[書評]のメルマガ vol.362
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■■ [書評]のメルマガ 2008.5.20.発行
■■ vol.362
■■ mailmagazine of book reviews [味・人・客 号]
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■コンテンツ
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★「三ツ星☆☆☆・人情馬鹿の店」/大友 慶
→今回は、有名なとんかつやさんを取り上げます。
★「本の周りで右顧左眄(うこさべん)」/蕃茄山人
→今回超傑作! 涙なくして読めない男の世界の書評です。
★「どこでも読書」/オオウラウタコ
→書いてもすっきりしなかった?書評です。ムー
★「ベストセラーに背を向ける」/朝日山
→今回は、面白くも奇妙な法律の世界に関してです。
★「ハタナカリエコの本日和」/畠中理恵子
→今回はお休みでーす。
★「こんな本をセンデンしたい」/小林圭司
→今回はお休みでーす。
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■「三ツ星☆☆☆・人情馬鹿の店」/大友 慶
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東京で地道に商いをする飲食店を毎回1店舗ずつ紹介――
「三ツ星☆☆☆・人情馬鹿の店」(3)
大友 慶
とんき――とんかつ屋(目黒・高田馬場)
目黒に親しんだら、「とんき本店」へ行かなければそれはモグリだという
のが小生の偏見で、大鳥神社とともに詣でておきたいのがとんかつ屋のとん
きである。
目黒にキャンパスのあった学生時分、恩師が大のとんきファンだったこと
から、ゼミのあとはたいていここか、東口の路地裏にある中華料理屋かでア
フターファイブを過ごした。
創業から60余年を数える当店は、言ってみれば還暦の年輪を刻み、もはや
老舗と言ってもよかろう風格をたたえた店である。「とんかつ」の暖簾が掲
げられた戸口をガラリと開ければ、威勢のよい「いらっしゃいませ」の声が
高らかに上がる。30席程の椅子が取り囲む大きなコの字型カウンターには、
常時5人そこそこの職人さんが入っているのだが、学生だった頃は、活気を
帯びたその雰囲気から、足を踏み入れるたびに10人や15人もの職人さんが一
同にこちらへ顔を向けているようで、気恥ずかしかったものである。
2階はテーブル席と座敷があり、それぞれ30人くらいを収容できるひろび
ろとした空間。たいてい10人以上になるゼミの帰りには、決まって座敷に上
がってくつろいだ。1階カウンターで目の前に立つ職人さんたちの、とんか
つを揚げる、切る、盛るという鮮やかな手際を見ながら食すのも心楽しいの
だが、2階の広大なスペースを取り仕切るミセス・メモリーの働きぶりは、
まだ働くという自覚を持っていなかった我々学生には驚異であった。ひとり
で2人分も3人分も働いてしまうというのはこういう人のことである。まず、
注文を間違えるということがない、またキャベツ、ご飯、お茶のお替り、ど
れも絶妙なタイミングで声をかけてくれる。そして程よい笑顔……。
私達は、サクッとキツネ色に揚がったボリューム満天のロースかつを頬
張っては、添えられた具だくさんの熱い豚汁をすすり、ほとんどの者がふん
わりと炊かれたご飯と、瑞々しいシャキシャキのキャベツの千切りを何度か
お替りした。そうやっていつも2時間も3時間も居座っていたように思う。し
かしすべてのサービスにおいて、一般の客と少しも違わぬ扱いを受けていた
と今にして思う。いつも満たされた腹と心地で帰途に着いた。
この女性がなぜミセス・メモリーなのかといえば、後に知り合った年長の
友人で、やはりとんきの常連だった人と話していたとき、彼女の話題を出し
たらすぐに通じたことがあった。その人の語るところによれば、彼女の記憶
力のよさや計算の早さから、仲間うちではミセス・メモリーと名づけていた
ということだった。友人の話はもう20年近く前のことだから、その頃は
ひょっとするとミス・メモリーだったのかも知れないが。
この店の店員は、調理人から配膳係りにいたるまで、実は皆、ルーティン
化された各々の作業を淡々とこなしているのであって、「手際のよさ」はお
家芸のようなものなのだが、それが客の目には不思議と、単にマニュアル化
されたサービスのように映らないのも、老舗の老舗たる所以であり、なかな
かどうして1年や2年で成せる業ではない。
「味・人・客」のトライアングルが絶妙なバランスで支えあって初めて、
飲食店は安定した経営を継続することが出来ると言ってしまっては大げさだ
ろうか。しかし多くの店が巷から姿を消していくのは、たいていがこのバラ
ンスを逸した結果のようにも感じられる。
ここで修行を積んだ職人さんで、暖簾分けを許されて自らの店を持った人
は多く、「とんき」は都内各所に点在している。その後、高田馬場で働くよ
うになると、この街にも「とんき」があることを知った。それは早稲田通り
沿いの雑居ビルの2階で夫婦二人が切り盛りしていた店であった。「してい
た」というのは、惜しくも数年前に閉店したからだ。
結局、この店には2回足を運んだだけだった。しかも2回目は、閉店の最終
日だった。昔アルバイトをしていた会社の先輩で、高田馬場に移り住んでき
た人に誘われて店を訪れてみると、入るなり人の良さそうな主人に「45分程
お待たせしますが……」と告げられた。正直、昼休みを抜け出してきていた
身には渋い一言だったが、おいしそうな油の匂いをかいだうえは覚悟を決め
るしかなかった。皿が出されるまできっかり50分、ひたすら水を飲んで待っ
た。油がしみこんだ白衣をまとい、黙々と作業をする親父さんの背中がここ
ろなしか寂しかった。一方、女将さんの方はといえば、から元気という感じ
で、客に軽口をたたいたり、手の遅い亭主にややキツイ言葉を浴びせたりし
ていて、なんだかいたたまれないような気分にもなった。しかし揚げたての
豚カツはやはり幸福なキツネ色をしていて、“とんきのとんかつ、ここにあ
り”と言っているようだった。
店を出た後、もはや昼休みを大幅にオーバーしていることは忘れることに
し、近所でコーヒーを飲みつつ先輩に聞いたところでは、意外なことに高田
馬場のとんきは、暖簾分けの第1号店だったそうである。親父さんの腕も確
かだった。本店の規模ではないにしろ、この店も「味・人・客」の小さなト
ライアングルを育んできたはずであった。店が閉店に至った理由は、学生街
という場所柄、周辺にずっと早く安く食事を供すチェーン店などが林立しは
じめたことや、それ以外にも他人の推測の及ばないところにあるのかもしれ
ないが、いずれにしてもこうした真正直な店がなくなってしまうのは、残念
でならない。
肝心の店がなくなってしまった今となっては、「味」も「人」も「客」も
彼方へと消え去ってしまったが、川島雄三の映画になぞらえれば、親父さん
の「とんかつ一代」としての記憶は、その幸福をしばし味わった者の内に、
静かに明りを灯しつづける。
(大友 慶 出版関係社員)
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■本の周りで右顧左眄(うこさべん) 蕃茄山人
(43)あきらめなかった男たちの誇り高き物語
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『ダモイ遥かに』
(辺見じゅん著、メディアパル・本体1,500円)
作家・辺見じゅんの代表作に『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(文春新
書)という本がある。
戦後、数多くの日本人将兵がソ連によって強制収容所(ラーゲリ)に抑留さ
れたシベリア…。70万人が抑留され7万人が死亡したと言われる彼の地にお
いて、「アムール句会」等の文化活動を通じて彼らの精神的支柱となった一
人の男がいた。その名は山本幡男。強靭な精神と柔軟な知性で、常に「とも
にダモイ(帰国)しよう!!」と同胞を励まし続けた彼が病で凍土に斃れ
“白樺のこやし”となったのは、敗戦から9年も経った昭和29年のことだっ
た。そして2年後、ついに来たダモイの朝。発覚すればスパイ罪となる極限
状況下、山本の遺書を日本の遺族に持ち帰ろうとする男たちが取ったのは…、
約4,500字にも及ぶ長文の遺書をすべて暗記すると言う思いもよらぬ方法だっ
た!
大宅賞と講談社ノンフィクション賞をダブル受賞した同作品から20年、そ
の後の現地取材(『収容所〜〜』執筆当時のシベリアは旧・ソ連の鉄のカー
テンの向こうにあった故、同作品は日本国内での取材だけで書き上げられた)
で明らかになった新事実を加えつつ、小説化した作品がこのたび発売された。
『ダモイ遥かに』(メディアパル)である。
少年少女にも読めるようにとのコンセプトで造られたと言うこの本は多くの
活字にルビがつき、またかなり丁寧な注釈がつけられている。また文体も非
常に平易だ。見方によっては「生硬」と思う人もあるかもしれない。しかし
考えていただきたい。言うまでもないがこの著者は、作家であるだけでなく
高名な歌人でもある(さらに言うまでもないが、角川源義の娘だ)。流麗な
美文を書こうと思えばいくらでも書ける。それをあえてこのような文体をと
ったのは、できるだけ感情や過度の情緒を盛り込むことを廃し、小説の形を
とりつつも歴史的事実を若い世代に冷静に伝えたい、と言う強い思いの顕れ
と思われる。
あらためて読んでみて、ダモイを信じてけっしてあきらめることのなかった
山本幡男と言う男の意志の力、誇りの高さ。そして山本の遺志を故国へ運ぶ
ことをあきらめなかった男たちの友情の絆の強さに感嘆する。
それとともに驚かされるのが、「言葉の力」だ。
山本が主宰したのが「アムール句会」である。アムールとはソ満国境を流れ
る川の名だ。厳しい監視をかいくぐってセメントの空袋を切って短冊をこし
らえ、馬の尻尾やほぐしたマニラロープで筆を作り、煤煙を水で溶いて墨汁
のかわりにする…。そんな条件下での句会活動を通じて、つまり俳句を作る
ことを通じて、故郷への思い、何が何でもダモイの日まで生き延びるんだと
いう決意を高めあい、強固なものとした。
もやもやとした思い、あやふやな思いも、言葉にする、特に詩歌の形に紡ぎ
あげることで、確実で具体的な、そして強固なものになるということを山本
は知っていたのだ。さらには、俳句を詠むことで四季を思い出し、ひいては
故郷や家族の絆を思い出し、それが生きのびる心の支えになりえることを
知っていたのだ。
最後の引き揚げ船・興安丸から丸51年を数えたこの夏、山本幡男の物語は何
度目かの舞台化をされる。新宿・紀伊國屋ホールにて(チケット発売中、ら
しい)。その名も「ダモイ〜収容所からきた遺書〜」。誰が主演かは、これ
から読む人のイメージが縛られるといけないから書かない。日本を代表する
名バイプレイヤー、とだけ言っておこう。この公演の公式サイトでも、原作
の『収容所〜〜』とともに「関連図書」として、この『ダモイ遥かに』が挙
げられている。ここにも、あきらめなかった男たちの誇り高き物語をより広
範な層に伝えたいという、著者の強い思いが感じられるような気がする。
蕃茄山人=都内出版関係某社勤務。
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■「どこでも読書」/オオウラウタコ
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エヴァは犬食いをする女の子だ。
いや、女の子と言うには歳をとっている、1960年を前に20代半ば。
お金はとても持っている。
でも、誰にも教えてもらえなかったから、お金持ちのイギリス女の振る
舞いができない。
アメリカに行って悪い男にひっかかったりもできず、とりあえず、妊娠
したのとついた嘘を埋めるため、一緒に暮らす小さな子どもを買って
みたりする。
そんなエヴァが出てくるエリザベス・ボウエンの『エヴァ・トラウト』
ミネルヴァ書房から短編集が2冊出ているアイルランドの作家の
長編コレクションシリーズ(国書刊行会)の1作目。
短編集のタイトルが『あの薔薇を見てよ』で、お茶会に女の子、作者は
お城に住んでたそうよってだけで、ウキャウキャ。
しかも今回のあらすじは、お父さんの莫大 な遺産をついだ女の子が
人の気をひくために嘘をつきまくって、最後撃たれて死ぬ。だそうで、
どこの少女マンガ?恩田陸?と新刊ちらし時には盛り上がったのですが
読んでみたら、いや、これが・・・。
上記のストーリーを埋めるディティールとフラッシュバックの奔流に
思った以上に、からめられて、本を閉じてもエヴァのことを考える毎日。
(最初は翻訳がひっかかるからかしらん、、と偉そうに思ったのです
が、そうでもなく)
生後すぐのエヴァを置いて家を出た母親が駆け落ち途中に飛行機事故で
死んだところから始まって、父の事業に連れられて世界のあちこちに
連れられるもまるっきりの放置で、ロクに話すことも出来ず、マナーも
身についてない。入れられた学校は湖上の城を利用した実験校と言う名の
良家の手に負えない子どもが集められた場所。出資は父。
そんな場所からイギリス伝統女子寄宿学校へ移り、戦後の教育や知識の光
の美しさに目がくらんで、そこから始まるハズの探求や慣れへの道が
見えなくなるような不幸な出会い。
貴族にも中産階級にも属せず、まだテレビもないときに成長した、
狼に育てられたお金持ちの子。
不幸な生い立ちや夢の中の出来事に、素敵な出会い、といった人生の物語に
生活に不安の持ちようのない莫大なお金。
決定的なモノは全て持っていて、後は使い、慣れていくだけなのに、
慣れるための手がかりもつかめず、その場その場をそれらしく
振る舞おうとして居心地の悪い思いをする。
大女で、警戒心が強いくせに、車を飛ばし、結婚や子どもに執着をする
バランスの悪いエヴァが気になってたまらないのです。
もし、彼女が美しかったら、マリアンヌ・フェイスフル やイーディたち
のように男と中毒に飲み込まれる話になるのだろうなと思いつつ。
飲み込まれないで崩壊する女の子の話って珍しいかな、とも思いつつ。
そうそう作者のエリザベス・ボウエンはメイ・サートンとややこしいことに、
といったことが解説欄に書いてあって、そちらも気になるところ。
あと、冗長なのはちょっとな、
という向きにはウィリアム・トレヴァー『密会』(新潮クレスト)中の
「孤独」という短編をゼヒ。
とある事件を起こしたために、両親と共にホテル暮らしを続けた
女の子が晩年見る夢の話。
(オオウラウタコ 書いたらスッキリするかなと思ったのですが、、ムー)
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■「ベストセラーに背を向ける」/朝日山
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想定外の読者
「法律を読む技術・学ぶ技術」吉田利宏 ダイヤモンド社
拙著、「農業のしくみ」を出して五年になる。評判も悪くないようだ。しか
しそんなことより驚いたのは、この本、公務員試験の農業分野の参考書とし
ても使われていることである。
農業全般について、バランスよく分かりやすい内容の本にしようとしたのは
確かである。しかし、公務員試験の参考書に使われるなど想定外だ。とはい
え、自分の本を使って合格した人が将来日本の農政をになう人になってくれ
ると嬉しい。そんな経験は、カネでは買えない。
で、今回紹介するのは。そんな意外な読者に読んで欲しい法律の入門前の入
門書。入門前の入門書ならやさしいのかというと、全然やさしくない。だっ
たらなぜ紹介するんだよ?まぁまぁ話を聞いてくれ。
よく、法学部は法律家を養成するだけでなく「リーガルマインド
(法的思考)」のできる人材をうんたらと言われるけども、じゃ、そのリー
ガルマインド全般を解説した一般の人向けの本があるのとかいうと、実はほ
とんどない。
そこにこの本の著者、吉田氏は着目したようだ。ではこの本、一読すれば
リーガルマインドの全貌が分かるのかと言うと、分からない(笑)
わかるのは、タイトル通り「法律を読む技術・学ぶ技術」である。読者対象
は「資格試験受験者、大学生、ビジネスマン」で「法律を読み解くセンスと
スキルが身に付くテキスト」だという。司法試験など法律資格の取得者にも
役に立つが、一般の人も対象にしている。
吉田氏は言う。
リーガルマインドは「知識として授けることはできない」 法律の条文や判
例を大量に読みこまないといかんという、素人向けの、10分とは言わないま
でも3時間でわかる入門書が欲しいなぁと思う読者を、いきなり断崖絶壁か
ら蹴落とすのである。
ライオンは、断崖絶壁から子供を蹴落としてはい上がってきた子のみを育て
ると言う。ライオンの生息地はサバンナなのに、どこにガケがあるのだとい
う突っ込みはさておいて、吉田氏は、はい上がってくる方法は教える。それ
がこの本なのだ。吉田氏はライオンよりは優しいのであるw
第一版が好評で、昨年最新の情報を盛り込んだ第2版が出たと言うことは、
吉田氏が優しいだけでなく、それだけ法律がわけのわからんものなのが背景
にあるのだろう。
内容は、「知識編」「図解編」「法律編」に別れていて、基礎知識を知識編
でやって、読みかたを図解編で解析、法律編でリーガルマインドのさわりに
触れる構成だ。
もちろん吉田氏は、法律を知らない読者にとって分かりやすい本にしようと
意識して書いている。読者をビビらせないようにする。が、知識編でいきな
りビビる(^^;)。
法律は日本語で書かれていると思われているが、どうも「法律語」で書かれ
ているようだ。まず法律用語を覚えましょう。「恵沢」「欠缺」「諾成契
約」……うーん、何のことかさっぱり分からんw!
そんなとこからはじまって「又は」と「若しくは」は厳密に使い分けられて
いるとか、「善意」と「悪意」「対抗する」などは一般に使われているの意
味と似て非なる意味を持つとか、オレは語学の本を読んでいるのか?という
気になってしまう。
しかし、そこをくぐり抜けないと次のステップには上がれないのだろう。我
慢して「図解編」に進む。すると今度は、条文や要件を図解にすることで理
解を進めようとする。このあたりは受験参考書の如く、きれいに要領よくま
とめてある。
それはいい。しかし、こうした図解がそれほど分かりにくくない場合にも使
われているのはなぜなのだ?初心者のレベルを著者は読み違えたのか?と
思って読み進めて行くと、理由がわかってくる。
法律は「又は」と「若しくは」など、用語一つで意味が違ってくるから図解
が生きてくるのだ。読書慣れしている方が普通に読み進めて行くと、日本語
と似て非なる「法律語」が誤解されたまま読まれる可能性があると著者は考
えたな……なんてことがわかってくる。
な感じなので、使い慣れない「法律語」を使っているのだと意識しつつ、そ
こまで読み進めるだけでもけっこうしんどいw。そしてようやく民法や憲法
などの学習法に入る。そこを読み終えて、やっと法律を学ぶスタートライン
に立てるようである。
法律を学ぶとは、かくもしんどいものなのかとも思う。しかし、「法律語」
に慣れてしまえば吉田氏曰く「法律は思考のゲーム」ということなので、こ
れはこれで面白そうである。
法律家にならないなら、そんなしんどいことはやりたくないと思われる読者
の方もおられよう。しかし、法律を学ぶ必要があって学ぶのは大変かも知れ
ないが、趣味で学ぶのはどうだろう?
確かに法律は、取っつきやすいものではない。しかし、それを言ったらRPG
ゲームも同じである。法律が「思考のゲーム」なら、当メルマガの読者には
得意分野としている方も多いと思う。
ならば、著者の想定外の読者として、法律をいっぺんやってみるか?と思う
読者はおられないだろうか?近年は法科大学院卒しか司法試験を受けられな
くなるとされていたが、以前の司法試験同様に独学でも受験、合格できる
ルートは残される見込みだ。
http://www.moj.go.jp/SHIKEN/shinqa01-08.html
趣味で法律やっているうちに、いつの間にか法律家になっちゃってもよし。
弁護士の使いこなしに活かすのもよし。そんな読者を開拓したら、私は吉田
氏に感謝されるに違いない……ということで、「思考のゲーム」に興味のあ
る方、一度読まれてはいかが?
(朝日山 烏書房付属小判鮫 好きなジャンル 何だろ? 最新刊『〈イラ
スト図解〉コメのすべて 生産、流通から最新技術まで』(日本実業出版社
1500円税抜き)発売中。他に『最強!戦略書徹底ガイド』(ソフトバンク
1,600円税抜き)『農業に転職する』(プレジデント社 1,500円)『イラス
ト図解 農業のしくみ』(日本実業出版 1,500円)も好評発売中です)
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■あとがき
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>最近、パンとかスパゲッティの値段があがったと思ったら、海外のお米の
値段も高騰しているそうですね
>はあはあ
>私、その昔、すごい貧乏で炊飯器が買えず、仕方なく毎日お餅を食べてい
たことがあったんです。
>へー、今どき珍しいですね。
>日中は、会社に行ってたんで、昼はロッテリアのサンパチセットをずっと
食べてたんですが、思うに外食産業には、この頃から、時々の貧乏人を救っ
てくれるようなメニューが必ずどこかにあったのが、いいですね。
>ああ、吉野屋の牛丼とか、激安ラーメンとか、100円マックとか、衝撃
的な値段なの、確かに必ずありましたね。
>でも最近、原価の高騰もあって、そういった衝撃的なのがなくなっちゃっ
たので、ぜひどこかの起業家さんに開発して欲しいですね。100円ステー
キとか、10円寿司とか……
>おいおい(笑)
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