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2009/06/02

[ほぼ日刊日々是映画] vol.2550 ★ マンデラの名もなき看守

=================================================2009/6/2==
                        -vol.2550--
  ほぼ日刊 日々是映画         発行:cinema-today
                http://www.cinema-today.net/
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2550号です。

東京は久しぶりに気持ちのいい晴天です。
5月後半の東京は雨が多かったので梅雨前にちょっとは晴れて
欲しいものです。が、今週も曇り勝ちの予報。
まあ、私は週末北海道に行きますので(^o^)v 北海道が晴れてく
れればいいですけどね。

北海道といえば、海鮮にジンギスカンにスープカレー。
今はネットで何でも手に入る時代ですから、帰ってきたらおい
しかったものをレポートしてみたいと思います。

それまではとりあえずコチラ↓
http://tinyurl.com/mgxeg8
北海道のうにはこれからが旬だそうです。食べてみなくても
おいしいに違いありません。現地がこれより安いか調べて来
ます!

今日は『マンデラの名もなき看守』です。

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-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 マンデラの名もなき看守

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■ 今日の映画 − マンデラの名もなき看守

<1行コメント>
ネルソン・マンデラを称えるヒューマンドラマ。もう少し骨太さが欲しかった…


--cinema2453------------

 マンデラの名もなき看守

 Goodbye Bafana
 2007年,フランス=ドイツ=ベルギー=南アフリカ,117分

-----------------------

<キャスト&クルー>

監督 ビレ・アウグスト
原作 ジェームズ・グレゴリー
   ボブ・グレアム
脚本 グレッグ・ラター
撮影 ロベール・フレース
音楽 ダリオ・マリアネッリ

キャスト ジョセフ・ファインズ
     デニス・ヘイスバート
     ダイアン・クルーガー
     パトリック・リスター

<評価>

☆☆☆(満点=5)


<プレビュー>

 1968年の南アフリカ、看守のジェームズ・グレゴリーはネルソン・
マンデラらが収監されているロベン島刑務所に配属される。彼らの
言葉であるコーサ語を理解するジェームズは検閲官に任命される。
妻のグロリアは昇進の機会ととらえ喜び、ジェームズも忠実に仕事
するが、徐々にマンデラに魅かれてゆく…
 ネルソン・マンデラの獄中生活を描いた実話をもとにした映画。
監督はデンマーク人のビレ・アウグスト。


<レビュー>

 アパルトヘイト下で人種差別的偏見がはびこっていた南アフリカ
で黒人指導者ネルソン・マンデラと接することで少しずつ考え方を
変えてゆくひとりの看守を描いたヒューマンドラマで、人類史の1
ページに記される出来事を描いた物語として見る価値はある。

 この作品で主に描かれているのは白人側の視線だ。主人公のジェー
ムズは子供時代を黒人の少年と育った“黒人びいき”だが、その妻
のグロリアは白人社会にどっぷりと浸かり、黒人を野蛮人でテロリ
ストと考えることにまったく疑問を抱いていない。ジェームズも他
の白人に比べれば黒人に対して好感を持っているが、政策としての
アパルトヘイトにはまったく反対しておらず、子供たちにもあえて
急進的な教育を施そうとはしない。

 ジェームズは時代の本の少し先を行ってはいるが、それはほんの
少しのことであり、しかも未来へと進み行くその進みようは社会と
同じく非常にゆっくりだ。この作品の時間は1968年にはじまり、マ
ンデラが解放されるときに終わる。その時間はあまりに長く、その
時間と比して変化はあまりに小さい。

 われわれがここから学ぶことがあるとしたらネルソン・マンデラ
の寛容さと、白人たちから見て取れる無知であることの危険性だ。
そして個人のレベルと政治のレベルを切りはなすことで個人を操作
しようとする権力の恐ろしさであろう。

 もちろんこれらはつながっている。白人社会の権力者たちは国民
(=白人)の無知を利用して黒人を敵視させ、権力構造を維持しよ
うとする。個人レベルで接すれば差別の不条理に気づくはずの白人
たちは盲目にされ、権力による差別に加担する。黒人たちはそんな
権力を非難し、攻撃しはするけれど、無知である白人たちに非難の
矛先を向けることはせず過去の差別から目をそむけ彼らを赦す。

 そんな構造がすっきりと描かれているのはいいと思う。ただ、南
アフリカの問題が白人による黒人の差別という単純な問題ではなく、
イギリス系とオランダ系という白人内の対立の問題も大きなウェイ
トを占めていたということが無視されているのは残念だ。なんとな
くマンデラを持ち上げるのではなく、社会的な背景がもっと詳しく
書き込まれていれば見ごたえのあるドラマになったと思う。

 しかしデニス・ヘイスバートは大統領のイメージがすっかり染み
付いてマンデラには似ていないのにしっくり来た。もうそんな役し
かやれないのかも?


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<今日の作品:マンデラの名もなき看守>

 『マンデラの名もなき看守』
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<今日のお勧め>

 デニス・ヘイスバートです

 『24 -TWENTY FOUR- トリロジーBOX』
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 『アメリカを売った男』
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 『エデンより彼方に』
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 『Unit: Season 1』(輸入版)
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                     日々是映画第2550号
                      2009年6月2日発行
                     発行:cinema-today
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