2009/06/04
[ほぼ日刊日々是映画] vol.2551 ★ ガマの油
=================================================2009/6/4== -vol.2551-- ほぼ日刊 日々是映画 発行:cinema-today http://www.cinema-today.net/ =======c===i===n===e===m===a===-===t===o===d===a===y======= 2551号です。 私は、楽天を非常に頻繁にチェックしていると思うのですが、 突然人気の出る商品というのが時々あります。 今日はこちら↓ http://tinyurl.com/over66 パンケーキが33枚で1000円、しかも送料込みというもの。 確かにそれはオトクな感じが… しかもこのショップはたこ焼きの銀だこの商品も扱っている ということなので、いっしょにたこ焼きも変えてしまいます。 誰もが食費を削りたいこのご時勢、なかなか魅力的な商品で すね。 どら皮パンケーキというのもあります↓ http://tinyurl.com/pnusek こちらはなぜか32枚で1000円でした。 今日は今週末公開、役所広司初監督作品『ガマの油』です。 ワンクリック投票実施中! ほぼ日刊日々是映画 ブログ版 http://www.eigablog.com/ 携帯の方もコチラにどうぞ。 http://www.eigablog.com/ -------- 目次 -------- ■ 今日の映画 ガマの油 □ ワンクリック投票 □ ヒビコレリンク □ DVD今日の買い! ------------------------ ■ 今日の映画 − ガマの油 <1行コメント> 監督役所広司の死生観を綴った落ち着いたヒューマンドラマ。 --cinema2453------------ ガマの油 2008年,日本,131分 ----------------------- <キャスト&クルー> 監督 役所広司 原案 役所広司 中田秀子 脚本 うらら 撮影 栗田豊通 音楽 タブラトゥーラ つのだたかし 田崎瑞博 江崎浩司 近藤郁夫 山崎まさし キャスト 役所広司 瑛太 澤屋敷純一 二階堂ふみ 益岡徹 八千草薫 小林聡美 <評価> ☆☆☆1/2(満点=5) <プレビュー> 大豪邸に住むデイトレーダーの拓郎は妻の輝美と息子の拓也と3 人暮らし。拓也の幼馴染のサブローが少年院から出る日、彼を迎え に行った拓也が交通事故にあい、意識不明になってしまう。その時、 拓也の携帯に恋人の光から電話が。真実を伝えられない拓郎はとっ さに拓也のふりをしてしまう… 役所広司が監督に挑戦したファンタジックなヒューマンドラマ。 <レビュー> まず観終わっての感想は「惜しい」というものだ。あと一歩です ごい作品になりそうなのに何かが足りないか、何かが多すぎる、そ んな感じだ。 まずこの映画の基本的なテーマは欠如/不在。幼馴染のサブロー を少年院に迎えに行く途中、拓也は事故に会い、意識不明に陥る。 その結果生じる彼の不在が映画の始まりだ。両親にとって息子であ り、サブローにとって唯一の親友であり、光にとっては恋人である 拓也の不在、この不在からさまざまな不在が明らかになってゆく。 サブローの家族や知人の不在、ガマの油売りのエピソードで明らか にされる父親の両親の不在、光の祖母以外の家族の不在。 特に印象的なのは最後まで具体的には明らかにならない光の家族 の不在だ。最初の祖母宅のシーンで光は母親について「忙しい」と 口にする。しかしその母親が登場することはないし、家に返った光 を待っている人もいない。光が用意する夕食はひとり分でアパート の部屋は1Kのようにも見える。 その不在を光は祖母と拓也の存在で補っている。その拓也が不在 になろうとするとき、拓郎は図らずもそれを食い止める。その拓郎 は両親の不在を子供のころであったガマの油売りの存在で埋めてい る。但しそのイメージは妻のものと入れ替わっており、実在の存在 というよりは魂の中での存在となっているというべきだろう。 その光の両親の不在や、ガマの油売りと妻の一致というあえては 語られない部分にこの映画が本当に語りたいものがあるのではない かと思う。そしてそれは“不在の存在”とでも言うべきものではな いか。光や拓郎にとっての両親の不在とは、単なる肉体の不在であっ て、意識の上での存在そのものが不在なわけではない。不在を描く ことによってこの物語は存在を描いているのだろう。 その不在の存在というのは死生観に関わってくるものだ。死んで しまった人の存在をどうとらえるか。その極めて日本人らしいあり 方がこの作品には投影されている。それを感覚的にとらえることが できればこの作品はすっと心に染み入ってくるだろう。 ただ、この作品はそれで終わらず、余計な暗喩的エピソードを織 り交ぜてしまう。時間的な飛躍を感じさせるガマの油売りのエピソー ド(それ自体は必要だが、少ししつこい)、やけに凝ったつくりの CGで見せる熊のエピソード(その途上で描かれる花が咲き乱れる シーンは死後の世界と魂の暗喩を意識させて有効だが)、そしてこ れまたCGを駆使したラスト。これらがどうも過剰な感じがして興 をそいでしまう。 おそらくメロドラマ的なものからのずらし、あるいはアンチクラ イマックスということになるのだろうが、このドラマにはそれは不 必要だったのではないか。それがなくとも最近の過剰に感動的なド ラマとは一線を画しているし、十分に示唆的である。 分割画面を多用したりという技巧も少々うるさい。まあ役者役所 広司の初監督作品だからそのあたりは仕方のないことなのかもしれ ない。もっとなれれば余分な物はそぎ落とされ、本質が浮かび上が るような作品を取れるようになりそうだという可能性は感じさせる。 初監督という気負いが感じられないのが逆に功を奏した感がある 佳作だ。 □ ワンクリック投票 今日のメルマガは? 面白かった! http://clap.mag2.com/giobeclous?good2551 つまらなかった http://clap.mag2.com/giobeclous?bad2551 普通 http://clap.mag2.com/giobeclous?ave2551 □ DVD今日の買い! <今日の作品:ガマの油> 『ガマの油』公式サイト http://gama-movie.com/index.html <今日のお勧め> 役所広司など 『監督の油―『ガマの油』オフィシャルブック』 http://tinyurl.com/ogdacy 『トウキョウソナタ』 http://tinyurl.com/cazwse 『シルク』 http://tinyurl.com/akl22d 『Shall We ダンス?』 http://tinyurl.com/2outd9 *購読解除や、アドレス変更の際はお手数ですが、まぐまぐまたは 下記アドレスで手続きをしてください。こちらでは対処しきれな い場合もございますので。 まぐまぐ http://www.mag2.co.jp マガジンID:0000032940 メルマガページ http://cinema-today.net/magazine.html ======================================== 日々是映画第2551号 2009年6月4日発行 発行:cinema-today マガジンID:0000032940 Mail to: webmaster@cinema-today.net ======================================== 購読解除はこちらから http://cinema-today.net/magazine.html ======================================== ▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲_▲


