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2009/06/24

[ほぼ日刊日々是映画] vol.2564 ★ それでも恋するバルセロナ

================================================2009/6/24==
                        -vol.2564--
  ほぼ日刊 日々是映画         発行:cinema-today
                http://www.cinema-today.net/
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2564号です。

今日から沖縄です。
まぐまぐのシステムメンテナンスのため7月1〜3日までメル
マガが休みになるのですが、そのころに帰ってきます。
沖縄でも時々つぶやく予定ですので、近況を知りたいという稀
有な方はTwitterをチェックしてください。
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ところで沖縄といえばそろそろマンゴー!
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今日も今週末公開作品『それでも恋するバルセロナ』です。
ウディ・アレンの話題作。


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-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 それでも恋するバルセロナ

□ ワンクリック投票

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□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − それでも恋するバルセロナ

<1行コメント>
いよいよ老成したウディ・アレンの人物描写の深み、でもやはり激しくもあ

る。


--cinema2463------------

 それでも恋するバルセロナ

 Vicky Cristina Barcelona
 2008年,スペイン=アメリカ,96分

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<キャスト&クルー>

監督 ウディ・アレン
脚本 ウディ・アレン
撮影 ハビエル・アギーレサロベ
音楽 

キャスト ハビエル・バルデム
     ペネロペ・クルス
     スカーレット・ヨハンソン
     パトリシア・クラークソン
     ケヴィン・ダン
     レベッカ・ホール
     クリス・メッシーナ

<評価>

☆☆☆1/2(満点=5)


<プレビュー>

 旅行でバルセロナを訪れた親友のヴィッキーとクリスティーナ、
ヴィッキーは堅実な性格で結婚を間近に控えるが、クリスティーナ
は奔放な芸術家肌で情熱的な男性を捜し求めていた。そんな彼女た
ちヴィッキーの親戚夫妻とともに訪れたギャラリーで画家のフアン・
アントニオと出会う。クリスティーナはひと目で彼に惹かれるが、
よくない噂があるといわれヴィッキーは二の足を踏む…
 ウディ・アレン自身が大好きだというバルセロナを舞台に豪華キャ
ストで展開される人生/恋愛劇。ペネロペ・クルスがアカデミー助
演女優賞を受賞。


<レビュー>

 ウディ・アレンはこれが37本目の監督作品。その経験によって培
われた人物描写の深みがこの作品の最大の魅力だ。堅実なヴィッキー、
奔放なクリスティーナ、破滅的なマリア・エレーナ、そしてフアン・
アントニオ、そのように一つの形容詞で描写されうる彼らの表面的
な特徴と時に相反し、時に相容れる彼らの人物像がじっくりと描か
れている。

 そしてそんな彼らが関わりあうことによって生じる衝突や愛情、
それらが映画として表に出てくるものだ。その表面を漂う感情から
人物の深みを読み取る、それがこの映画の基本的な見方ということ
になるだろう。それは登場人物たちが新たな出会いとともにその出
会った人たちと自分自身とを探ってゆく道のりに寄り添うものでも
ある。

 そんな風に考えると、この物語の中で興味深い人物は両極端にあ
るように見えるヴィッキーとマリア・エレーナだ。堅実で安定した
人生を望むヴィッキーはフアン・アントニオに出会って心乱される。
スパニッシュギターに象徴されるロマンティズムは彼女に自分に欠
けているものを見つけさせてしまう。

 マリア・エレーナは逆に常に何かが欠けていると感じていた。そ
れが彼女の激情の源であり、その欠けているものを探し続けること
が彼女のバイタリティであり、同時に探し続けなければならないこ
とが彼女の不幸の源であった。そして、その欠けているものがクリ
スティーナだったというのがこの物語の本当の眼目である。

 そこにすべての登場人物の関係は収斂する。その収斂した地点か
ら翻ってそれぞれの人物を眺めてみると、本当にいろいろに考えら
れる。

 そしてマリア・エレーナがクリスティーナに言う「あなたは私た
ちを利用した」という言葉、これに対してクリスティーナは何も反
論しないが彼女はわれわれと同じ戸惑いを感じていたのではないか。
しかし、マリア・エレーナにとってはそれが真実であり、この映画
にとってもそのような見方が非常に重要になってくるのだ。人間と
人間関係と、それをさまざまな角度から眺めて見ること、それがこ
の映画がわれわれに投げかける課題だ。

 バルセロナというのはアメリカ人(というよりはアメリカの都会
人)にとって適度にエキゾチックで適度に都会的な場所なのだろう。
古い町並みが残り、近代的な芸術にあふれ、ロマンティックな雰囲
気も漂う。それはバルセロナがさまざまな顔を持ち、見ようによっ
てはさまざまに観れるということでもある。それはまさにウディ・
アレンが描き出す人物のように。だからウディ・アレンはバルセロ
ナを愛し、この物語の舞台にしたのだろう。

 人とバルセロナ、その魅力をどう引き出すかは観る人の見方にか
かってくる。



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□ DVD今日の買い!

<今日の作品:それでも恋するバルセロナ>

 『それでも恋するバルセロナ』サウンドトラック
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<今日のお勧め>

 ペネロペ・クルスを

 『エレジー』
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 『ボルベール<帰郷>』
  http://tinyurl.com/ln5nf3

 『バンディダス』
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 『バニラ・スカイ』
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                     日々是映画第2564号
                      2009年6月24日発行
                     発行:cinema-today
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