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米国で発行されているCADを中心にしたe-ニュースレターの簡易翻訳版です。設計や製造に関連したCAD以外のソフトウェアの動向紹介もあり、海外での状況に関心がある方には興味を持ってもらえるのでは。

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2008/08/09

海外CAD事情 570号(2008年7月29日号)

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            海外CAD事情:UPFRONT.EZINE - ISSUE #570
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July 29、2008
英語版サイト    www.upfrontezine.com | http://worldcadaccess.typepad.com

今週号の内容:
* 夏休み到来
* PTCのCatia V6に対する酷評
* 他のレギュラー項目

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◆◆夏休み到来◆◆

upFront.eZineの定例夏休みの時期となった。次号は夏休み明けの9月8日号となる。
その間、WorldCAD Accessブログは毎日更新するのでチェックしていただければあり
がたい。http://worldcadaccess.typepad.com

サイン入りの1,010ページの本、“The Illustrated AutoCAD 2009 Quick Reference”
、著者Ralph Grabowski、を29ドルで頒布中(北米地域以外からの注文は15ドルを追
加)。 代金はPayPal経由でgrabowski@telus.net 宛に送金するか、下記住所宛に小
切手か郵便為替を送付されたし。
34486 Donlyn Avenue
Abbotsford, BC, V2S 4W7
Canada 

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◇◇PTCのCatia V6に対する酷評◇◇

財務アナリスト向け第3四半期コンファランスコールのとき、PTC経営幹部はDassault
のV6における閉鎖主義を痛烈に非難した。Needham & CoのRichard Davisが次のよう
な大げさな質問で口火を切った。
“Dassaultは他のベンダーとの協力具合を勘案してV6ソフトウェアへの顧客アクセ
スに制限を加えているようだ。それに対する貴社の戦略はどうなっている? 顧客は
どう言っているか知っているか? 顧客はそのやり方を好んでいるのか? マーケッ
トシェアに関して地滑り現象が起きているのか、私は何とか状況を把握したい。”

私がこの質問を“大げさ”と称した理由は、その質問に対してPTC経営幹部が驚くほ
ど長い時間を掛けて回答を行ったからである。最初に応じたのはPTCのプロダクト担
当役員James Heppelmannだった。

“[Dassaultの] V6戦略には二つの基本路線がある。一つはCADとデータ管理との密
接な統合である。確かに良いアイデアだ。我々は既に5年前にProduct Development 
Systemを発表した時点で既にそれを行ったが。
二つ目は閉鎖的やり方である。Dassaultの戦略は、‘Matrixデータベース内にCatia
ファイルを隠し込む’、ことである。Catiaを使いたければMatrixを購入せねばなら
ない。顧客には他のシステムを使うオプションはないことになる。あまりに閉鎖的
である。
データの主要部分が閉ざされていること、さらにはその閉鎖戦略によって最善の決
定ができないことで、どんなにか顧客が苛立たされるかは想像に余りある。
しかし最大の問題は大量データ処理性能にあると私は考える。ファイルへのアクセ
スが1秒余計に掛かるとして、1万点のパーツから成るアセンブリを開こうとしたら1
万秒[2.7時間]余計に掛かる。そのようなソフトウェアは窓の外に放り出したくな
るだろう。個人的見解だが、私は技術的に言っても無理だと思う。

今日、この時代、顧客は閉鎖戦略を受け入れるムードにはなく、そのようなやり方
は顧客によって拒否されると思う。我々のやり方は、開かれた形での深化した統合
戦略である。もし顧客がPro/Eのユーザであれば、Windchillを購入する説得力ある
理由を我々は提示できる。我々は決して顧客に無理強いはしない。
強制されて何かを行うことを顧客は好まない、特に最近Dassaultに煮え湯を飲まさ
れた大手の自動車や航空機メーカーにとってはなおさらのことだと私は思う。もう
一度同じ過ちを繰り返すことを彼らが受け入れる筈がない。
以上の理由から、Catia V6の不採用という巨大な地殻変動が起こるかもしれない。
Dassaultとの将来関係に顧客が疑念を持つとき、大きな脆弱性が生じるものだ。”

さらにPTCのCEO、Richard Harrisonが次のように付け加えた。

“地殻変動は既に起こりつつある。過去2年、Matrixのシェア拡大をDassaultが発表
したことがあったか? 当社のWindchill事業は急拡大中であり、Siemens PLMの事業
も同様に拡大している。この両社がDassualtのベースを侵食している。我々は彼ら
の大手顧客に入り込んでおり、多くの顧客がCatiaから直接Windchillに移行している。

V6閉鎖戦略はMatrixの苦戦によりDassaultが痛手を被っていることへのリアクショ
ンだと私は考えている。誤ったやり方を長い間続けているため、修復は難しいだろう
。Matrix買収前の時点でMatrixは既に傷物だった。
Catiaファイルの管理を我々が行っている多数の事例をこれからも発表していく予定
である。このやり方はDassaultのシェアを減少させるのに貢献するだろう。例えば
、車体分野でVolkwagenはCatiaファイルをSiemens Teamworksで管理する予定である。

閉鎖戦略はDassaultがマーケットシェアを失いつつある事実に対するリアクション
であり、他にやりようを考えつかないのだ。Windchillの今年の売上は4億2,000万ド
ルの予定であるが、Matrixは1億ドルである。我々はWindchillデータベース内で直接
CADファイルを管理することに多くの経験を持っている。Jimが先ほど言ったように、
V6は技術的に無理である。”

リンク:http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=116312&p=irol-IRHome

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◆◆プレスリリースのサマリー◆◆

我々のブログ<http://worldcadaccess.typepad.com>に掲載された最近の記事。
* SynchTech Unpatentable?
* ODA Gives Up (Some) OpenDWG Registration
* SketchUp Seven in September?
* Wow! PTC Up 25%
* History of (M)CAD

Gizmos Grabowskiブログの掲載記事:http://worldcadaccess.typepad.com/gizmos/ :
* Asus Eee: Viewing DVDs
* Earth Round, Vista Flat

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◇◇訂正◇◇

“当社の紹介記事、少なくとも米国事業、は現実とは隔たりがあった。シカゴはOce
のWide Format Printing Systems(WFSP)事業部のワールドワイドの本社ではなく、
WFSPの北米本社である(ワールドワイドの本社はオランダ)。
米国での売上は45億ドルではない。それはOceの4事業部全体のワールドワイドでの
売上である。米国での事業所はOceグループの最大事業所で、全売上の50%を占める。
さらに、当社はUVフラットベッド・プリンターを提供している唯一の会社ではない。
しかしながら、フラットベッドとロールメディアの組合せオプションを提供してい
る唯一の会社だとは言うことができる。これによって硬い媒体と柔らかい媒体表面
への印刷を順次に実行できる。すなはち、一方の印刷を実行中でも他方の印刷の準
備作業を中断する必要はない。”

- Karen Fitt、広報担当副社長
Oce

[ディスクロージャー:upFront.eZine #569でも記したように、航空機代、現地交通費
、ホテル代、食事代、及び出席者全員への企業ギフトの提供を受けた。]

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◆◆読者からのレター◆◆

Re: Oce ColorWave 600のプレビュー
“Oce CrystalPoint発表の多数の記事に目を通したが、殆ど見るべき価値はなかった
。このプリンタに関するOceの資料を読んだが、執筆者は何を伝えたいのか疑問に感
じた。Webページhttp://www.oce.com/en/about/Technologies/CrystalPoint.htmで
述べていることは、‘絹の光沢’(上質のマット仕上法)、無毒廃棄物(殆どのイ
ンクジェットも無毒)、‘ソリッドイン、ソリッドアウト’(相変化インクジェッ
ト)、‘ゲル’(粘性体)、‘結晶化’(乾燥)などである。
‘相変化インク’(‘ソリッドインク’とも呼ばれる)は目新しいものではない。
次の記事は良く説明している。
http://www.imaging.org/resources/web_tutorials/solid_ink.cfm
私の知る限り、Oceプリンタに使用されているヘッド技術は基本的に新しいものでは
ない。実際にヘッドを見たわけではないので、断定はできないが。ソリッドインクを
扱えるプリンタヘッドのOEM製造業者は数多い。Spectra (Fujifilm Dimatix)、Xaar
、Hitachi、Konica-Minolta、Seiko、及びToshiba-Tec、などである。数が多くもな
いのに、Oceがヘッドを自作するとは奇妙に感じる。しかし神のみぞ知るで、多分そ
うなのであろう。インクジェットのヘッドに関する特許をOceはいくつか持っている。

過去において、ワイドフォーマットの相変化インクジェット(Tektronix Phaser 600
など)は、複雑なメカニズムを使ってロードする必要があるインク‘ブロック’を
使用していた。そのためプリンタのキャリッジにかなりの重量が掛かり、余分のコ
ストとスループットの制約があった。Oceがやったことは、ガムボール・マシーンと
パチンコ・マシーンを掛け合わせ、必要に応じてプリンタ・キャリッジの中にソリ
ッドインクのボールを落とす仕掛けのフィーダを作成したように思える。シンプル
かつエレガントなアイデアではあるが、すべてが新しいアイデアではない。Howtek
はインク・ペレットをはるか昔に使用している。
(http://www.freshpatents.com/Keying-elements-for-solid-ink-loader-
dt20080626ptan20080151025.phpを参照)

Oceはどうやら特別なインクを持っているようで、面白いことに結晶性物質を含んで
いる。
(http://www.google.com/patents?id=y5iYAAAAEBAJ&printsec=abstract&zoom=4&dq=
7084190を参照)しかしながら、紙の上でのインクの結晶化(少なくとも該当特許に
よれば)は‘悪いこと’で、避けるべきことである。‘CrystalPoint Technology’
というプリンタ名は何とも皮肉に聞こえる。
ソリッドインクのボールを使用する場合の問題は、ユーザがOce製インクに対する価
格を払いたがらないかもしれないことにある。相変化インクジェットで使用される
インクは、殆どが既知の技術である。例えば次の記事を参照されたし。
http://www.google.com/patents?vid=USPAT5620508, http://www.google.com/
patents?vid=USPAT6020399
汎用のソリッドインクを再溶融して小さなボールを製作するのはサードパーティー
にとって結構容易なことである。Oce製のボールには劣るかもしれないが、それでも
十分だろう。このプリンタ用のインク独占を維持し、カートリッジに詰めたインク
を販売するのがOceの狙いだろう。

興味あるプリンタではあるが、プリンタ購入価格、及び消耗品やサービス契約の価
格を正当化するのは空恐ろしく感じる。”
- Evan Yares

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