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2006/02/16

化学って面白いよね!!2006,Vo.1

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    H-C≡C-H   ◆ 化学って面白いよね!! ◆ NaCl >C=C<
       (HP: http://www.chem-station.com/ )
  (2006,Vo.1)      総発行部数 5,378 部(TEXT 4,722部 HTML 656 部)
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  ━━━Index━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ■身の回りの分子
   
  『シスプラチン』 しすぷらちん cisplatin 分類: 医薬品
  
  ■研究者へのインタビュー募集
   
  ■注目化学関連書籍
   
  ■ホームページ更新情報
  Chem-Station URL: http://www.chem-station.com/
   (2/1〜2/16)
  
  ■最新化学ニュース
   
  ・日本化学会 平成17年度各賞受賞者決まる
  
  ■編集後記
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   
  ■身の回りの分子
  
  『シスプラチン』 しすぷらちん cisplatin 分類: 医薬品
   
   金属を含む医薬品の代表例であり、もっとも広く用いられる抗ガン剤の
  一種です。
   興味深いことに、二種の置換基がそれぞれトランスに位置した幾何異性
  体は、全く薬理作用を示さず、シス体のみが医薬品として用いられます。
  シスプラチンはDNA二重鎖に強く結合し(右図参照)、DNA複製を行えなくし
  てガン細胞の分裂を抑制、ひいては死滅させます。この機能にシス配座が
  必須であると言われています。
  シスプラチンは配位子置換のトランス効果を最大限活用した、エレガント
  な合成法で製造されます。 (ちなみに、Pt(NH3)42+ にクロライドイオンを
  添加する方法を用いれば、トランス効果により、トランス配座のものが選
  択的に得られます。) 
  
  嘔吐などの副作用が強いため、これを克服すべく、カルボプラチンなど様
  々な白金製剤類縁体が開発されています。
  
  ▼参考文献
  
  ・Wang, D.; Lippard S. J. Nature Rev. Drug. Descovery 2005, 4, 307
  . 
  
  ▼関連ニュース
  
  ・ヤクルト、大腸の抗がん剤「エルブラット」発売
   http://z.la/crbub
  
  ▼関連サイト  
  
  ・ シスプラチン (有機化学美術館)
   http://z.la/3e61x
  
  ・ シスプラチン (Wikipedia日本)
   http://z.la/z23w9
   
  ・ Cisplatin (Wikipedia) 
   http://z.la/3wvd1
  
  ▼関連分子 
   
  カルボプラチン
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ■研究者へのインタビュー募集
  
   「研究者へのインタビュー」を行っています。内容は難しいものではなく
  基本的には高校生や大学生でも化学系の仕事に従事されている方がどのよ
  うな仕事をしているのか、どんな考えをもって働いているのかをお伝えで
  きたらいいと考えております。 基本的にはメールでお話を聞きたいと思っ
  ています。化学関連企業に勤めている方 、大学の研究者の方のご協力をお
  願いできないでしょうか?研究職でなくてもかまいません。また、会社、
  研究所、大学研究室単位でも個人的にでもかまいません。
  
  協力していただける、またはできそうな方はお手数ですが 
  webmaster@chem-station.com
    
  までご連絡ください。
  
  現在、最後までご協力いただいた方には薄謝ですが、amazon.co.jpでお買
  い物にお使いいただけるアマゾンギフト券3000円分を差し上げています。
  ぜひご協力ください。
  
  ※インタビュアーとしては機密保持義務を多くの企業から負うことになる
  のは避けたいので、インタビューに際しては秘密情報を開示しないように
  してくださいとお願いしています。
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ■注目化学関連書籍
  
  ■ 有機化学の理論―学生の質問に答えるノート
  山口 達明 (著) / 三共出版, ISBN: 4782704194/ 第3版 2000年6月 / 225
   p /¥2,625 (税込)
  
  http://z.la/ceaxo
  
  対象: 学部生以上
  内容: 本書は、学生からの講義での質問に対して、著者なりの解説を与え
  る、という形式でまとめあげた書物である。「オービタルにつけられた符
  号の意味は?」「共鳴するとなぜ分子は安定するのか?」など、「あれ?」
  と一度は思うが、そのまま放置されるであろう運命を辿る、素朴ながらも
  本質的な疑問・質問の数々。有機化学を学ぶ誰もが多かれ少なかれ持つだ
  ろう疑問に、文献を引用しつつ誤魔化さず真摯に答えようとしている筆者
  の姿勢には、見習うべきものがある。読むだけで勉強になるのは勿論のこ
  と、これこそが有機化学という学問だ、と再認識させてくれる良書である。
  
  
  初版が1979年であり、以降改訂が重ねられ1999年刊行の第三版が現在入手
  可能な最新版である。有機化学という決して広いとは言えない世界で、こ
  れだけの長きにわたって親しまれている、という事実を考えても、本書の
  価値が容易に想像できよう。
  
  内容:評価:★★★★☆
  
  ■ 化学するアタマ―論理的思考力を鍛える本
  J.ギャラットら(著) 山崎昶 (訳)/ 化学同人, ISBN: 4759809066 /  
  2002年8月 / 169 p /¥2,310 (税込)
  
  http://z.la/5a442
  
  対象: 高校生以上
  内容: 本書は演習書である。ただし唯一の答えを要求する類のものでは無
  い。様々な化学的データから、「ああだろう」「いやこうではないか」と
  考え、最も妥当な結論を下す。そういった、"化学する"うえで日常的に必
  要とされる、論理的思考プロセスの養成を目的とした本だ。題材が化学と
  いう点を除けば、端的には論理パズル・クイズ本と言ってよい。化学嫌い
  になる原因の一つといわれる、知識詰め込み型教育からは、到底生まれな
  い書の一つだろう。 化学は自分のアタマで考えてこそ面白い。化学者を志
  す高校生・大学生たちに、是非一読を勧めたい。
  
  内容:評価:★★★★☆
  
   ■有機反応のしくみと考え方
  東郷 秀雄 (著) / 講談社 ISBN: 4061543083 / 2002年4月 / 276 p/ ¥4,
  095 (税込)
  
  http://z.la/uvoj3
  
  対象: 学部生以上
  内容: 有機反応論の基礎について。ボルハルトやウォーレンといった基礎
  教科書レベルの内容が、必要十分にまとめられている。期末試験から院試
  まで、これ一冊でたいてい問題無いぐらいの内容はある。手っ取り早く基
  礎を一通り確認したい!有機反応の原理を知りたい!という人にはうって
  つけ。基礎だけでなく、超分子・不斉金属触媒・グリーンケミストリーな
  ど最新の話題も巻末に簡単に書かれており、読み応えもある。分かりやす
  い、と周りでも大変評判の良い本です。
  
  評価:★★★★★
  
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  ■ホームページ更新情報
  Chem-Station URL: http://www.chem-station.com/
  (2/1〜2/15)
  
  ▼2月15日
  
  ・ケムステスタッフにぺんぎんさんが加わりました。よろしくお願いいた
  します。
  
  ・ケムステニュースに記事を追加 
  
  ▼2月14日
  
  ・『有機化学図書館』に書籍を追加化学するアタマ―論理的思考力を鍛え
  る本
  
  ▼2月8-9日
  
  ・ケムステニュースに記事を追加  
  
  ▼2月5日
  
  ・「有機って面白いよね!!」にトピックを追加
  
  ▼2月4日
  
  ・チャンネル『ニュース』を更新
  
  ・ケムステニュースに記事を追加 
  
  ・チャンネル『ジャーナル・学会』を更新
  
  ・月間人気化学書籍ランキングを更新
  
  ▼2月2日
  
  ・ケムステニュースに記事を追加 
  
  ▼2月1日
  
  ・とりあえず、書籍執筆の方が一息ついたため、通常更新を再開いたしま
  す。ご迷惑をおかけいたしました。
  
  メルマガ発行の方はもうしばらくお待ちください。
  
  ・ケムステニュースに記事を追加
   
  ・ケムステスタッフにnantenさん、chakoさんが加わりました。よろしくお
  願いいたします。
   
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ■最新化学ニュース
  
  ・日本化学会 平成17年度各賞受賞者決まる
  
  日本化学会8日、日本化学会の平成17年度各賞受賞者が決定し、ホームペー
  ジに公開されました。以下に掲載します。(引用:日本化学会)
  
  第58回 日本化学会賞  
  上村 大輔氏 (名大院理) 「海洋天然物の生物有機化学的研究」
  梅澤 喜夫氏 (東大院理) 「イオン・分子の可視化と検出のための新手
  法」
  小林 速男氏 (分子研) 「磁性有機超伝導体および単一分子性金属の研
  究」
  小松 紘一氏 (京大化研) 「炭素π共役系の極限的構造と物性に関する
  実験的研究」
  巽  和行氏 (名大物質科研セ) 「遷移金属カルコゲニドの分子構築と
  生物無機化学への展開」
  増原  宏氏 (阪大院工) 「レーザーナノ化学:方法論の開発と分子系
  ナノダイナミクスの解明」
  
  第23回 学術賞  
  今堀  博氏(京大院工) 「フラーレンを用いた人工光合成系の構築」
  大塩 寛紀氏(筑波大数理物質) 「基底高スピン多核金属錯体の合成と展
  開」
  北森 武彦氏(東大院工) 「熱レンズ顕微鏡の開発とマイクロ化学チップ
  の展開」
  笹井 宏明氏(阪大産研) 「新規スピロ型不斉配位子SPRIXsの開発と、二
  重活性化概念に基づく新しいエナンチオ選択的触媒に関する研究」
  佐々木 誠氏(東北大院生命科学) 「新規ポリエーテル骨格合成法の開発
  と天然物全合成への展開」
  関  隆広氏(名大院工) 「二次元系スマート光応答高分子システムの開
  発」
  寺前 紀夫氏(東北大院理) 「光機能性分子認識試薬の開発と規制反応場
  特異的分子認識」
  浜地  格氏(京大院工) 「蛋白質機能制御のための化学生物学的新手法
  の開発」
  福村 裕史氏(東北大院理) 「パルスレーザーによって誘起される凝縮系
  新現象の開拓」
  松本 吉泰氏(自然科学研究機構) 「表面光化学における超高速ダイナミ
  ックス」
  元島 栖二氏(岐阜大工) 「カーボンマイクロコイル(CMC)の合成と特性
  評価」
  
  第55回 進歩賞  
  大栗 博毅氏(北大院理) 「設計分子の迅速合成を基盤とする多環性天然
  物の生物有機化学研究」
  木口  学氏(北大院理) 「金属表面上に作製したナノ構造に発現する表
  面・界面物性の解明」
  北村  充氏(九工大工) 「sp2混成原子上での置換反応に基づく有機合
  成手法の開発と高次構造生理活性天然物の合成」
  庄司  満氏(東理大工) 「生合成経路を模倣した血管新生阻害活性を有
  する天然有機化合物の効率的全合成」
  林  克郎氏(東工大フロンティア) 「活性陰イオンを利用したナノポー
  ラス結晶12CaO 7Al2O3の機能化に関する研究」
  藤田 晃司氏(京大院工) 「酸化物の原子配列と形態の不規則性を活用し
  た光機能創出」
  松尾  豊氏(科学技術振興機構) 「多核金属フラーレン錯体の合成と機
  能」
  三井 正明氏(慶應大理工) 「巨大な分子クラスターの生成法の開発とそ
  の電子構造の解明」
  
  第54回 化学技術賞  
  常木 英昭氏、桐敷  賢氏、奥  智治氏、
  進藤 久和氏、森下 史朗氏 (日本触媒) 「ジエタノールアミン製造の
  形状選択的触媒プロセスの開発と工業化」
  
  第11回 技術進歩賞  
  薙野 邦久氏、中村 史夫氏、瀧井 有樹氏(東レ) 「柱状構造を用いた
  超高感度DNAチップの開発」
  永田 浩一氏(フロンティアカーボン) 「DBUとの選択的錯体化を用いた
  フラーレンの工業的分離方法の開発」
  宇都宮 賢氏、川上 公徳氏、押木 俊之氏
  (三菱化学?、?三菱化学科学技術研究センター、岡山大学) 「ルテニウム
  錯体触媒を用いた1,4-ブタンジオールの脱水素環化反応によるγ-ブチロラ
  クトンの製造技術の開発」
  
  他、化学技術有功賞 、化学教育賞 、化学教育有功賞 、功労賞の発表があ
  りました。おめでとうございます。  全員紹介していると朝になってしま
  うので、日本化学会賞、学術賞から何人か紹介します。
  
  ・上村大輔 日本化学会賞
  
  名古屋大理学部教授。天然有機化合物の構造決定で著名な故・平田義正先
  生の研究室出身で、自身も天然物化学が専門です。骨粗鬆症の治療薬候補
  であるノルゾアンタミンや食中毒の原因毒ピンナトキシン類の単離構造決
  定、生物の未解決生物現象を有機化学の手法での解明を中心に研究を行っ
  ています。
  
  ▼関連リンク
  
  有機化学研究室−名古屋大学大学院 上村研究室−
   http://z.la/vkzbj
  
  ・小松速男 日本化学会賞
  
  分子研教授。(DCNQI)系伝導体等の有機超伝導体の第一人者です。
  
  ▼関連リンク
  
  分子研教員紹介-小松速男
   http://www.ims.ac.jp/as/kobayashi.html
  
  ・佐々木 誠 学術賞
  
  佐々木誠東北大学教授。ガンビエロール、ブレベトキシン、シガトキシン
  等に代表されるポリエーテル系の化合物の全合成研究の第一人者として有
  名です。ちなみに、東北大では工学部山本研、理学部平間研でもポリエー
  テル化合物の全合成研究を精力的に行っています。
  
  ▼関連リンク
  
  東北大学 大学院生命科学研究科佐々木研究室
   http://www.agri.tohoku.ac.jp/kanshoku/index.html
  
  ・元島 栖二 学術賞
  
  元島 栖二3D-ヘリカル/らせん構造を持つカーボンマイクロコイル/ナ
  ノコイルの開発に成功し、現在、カーボンマイクロコイル/ナノコイルの実
  用化に向けて精力的に研究、開発を行っています。
  
  ▼関連リンク
  
  岐阜大学工学部応用化学科元島研究室
   http://apchem.gifu-u.ac.jp/~polymer2/
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ■編集後記
  
   お久しぶりです。去年の11月中旬以来、今年初めてのメルマガです。米
  国への研究留学、書籍執筆、研究が重なって非常に忙しい日々を送ってい
  ました。暇になったわけではないですが、今までよりは余裕ができました
  ので、発行を再開いたします。今後ともよろしくお願いいたします。
  
   さて、トリノオリンピックが始まっていますね。なかなかメダルが取れ
  ない日々が続いています。メダルをとらなくとも充分がんばっていると思
  いますが、メダルを取って注目されることによって、メディアへの露出が
  増え、競技人口が増え、スポンサーが増え、将来のそのスポーツを行う人
  の、足がかりとなります。スポーツは楽しいですね。
  がんばってください!
  
   それでは、また次号!
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  ■ 【バックナンバー閲覧/購読中止/配信先変更】は下記アドレスで! 
  
  http://www.chem-station.com/merumaga.htm
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  ■ 配信System まぐまぐ  http://www.mag2.com/  (ID = 36452)
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  ■ご意見&ご感想
  こんなコーナーを作ってほしい!、化学トピックスで〜に関する話題をと
  りあげてほしい!、ここがおかしい!、ここがおもしろい!等々のご意見
  &ご感想はメール webmaster@chem-station.com へお願いいたします。お
  便りお待ちしています。
  
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  マガジン名:化学って面白いよね!! 2006,Vo.1 (2006.2.16)
  発行者: Chem-Station 
  情報サイト:http://www.chem-station.com/
  
  ■掲載された記事の一部または全部を許可なく転載することを禁止致しま
  す。
  掲載された情報は、読者ご自身の責任においてご利用ください。万が一ト
  ラブルが発生いたしましても当方は責任を負いかねますのでご了承くださ
  い。
  ご意見・ご感想は、  webmaster@chem-station.com まで。
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