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2005/09/08

化学って面白いよね!!2005,Vo.31

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    H-C≡C-H   ◆ 化学って面白いよね!! ◆ NaCl >C=C<
       (HP: http://www.chem-station.com/ )
  (2005,Vo.31)      総発行部数 5,104 部(TEXT 4,621部 HTML 483 部)
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  ━━━Index━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ■身の回りの分子
  
   『アレジオン』Alesion 分類:医薬品 (アレルギー性疾患治療剤)
   
   『ドネペジル(アリセプト)』Donepezil 分類:医薬品(アルツハイマー
  治療薬)
   
  ■研究者へのインタビュー募集
  
  ■ホームページ更新情報
  Chem-Station URL: http://www.chem-station.com/
   (9/1〜9/7)
  
  ■最新化学ニュース
   
  ・『分子標的』に期待
   
  ・オリーブ油の苦み成分に鎮痛薬に似た薬理作用
   
  ■編集後記
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   
  ■身の回りの分子
   
   『ドネペジル(アリセプト)』Donepezil 分類:医薬品(アルツハイマー
  治療薬)
  
     エーザイ筑波探索研究所創薬第一研究所所長の杉本八郎らの筑波探索
  研究所の研究チームで合成に成功した、日本で唯一のアルツハイマー治療
  薬(2005年現在。) 
   アルツハイマー病は大脳に「老人斑」と呼ばれている「βアミロイド」
  と言うタンパク質が沈着し発病する痴呆症のことです。又多くの「呆け」
  症状は、大脳にこのβアミロイドタンパクが沈着する事により発症します。
  普段でも、このβアミロイドタンパクは脳に沈着していますが、免疫機序
  によりお掃除がなされていて「老人斑」は作られない状態になっています。
  この免疫的なお掃除が行き届かなくなって、「溜まり貯まる」と「老人斑」
  が作られてしまいます。この「お掃除機能」に着目して「アルツハイマー
  病」ワクチンの開発が世界中で行われています。 
   現在、世界ではナメンダ (塩酸メマンチン) 、エクセロン(リバスチ
  グミン rivastigmine) 、レミニール(ガランタミン Galanthamine )な
  どのアルツハイマー治療薬が知られています。
  
  ▼関連サイト
  
  ・塩酸ドネペジル(アリセプト錠3mg~5mg、アリセプトD錠3mg~5mg、アリセ
  プト細粒0.5% 等)
   http://z.la/bl9n7
  
   痴呆の症状を軽くするお薬です。アルツハイマー型痴呆症の治療に用い
  ます。(おくすり110番より。)
  
  ・アルツハイマー病 新薬 アリセプト
   http://z.la/x00z1
  
   アリセプトの効果は、ミニ・メンタル・ステイトというテストで、○・
  三九点の「改善」!(痴ほう症 アルツハイマー病 医療情報公開より。)
  
  
  ・アルツハイマー病
   http://z.la/68jed
  
  ▼関連書籍
  
  ・アルツハイマー病・認知症〈痴呆症〉―ぼけが起こるメカニズム 症状を
  改善する最新薬物療法 ケアのポイントと介護サービスの活用法
   http://z.la/5m1ka
  
   本書はアルツハイマー病と認知症に関する最新情報を盛り込み、福祉制
  度や介護の問題など、患者を抱える家族にとって本当に役に立つノウハウ
  をわかりやすくまとめた。
  
  ・痴呆の謎を解く―アルツハイマー病遺伝子の発見
   http://z.la/l5lgl
  
   本書はこのアルツハイマー病遺伝子の発見に至るまでの研究史を、当事
  者であるハーバード大学神経科学科のタンジ教授とジャーナリストのアン
  ・パーソン氏がまとめたものだ。
  
  ▼関連ニュース(ケムステニュース)
  
  ・エーザイ、アルツハイマー治療薬でスウェーデン企業と提携(2005.8.27)
  
   http://z.la/pbj53
   
  ・富山化の認知症薬が米でフェーズ1入り(2005.7.21)
   http://z.la/44kq1
  
  ・アルツハイマー薬で副作用死(2005.6.27)
   http://z.la/qyjz6
  
  ・大型期待の認知症薬「承認申請数年遅れる」 第一製薬(2005.2.17)
   http://z.la/uxe76
  
  ・アルツハイマー病・ワクチン開発相次ぐ、副作用回避へ知恵絞る(2004.
  10.4)
   http://z.la/zu0xq
  
  ▼関連分子
  
   ナメンダ  エクセロン レミニール
       
  ----------------------------------------------------
  
  『アレジオン』Alesion 分類:医薬品 (アレルギー性疾患治療剤)
  
   アレジオン(Alesion、塩酸エピナスチン)は花粉症などのアレルギーに効
  くお薬です。抗ヒスタミン作用を有しますが、あまり眠くならない薬とし
  て売れています。
  
  ▼関連サイト
  
  ・抗ヒスタミン薬
   http://z.la/qhets
   
   主に花粉症などのアレルギーの諸症状を緩和させるための薬。また、風
  邪の諸症状緩和や睡眠改善薬、乗り物酔いの薬としても利用される。アレ
  ルギーそのものを治す薬ではない。
  
  ・塩酸エピナスチン 
   http://z.la/cmzkf
  
  ▼関連ニュース(ケムステニュース)
  
  ・抗アレルギー薬「アレジオン」の販売、BIに一本化 (2005.7.30)
   http://z.la/8zdgd
  
   抗アレルギー薬「アレジオン」(一般名:塩酸エピナスチン)の販売が
  9月28日から、日本ベーリンガーインゲルハイム(BI)に一本化される
  ことになった。そのため同社は、MRを70人増員する計画で、同剤を始め
  とする製品の販売強化を図る。 
  
  ▼関連分子
   
   塩酸ジフェンヒドラミン  d-マレイン酸クロルフェニラミン (ポララミ
  ン) 
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ■研究者へのインタビュー募集
  
   「研究者へのインタビュー」を行っています。内容は難しいものではなく
  基本的には高校生や大学生でも化学系の仕事に従事されている方がどのよ
  うな仕事をしているのか、どんな考えをもって働いているのかをお伝えで
  きたらいいと考えております。 基本的にはメールでお話を聞きたいと思っ
  ています。化学関連企業に勤めている方 、大学の研究者の方のご協力をお
  願いできないでしょうか?研究職でなくてもかまいません。また、会社、
  研究所、大学研究室単位でも個人的にでもかまいません。
  
  協力していただける、またはできそうな方はお手数ですが 
  webmaster@chem-station.com
    
  までご連絡ください。
  
  現在、最後までご協力いただいた方には薄謝ですが、amazon.co.jpでお買
  い物にお使いいただけるアマゾンギフト券3000円分を差し上げています。
  ぜひご協力ください。
  
  ※インタビュアーとしては機密保持義務を多くの企業から負うことになる
  のは避けたいので、インタビューに際しては秘密情報を開示しないように
  してくださいとお願いしています。
      
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ■ホームページ更新情報
  Chem-Station URL: http://www.chem-station.com/
  (9/1〜9/7)
   
  ▼9月 7日
  
  ・ケムステニュースに記事を追加
  
  ・チャンネル『学習』を更新
  
  ▼9月 5日
  
  ・「有機って面白いよね!!」にトピックを追加
  
  ・ケムステニュースに記事を追加 
  
  ・CS危険物取扱者を更新
  
  ▼9月 4日
  
  ・ケムステニュースに記事を追加
  
  ・チャンネル『ニュース』を更新
  
  ▼9月 2日 
  
  ・ケムステニュースに記事を追加
  
  ▼9月 1日
  
  ・月間人気化学書籍ランキングを更新DDT
  
  ・チャンネル『ニュース』を更新 
  
  ・チャンネル『ジャーナル・学会』を更新
  
  ・チャンネル『学習』を更新
  
  ・メルマガ「化学って面白いよね!!」2005,Vo.30を発行いたしました。(配
  信部数5,069部)
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ■最新化学ニュース
  
  ・『分子標的』に期待
  
  新しい抗がん剤が次々に登場し、標準的な治療がどんどん変わっている。
  なかでも薬が作用する部位を絞り込んだ「分子標的」といわれる薬が開発
  の中心で、血管新生を阻害する薬などが有望視されている。しかし海外で
  使われていても日本で保険適用になるまで時間がかかることや、思いがけ
  ない副作用があることが問題点だ。 (吉田 薫)
  
   ゲフィチニブ(商品名イレッサ)の副作用で日本国内では熱が冷めてい
  る分子標的の抗がん剤だが、海外では新顔が続々と登場している。
  
   国立がんセンター東病院の西條長宏副院長は「うまくいっているのは、
  血管新生と転移の抑制を狙う薬。最も注目すべき治療の標的はVEGF(
  血管内皮細胞増殖因子)だ」という。
  
   VEGF受容体は、細胞表面にあって、新しい血管を作るカギになる役
  割を果たしている。血管ができないとがんは栄養を断たれて成長できない。
  
  (引用:東京新聞 http://www.tokyo-np.co.jp/  )
  
  SU11248分子標的薬はこのイレッサ、モノクローナル抗体であるアバスチン、
  最近では米国で承認申請されたSU11248などが知られています。 がん細胞
  特有の分子に直接的に作用して、増殖などを阻害するため、副作用が少な
  いといわれていますが、まだまだこのような【夢の薬】というわけにはい
  かないようです。
  
  それではそれ以外の抗がん剤はどのようなものがあるのでしょうか?簡単
  に分類してみましょう。
  
  ▼ アルキル化剤
  
   たんぱく質や核酸の水素をアルキル基に置換することでDNAの複製や修復
  を阻害し増殖を抑えます。 テモダール(Temodar)等。
  
  ▼代謝拮抗剤 TS-1
  
   体内にある物質と類似の構造を持ち、がん細胞の代謝(活動)を妨げます。
   (プロドラッグ)  TS-1等。
  
  ▼抗がん性抗生物質
  
   ペニシリンのように微生物などからつくられる抗生物質で、がん細胞のD
  NAと結合したりすることでDNAの合成を阻害します。 ブレオマイシン、
   マイトマイシン等。
  
  ▼植物アルカロイド
  
    主に植物から抽出、単離された塩基性有機化合物(アルカロイド)で、が
  ん細胞の分裂を阻害します。 ビンクリスチン、ビンブラスチン、エクチナ
  サイジン743等。 
  
  ▼白金化合物製剤
  
   DNAの二重鎖を傷つけるなどして、がん細胞の増殖を抑えます。  シス
  プラチン、カルボプラチン等。
  
  ▼ホルモン剤
  
   性ホルモンで活性化する乳がんや前立腺がんに使われる。  タモキシフェ
  ン等。
  
  ▼タキサン系薬剤 
  
    微小管(チューブリン)の脱重合阻害作用であり、これにより異常な紡
  錘体を生成して細胞分裂を阻害します。 タキソテール、タキソール等
  
  ▼トポイソメラーゼ阻害剤
  
   細胞増殖に重要な酵素(トポイソメラーゼ)は、DNAの3次元的な構造を、立
  体的に変化させます。これを阻害することによって細胞が死に至ることで
  分裂を抑えます。  エトポシド等。
  
  -----------------------------------------------------------
  
  ・オリーブ油の苦み成分に鎮痛薬に似た薬理作用
   
  しぼりたてのバージン・オリーブ油を口にすると、ひりひりするような苦
  みをのどに感じる。米Monell化学感覚センターのGary K. Beauchamp氏らは、
  この苦み成分を精製して「オレオカンタール」(oleocanthal)と名付け、
  アスピリンやイブプロフェンなどの鎮痛薬と同様に、シクロオキシゲナー
  ゼ(COX)を用量依存的に阻害する作用を持つことを発見した。詳細は、N
  ature誌2005年9月1日号に報告された。
  (引用:nikkeibp.jp http://nikkeibp.jp/ )
  
   非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)のイブプロフェンと、オリーブオイル
  の苦味が似ていたことから類似した作用を示す成分がはいっているのでは
  ないかと考え研究が始まったそうです。
  
   単離したCOX阻害作用物質をオレオカンタール(oleocanthal)と名づけま
  した。(Nature, 437, 45, 2005)ただ、天然物を単離したときその物質の裏
  に超微量成分があり、それが本当は活性本体であるという可能性もありま
  す。そういう時はオレオカンタールの構造を持つものを人工的に合成して
  やり、それが活性を持つことを試験して初めてその構造が確定します。
  
  単離屋さんって意外とそういうところで不安に思っていたりするらしいで
  すね。もしかしたら本当は違う物質なのかもと。
  
  ちなみに、Amos B. Smith III教授が名前に入っているので合成はこちらで
  やったのでしょうか。
  
  ▼関連書籍
  
  ・アスピリン企業戦争―薬の王様100年の軌跡
  
  鎮痛剤としてポピュラーなアスピリンは、血液の凝固をふせぐ作用がある
  事が発見され、心筋梗塞や脳梗塞にも効くのではないか? 百年に渡るアス
  ピリン・メーカーのしのぎを削る企業戦争をレポートする
  
  ▼関連ニュース
  
  ・アスピリンの梗塞予防検証 慶応大、1万人臨床試験(2005.6.3)
   http://z.la/yawfg
  
  ・バイエル薬品、アスピリンをモチーフにしたTシャツをユニクロで発売
  (2005.6.8)
   http://z.la/8l4i0
  
  ・COX2阻害薬 リウマチ鎮痛薬に副作用(2005.4.5)
   http://z.la/ypegr
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ■編集後記
  
   今週末は衆議院選挙ですね。どうなるでしょうか楽しみです。
  
   最近、研究場所の移転がありまして、移転作業に追われていました。も
  うじき作業ができるようになります。引越しって大変ですねえ。新しい建
  物ですので、湿気がものすごくて涼しいのですが気持ち悪いという現在最
  悪の環境です。
  
   台風14号はすごかったようですね。通り道の皆様大丈夫でしょうか。今
  年はいろいろなところに行くのに飛行機をたくさん使うので、台風が来て
  いると欠航が続き困りますね。飛行機というと燃料費の高騰により、ノー
  スウェスト航空が倒産の危機にあるそうです。ついに日本でもガソリンレ
  ギュラー130円を超えました。この先どうなっていくのでしょうか。心配で
  す。
   
   それではまた来週!
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  ■ 【バックナンバー閲覧/購読中止/配信先変更】は下記アドレスで! 
  
  http://www.chem-station.com/merumaga.htm
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  ■ 配信System まぐまぐ  http://www.mag2.com/  (ID = 36452)
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  ■ご意見&ご感想
  こんなコーナーを作ってほしい!、化学トピックスで〜に関する話題をと
  りあげてほしい!、ここがおかしい!、ここがおもしろい!等々のご意見
  &ご感想はメール webmaster@chem-station.com へお願いいたします。お
  便りお待ちしています。
  
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  マガジン名:化学って面白いよね!! 2005,Vo.31 (2005.9.7)
  発行者: Chem-Station 
  情報サイト:http://www.chem-station.com/
  
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  す。
  掲載された情報は、読者ご自身の責任においてご利用ください。万が一ト
  ラブルが発生いたしましても当方は責任を負いかねますのでご了承くださ
  い。
  ご意見・ご感想は、  webmaster@chem-station.com まで。
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