2007/11/19
海外CAD事情:535号(2007年10月30日号)
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海外CAD事情:UPFRONT.EZINE - ISSUE #535
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October 30、2007
英語版サイト www.upfrontezine.com | http://worldcadaccess.typepad.com
今週号の内容:
* 読者からの意見:Autodeskの製造ソリューション・メディアサミット
* SpaceClaim社Mike PayneとのQ&A
- SpaceClaim社の原点
- SpaceClaim 2007 Release 2
* エディタから
* プレスリリースのサマリー、及び他のレギュラー項目
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◆◆読者からの意見:Autodeskの製造ソリューション・メディアサミット◆◆
“新旧を問わず、デジタルプロトタイプを売り込んでいる者すべてが抱く質問:
--Autodesk(及び他社も含め)はプロトタイプ段階を完全に省略できると考えてい
るのか?
--それをできるスキルがユーザ側とベンダー側の両方に存在しているのか?
--デジタルプロトタイプを既存プロセスに統合する能力はどうなっている?
--ROI[投資収益率]はどうなのか?
--新分野への進出、新設備の導入、新しいITシステムへの投資要求などに直面して
いる企業が、この分野への投資をどうやって優先事項にできるのか?
英国、Sunderland UniversityでのAlan Stafford提唱のデジタル工場のように、ス
キル向上を図る優れたイニシャティブ<
http://www.amap.sunderland.ac.uk/digital-factory >も存在しているが、ベンダ
ー側の期待とユーザ側の能力や投資妥当性の判断には巨大なギャップが存在してい
るように私には思える。
最後になったが、パリは十分に楽しまれたことと思う。モンマルトルは深夜に観る
べきもので、天気の良い日にサクレ・クールから見るパリの夜景は、魔術にも似た
すばらしいものである。”
- John Marchant
エディタのコメント:“Autodeskが実現したい理想は、物理的なプロトタイプの数
を1つにまで削減することである。”
“Inventor Seriesソフトウェアのユーザ72万2,000の中の3万6,100は今でも
Mechanical Desktopを使用しているという。私もその中の一人であるが、次のこと
が知りたい。
--Autodeskが発表している数字は正確か?(私は数字が誇張されていると思う)
--MDTユーザの益になる視点からAutodeskはInventor(Autodeskがユーザに使って欲
しいと思っているソフトウェアであるならば)をこの先どうしようとしているのか?
MDTの開発継続が約束されていないにしても、我々(3万6,100ユーザ)は、いわゆる
代替ソフトウェアでは今でもできない類のことを達成でき当面の仕事を処理できる
MDTを使い続ける。MDTユーザはInventorを持っているのだから、Inventorの方が仕
事に合っているかどうかはいつでもチェックできる。
Autodeskユーザの18%が3Dを使用しているという仮定をすれば、670万ユーザの中の
120万ユーザが3Dを使用していることになる。1985年以来、PC上の3Dが市場に出回っ
ている事実を見るとき、3Dが一部のCADユーザの役にしか立っていないことをCAD企
業の経営幹部はいつになったら分かるのだろうか? 実際、3Dを使うか否かはCADユ
ーザ自身が選択することである。詰まるところ、ユーザの3D移行についてAutodesk
は色々と話だけはするが、それがユーザにどれほどの益をもたらすステップであるか
、Autodesk自身がきちんと理解していることをユーザに全く示すことができないで
いる。2Dユーザを‘ローエンド’と区分けすること自体が侮辱であり、ユーザの使
用実態に対するAutodesk幹部の無知を示すものである。”
- R. Paul Waddington, cadWest
シドニー、オーストラリア
エディタのコメント:“ローエンドの範疇に入るのは大雑把に言って5%位だと思う。
Autodeskはスローペースながらも徐々にMDT機能をInventorに移していくだろう。
AutoCADよりもInventor等々の販売の方がディーラー取り分も大きくなるようになっ
ている。”
“リヨン(私たちも同時期に三日ほど近くにいた)での滞在を楽しまれたことを読
んで嬉しく思った。一言述べたかったのは、TGVはTrain a Grande Vitesse (高速鉄
道)の略で、貴誌に書かれていたTres Grande Vitesseの略ではないということ。
リヨンを褒めてくれてありがとう。次回あなたがリヨンを訪問される際には会えた
らと思う。”
Alain Cordier, Adobe Systems
フランス
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◇◇SpaceClaim社Mike PayneとのQ&A◇◇
CADシステムが値打ち物と見なされていた1980年代とは違うのが今の世の中である。
今日のソフトウェアはその目的と役割の定義がはっきりとしている。新製品の発表後
、製品目的が明確でないと酷評され、CADベンダーのスーパースターである幹部連が
揃って頭を掻く羽目になるのもそのためである。
◇SpaceClaim社の原点
以前は他社の幹部であった人たちがこの新しいCAD企業を経営している。Danny Dean
はPTCの技術部門の創設者であった。引退後のゴルフを僅か楽しんだ後、SpaceClaim
開発のために戻ってきた。開発には約18ヶ月を要した。CEOのMike Payneは、社名に
はいかなる意味もないと言ったが、即座に部下がその発言に異を唱えた。単一デザ
インプロジェクトに従事していた技術者それぞれが主張(claim)した3Dモデリング
スペース(space)に由来するものらしい。
SpaceClaim について、私は次のように説明を受けた。SpaceClaimはCAD業界のバー
ジョン“2.0”である。マルチCAD環境で使え、CADユーザインターフェイスの使いに
くさを取り除いた現実的な3Dであり、4倍もの潜在的ユーザに使ってもらえるCADで
ある。履歴ベースの柔軟性のないパラメトリックCADとは一線を画している。但し、
トランスレータは別売である。
キーポイントはジオメトリとSpaceClaimのジオメトリ操作性にある。どの部分もい
つの時点ででも編集できる。コアにはACISを使用。
説明を受けた特徴の中には以前に私が他所で耳にしたものもあった。“CADKEY[
KeyCreatorと言うべきだが]も殆ど同じことを主張しているのでは?”、と私は尋
ねた。競合他社のことには言及しない、とPayne氏は答えた。このような反応はCAD
業界では稀なことである。
概算数値を聞いた時点で、SpaceClaimが2回目の資金調達を必要としている理由が理
解できた。(63名の社員)x($100K/1名)= 630万ドル;(500ライセンス)x
($1700)= 85万ドル;回転資金の不足 = 630万ドル−85万ドル= 545万ドル。
Payne、Dean両氏が最初にPro/Engineerを開発したとき、1 MIPS [million
instructions per second] CPUのコンピュータ上のソフトウェアとして唯一取れる
アプローチは“フィーチャー”であった。今日、MIPS値は当時に比べはるかに高く
なったので、ソフトウェアもはるかに多くのことができる。オンラインデモで見た
のだが、SpaceClaimでは多くの直感的操作ができる。
◇SpaceClaim Release 2
SpaceClaim 2007+は来月15日にリリース予定である。CADソフトウェアの可能性には
今日大きな期待がある。だからこそ、競合他社に追いつくのに年2回のアップデート
が必要となっている。オンラインデモでは多くの特徴が紹介された。以下、その一
部分を示す。
-- インテリジェントな板金設計。例えば、板金の一部を突起物の上に持っていくと
、自動的に板金自身が突起物形状を包み込む形に変形する。
-- 軽いアセンブリ。大きなモデルを開いた場合には、一部分だけがロードされ、未
ロードのパーツは半透明で表示される。
-- 3D断面。切断断面での編集ができ、2D図面生成にも使用できる。2D図面を開いた
時点で3つの標準ビューも既に存在しているので、新たに生成する必要がない。
-- 寸法駆動。これはSpaceClaimでは採用されない筈であったので、いささか驚き。
ユーザは時には寸法を微調整する必要があることが分かったため。例えば機械加工
直前とか。
CATIAからパーツをインポートしてPMI寸法を変更するデモがあった。拘束も付けら
れるが、Payne氏はあくまでも“裏技”であることを主張していた。
-- ジオメトリの拡張。例えば、穴を拡張してスロットを生成。新しいPowerSelect
ツールは同軸の穴など、すべての関連したフィーチャー[おっと、“ジオメトリ”
]を選択。
-- 修正箇所の表示。SpaceClaimは修正前のモデルと最新モデルを同時に表示でき、
差異の部分をカラーでのハイライト表示。寸法も修正前と修正後の数値を表示。
-- API (VBとC++)は刷新され、3D PCB設計用のCircuitWorksのように、サードパー
ティーは張り切ってリンクを取っている。
SpaceClaimが主張するのはCADの世界の中での中立性であり、誰もが使えるCAD中立
の修正用ソフトウェアであること。しかし、フィーチャーを追加するにつれて、競合
CADベンダーとの軋轢が生じ始め、中立性を失い始めている。期間限定のベータ版は
次のサイトで入手できる。http://www.spaceclaim.com
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◆◆エディタから◆◆
新しい電子ブックを執筆したいと思っているが、読者の方々からアイデアを頂けれ
ばありがたい。Inventorか他の3D CADパッケージに関する、クイックコマンドレフ
ァレンスかカスタマイズ関係、もしくはチュートリアルシリーズを考えている。こ
れなら売れる、という電子ブックについてのアイデアをお持ちではないか?
製本形式の私の著書で、サイン入りの“Using AutoCAD 2008: Basics”を
upFront.eZineへ30ドル寄付して貰えれば進呈する。(北米地区以外への送品には15
ドルの追加費用が必要) 支払いはPayPal経由でgrabowski@telus.net宛、もしくは
小切手でお願いしたい。
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◇◇プレスリリースのサマリー◇◇
HatchKit 2.7では編集機能とインポート機能が改善され、新しいパターンファイル
フォーマットとWindows XP 64-ビットのサポートが追加。ArchiCAD、Revit、
VectorWorks、Rhinoceros、等々と連携。デモ版も入手可。
http://www.cadro.com.au/hatchkit
Bentley SystemsはAutoPIPE XM Editionをアップデート。STAAD.Proとの完全なスト
ラクチャ交換、及びCaesar IIとの配管応力の交換ができる。
http://www.Bentley.com/AutoPIPE
IDX Beam Analysis Tool (US$299) は、任意形状の梁に関する変位と応力を直接
AutoCAD内にて計算。http://www.idx-design.com
Robert McNeel & Assocは.NET用のopenNURBS 4.0ツールキットをリリース。次のサ
イトから無料で入手できる。http://www.openNURBS.net
Forming Technologiesは順送り型上での板金ネスティング用CATIA ProgNest R18を
出荷。 CATIA CAAV5環境で統合。http://www.forming.com
ロシアで人気のあるKOMPAS-3D V9機械系CADソフトウェアの英語版ができた。KOMPAS
は3Dソリッドモデリング、2D製図、及びフォトレンダリング、アニメーション、運
動解析、動力学解析用などのアドオン、さらに拡張CAD/CAM/PLM統合などを提供。
http://www.ascon.net/?news=342
Siemens PLM Software(Siemens Automation and Drives (A&D)の一事業部で、PLM
ソフトウェアとサービスの世界的プロバイダー)はTeamcenter 2007をアップデート
。リモートサイトでの迅速な変更処理用の新しいBusiness Modeler Integrated
Development Environmentが特徴。http://www.ugs.com/teamcenter2007
FirstTraceはCADや技術文書向けKinnosa EDM 4.0[全社的ドキュメント管理]ソフ
トウェア用のSP1を出荷。http://www.FirstTrace.com
Advanced Computer SolutionsはCaddie 12(建築、機械、及び土木測量アプリケー
ション)でネイティブのOpenDWG 2007/2008フォーマットをサポートしたと発表。
http://www.caddiesoftware.com
iCADsales.comのprogeCAD 2008 StandardはAutoCAD LTより価格は安いが、AutoLISP
を持ち、DWGフォーマットの全バージョンに関する読込/書込、及びレンダリングな
ども行う。http://www.icadsales.com
Informatix Software Internationalは建築用MicroGDSのバージョン10を出荷。
http://www.informatix.co.uk
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我々のブログ<http://worldcadaccess.typepad.com>に掲載された最近の記事。
* 3D City Views Crowdsourced
* Gapping Void
* How to Make $3.3 Million Overnight
* My Visits to the Hairdresser
* How Goes Free Software?
* SpaceClaim Demo/Beta -- Finally!
* ZDnet Interviews Autodesk CIO Billy Hinners
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◆◆ハードウェア関連の情報◆◆
Logitechの3DconnexionマウスはSolidWorks 2008とeDrawings 2008がサポート。
SolidWorksのサブスクライバー向けに12月中旬まで25%引きで提供。
http://www.3Dconnexion.com
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◇◇マガジン/電子マガジン/ブログに関する情報◇◇
CADCourseは創設6周年となった。http://www.CADCourse.com
SpaceClaimがブログを創設。http://www.spaceclaim.com/blog/blog/Default.aspx
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◆◆人と会社の動き関連の情報◆◆
SAMTECHは最初のアジア地区支社を北京に開設。
Delcamは自社CAD/CAMソフトウェアの顧客数2万人突破を祝った。
CADalyst誌の出版社は印刷版の一部を電子メールで配布開始する。[代金が47ドル/
年なのか、無料なのかは不明]
Bentley SystemsはTom ClemonsをRoads and Bridges Solutionsの副社長に、そして
Mike SedgwickをCivil and Transportation Salesの副社長に任命。
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◇◇訂正◇◇
“AECbytes BIM調査結果について貴誌に言及してもらい感謝している。ただ残念な
がら、貴誌の調査結果サマリーは正確とは到底言い難い。
回答者の58%はBentleyのBIMソフトウェアに好意的で、38%がRevit寄りであった、と
貴誌のサマリーで述べられている。しかしながら、本調査レポートを実際に読めば
そのような数字や結論はどこにも存在していないことが分かる筈である。その数字は
Bentleyが調査結果から自己流に導出したものである。他のベンダーが同じことを行
えば、異なった数字の結果となるだろう。
実際に調査結果を自分で読むことをお勧めしたい。
http://www.aecbytes.com/feature/2007/BIMSurveyReport.html”
- Lachmi Khemlani、エディタ
AECbytes
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◆◆マーケット関連の情報◆◆
GE+XAOの本年度売上げは前年度より420万ユーロ増の2,050万ユーロであった。利益は
17.6%増。
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◇◇読者からのレター◇◇
Re: CADには非ず
“FelixCADとArgonに関する話は極めて面白かった。ところで、Bricscad V8を目に
したことはあるか? CUIとDIESELが機能し、ARX/DRXも‘殆ど’利用できる状態で、
LISPも使える。VBAはAutoCADと殆ど同じオブジェクトモデルでシンタックスも同じ
である。”
- Ragnar Thor Mikkelsen
ノルウェー
“Graebertの話には勇気付けられる。骨肉相食むビジネス世界で、このような幸せ
な結末を耳にすることは滅多にない。”
- Chris
“貴誌の優れた記事に感謝。”
- Hans De Backer、開発マネージャー
Bricsys
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