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2009/10/24

[ほぼ日刊日々是映画] vol.2641 ★ ロード、ムービー

===============================================2009/10/24==
                        -vol.2641--
  ほぼ日刊 日々是映画         発行:cinema-today
                http://www.cinema-today.net/
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2641号です。

今日からしばし休暇です。
映画祭のおかげですでに時事ネタは皆無となっておりますが、
今後はさらにそうなるわけです。

いろいろ気になるモノでも紹介して行こうと思っていますが
今日、気になったのはこちら!
http://tinyurl.com/yhwrtpl
カキです、加熱用です。
しっかり火を通すなら実は生食用より加熱用のほうが美味しい
というのは最近では有名な話。牡蠣フライなどにするなら加熱
用がいいのです。

さて、今日の映画祭ネタは『ロード、ムービー』です。
日曜日にコンペの最優秀賞「サクラグランプリ」が発表されるん
ですが、私は「これじゃないかな…」とひそかに思っています。
果たしてどうかな?
詳細情報
http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=17
サクラグランプリ発表&上映
10/25 19:15 - 21:30

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-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 ロード、ムービー

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■ 今日の映画 - ロード、ムービー

<1行コメント>
個が主張しそこに新しい何かが生まれる、これがインドらしさか?


--cinema2522------------

 ロード、ムービー

 Road, Movie
 2009年,インド=アメリカ,95分

-----------------------

<キャスト&クルー>

監督 デーウ・ベネガル
撮影 ミシェル・アマチュー
音楽 マイケル・ブルック

キャスト アバイ・デオル
     サティーシュ・カウシク
     タニシュター・チャタルジー
     ムハンマド・ファイサル・ウスマーニー

<評価>

☆☆☆1/2(満点=5)


<プレビュー>

 インドの田舎町に暮らすヴィシュヌは父親が営むヘアオイルのビ
ジネスが嫌いで、古くなったトラックを美術館に運ぶという叔父に
無理を言ってその仕事をやらせてもらうことにする。隠しておんぼ
ろトラックに乗ったヴィシュヌはまず一人の少年を、続いて太った
中年男を同乗させる羽目に…
 インドらしいどこか不思議なロードムービー。監督のデーウ・ベ
ネガルは寡作だが前2作は国際的にも評価されている。


<レビュー>

 父親の仕事を継ぐのがいやな若者というのはよくある話、しかも
その商売というのが変なにおいのする怪しげなヘアオイルではなお
さらのこと。そしてそんな若者が旅する生活にあこがれるものまた
自然なこと、それがどんなにおんぼろなトラックであっても父親と
オイルを売り続ける日々よりは幾分ましなはずだと。

 しかしこの青年ヴィシュヌは素直じゃない。何が不満なのか世間
と人を疎むような態度をとる。乗せてくれと言ってきた少年にも冷
淡で、故障を直してくれようというおっさんも胡散臭げに見つめる。
都会人の田舎に対する差別意識なのか、冒険をしているんだという
根拠のない自身から来る優越感なのか。とにかくいやな奴なのだ。
そのあたりがなかなか理解しがたい。

 しかしだからといって彼と道連れになる少年やおっさんのことな
ら理解できるかというとそういうわけでもない。彼らはあつかまし
いし、悪びれることもない。ヴィシュヌの車が移動映画館だとわかっ
たとにはそのあつかましさはさらにエスカレートする。まあそのあ
つかましさはみんなに映画を見せようといういいあつかましさなわ
けだけれど、それにしたって持ち主の意向はお構いなし。しかしヴィ
シュヌのほうもそれがおじの持ち物だということをいうことはせず、
盗んだのではないかという疑いを晴らそうともしないのは不思議な
不思議なところだ。

 旅は道連れ世は情けという考え方はインド人にはまったくないよ
うだ。彼らは道連れになりながら肝胆あい照らすことなく、しかし
衝突するときは派手に衝突しながら旅を続けるのだ。

 そして彼らはおっさんが「祭りをやっている」といっていた場所
についてはそこには何もない。しかし、そこに人が集まってくるシー
ンはなかなかいい。実はこのシーンは監督自身が経験した出来事そ
のものなのだという。何もない場所で映画の上映の準備始めたら何
の宣伝もしていないのにたくさんの人が集まってきたのだ。そして
その体験がこの映画の出発点になったらしい。

 だからこのシーンは素晴らしい。そして翌朝、すべてが夢であっ
たかのようにすっかり消え去ってしまっているというのも素晴らし
い。この朝のシーンは夢と現の狭間に漂う感覚を見事に描いたいい
シーンだと思った。

 こういう映画ってのは玄人受けするのではないかと思う。エスニ
シティもよく出ているし、昔のインド映画とハリウッド映画に対す
るリスペクトも感じられる。それでいて決して古臭くはなく、クリ
アな映像が雄弁に語る。ユーモアも盛り込まれ、ロマンスも盛り込
まれ、ほんの少しの社会性も持ち合わせている。

 一日本人としてはなかなか理解しがたい部分も多いが、「これか
ら」を感じさせるいい作品だ。




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□ DVD今日の買い!

<今日の作品:ロード、ムービー>

 『ロード、ムービー』
  http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=17


<今日のお勧め>

 インドから

 『その名にちなんで』
  http://tinyurl.com/49gq4d

 『モンスーン・ウェディング』
  http://tinyurl.com/5o33qf

 『たとえ明日が来なくても』
  http://tinyurl.com/yjj3ebl

 『スラムドッグ$ミリオネア』
  http://tinyurl.com/pucwol


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                     日々是映画第2641号
                     2009年10月24日発行
                     発行:cinema-today
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