2007/12/03
海外CAD事情:536号(2007年11月6日号)
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海外CAD事情:UPFRONT.EZINE - ISSUE #536
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November 6、2007
英語版サイト www.upfrontezine.com | http://worldcadaccess.typepad.com
今週号の内容:
* PTCがCoCreateを買収
- この買収の意味するものは?
* DataCADのMark MaduraとのQ&A
- DataCAD 12
- その他
- 製品
* 家庭用ラピッドプロタイピング
* プレスリリースのサマリー、及び他のレギュラー項目
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◆◆PTCがCoCreateを買収◆◆
驚いた。この業界では何が起きるか誰にも分らない。
先週の水曜日まで、Parametric Technology Corpのマーケティング戦略は常に“統
合製品開発システム”と呼ぶ単一のスケーラブルソリューションであった。
Pro/Engineerはデスクトップからエンタープライズレベルまでの全範囲をカバーする
CADソフトウェアである。全範囲をカバーするためには互換性のない二系列の製品が
必要なDassaultやUGSをPTCの経営幹部は小馬鹿にしていたし、Autodeskには高価な
ハイエンド製品がないことを嘲っていた。(デスクトップ用にDassualtはSolidWorks
、UGSはSolid Edgeを有し、ハイエンドにはDassualtはCatia、UGSはNXを所有。)
ところが先週の水曜日、PTCはCoCreateを2億5000万ドルで買収するための資金2億
1000万ドルの融資を受けることを発表した。残額は手持ち現金を充当する。
CoCreateは非ヒストリー路線を追求していることで良く知られている。CoCreateや
他の小規模CADベンダー(Kubotek USA、SpaceClaim、IronCADなど)は、設計プロセ
スの任意の時点での3Dモデル編集という考え方を推進してきた。彼らの目からすれば
、現在のヒストリーとフィーチャーをベースにしたCADソフトウェアをここまで圧倒
的なものにしたPTCは、忌むべき父親という存在であった。 Autodesk、Dassault、UGS
,、及びPTCというCAD業界の‘10億ドルクラブ’メンバーが販売しているCADはその
路線を踏襲しているが、最初に開発し、その人気を高めたのはPTCそのものであった。
しかし水曜日を境にして、PTCは世界唯一の統合モデリングプログラムの所有者だと
主張できなくなった。この問題は最初英国のCADエディタ Martyn Dayによって指摘
されたが、CoCreateカスタマー宛に送付された次の電子メールによって数時間の内
に広まることになった。“PTCは幅広いレンジのモデリングアプローチが業界で受け
入れられていることを認識している。CoCreateソリューションを製品系列に組み込
むことで、広範なデザインソリューションを提供できる最初で、かつ唯一のベンダ
ーとなった。”
PTCが建築、GIS、及び土木設計の領域でアクティブとは私はついぞ知らなかった。
ともかく、非互換ソフトウェアの所有という点では、PTCもDassaultやUGSの仲間入
りをした訳である。
◆この買収の意味するものは?
この買収が機械系CAD業界にとって意味するものは、ヒストリー非参照モデリングが
今後真剣に考慮されるようになるだろうことである。
Dassault、UGS、及びAutodeskなどの競合各社は、他製品の買収を急遽考えるかもし
れない。SpaceClaimの買収は簡単であるが、他の製品の場合はより難しい(IronCAD
は中国の会社、KeyCreatorは日本の会社が所有している)。
CoCreateに対してPTCは次のことをまず約束している。
-- CoCreateの製品パッケージは今後も継続
-- PTCは将来リリースも含め、CoCreateソフトウェアの開発を継続
-- PTCは、技術計算、シミュレーション、CAM、技術文書作成、ビジュアリゼーション
、及び全社向けコンテンツやプロセス管理など、CAD以外のソフトウェアとCoCreate
ソフトウェアとの親和性を高めるように努力
-- しかし、CoCreateのフリーフォーム技術のPro/Engineerへの統合には何の言及も
なし
買収は12月に完了する予定で、その後、CoCreate社員の中には解雇される者も出る
可能性がある。次号でもこの買収劇を取り上げる。
http://www.ptc.com
http://www.cocreate.com
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◇◇DataCADのMark MaduraとのQ&A◇◇
“ビジネスはまずまずの状態です。変化の激しいCADビジネスにおいて、それは価値
あることです。” カスタマーは自分達の使っているCADソフトウェアが今どこのCAD
会社に属しているのか、現状が分からなくなりつつある。Mark Madulaはそう語った
。DataCADがCADKEY(現在はKubotekUSA KeyCreator)から独立して11年、市場に最
初に出てから22年になる。私がCADalyst誌に関わっていたまだ若い頃、DataCADが
AIA(全米建築家協会)のオフィシャルCADパッケージになったというプレスリリー
スのことを思い出す。
◇DataCAD 12
DataCADのリリース12[12回以上のリリースがあったことは間違いないが?--エディ
タ]では、スマート・パラメトリックな壁、ドア、ウィンドウが使える。他の競合
パッケージでのスマートエレメントの組込み状況を見るとき、入れ子構造のダイア
ログボックスなど、パラメータのあまりの膨大さには圧倒されてしまう、とMadura
氏は言う。“開発者として、そこまでやっていいのだろうか?”
そこでMadura氏は中間的アプローチを取ることに決めた。事前設定のパラメータに
従って壁は自動的に交差する。その後で製図者は交差部に‘自前の特殊な’ルック
を定義できる。自動生成図面への手書き上書きとでもいうもの。一つのスマート要
素を別なスマート要素に置き換えるには、グローバルサーチと置換機能を使う。新
しいシンボルエディタを使えば、図面上のシンボル編集を行える。
ユーザの中にはスマート要素を愛用するグループがいるし、他方では従来の線分・
円弧に執着するグループもいる。三番目のグループは中間的アプローチを採る。(1)
最初のレイアウトではスマート要素を使用、そして次に (2) 実用図面用に標準要
素に変換して使用。
SketchUpサポートはリリースごとに改善されている。“貴社ユーザのどの位が予備
設計目的でSketchUpを使用しているのか?”、と私は尋ねた。Madura氏の推測では5
〜10%である。その人達は製作図面を作成するためにSketchUp図面を変換すること
になる。DataCAD 12ではSketchUpからレイヤーや材質もインポートできるようにな
った。
DataCADで自社開発したb-repソリッドではブーリアン演算ができる。AutoCADとの互
換性は、SHXフォント(DataCAD内部ではCHRに代わってSHXが今ではネイティブ)や
mtext等々のサポートによって改善されている。O2C (objects to see)では、バッチ
レンダリングやHTMLページ出力などができる。さらに、マルチスケールプロッタ出力
、複数スケール寸法、スケールから独立した線種、等々の機能がある。詳細は次の
サイトに紹介されている。http://www.datacad/products/whats_new_12.htm
◇その他
普段はおっとりした物腰のMadura氏が、基本的な部分に関するCAD相互運用性の欠如
について語り始めた途端にジェスチャーが大きくなった。
-- テーブルのプロッタ出力
-- フォント
-- 線種
-- ハッチングパターン
-- カラーパレット
簡単な事柄ではあるが共通の標準はない。CADメーカーはそれぞれ異なるやり方を採
用している。一つのCADシステム内でさえも異なっている場合もある。Madura氏は
AutoCADの例を挙げた。プロッタ出力スタイルはバイナリーファイル内にあるのに他
のサポートファイルはASCIIファイル、ハッチングパターンは図面内に格納されてい
るのに線種はそうではない。DataCADではサポートファイルは簡単に読めるASCIIフ
ァイルで提供されている。
◇製品
DataCADの主要製品はDataCADで、価格は1295ドル。“えらい安さだ!”、と私は叫
んでしまった。“確かに安い”、とMadura氏はうなずいた。“しかし以前は495ドル
、ひどいときには150ドルで販売していた時期もあった。”現在のバージョンではサ
ポートは無料。およそ18ヶ月に一度の頻度で新バージョンをリリースしている。3
リリース前の旧バージョンを使っているからといって、カスタマーにアップグレー
ド圧力を掛けたりはしていない。“簡単な電話サポート以上のことを希望するユー
ザには、費用を払ってアップグレードすることを薦めている。しかし、旧バージョ
ンのユーザを困らせるようなことはしない。” ソフトウェアのベンダーからのアッ
プグレードや不条理なサポート契約の圧力はMadura氏が毛嫌いするものである。
DataCAD LTは年末前に295ドルで出荷予定。DataCAD社は約24万の顧客を有する非公
開企業である。海外市場で最も伸びているのはチェコ共和国とブラジル。
Solid Edge 2DやAlibre Xpressなどのような、数多くある無料CADパッケージの影響
について尋ねてみた。建築市場向けではないので、何の影響も蒙ってはいないとい
う答えであった。DataCADは特に建築エンジニアリング事務所をターゲットとしてい
る。“しばらく前にあなたが言い始めたフレーズが好きだ。我々は正にブティック
CAD(専門CAD)の会社である。”
http://www.datacad.com
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◆◆家庭用ラピッドプロタイピング◆◆
“Popular Mechanicsが提供しているホビースト用ラピッドプロタイピングのビデオ
が面白い。
http://www.popularmechanics.com/technology/industry/4224759.html?series=37
のサイトを是非見られたし。他にも、風力発電の新方式などの面白い発明が見れる
。”
- Don Beaton
米国
“興味をお持ちかと思い連絡する。ガレージ職人でもラピッドプロトタイピングで
自前の小物を製作できるという記事である。
http://www.reprap.org/bin/view/Main/WebHome”
- Samuel E. Ketner、アトリー高校
バージニア州
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◇◇プレスリリースのサマリー◇◇
‘3D CAD News’によれば、Siemens PLM Software (旧社名UGS)はMac用NX 5のV5リ
リースをスキップ。次のリリースはNX6になる予定。
http://3dcadnews.blog.com/2218057/
GraphisoftからのスピンオフであるVico Software社は、Virtual Construction
Version 2008ソフトウェアスイートを事前発表。このソフトウェアは建設施工管理
者向けで、計画調整、コスト算定、プロジェクトスケジューリング、及びプロジェ
クト管理などを処理。http://www.vicosoftware.com
Nemetschekは、鋼構造物のモデリングや製作図面用に使うArcelorMittal社の設計検
討ソフトウェアの一部分を製作する計画。
CAD EnhancementはAutoCAD用のBlock Edit PlusのV2をリリース。ダイナミックブロ
ックや入れ子構造のダイナミックブロックの編集機能を改善するもの。トライアル
版も提供。http://www.cadenhancement.com/products.html
Spicer CorporationはViewCafe 4.1を発表。受注変更管理や工場・施設管理に組み
込むことができる。info@spicer.com
Kubotek USAは、同一CADモデルに関する異なるバージョンの形状同一性を検証する
Kubotek Validation Toolを発表。GibbsCAMとリンクしたKeyCreatorにも組み込む。
ボタンをクリックすればGibbsCAMに直接モデルを送ることができる。GibbsCAMは現
在ではKeyCreator CKDファイルからモデルを直接読める。http://www.kubotekusa.com
Sycodeは、Solid Edgeの2Dオブジェクト処理機能の制約を除くために、DWG やDXFの
インポート/エクスポートを行う4種のSolid Edge用アドインを提供。
http://www.sycode.com/products/index.htm
Geometric Limitedは、SolidWorks 2007と2008 で‘製造のための設計’を実現する
DFM Pro を発表。http://dfm.geometricglobal.com
ActifyはAirZipと提携しSpinFireのセキュリティを高める。http://www.actify.com
Active Sensingは、データエクスポート用にオープンPLMX (Product Lifecycle
Management eXchange)ファイルフォーマットを備えたPDXpert PLM 2008を出荷。
http://www.ActiveSensing.com
Delcamは、同社のPowerMILL CAMと機械加工シミュレーションと送り速度最適化用の
ソフトウェアであるCGTechのVericutとの直接リンクを提供。http://www.delcam.com
CADalytic Mediaは、AutoCAD/AutoCAD Architecture及びGoogle SketchUp用の
SpecifiCADベータをアップデート。McGraw-Hill Constructionとの共同開発技術(
特許申請中)を使った、CAD環境内で建物のプロダクトデータを表示するもの。ベー
タ版は次のサイトで入手できる。
http://www.cadalytic.com/index.php?dir=downloads&subdir=SpecifiCAD
Autodsysは、DWG 2007と2008をサポートしたAutodsys IntelliCAD 6.4をリリース。
http://www.autodsys.com/
Eagle PointはAutodesk's Civil 3D用の最初のソフトウェアを発表。
http://www.eaglepoint.com/tnc3d.
Browzwearのファッション業界向けリアルタイム3DエンジンV-Stitcher ソフトウェ
アにFabric Testing Kitを組み込めば、すべてのパラメータ測定や縫製シミュレー
ションが可能。http://www.browzwear.com
MecSoft Corporationは、2つの統合プラグインVisualMILL 6.0とVisualART 1.0を
使ってCAMアプリケーションをホストするVisualCAM 1.0プラットフォームをリリース
。VisualCAMは今後の同社製品のベースプラットフォームであり、ソリッドモデリン
グや製図の処理機能、及びSDKも併せ持つ。http://www.mecsoft.com
- - -
我々のブログ<http://worldcadaccess.typepad.com>に掲載された最近の記事。
* "On Your Side" Against What?
* Moldflow Q1 Up 14%
* Details on PTC' Toshiba Problem
* Generative Design Launches Years Later
* 200 or 600? PTC Layoffs
* Autodesk Buys Who?
* PTC Acquires CoCreate
* GPU Market Shares
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◆◆ハードウェア関連の情報◆◆
Creaformは同社のHandyscan 3D製品を10%引きで提供。保障期間も半年から1年に延長
。http://www.creaform3d.com
OceはラージフォーマットTCS500プリンタ/コピー/スキャン・システムに組込み式折
りたたみ装置を付加。ラージフォーマットプリントを自動的に折りたためる。
http://www.oceusa.com
マガジン/電子マガジン/ブログに関する情報
Alan James Wooldridgeが“REVIT Structure Learning Curve”ブログを開設。
http://cadalot-revitlearningcurve.blogspot.com
CAD Garageは11月に創立11周年を迎える。同社はデザイナーやMacユーザ向けにハー
ドウェアやソフトウェアを提供。 http://www.CADgarage.com
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◇◇マーケット関連の情報◇◇
SolidWorksの第3四半期売上げは前年比20%増。11,350シート(19%増)が新たにライ
センスされた。親会社のDassault SystemesはSolidWorksとCosmosWorksを合体させ
‘Mainstream 3D’という名称の新事業部にした。
Nemetschek Groupの第3四半期売上げは2,410万ユーロから3,310万ユーロに増加。
ただし、37%増の大部分はGraphisoft買収による売上げ寄与による。
フランス拠点のDassault Systemesはドル安による打撃を受けている。第3四半期売
上げ2億9,910万ユーロは前年比8%増であったが、ドル安がなければ13%増となってい
た。将来業績予想が下げられたことを受け株価は下落した。
http://www.3ds.com/corporate/investors/
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◆◆CAD関連の新刊書籍/電子ブック◆◆
書籍名:"BIG BIM little bim"
著者名:Finith E. Jernigan AIA
出版社:4Site Press
価格:US$29.95;302ページ
http://www.4sitesystems.com/Home.html
書籍名:"Doctor Walt's Face Logic Strikes"
著者名:Walt Silva
出版社:Conceptual Product Development
価格:US$59.95;202ページ
denese@docwalt.com
書籍名:"NX 5 for Designers"
著者名:Sham Tickoo
出版社:CADCIM Technologies
価格:US$55.00;592ページ
http://www.cadcim.com/nx_5/nx_5.htm
書籍名:“Tailoring AutoCAD 2008”
著者名:Ralph Grabowski
出版社:upFront.eZine Publishing
価格:US$30.40;304ページ; PDF
http://www.upfrontezine.com/ta8
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◇◇一見の価値あるWebサイト◇◇
http://www.micropersuasion.com/2007/10/the-web-20-worl.html
"The Web 2.0 World is Skunk Drunk on Its Own Kool-Aid"
Steve Rubel
http://members.forbes.com/global/2007/1112/024a_print.html
"The Jonney Machine"
Suzanne Nam
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◆◆読者からのレター◆◆
Re: パリ開催のメディアサミット
“534号に掲載のRandy Sanders氏のNavisWorksに関する質問への回答であるが、私
は次のことを同氏および他の読者に申し上げておきたい。AutodeskへのNavisWorks
の統合化作業は進捗中であるが、NavisWorks社内での業務は何の変わりもなく普通
に継続されている。
我々は次のリリース版開発に忙しく、ファイルフォーマットやメタデータ、及びワ
ークフロープロセスに関しては、従来同様オープンで協調的なやり方で、Autodesk
及び今でもパートナーである多数の非Autodeskディベロッパーとお付き合いしていく
。今後の開発状況や統合状況については継続的に情報を提供していきたい。”
-- Peter Thompson、ディレクター
NavisWorks - AEC Solutions
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