co.jp/
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■「面白すぎて、♪どうにも止まらねぇ!」/ミラクル福田
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とにかく、急いだりせず、丁寧に!

『おくりびと』 さそうあきら 小学館 定価:600円

ここのところ、『神童』『コドモのコドモ』、
そして、この『おくりびと』と、
立て続けに映画化が続く、
さそうあきら氏の1巻ものの作品だ。

どこで読んだのかはよく覚えていないけれど、
「音楽でも、人でも、その無から立ち上がってくるところに
関心がある」と、こんなことを
さそう氏が言っていたような記憶がある。

勝手な思い込みで、話を続けてしまうと、
実はさそう氏、いろいろな作品で、
この「立ち上がり」について描いているようだ。

たとえば、人間がどうやって人間になるか、
ということについては、
現代の「カスパー・ハウザー」を
主人公にした『トトの世界』があるし、
さそう氏の大好きな音楽については、
『神童』では、主人公のとても耳のよい天才少女に、
さそう氏の感じる音楽の根源について、
感じさせている。

では、この『おくりびと』ではどうかというと、
人間が立ち上がってくるところ、ではなくて、
「人間が消えていくところ」が、丁寧に描かれている。

人が忌み嫌う、納棺師(湯灌師)の仕事は、
葬儀屋も手をださなくなった
“ニッチの最先端”のような仕事。
この仕事を、チェロ奏者である主人公が
ちょっとした間違いからやることになる。
いろいろな死体と向きあいながら、
仕事をこなすうちに、
この仕事への尊厳を感じるようになって…
という内容(ざっくりしてますが)。

主人公が、納棺師という仕事に誇りをもてるようになる
このポイントが、「誰にでもおなじく訪れる『死』を大切に扱う」
というところ。

どんな遺体にも、おなじく丁寧に接することで、
さいごには、すさんでいた自分のことも丁寧に扱えるように
なるところがいい。

それにしても、こんなにいい話を、
きっちりと1冊のなかで展開させてしまうのは、
ほんとうにすごい。

おなじタイトルで、もっくんと広末が主演の映画がやっている。
映画のほうは、海外でもかなり話題になっているようで、
それに続いてさそう氏のマンガも、
はばたいていってほしいものだ。

(ミラクル福田 編集者)
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■「月刊ニュースなビジネス書評」/aguni
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 エコのエコはエコエコアザラクのエコ

 aguni です。今更ながら、ですが。

『偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する』
 武田邦彦 著
 税込価格:\777(本体:\660)
 出版:岩波書店(1981)
 http://www.bk1.co.jp/product/03009369/p-aguni00047
 http://www.amazon.co.jp/dp/4344980808?tag=bizknowledge-22

 東京都品川区では、この10月からゴミの収集方法が変わります。大きく変
わったのは不燃物の扱いです。「汚れていないプラスチック容器」「割れて
いない蛍光灯」などが不燃物から資源ごみになり、「プラスチック製品」や
「汚れているプラスチック容器」が燃やすごみになる、ということです。

 何でも、「不燃ごみを埋め立てている東京湾の最終処分場はあと50年ほ
どで満杯になってしま」うので、不燃ごみを減らすことが目的らしいです。

 私は引越しが多く、いろいろなところに住んできたのですが、実は、前か
ら謎だと思っていたのが、このごみの話。科学的に何か証明された事実があ
って、それに基づいて設計されているのであれば、なぜ、こんなに地域によ
って方法が違うのでしょうか?

 一説には、ゴミ処分場の設備によるというまことしやかな話も、、、本当
なんですかね?

 それはさておき、どうもエコロジー関係は政治と癒着業者が多くて本当の
ことがわからんなーとは思っていたのだけれども、そのネタをいっぱい集め
て紹介する本が新書で売れてしまうとは思わなかった。

 まあ、どんなに売れても諦めてしまって、デモもクーデターも起きないと
ころが、日本の政治のよくできているところ。だってさぁ、選挙しか政治を
変える方法ないのに、政治家変えても政治かわんないしー。

 は、ともかく、こういう「誰しもがうすうす気づいていることをずばっと
言ってしまった」という本、確かに新書としては面白い。

 で、この本は単なる批判本ではなく、実は問われていることはもっと深い。
そもそもエコというのは我慢したりやめたりすることではなく、いかに自然
の循環システムの中に人間の生活を組み込めるのか、ということである。持
続可能な、人間的に快適な生活というのはどういうものなのか。それをエコ
ということを通して言っているようだ。

 この本で紹介されているものは、レジ袋、割り箸、古紙、養殖、冷房28
℃、リサイクル家電、CO2削減、後は、ノーベル平和賞のゴアさん。まあ、
こういうのが結局、企業の金儲けのためにできた嘘のお話だってことが明ら
かにされる。まあ、エコってのはお金を産み出す魔法か、詐欺商売のネタの
ようですな。今度から、エコと聞いたらエコエコアザラクと唱えてみましょ
う。というのは冗談ですが。しかし、まあ、これぞまさに「不都合な真実」。
ネタですか。これ。

 中でもすごいなー、と思ったのはダイオキシンの話。実は人間には害がな
いそうで、害になるのは実は、実験用に使われるマウス類だけだったとのこ
と。ネズミにとって害だから人間にとっても害である、ということが、まこ
としやかに流布したのが原因だったそうです。これ、笑い話のようですけれ
ども、実は笑えない話。イタリアではこの「ダイオキシンが人間に害がある」
という話のために、ある工場でのダイオキシン流出事故の後、60人もの妊
婦が中絶したということがあったそうです。もちろん、取り出した胎児に異
常はなかったそうで、科学者とマスコミが流したデマのせいで、60人もの
子どもがこの世に生まれてくることができなかったと思うと、とても悲しく
なります。

 そもそもダイオキシンは燃やせば必ず出る物質。ちょっと考えれば無害で
あることはわかりきっているのですが、何でしょうね。現代の我々はこうい
う科学的デマに騙されやすくなっているのでしょうか。科学によって、未来
のこともわかる、と思ってしまっているところに、罠があるような気がしま
す。所詮、人間は未来のことはわからない。過去や歴史から学ぶしかないの
です。

 で、ビジネスの視点から言えば、何しろ資源の少ない日本のことだ。本当
にいろんな資源が節約できる技術や商品がエコの名のもとにどんどん開発さ
れたり発明されたりすれば、それが次の日本の経済復興に役立つのではない
か、と思ったりもする。

 もっと大きく言えば、産業のサービス化なんてものはもしかして所詮、資
本や金融を膨らますだけの効果しかない、まあ、要するにパチンコで暇つぶ
しするレベルのもの。やはり日本人は物づくりに命をかけたほうが、結果と
してハッピーになるような気がしてきた。

 ちなみにこの本によると、ゴミは金属と非金属にわければOKとのこと。
家電のリサイクルもパソコンのリサイクルも無駄だというし、もう面倒なの
で、家電も何もかも粉々にしてしまえる家庭用粉砕機を売り出したら、結構、
売れるんじゃないかなぁ・・・。

 名づけてエコリサイクル粉砕機。ダメかな。売れないかなぁ・・・。

 aguni ビジネス書評者/認定コーチ&経営品質協議会セルフアセッサー
             2008年度日本経営品質賞審査員

・好評発売中『人の力を引き出すコーチング術』(平凡社新書404)
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■「本の香りだけ」/守屋淳
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日本における、海外への売り物とは何か

『岡倉天心 日本文化と世界戦略』ワタリウム美術館責任編著 平凡社

わたくし、一応専門は中国思想の一部と経営戦略になるのですが「『論語』
とか『孫子』に関する本を書いています」と人に言うと、結構な人から日本
思想も詳しいに違いない、と勘違いされちゃうんですね……。ス、スミマセ
ンよく知らないんです(笑)

で、とある事情から岡倉天心と鈴木大拙のことをかなり調べたんですが、こ
の二人凄いですねー。特に欧米人に対する影響力が半端じゃない。いま、日
本で影響力あるものといえば、漫画とアニメ、オタクに車や電化製品といっ
た感じですが、昔は日本(を経由した中国のともいえますが)思想が世界を
席巻していたんですね。

で、今回取り上げるのは岡倉天心の本。ワタリウム美術館で開催された「岡
倉天心展」にあわせて刊行されたものですが、目から鱗の指摘があったので
ご紹介させて頂きます。それが、以下の部分。

《われわれが、いま普通に使っている「美術」という言葉が日本で最初に使
われたのは、明治6(1873)年のウィーン万国博に明治新政府が出展し
たときといわれています。
 欧米では、アート、ファインアートという言葉です。それを翻訳したのが
「美術」という言葉だったわけです。要するに、ヨーロッパの「アート」と
いう概念を、日本の絵や彫刻や工芸品などに当てはめてみることによって成
立したわけですね。このことは二重のチェックが必要です。すなわち日本に
は元来アートという概念がなかったということ。もう1つは欧米か
らもたらされたアートというコンセプトによって「美術」が造語されただけ
ではなく、美術品が発掘されて新たに評価されることになった点です。そこ
でアートの輸出の特殊性が生まれます》
「日本文化と世界戦略」をめぐって 磯崎新 

《結局、欧米相手のマーケティング・リサーチの上に立って、欧米人が「こ
れこそ日本的だ」といって喜ぶようなものを押し出すという構造が、明治の
始めの万国博覧会以来。ずっと続いてきた》
「日本文化と世界戦略」をめぐって 浅田彰

要は、この線に沿って、日本の伝統文化のうち何がアートで、何かファイン
アートなのかを確定していったのが、有名なフェノロサであり、岡倉天心に
なるんですねー。

これは、現代でも村上隆が評価されたり、武満徹が評価されることと、おそ
らくは軌を一にしているのでしょう。これ自体、別段良いことでも悪いこと
でもないと思うのですが、なぜ自分たちは往々にして評価される方で、評価
する方ではないのか、というのは一つ問題としてあるのでしょう。

もちろん、今までは特に欧米が巨大なマーケットだったから、という事実が
あるのですが、しかし昨今アメリカ市場が急降下し、中国やインド市場が存
在感を増している状況で、もしかしたら「何が売れる美なのか」「何が高尚
なる芸術なのか」という観点も変化する、ないしは多様化するような気がす
るのですが、いかがでしょうか……

(守屋淳 自称作家 バカボンパパより一つ上なのだ)
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■あとがき
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>ダイエット話の続きなんですが
>はあはあ
>お腹すっきりの下着と低炭水化物ダイエットの効果で、結局三キロほど痩
せて、後は落ち着いたという感じです。
>辛くはなかったんですか
>炭水化物以外は食べていいので、空腹になったら魚肉ソーセージとかあた
りめとか齧っていて、全然そちらでは苦しくありませんでした。ただ、運動
せずに体重が減ったので、筋力がおちて、体力が一時的にさがったのには
ちょっと参りました。階段上がると、息が切れたりするんです(笑)
>それって、単に年取ったってことじゃないんですか?
>うるしゃーい、本当のことを言うなプンプン(笑)でも、最近は慣れて体
も軽くなって絶好調です(笑)
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