2009/10/15
[ほぼ日刊日々是映画] vol.2634 ★ エイト・タイムズ・アップ
===============================================2009/10/15== -vol.2634-- ほぼ日刊 日々是映画 発行:cinema-today http://www.cinema-today.net/ =======c===i===n===e===m===a===-===t===o===d===a===y======= 2634号です。 今日はブログ・アクション・デイ! http://blogactionday.org/jp テーマは「気候変動」です! ちゃんとしたポストを書こうと思ったんですが、気力体力時の運 が不足しているため断念です。 代わりに気候変動を扱った作品をリストアップしておきます。 『不都合な真実』 http://www.cinema-today.net/0707/31p.html 『The 11th Hour』 http://www.cinema-today.net/0901/26p.html 『アース』 http://www.cinema-today.net/0907/14p.html 『アフター・デイズ』 http://www.cinema-today.net/0903/02p.html 『デイ・アフター・トゥモロー』 http://www.cinema-today.net/0410/08p.html 東京国際映画祭事前オススメ作品、 今日は『エイト・タイムズ・アップ』です。 フランス映画、これはいいです。地味な映画が好きな方はぜひ。 詳細情報 http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=7 上映予定 10/21 15:20 - 17:34 10/24 21:15 - 23:27 ワンクリック投票実施中! ほぼ日刊日々是映画 ブログ版 http://www.eigablog.com/ 携帯の方もコチラにどうぞ。 http://www.eigablog.com/ -------- 目次 -------- ■ 今日の映画 エイト・タイムズ・アップ □ ワンクリック投票 □ ヒビコレリンク □ DVD今日の買い! ------------------------ ■ 今日の映画 - エイト・タイムズ・アップ <1行コメント> ゆったりとした空気に包まれた負けた人たちの世界、すとんと落ちます --cinema2517------------ エイト・タイムズ・アップ Huit fois Debout 2009年,フランス,104分 ----------------------- <キャスト&クルー> 監督 シャビ・モリア 脚本 シャビ・モリア 撮影 マルタン・ドゥ=シャバネ 音楽 ヘイヘイ・マイマイ キャスト ジュリー・ガイエ ドゥニ・ポダリデス マチュー・ビュッソン ケヴィン・フラション <評価> ☆☆☆1/2(満点=5) <プレビュー> エルザは定職を得ようと面接に行くがなかなか採用してもらえな い。そんな彼女は深夜にバスの清掃の仕事を、昼間は知人の子供の ベビーシッターをして何とか暮しているが、家賃の滞納でアパート も追い出されそうだ。そんなある日、ひょんなことから隣に住む似 た境遇のマチューと知り合う… 貧しいが心優しい人々を描いたユーモラスなヒューマンドラマ。 作家としても活躍するシャビ・モリアの長編デビュー作。 <レビュー> この物語の主人公はいわゆる「負け組」の人々、定職につくこと ができず、資格も何もなく、だから社会の仕組みの中に入ることが できない。 しかし彼らは決して絶望しているわけではない。やる気がないわ けではないが、やる気満々というわけでもない。今の社会に対する 違和感が彼らの域をそぎ、悪循環に入り込んでしまう。 ひとつの断章が「火星へ」と名づけられているのにうなる。彼ら は地球という星に居場所がないのだ。だからと言って彼らは逃げて いるわけではない。目的地も進むべき道も見つからないから、進む ことができないだけなのだ。 必要なのは道しるべ、マチューにとってそれはエルザであり、エ ルザにとってそれはエティエンヌだった。その道しるべを発見し、 それに確信がもてれば、彼らはゆっくりではあるが前に進むことが できる。希望にあふれているとは言いがたいが、春は必ずやって来 る。 タイトルの「エイト・タイムズ・アップ」は七転び八起きという ことわざから来ている。七転び八起きというと転んでも転んでも苦 闘して起き上がるというようなイメージがあるが、この作品から感 じ取れるのは苦闘してというよりは「転んだら起き上がればいい」 という少し気軽な感覚が感じられる。 そんな人々をこの作品は非常に繊細なタッチで描く。言葉に表れ ない心の交流が観客の目に映るよう、じっくりと間をおき、環境音 を大切にし、画面に映る人と観客の距離感を慎重に定める。それで いてその仕掛けがこれ見よがしではないので、観るものには物語と 人物がまず迫って感じだ。 これは“愛”なのかもしれないと思う。社会に負けてしまってい る人たちへの愛。それが見えるのは彼らとは別世界に住み人々を描 くときの描き方だ。エルザやマチューといった負けている人々と対 比される形で、エルザの夫やエルザがベビーシッターをする家の夫 婦、エルザのいとこボニの恋人などが描かれるが、彼らのエルザに 対する視線は大部分が憐れみで出来ている。しかしこの作品はその 憐れみの視線から冷酷さを感じさせるように仕向ける。 そんな中、エルザのいとこボニの存在は面白い。彼は負け組とい うわけではないが、彼らと共感することも出来る。彼の存在によっ てこの作品は全体が(いい意味で)ぬるい空気に包まれているよう に感じる。森の使い方も面白い。そこは安全地帯である。森という のは生命を育む場所、どうにもならない困難にぶち当たったときに その森に帰るというのは何か象徴的な行為のように思える。 全体を見ると漠としているようにも見えるが、ユーモアにもあふ れ登場人物のキャラクターはしっかりしているので、観ていてすっ と入ってくる感じがある。 □ ワンクリック投票 今日のメルマガは? 面白かった! http://clap.mag2.com/giobeclous?good2633 つまらなかった http://clap.mag2.com/giobeclous?bad2633 普通 http://clap.mag2.com/giobeclous?ave2633 □ DVD今日の買い! <今日の作品:エイト・タイムズ・アップ> 『エイト・タイムズ・アップ』詳細情報 http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=7 上映予定 10/21 15:20 - 17:34 10/24 21:15 - 23:27 <今日のお勧め> ちょっとお休み *購読解除や、アドレス変更の際はお手数ですが、まぐまぐまたは 下記アドレスで手続きをしてください。こちらでは対処しきれな い場合もございますので。 まぐまぐ http://www.mag2.co.jp マガジンID:0000032940 メルマガページ http://cinema-today.net/magazine.html ======================================== 日々是映画第2634号 2009年10月15日発行 発行:cinema-today マガジンID:0000032940 Mail to: webmaster@cinema-today.net ======================================== 購読解除はこちらから http://cinema-today.net/magazine.html ======================================== ▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲



