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2008/04/25

[やまのい政治メールマガジン 第1106号]

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        やまのい和則の
          「国政に福祉の風を!」
          - Yamanoi Kazunori Mail Magazine -
            第1106号(2008/04/25)
    。★〃。☆〃。☆〃。★〃。★〃。☆〃。☆〃。★

       「介護人材確保法」は、大幅修正で本日、可決
      〜後期高齢者医療制度に、難病患者から不安の声〜


 メールマガジンの読者の皆さん、こんにちは。
 昨日は、一泊二日で山口の補欠選挙に応援に行きました。
 
 山奥の小さな町で、
 「後期高齢者医療制度を考える集い」を行いました。
 鳩山幹事長がメインスピーカーで、私が前座。

 30−50人規模の予定でしたが、なんと100人以上
 の高齢者が参加されました。

 自民党が強い地域でしたが、集会では、

 「後期高齢者医療制度を廃止してほしい」

 「昔は、赤紙が来て戦地に送られたが、今回は、後期高齢者の
  保険証一枚で、『あなたは、もう長生きしなくていいです』
  と通知されたような気がした」

 「86歳の母も、年金からの天引きで保険料がアップし、
  いままで自民党支持だったが、今回は民主党を応援する
  と言っている」などという声が続出。

 改めて、後期高齢者医療制度が、悲惨な戦争を経て、
 日本のため、家族のため、社会のために長年、貢献されてきた高齢者
 をいかに悲しませているかを痛感しました。


 昨年、9月30日に、
 「介護職員の賃金引上げの法案を作ってほしい」と、
 要望を団体の方々から受けて以来、7ヶ月。

 その後、全国の介護関係者から15万人以上の署名も
 集まりました。介護職員の賃金引上げは、待ったなしです。

 そんな中、要望から7ヶ月経って、1つの方向性が出ました。

 今日、「介護人材確保法」は、大幅に修正、
 「玉虫色」になった上で、衆議院厚生労働委員会、
 衆議院本会議で可決されます。

 そして、今日、参議院に送付され、来週、
 参議院で審議される予定です。

 これは、民主党の議員立法でなく、自民党・公明党も
 入った超党派の共同提案です。


 ●賃金引上げは、本当に実現するのか?

 この法案は、簡単に言えば、
 「来年四月までに介護職員の賃金などの処遇改善について、
  検討を加え、必要な処置を行なう」という
 非常にシンプルなものです。
 詳しくは、巻末に法案そのものを載せます。

 私も提出者となった民主党の「介護人材確保法」
 に比べれば、介護職員の賃金引上げの
「実効性」「確実性」「担保」は、大幅にダウンしています。

 まさに、「玉虫色」です。

 この与野党協議の決着を、「茶番劇」「ゼロ回答」と見るか、
 「民主案が否決されるよりはマシ」「一歩前進」と理解するかは、
 メルマガ読者の皆さんの判断に任せたいと思います。

 ねじれ国会の中で、1つの政策を実行する上での、
 1つの象徴的なケースだと思います。
 批判の声も、評価の声も多くあります。

 しかし、民主党もこの大幅に修正した
 「介護人材確保法」を提出し、賛成する以上、
  来年四月に介護職員の賃金引上げについての
  大きな責任を負うことになります。

 「介護職員の賃金引上げの法律はできました」と、
  介護関係者を喜ばせておきながら、結果的には、
 「ほとんど上がらなかった」ということでした、ということであれば
  それこそ「政治家はウソつきだ」ということになります。

 今回の決着は、賃金引上げが「延長戦」になったとも言えます。


 ●ALS患者の方々から、後期高齢者医療制度に不安の声

 昨日は、日本ALS協会会長の橋本操さんや、
 難病であるALSの患者の家族の方々から、
 後期高齢者医療制度について、意見を聞きました。

 一番問題になったのは、「終末期相談支援料」
 2000円の問題です。

 つまり、今回、後期高齢者医療制度の中で、
 75歳以上の高齢者や、65歳以上の障害者や難病患者には、
 「終末期の対応」について、医師と本人が話し合い、
 その結果を、書面に残せば、医師は2000円をもらえる
 ことになりました。新しい制度です。

 厚生労働省は、
 「強制でなく、選択性なので問題ない」と言っています。

 しかし、この点について、
 橋本さんや患者さんのご家族の方々からは、
 「医師から、終末期の対応について、書面に残しましょう」と言われたら、
 事実上、本人も家族も拒否できない。
 お世話になっているお医者さんの意見には従わざるを得ない。

 そうなると、
 『延命治療を望みますか、病状の急変時に救急車を呼びますか』
 という非常につらい問いに、本人や患者が答えることを
 迫られるのではないか。

 その結果、多くのALS患者は、事実上、延命断念に追い込まれる
 のではないか、との発言がありました。

 また、私の知り合いの医師の方も、
 「終末期医療についての話し合いは今までからやっている。
  本人の意志の尊重は大事です。ただ、そこに、2000円という報酬を
    つけるのはいかがなものか」と疑問に思っておられました。

 実際、「終末期の定義はなんですか?」と聞いても、
  厚生労働省の担当者は「定義はありません」と回答。

 「答えにくい問いには答えなくてよい」と、
  厚生省の担当者は言っていましたが、医療現場では、
  この相談支援料が引き金になって、長生きを断念させられる
  患者さんも出てくるのではないかと非常に不安になりました。

 これは、人の命にかかわることですから、慎重の上に、慎重に、
  制度づくりを行わねばならないのに、今回の後期高齢者医療制度
  というドサクサまぎれに、こんな大事なことをなし崩し的に
  推進するのは問題です。

 さらに、後期高齢者医療制度について、
  厚生労働省の担当者が書いた解説本には、
 「延命治療にかかる費用の抑制」ということが明記されている
  にもかかわらず、

  今日の議論では、
  「解説本は、個人的な見解」という、担当者からの言い訳があり、
  びっくりしました。

 人間の命ほど、大切なものはありません。
  その命を守るのが政治です。
 「長寿医療制度」でなく、長寿「阻止」医療制度、

  つまり、長生きをさせないための「後期高齢者医療制度」は、
  廃止すべきです。


  ●本日、深夜1時20分−4時20分「朝まで生テレビ」出演

 本日、深夜に下記の番組に出演します。
 高齢者のことも大切ですが、
 若者の非正規雇用や日雇い派遣、貧困化、
 
 つまり、貧乏な若者が増えていることには、
 大きな政治の責任があります。
 自己責任では、済ませられない制度の問題です。

 この問題について深夜、議論します。
 今日も翌日も仕事がびっしり詰まっているので、
 なかなか大変ですが、しっかり番組では発言したいと思います。

 以上でメールマガジン終わります。山井和則

 朝まで生テレビ!
 日時:4月25日(金)深夜1:20〜4:20
 番組名:朝まで生テレビ!
 チャンネル:朝日放送・テレビ朝日
 テーマ:激論!“新しい貧困”とニッポン(仮)

 その他出演者
 ■司会 田原総一朗氏 
 ■進行 渡辺宜嗣テレビ朝日アナウンサー、長野智子さん
 ■パネリスト 世耕弘成自民党参議院議員、雨宮処凛さん(作家)、
               奥谷禮子さん(ザ・アール代表取締役社長)、
        河添誠さん(首都圏青年ユニオン書記長)、
               龍井葉二さん(連合非正規労働者センター所長) など

 

  介護従事者等の人材確保のための介護従事者等の処遇改善に関する法律案

 政府は、高齢者等が安心して暮らすことのできる社会を実現するために
  介護従事者等が重要な役割を担っていることにかんがみ、介護を担う
  優れた人材の確保を図るため、平成二十一年四月一日までに、
  介護従事者等の賃金水準その他の事情を勘案し、介護従事者等の賃金を
  はじめとする処遇の改善に資するための施策の在り方について検討を加え、
  必要があると認めるときは、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする。

   附 則

 この法律は、公布の日から施行する。


     理 由

 高齢者等が安心して暮らすことのできる社会を実現するために
  介護従事者等が重要な役割を担っていることにかんがみ、
  介護を担う優れた人材の確保を図るため、平成二十一年四月一日までに、
  介護従事者等の賃金水準その他の事情を勘案し、介護従事者等の賃金を
  はじめとする処遇の改善に資するための施策の在り方について検討を加え、
  必要があると認めるときは、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする
  必要がある。これが、この法律案を提出する理由である。

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