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2005/09/16

化学って面白いよね!!2005,Vo.32

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    H-C≡C-H   ◆ 化学って面白いよね!! ◆ NaCl >C=C<
       (HP: http://www.chem-station.com/ )
  (2005,Vo.32)      総発行部数 5,133 部(TEXT 4,642部 HTML 491 部)
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    ● 10/14 顔料分散混練、コンパウンドの設計
    ● 10/26 国内外をふまえた原薬プロセスバリデーションとPAT
    ● 11/08 電極用炭素材料とエネルギーデバイス
  
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  ━━━Index━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ■身の回りの分子
  
  『ベルガモチン』 bergamotin 分類:生理活性物質
  
  『タケプロン(ランソプラゾール)』Takepron (lansoprazole) 分類:医薬
  品 
  
  ■研究者へのインタビュー募集
  
  ■ホームページ更新情報
  Chem-Station URL: http://www.chem-station.com/
   (9/8〜9/16)
  
  ■最新化学ニュース
   
  ・トムソン:2005年ノーベル賞の有力候補者を発表 
   
  ■編集後記
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   
  ■身の回りの分子
   
  『ベルガモチン』 bergamotin 分類:生理活性物質
  
   ベルガモチン(bergamottin)はフラノクマリンという骨格を有している
  化合物の一種で側鎖等が異なる多種の類縁体があります。
  
   ベルガモチンはグレープフルーツの果肉や果皮に含まれて おり、脂肪細
  胞に働きかけ、アディポネクチンというタンパク質の分泌を高めているこ
  とを、京都大の河田照雄教授らが培養細胞を使った実験で突き止めていま
  す。
  
  ▼関連サイト
  
  ・サプリメントと医薬品の相互作用について
   http://z.la/nd0c1
  
  ・グレープフルーツジュースと医薬品の相互作用
   http://z.la/al4et
  
  ・グレープフルーツと糖尿病薬
   http://z.la/2u1h1
  
   薬を服用するときに、水代りにフルーツジュースを飲んでいる人はいま
  せんか?グレープフルーツジュースはトラブルのもとですが、糖尿病薬へ
  の影響はどうでしょうか。 
  
  ▼関連ニュース(ケムステニュース)
  
  ・健康食品 高まる開発熱 新素材も続々(2005.5.7)
   http://z.la/zsprv
  
  ▼関連分子
  
    ヌートカトン
        
  ----------------------------------------------------
  
  『タケプロン(ランソプラゾール)』 らんそぷらぞーる Takepron (lanso
  prazole) 分類:医薬品
  
  タケプロンとはなんとなくかわいい名前ですが、まあそれはいいとして、
  ランソプラゾール(lansoprazole)という化合物を主成分とする薬です。
  ランソプラゾールはフッ素原子を導入した弁図イミダゾール誘導体です。
  プロトンポンプ(胃酸を分泌するタンパク質)インヒビター(阻害剤)と
  して世界中で高い売り上げを上げている薬です。名前の由来はタケ(武田)
  +プロン(プロトンポンプ阻害剤)から来ているのですね。
  
  CMでよくやっているガスターテンは同じく胃酸を押さえるのですが、その
  作用機構がことなります。胃酸を出せ!というサインを送るヒスタミンの
  働きを抑制してるんです。
  
  ▼関連サイト
   
  ・胃酸分泌プロトンポンプについての研究   
   http://z.la/80886
    
   胃酸の分泌は、胃粘膜の壁細胞の原形質膜に存在するプロトンポンプに
  よって行われています。
   
  ・プロトンポンプ阻害剤
   http://z.la/az96j
  
  ・ランソプラゾール(タケプロンカプセル15~30、タケプロンOD錠15~30 等)
  
   http://z.la/xzt8r
  
   胃酸の分泌をおさえるお薬です。胃潰瘍や逆流性食道炎の治療に用いま
  す。(おくすり110番より)
   
  ▼関連ニュース(ケムステニュース)
  
  ・武田、フリードライヒ失調症薬をスイス社と開発(2005,8.5)
   http://z.la/bgq57
  
  ・武田薬、米国販売不振で11年ぶり減益 3月期連結決算(2005.3.16)
   http://z.la/bugcc
  
  ・武田薬品工業、米バイオベンチャー買収へ 280億円で(2005.2.9)
   http://z.la/b0ea3
  
  ▼関連分子
  
   オメプラゾール  ラベプラゾール
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ■研究者へのインタビュー募集
  
   「研究者へのインタビュー」を行っています。内容は難しいものではなく
  基本的には高校生や大学生でも化学系の仕事に従事されている方がどのよ
  うな仕事をしているのか、どんな考えをもって働いているのかをお伝えで
  きたらいいと考えております。 基本的にはメールでお話を聞きたいと思っ
  ています。化学関連企業に勤めている方 、大学の研究者の方のご協力をお
  願いできないでしょうか?研究職でなくてもかまいません。また、会社、
  研究所、大学研究室単位でも個人的にでもかまいません。
  
  協力していただける、またはできそうな方はお手数ですが 
  webmaster@chem-station.com
    
  までご連絡ください。
  
  現在、最後までご協力いただいた方には薄謝ですが、amazon.co.jpでお買
  い物にお使いいただけるアマゾンギフト券3000円分を差し上げています。
  ぜひご協力ください。
  
  ※インタビュアーとしては機密保持義務を多くの企業から負うことになる
  のは避けたいので、インタビューに際しては秘密情報を開示しないように
  してくださいとお願いしています。
      
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ■ホームページ更新情報
  Chem-Station URL: http://www.chem-station.com/
  (9/8〜9/15)
    
  ▼9月12-14日
  
  ・ケムステニュースに記事を追加  
  
  ・チャンネル『ニュース』を更新
  
  ・チャンネル『企業情報』を更新
  
  ▼9月10日
  
  ・ケムステニュースに記事を追加
  
  ▼9月 8日
  
  ・メルマガ「化学って面白いよね!!」2005,Vo.31を発行いたしました。(配
  信部数5,104部)
  
  ・ケムステニュースに記事を追加
  
  ・チャンネル『ニュース』を更新
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ■最新化学ニュース
  
  ・トムソン:2005年ノーベル賞の有力候補者を発表
  
  ノーベル賞 2005年ノーベル賞受賞者発表に先立ち、トムソンはノーベル賞
  受賞の可能性のある研究者として、 2005 Thomson Scientific Laureates
   (トムソンサイエンティフィック栄誉賞) をここに発表します。
  (引用:トムソンISI http://www.thomsonscientific.jp/ )
  
  
   世界最大級の特許および学術文献情報データベースを提供しているトムソ
  ンISI社から2005年のノーベル賞最有力候補者が発表されました。毎年、こ
  の時期になると発表されるのですが、この中で決まるとは限りません。化
  学賞で見ると、2001年ノーベル化学賞の野依良治氏は挙げられていました
  が、2000年の白川さん、2002年の田中さんなどはまったくのノーマークで
  した。2004年のユビキチンもはずしました。というより、ここ3年間候補者
  がまったく変わっていません。逆に言えばそれだけ有力であるということ
  です。
  
  そこで化学賞の候補者についてちょっとだけ解説しましょう。
  
  ■ナノスケールの機械製造およびマイクロエレクトロニクスの大幅な発展
  を約束する、分子自己集合に関する先駆的研究
  
  ・J. Fraser StoddartJ. Fraser Stoddart 
   Saul Winstein Professor of Organic Chemistry
   University of California at Los Angeles
   Los Angeles, Calif. 
  
  ・George M. WhitesidesGeorge M. Whitesides
   Mallinckrodt Professor of Chemistry
   Harvard University
   Cambridge, Mass.
  
  ・新海征治新海征治福岡市
   九州大学大学院工学研究院
   応用化学部門 教授
   
  分子自己集合体に関する研究を先駆的に行ってきた方たちです。そういう
  と難しいテーマに聞こえますが、分子レベルのスケールで実際にあるもの
  を再現するといった方がわかりやすいかもしれません。つまり、今まで人
  間が組み立ててきた機械類を分子レベルで再現しようという、面白い試み
  です。
  
  具体的にはJ.F.Stoddart教授は輪が軸に挟まった形をした分子ロタキサン、
   二つ以上の輪を絡ませた分子カテナン、分子エレベータなどを研究、開発
  しています。George Whitesides教授は、 有機ナノテクノロジーの分野で
  きわめて重要な材料の一つになっている 自己組織化するチオール系の単分
  子膜(SAM)を形成する技術や、 センサー・DNAチップ・タンパク分析チッ
  プなどにも応用できる可能性があるミクロ接触印刷法を開発しました。新
  海征治教授は螺旋状シリカナノチューブの開発者です。
  
   これらの研究には遊び心がたくさんあります。実際は合成することに時間
  が取られ、もちろん困難な研究ですが。
  
  ▼関連書籍
  
  ・On the Surface of Things: Images of the Extraordinary in Science
  
   http://z.la/w56x7
  
  ・Stimulating Concepts in Chemistry
   http://z.la/bu50l
  
  ▼関連ニュース
  
  ・ハーバード大Whitesides教授がWelch Awardを受賞(2005.6.17)
   http://z.la/u9xlm
  
  ■ 有機物と天然物の合成に関する研究、特に1994年のタキソールTM全合成
  および 1998年〜1999年のバンコマイシン全合成の達成
  
  ・K.C. NicolaouK.C. Nicolaou
   Chairman, Department of Chemistry
   Aline W. and L.S. Skaggs Professor in Chemical Biology and Darle
  ne Shiley Chair in Chemistry
   The Scripps Research Institute
   La Jolla, Calif.
   Professor of Chemistry
   University of California, San Diego
   San Diego, Calif. (Photo:MSU Chemistry Department)
  
  重要な生理活性を有する天然物の全合成の権威。タキソール、エポチロン、
  バンコマイシン、ブレベトキシン、ジアゾンアミド、最近では貝毒アザス
  ピロ酸の提唱されていた構造の多数の誤りを合成するによって訂正し、供
  給することにより貝毒研究の進展に貢献しています。このように合成した
  天然物を生物学的研究のため供給することにより、生物学的発展にも貢献
  しています。もちろん、天然物合成の方法論の発展にも多大な寄与があり
  ます。多数の賞を取られておりあともらっていない賞はノーベル賞だけと
  いう感じです。
  
  ▼関連書籍
  
  ・Classics in Total Synthesis: Targets, Strategies, Methods
   http://z.la/k2alr
  
  ・Classics in Total Synthesis II: More Targets, Strategies, Method
  s
   http://z.la/k34at
  
  ・Handbook of Combinatorial Chemistry: Drugs, Catalysts, Materials
  
   http://z.la/zke05
  
  ▼関連ニュース
  
  ・国際シンポジウム;創薬・天然物―有機合成化学の展望―(2005.7.30)
   http://z.la/jcfih
  
  ■有用な触媒作用、特に高分子化(いわゆるリビングポリマーの生成)
  作用をもつ化合物の設計と合成における画期的研究
  
  ・Robert H. GrubbsRobert H. Grubbs
   Victor and Elizabeth Atkins Professor of Chemistry
   Division of Chemistry and Chemical Engineering
   California Institute of Technology
   Pasadena, Calif.
  
  オレフィンメタセシス反応に大変有効な触媒[Grubbs触媒]の開発者です。
  昔から知られていたメタセシス反応を合成的にも工業的にも実用レベルま
  で引き上げました。
  
  ▼関連書籍
  
  ・Ruthenium In Organic Synthesis
   http://z.la/znllk
  
  ・Handbook of Metathesis (Greim/Henschler: Occupational Toxicants)
  
   http://z.la/syx1l
  
  以上、3つの分野での候補を簡単に紹介しました。すばらしい結果を挙げた
  彼らでさえ否定的にみればそれぞれ、欠点はあります。分子自己集合体の
  分野は現在の走りであり、時期的に少し早い気もします。天然物合成のNi
  colaou教授は大きな業績だが、工業的に、また天然物合成という学問の中
  での業績であり、新しい分野を作ってない、メタセシスのGrubbs教授は合
  成法を一新するほどのインパクトのある反応ですが、1人名反応であると
  いう域を出るかどうか。
  
  一体この中の誰が取るのでしょうか?もしくはまた、ダークホースが現れ
  るのでしょうか?個人的にはNicolaou教授にとってほしいのですが。それ
  では10月5日の化学賞の発表をお楽しみに。
  
  ▼関連リンク
  
  ・ノーベル化学賞
   http://z.la/w29of
  
  ・Nobelprize.org
   http://z.la/swgr2
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ■編集後記
  
   みなさん衆議院選挙は行きましたでしょうか?私は、今回は必ず行こう
  と思って家を出たのですが、すっかり忘れてしまいました。非国民ですね
  (苦笑)。今回の選挙は自民党が圧勝でした。結果は選挙戦でわかってい
  たと思います。自民党、その中でもほとんど小泉首相しかメディアにさら
  されていませんでした。民主党の岡田党首はほとんど出ていない。出され
  なかったというのが正確なのでしょうか。メディアの力は強いですね。郵
  政民営化は早く進めたほうがいいと思います。改革にはもちろん確実な予
  測も必要ですが、スピードもそれ以上に重視されるので。
  
   今回ライブドアの堀江社長が落選したのは残念です。別にあまり好きで
  はないのですが、ブログをライブドアでやっていること、仕事は若干雑で
  はあるが、スピードがあって非常に参考になること、インターネットのサ
  イトを資本としている会社の社長であることです。堀江社長でなくともい
  いのですが、ここまでアクティブな人はそうそういません。
   
   今月は連休が多いですね。みなさんご予定は?
  
   それではまた来週!
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  ■ 【バックナンバー閲覧/購読中止/配信先変更】は下記アドレスで! 
  
  http://www.chem-station.com/merumaga.htm
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  ■ 配信System まぐまぐ  http://www.mag2.com/  (ID = 36452)
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  ■ご意見&ご感想
  こんなコーナーを作ってほしい!、化学トピックスで〜に関する話題をと
  りあげてほしい!、ここがおかしい!、ここがおもしろい!等々のご意見
  &ご感想はメール webmaster@chem-station.com へお願いいたします。お
  便りお待ちしています。
  
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  マガジン名:化学って面白いよね!! 2005,Vo.32 (2005.9.16)
  発行者: Chem-Station 
  情報サイト:http://www.chem-station.com/
  
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  ラブルが発生いたしましても当方は責任を負いかねますのでご了承くださ
  い。
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