2009/10/13
[ほぼ日刊日々是映画] vol.2632 ★ ダークハウス/暗い家
===============================================2009/10/13== -vol.2632-- ほぼ日刊 日々是映画 発行:cinema-today http://www.cinema-today.net/ =======c===i===n===e===m===a===-===t===o===d===a===y======= 2632号です。 東京は今日も秋晴れ、気持ちがいいです。 今週は何かと忙しいですが、来週も忙しいので、フル回転で がんばろうと思います。 この前ふり部分は短くなりがちかと思いますが、まあお付き合い ください。 今日も東京国際映画祭コンペティション部門から 『ダークハウス/暗い家』です。 ワンクリック投票実施中! ほぼ日刊日々是映画 ブログ版 http://www.eigablog.com/ 携帯の方もコチラにどうぞ。 http://www.eigablog.com/ -------- 目次 -------- ■ 今日の映画 ダークハウス/暗い家 □ ワンクリック投票 □ ヒビコレリンク □ DVD今日の買い! ------------------------ ■ 今日の映画 - ダークハウス/暗い家 <1行コメント> 全体が悪夢のような神経を刺激するサスペンス、社会主義時代の暗さか --cinema2516------------ ダークハウス/暗い家 The Dark House 2009年,ポーランド,109分 ----------------------- <キャスト&クルー> 監督 ヴォイテク・スマルゾフスキ 脚本 ヴォイテク・スマルゾフスキ ウカシュ・コシミツキ 撮影 クシシトフ・ブタク 音楽 ミコワイ・チシャスカ キャスト アルカデュシ・ヤキウビク マリアン・ジエドジエル バルトウォミエイ・トパ キンガ・プレイス <評価> ☆☆☆(満点=5) <プレビュー> 1978年、技術者として幸せな生活を送っていたシロドンは突然妻 を亡くして酒に溺れるようになり、逃げるように別の場所に移住す ることにした。その途中、雨宿りのためにジャバスの家で時間を過 ごす。その4年後、そのジャバスの家に警察が集まり、現場検証を 行う。そしてその場に手錠をかけられたシロドンも呼ばれる。いっ たいここで何が起こったのか… 社会主義体制末期のポーランドを舞台に、ひとつの事件をめぐっ て明らかになる人間模様を描いたサスペンス・ドラマ。人間の心の 深淵を覗くような暗さを持つ。 <レビュー> 始まりは雪で覆われた田舎にぽつんと立つ空き家、そこに警察が 集まってくる。そこから遡ること4年、主人公となるシロドンが登 場し、妻を亡くし酒に溺れ、逃げるように移住する。その旅の途中 で大雨に見舞われ、夜もふけ、一軒の田舎家の軒を借りる。その家 がなんとも暗い。初老の男とそれと比べれば少し若い妻が住んでい るのだが、その男はぎらぎらとした欲望をたたえている。 その男ジャバスとシロドンは酒を飲みはじめ、徐々に酩酊してい く。それと並行して4年後の雪の中では警察が現場検証を行い、手 錠をかけられたシロドンが呼ばれ、4年前にその家で見聞きしたこ とを証言するように言われる。その二つが並行して展開され、徐々 にさまざまな事実が明らかになっていくのだが、それはまったく整 然としておらず、時には矛盾し、混乱する。そして同時に、現場検 証を行う警察たちの間の人間関係も明らかになってゆき、それもま た暗く混乱している。 1978年のシークエンスも、1982年のシークエンスもどちらも常に ぎすぎすしているというか、張り詰めた空気が漂っている。男たち は酒をあおり、酩酊していくのだが、それでも油断してはならない という警戒心のようなものを常に持っているように見える。その緊 張感が見ている側にも伝わり、神経に障る。その原因が何かよくわ からないのだけれど、とにかく神経を逆撫でされているようで不快 なくらいだ。 感覚としては悪夢を見ているような感覚だ。とりあえず怖いとか いらだたしいと感じるのだけれど、具体的にその原因が何なのかは わからないし、そもそもそれが自分とどう関係あるのかもわからな い。しかし恐怖は厳然とそこに存在し、神経は疲労してゆく。 こんな映画を作れるというのはひとつの能力だ。ある意味では観 客を映画に引き込み、観客の感覚をコントロールしてしまっている わけだから。しかし、この映画を好きかといわれると、なかなかそ うはいえない。むしろ積極的に嫌いと言いたい。 しかし好き嫌いと映画の評価とは必ずしも一致しないわけで、こ の映画は嫌い(あまり見たくない)が評価はしたい。現実とは別の 世界に見るものを引き込むという映画的な力を持っているからだ。 同じ神経を逆撫でされるのでも私はミヒャエル・ハネケのような作 風のほうが好きだ。でもこういう暗さを好きな人もきっといるのだ ろう。あなたがもしそうならば、見て損はないと思う。 □ ワンクリック投票 今日のメルマガは? 面白かった! http://clap.mag2.com/giobeclous?good2632 つまらなかった http://clap.mag2.com/giobeclous?bad2632 普通 http://clap.mag2.com/giobeclous?ave2632 □ DVD今日の買い! <今日の作品:ダークハウス/暗い家> 『ダークハウス/暗い家』作品詳細 http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=3 上映予定は 10/17 11:00 - 13:19 10/19 14:30 - 16:49 です。 <今日のお勧め> ミヒャエル・ハネケを 『ミヒャエル・ハネケ DVD-BOX1』 http://tinyurl.com/yb3za9 『ミヒャエル・ハネケ DVD-BOX2』 http://tinyurl.com/y9v8hz 『ファニーゲームU.S.A.』 http://tinyurl.com/ykgxyke *購読解除や、アドレス変更の際はお手数ですが、まぐまぐまたは 下記アドレスで手続きをしてください。こちらでは対処しきれな い場合もございますので。 まぐまぐ http://www.mag2.co.jp マガジンID:0000032940 メルマガページ http://cinema-today.net/magazine.html ======================================== 日々是映画第2632号 2009年10月13日発行 発行:cinema-today マガジンID:0000032940 Mail to: webmaster@cinema-today.net ======================================== 購読解除はこちらから http://cinema-today.net/magazine.html ======================================== ▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲


