2009/06/22
[ほぼ日刊日々是映画] vol.2562 ★ イントゥ・ザ・ワイルド
================================================2009/6/22== -vol.2562-- ほぼ日刊 日々是映画 発行:cinema-today http://www.cinema-today.net/ =======c===i===n===e===m===a===-===t===o===d===a===y======= 2562号です。 ナンは好きですか? 私は自分でインドカレーを作るのでナンも作ってみたいと思うの ですが、なかなか手間がかかるので結局店でしか食べられないの が残念なところ。連投なんかも売っていますが、食べてみると ちょっと… でも、こちら↓はちょっとおいしそうなので買ってみてもいい かもしれません。 http://tinyurl.com/npnrwo 10枚で500円、5セットで送料無料。果たしてナンを50枚買って どうするのか?という疑問はありますが… カレー好きならちょっ と気になるという商品でした。 カレー好きといえば、札幌に行ってはまってしまったスープカレー、 こちらの本↓に大泉洋オリジナルレシピが載っていました。 http://tinyurl.com/njy672 これも気になる。 今日は『イントゥ・ザ・ワイルド』です。 ワンクリック投票実施中! ほぼ日刊日々是映画 ブログ版 http://www.eigablog.com/ 携帯の方もコチラにどうぞ。 http://www.eigablog.com/ -------- 目次 -------- ■ 今日の映画 イントゥ・ザ・ワイルド □ ワンクリック投票 □ ヒビコレリンク □ DVD今日の買い! ------------------------ ■ 今日の映画 − イントゥ・ザ・ワイルド <1行コメント> 自由を求める若者は魅力的だが、ショーン・ペンの演出はいまひとつ --cinema2455------------ イントゥ・ザ・ワイルド Into The Wild 2007年,アメリカ,148分 ----------------------- <キャスト&クルー> 監督 ショーン・ペン 原作 ジョン・クラカワー 脚本 ショーン・ペン 撮影 エリック・ゴーティエ 音楽 マイケル・ブルック カーキ・キング エディ・ヴェダー キャスト エミール・ハーシュ マーシャ・ゲイ・ハーデン キャサリン・キーナー ヴィンス・ヴォーン ウィリアム・ハート ジェナ・マローン クリステン・スチュワート <評価> ☆☆☆(満点=5) <プレビュー> 1992年アラスカ、一人の若者が荒野の中に打ち捨てられたバスで 過ごす。遡ること2年前、大学を優秀な成績で卒業したその青年ク リスは貯金を慈善団体に寄付し、家族に告げることもなく放浪の旅 にである。途中、アレクサンダー・スーパートランプと名を変え、 ヒッピーや農場主といった人々と出会いながらアラスカを目指す… ジョン・クラカウワーのベストセラー・ノンフィクションをショー ン・ペンが映画化した青春映画。 <レビュー> 一人の優秀な青年が約束された未来を捨てて放浪の旅に出る。そ れはよくある話。しかしこの物語の主人公クリス=アレクサンダー は何事にも徹底している。貯金を慈善団体に寄付し、手紙を2ヶ月 の間局留めにし、乗れなくなってしまった車はナンバープレートま で慎重に廃棄する。そこまで徹底して彼はこれまでの人間関係と物 質社会と決別する。そしてアラスカを目指す。 映画の構成は彼のたびの目的地であるアラスカでの数週間と彼が 旅に出てからアラスカに至るまでの約2年間が並行して描かれる。 面白いのは2年間の旅のほうだ。もちろんその面白さの中にはアラ スカの彼のたくましい姿にまでどのように成長するかという楽しみ も含まれるのだけれど、主に彼がそのたびの中で出会う人々との関 係であり、さまざまな困難を彼がどう乗り切ったのかという冒険譚 としての面白である。 だから基本的にはこの物語はエンターテインメントである。いく ら事実に基づいていようとこの物語が一人の若者の成長物語として 物語性を第一に組み立てられていることは間違いない。それに事実 といっても主人公である若者の書き残したものと彼が接した人々の 証言があるだけだ。描かれていない部分やあいまいな部分はいくら でも脚色することができるし、物語にそぐわない部分は使わなけれ ばいい。 そんな風に思うのは、この青年があまりにいい奴であまりに順応 性が高く、あまりに頭がいいからだ。みんなが彼のことを好きにな り、彼もみなに助けの手を差し伸べ、ちょっとした行動や言葉で親 しくなった人々を救ってしまう。こんな奴がいたら奇跡か神かと思っ てしまうのだが、他方で彼は両親のことになると徹底的にかたくな で描かれたキャラクターとはまったく別の人間のように行動する。 そのあたりに物語としてのご都合主義のようなものが見えてしま う。彼がこのような人物になりえたのは彼の感応力によるものだろ う。他人の欲求や潜在的な望みを感じ取り、それを実現する力、そ の力が彼には備わっているのだ。そんな彼がその力を両親にはまっ たく働かせることができない。それが理解できないのだ。 そしてそれとも関係してくるのだが、演出が全体的に小説っぽす ぎるのも難点だ。物語は基本的に主人公クリスの一人語りか、妹の ビリーの兄への気持ちの吐露によって展開される。そしてそれは基 本的に“言葉”なのだ。もちろん映像は常にあるが、それはあくま でも言葉を補強する道具に過ぎない。 そしてその言葉に頼った小説っぽさが彼の矛盾を見せないことを 可能にしてしまっている。彼を徹頭徹尾いい人間として描くことは ラストでカタルシスを観客に与えるためには重要なことだ。しかし、 彼はそのような人物ではありえない。その矛盾(クリスが抱える人 間的な矛盾ではなく、映画自体が抱える矛盾)を抱えたまま物語が 展開されるというのがこの作品の最大の難点だろう。 と、長々と作品の難点について書いてしまったが、決して悪い作 品ではない。一人の若者が文字通り「荒野に入る」というライフス タイルを選んだことには共感できるし、そこで語られる物質主義へ の批判も理解できる。そしてそのような現代社会が抱える問題を描 く手段としてこのような若者を主人公とするというのは面白くもあ る。 しかしだからこそ物語の本質である主人公の苦悩とは別のところ で気になる部分があるというのが残念だったのだ。やっぱりショー ン・ペンは役者のほうがいいのかな。 □ ワンクリック投票 今日のメルマガは? 面白かった! http://clap.mag2.com/giobeclous?good2562 つまらなかった http://clap.mag2.com/giobeclous?bad2562 普通 http://clap.mag2.com/giobeclous?ave2562 □ DVD今日の買い! <今日の作品:イントゥ・ザ・ワイルド> 『イントゥ・ザ・ワイルド』 http://tinyurl.com/lawd95 楽天で借りる→http://tinyurl.com/lkg27o <今日のお勧め> ショーン・ペン監督作品 『プレッジ』 http://tinyurl.com/l456yl 『クロッシング・ガード』 http://tinyurl.com/nnvrhy 『インディアン・ランナー』 http://tinyurl.com/l238bd *購読解除や、アドレス変更の際はお手数ですが、まぐまぐまたは 下記アドレスで手続きをしてください。こちらでは対処しきれな い場合もございますので。 まぐまぐ http://www.mag2.co.jp マガジンID:0000032940 メルマガページ http://cinema-today.net/magazine.html ======================================== 日々是映画第2562号 2009年6月22日発行 発行:cinema-today マガジンID:0000032940 Mail to: webmaster@cinema-today.net ======================================== 購読解除はこちらから http://cinema-today.net/magazine.html ======================================== ▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲



