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2009/02/16

久恒啓一の「学びの軌跡」第661号  2009/02/16

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┃久恒啓一の
┃ 「学びの軌跡」━━━━━━━━━━━━━━2009.02.16
          ・久恒啓一図解Web http://www.hisatune.net
          ・ブログ「今日も生涯の一日なり」
                             http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/



おはようございます!
いかがお過ごしですか?

週末は、珍しくおいしい食事とうまい日本酒を堪能する会が続きました。

土曜日は、「輪島塗の漆器で料理を食す会」。
   http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/20090214
日曜日は、「富田勲先生と行く日本一のそばと大吟醸を楽しむ会(秩父)」。
   http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/20090215


先週一週間のブログを月曜日から日曜日まで順番に紹介します。
興味がある日をクリックしていただくと、全文がでてきます。
http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/(今日も生涯の一日なり)

気が向いたら、感想などお便りをお寄せください。(^^:)
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●「大学・大学院ガイド2009」で、樋口裕一さんと対談

「小論文に図解は役立つか」というテーマで1時間半ほどの対談。
かなり切り込んだ話となったが、こういうことは信頼関係がないと
なかなかできるものではない。、、、、。
http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/20090209
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●新宿のホテルをハシゴしながら、きわどく予定をこなす

http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/20090210
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●熊谷守一美術館 

画壇の仙人と呼ばれるこの画家の自然体で暮らした生き方に今なお
ファンが多い。この小さな記念館も、、、。
http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/20090211
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●「世界性に立脚した日本絵画」---加山又造展(国立新美術館)

「日本独自の何かをつくってみようとね。できなければ、その芽だけ
でもつくっておいてやろうと思う」と述べていた加山が、、、。
http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/20090212
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●「上機嫌は、人が着ることのできる最上の衣装である。」

言葉の蒐集。今日の収穫。
http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/20090213
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●「輪島塗の漆器で料理を食す会」-日本人は日本へ向かおう

http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/20090214
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●富田勲先生と行く日本一のそばと大吟醸を楽しむ会(秩父)

ほぼ毎年開催しており、もうすぐ20年になる会である。、、。
ジャングル大帝、、、、。
http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/20090215
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◎「輪島塗の漆器で料理を食す会」

・主旨:
地震で被災した輪島塗を応援する気持ちで、古い漆器で輪島の食材を
使った料理を食べ、輪島の方と交流する会です。
・輪島塗ミニセミナー
     丹圃俊記 輪島市産業部商工業課長)
     岡垣昌典氏(輪島漆器商工業協同組合理事長)
・箸の使い方のセミナーなど
  講師:松本昌夫氏(ギャラリー遊庵店主)
     細川英邦(輪島市漆器産業振興室)
・食事に関して

・江戸から昭和にかけて作られた、旧家での冠婚葬祭などで使った
漆器で食事をして頂きます。
・食材は輪島、能登の食材をできるだけ使用し、黒田料理長に
考えて頂いています。
・それぞれの料理は当日黒田料理長からご説明頂きます。
・輪島の清酒を輪島塗の器で味わって頂きます。
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能登の地震で多くの建物が倒壊したが、蔵の中にあった輪島塗りの漆器が
あった。それが散逸するのを食い止めるために、市が4000点を保管している。
その漆器の名品を使っての食事会。

今から6800年前の縄文時代から漆の漆器が登場する。漆の木に触れると
かぶれるが、この木の肌から出る樹液は酸化し茶色に変色し、
1年もたてば黒くつやびかりしてくる。私たちの先祖は、漆には神が
いると感じ、魔除けにも使った。

平安時代には、公家など身分の高い人が使う器として重宝されたが、
室町時代になって全国にこの漆器が広がっていった。

1600年頃に、能登半島の輪島で現在の輪島塗が登場する。

「地の粉」が発見され漆に混ぜることで頑丈な下地ができ、優美さと堅牢さ
を兼ね備えることができるようになった。また、北前船の航路となった輪島は、
全国からこの地の近くの寺院に修行に来ていた曹洞宗の僧侶が帰国する港となり、
この輪島塗を大量に持ち帰り、広まった。そして蒔絵の技術が加賀金沢から能登
に伝わり、赤と黒の漆器に高級感を添えることになった。このような経緯で
輪島は日本一の漆器の町になっていく。

漆をほぼ100%使った漆器を生産できるのは輪島だけで、福田総理時代の
洞爺湖サミットで使われた輪島塗の祝杯は、渕に各国首脳のイニシアルを配し、
中央に「Y・F」という福田総理のイニシアルを書いたものが使われた。
同じものは1000ドルで売られている。(この杯を使って、輪島の大吟醸を
飲んでみた。優美さと、軽い重さとに感銘を受ける。)

現在石川県伝統工芸のイベントを東京で開催中で、35種の伝統工芸が出品
されていて、この輪島塗も出ている。(昨年金沢で会った加賀友禅作家の
久恒俊治さんもこのイベントに出ているはずだ。昨日は車の中でラジオを
聴いていたらこの工芸展のことを紹介していた。)

お箸やお椀の持ち方は、健康に直結している。正しい作法で三度の食事を
する中で、お椀の重さを背中で感じ、姿勢がよくなり、健康になるという
ことだ。輪島塗が値段が高いが、修理に出すことができるから一生を使えるし、
子供の成長と共に下取りする仕組みがあり、リサイクルの思想が入っている。

漆は水で固まるので、水とは相性がよい。毎日使って洗うことで風格が
増してくる。保温と保冷がいい。

なだ万ジパングの料理長の黒田さんのあいさつでは、輪島塗は美術工芸品と
いうイメージが強く、それを使った料理はとてもできなと最初は思ったが、
やっていみるとてとても楽しく勉強になった。料理人冥利に尽きるという話
だった。この会では、前菜以外は、輪島塗の漆器を使った料理を味わう
ことができた。

前菜は、青豆豆腐 土筆 蕪寿司 芹胡麻和え 蕨白よごし タラの芽
おかき揚げ 穴子煮こごり 蕗の薹 公魚木の芽焼 ままこみぞれ和え 
厚焼玉子。 
汁は、粕汁で、寒鰤塩身 大根 人参 蒟蒻 葱 
造里は、寒鰤 めじ鮪、甘海老 青利烏賊 添え野菜 
煮物は、能登鮑と能登娘大根旨煮 干し椎茸 小松菜 京人参 柚子胡椒 
焼き物は、寒筍牛肉巻 鱒幽庵焼 八ケ芋 大椎茸炭火焼 焼蚕豆 
止肴は、可能蟹白子酢掛 千切野菜 巻若布 
食事は、輪島産ハザ干しコシヒカリ 釜炊き白御飯 
御菜は、高野豆腐 生若布旨煮 きんぴら牛蒡 
止椀は、田舎味噌汁 滑茸 豆腐 葱 
デザートは、三宝柑ゼリー寄せ 
料理の素晴らしさと器の見事さを堪能しながら、輪島の銘酒を楽しんだ。
いつもは料理の中身に関心がいくのだが、これほど器に注目しながら
食べたのは初めての経験だ。

私たちのテーブルには、岡垣昌典(輪島漆器商工業協同組合理事長)さん
がいて、輪島塗の話を中心に深い話をしていただいたので、すっかり輪島
と輪島塗のファンになってしまった。同じテーブルには、三笠書房の柴田さん、
女性弁護士の木下さん、文芸春秋の白幡さん、翻訳家の北代さん、
北国新聞の松本さんがいて、話の輪に加わった。

この会には40人ほどが参加していたが、テレビや雑誌などのメディア関係者
が多い。加藤タキさんや中尾ミエさんも楽しんでいた。輪島市の関係者の
方々は志が高く、人柄もいい。熱いファンが増えただろう。優れた企画
だった。

日本の文化は実に奥が深い。私自身も含めて日本人は日本へ向かうべき
時代が来ていると改めて感じた会だった。

この会で次は能登の輪島に出かけようということなった。
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