2009/11/04
[ほぼ日刊日々是映画] vol.2648 ★ ベンジャミン・バトン 数奇な人生
================================================2009/11/4== -vol.2648-- ほぼ日刊 日々是映画 発行:cinema-today http://www.cinema-today.net/ =======c===i===n===e===m===a===-===t===o===d===a===y======= 2648号です。 えー、急に寒くなったり、なんだか疲れがたまっていたりという ことで二日ほど休んでしまいましたが、やる気はなかなか回復し ません。 でも頑張りますよ。 今日はようやく見た『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』です。 ワンクリック投票実施中! ほぼ日刊日々是映画 ブログ版 http://www.eigablog.com/ 携帯の方もコチラにどうぞ。 http://www.eigablog.com/ -------- 目次 -------- ■ 今日の映画 ベンジャミン・バトン 数奇な人生 □ ワンクリック投票 □ ヒビコレリンク □ DVD今日の買い! ------------------------ ■ 今日の映画 - ベンジャミン・バトン 数奇な人生 <1行コメント> デヴィッド・フィンチャーの職人芸が奇抜な物語を味わい深く。 --cinema2524------------ ベンジャミン・バトン 数奇な人生 The Curious Case of Benjamin Button 2008年,アメリカ,167分 ----------------------- <キャスト&クルー> 監督 デヴィッド・フィンチャー 原作 F・スコット・フィッツジェラルド 原案 エリック・ロス ロビン・スィコード 脚本 エリック・ロス 撮影 クラウディオ・ミランダ 音楽 アレクサンドラ・デスプラ キャスト ブラッド・ピット ケイト・ブランシェット ティルダ・スウィンソン ジェイソン・フレミング エル・ファニング ジャレッド・ハリス <評価> ☆☆☆1/2(満点=5) <プレビュー> 1918年、ニューオリンズ、わが子の誕生の報を聞き、駆けつけた 父親は妻のしという現実を突きつけられる。さらに、赤ん坊を見て ショックを受けた彼は赤ん坊を養老院の前に置き去りにする。その 赤ん坊を拾ったクイニーは老人の姿をした赤ん坊をベンジャミンと 名づけ大切に育て始める… フィッツジェラルドが1920年に著した短編をデヴィッド・フィン チャーが映画化。 <レビュー> 老人の姿で生まれ、段々若返ってゆく。外見ではそうだけれど中 身は普通に成長していく人間と同じ、そんな複雑な人生を送ること になったベンジャミン・バトン。彼が養老院に捨てられたというの は意図されたことなのか、偶然による僥倖なのかはわからないが、 とにかくそのことが彼には大きな幸運だった。老人の中で老人の姿 で育つ、老人たちには偏見もなく、ベンジャミンをむしろ普通に子 供として接してくれる。 そして運命の女性デイジーともそこで出会う。同年代ながら、出 会ったとき、自分は老人で相手は子供、それでも2人は運命を感じ、 2人の人生は年齢と同じように交差する。 そんな発想だけに支えられたと言ってもいい物語だが、そこには 人を引き込む力がある。それは、この物語が一貫して時間について 言外に語り、瞬間の大切さを語り続けるからだ。 ベンジャミンとデイジーの年齢が一致する短い期間、その貴重さ は人生そのものの貴重さを語る。しかしただそれだけではない。こ の物語は同時にそのように「つりあった」人でなければ行きにくい という世の中への疑問をも投げかけているように思える。 ベンジャミンを筆頭にして、ここに登場する人の多くは虐げられ たり、忘れられたりした人々だ。老人、黒人、ピグミー、船乗りも そうだ。疎外感を抱えた人々がベンジャミンの人生を次々と通り過 ぎてゆく。ベンジャミンは彼らから受け取ったものを背負い、一瞬 の輝きを放つ。 結末のつけ方も見事としか言いようがない。老人として生まれた 赤ん坊が、赤ん坊として老いて死ぬ。そのことを描くのにこれ以上 のやり方があっただろうか? そして人生というものを語る上でこ れ以上の表現があっただろうか? これを無理やりハッピーエンド にしたり、物語をずらしてごまかして終わらせてしまわないその姿 勢が素晴らしい。 映像表現としては、最後の赤ん坊になっていく部分の表現がちょっ とどうかと思った。ベンジャミンは生まれたときはしわくちゃの赤 ん坊である。ということは、年老いたとき体の大きさとしては老人 のままで外見だけが赤ん坊に近づいていかないといけないはずだが、 実際はただの赤ん坊になってゆく、これだけCGを多用したのだか ら、その部分ももっと工夫を凝らした表現が欲しかった(まあ、ど うなればいいのかは想像もつかないが)。 が、全体的にはCGは効果的に使われていてよかったように思う。 ブラッド・ピットが老人メイクから若返っていく姿もそれほど違和 感は感じない。背景や編集を使ってCGを目立たなく、映像に溶け 込むようにする工夫が随所に見られるのがいい。 「面白い!」とか「すごい!」というよりは「うまいなぁ」とう なりたくなるような、デヴィッド・フィンチャーの職人芸映画であ ると思う。 □ ワンクリック投票 今日のメルマガは? 面白かった! http://clap.mag2.com/giobeclous?good2648 つまらなかった http://clap.mag2.com/giobeclous?bad2648 普通 http://clap.mag2.com/giobeclous?ave2648 □ DVD今日の買い! <今日の作品:ベンジャミン・バトン 数奇な人生> 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 http://tinyurl.com/olo4mh 楽天で借りる→http://tinyurl.com/ygc6cmf <今日のお勧め> デヴィッド・フィンチャーです 『ゾディアック』 http://tinyurl.com/6lys7r 『ファイト・クラブ』 http://tinyurl.com/yfuut83 『セブン プラチナム・エディション』 http://tinyurl.com/2aslee 『パニック・ルーム』 http://tinyurl.com/ygwl49y *購読解除や、アドレス変更の際はお手数ですが、まぐまぐまたは 下記アドレスで手続きをしてください。こちらでは対処しきれな い場合もございますので。 まぐまぐ http://www.mag2.co.jp マガジンID:0000032940 メルマガページ http://cinema-today.net/magazine.html ======================================== 日々是映画第2648号 2009年11月4日発行 発行:cinema-today マガジンID:0000032940 Mail to: webmaster@cinema-today.net ======================================== 購読解除はこちらから http://cinema-today.net/magazine.html ======================================== ▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲


