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2008/10/14

[ほぼ日刊日々是映画] vol.2392 ★ アンダー・ザ・ツリー

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===============================================2008/10/14==
                        -vol.2392--
  ほぼ日刊 日々是映画         発行:cinema-today
                http://www.cinema-today.net/
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2392号です。

秋はおいしいものがたくさんありますよやはり。
これからの季節はかにですかね。
楽天ランキングでもトップを走っています…
http://tinyurl.com/3ukl7k
しかし、かには結構苦手なひとも多いかもしれません。
魚では「のどぐろ」がお勧めです。
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白身のトロとも呼ばれる脂の乗った魚です…
いまがまさに旬!
海産物ではあとは牡蠣ですかねぇ…
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カキフライ食べたいなぁ

さて、ちょっと早いんですが、今日から東京国際映画祭で上映
される作品をお届けします。忙しくて、それ以外の作品を見る
時間がなかなかないもので…
今日は『アンダー・ザ・ツリー』というバリ島を舞台にしたイ
ンドネシア映画です。


ほぼ日刊日々是映画 ブログ版
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携帯の方もコチラにどうぞ。
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-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 アンダー・ザ・ツリー

□ ヒビコレリンク

□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − アンダー・ザ・ツリー


--cinema2311------------

 アンダー・ザ・ツリー

 Di Bawah Phohon
 2008年,インドネシア,107分

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<キャスト&クルー>

監督 ガリン・ヌグロホ
脚本 アルマントノ
撮影 ヤディ・スガンディ
音楽 カデッ・スアダルナ

キャスト マルセラ・ザリアンティ
     ナディア・サフィラ
     アユ・ラクスミ
     ドゥイ・サソノ

<評価>

☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 ジャカルタからバリへとやってきたマハラニはシャーマンのお告
げでウブドの踊り手のところに行くことにする。妊娠中の女性デウィ
は病院の診察でおなかの子供が無脳症であることを知る。海辺のコ
テージに滞在するニアンは何をするでもなく刺青師のダルマの後を
ついてまわる。
 バリ島で時を過ごす3人の女性を描いたヒューマンドラマ。バリ
島の風俗もふんだんに盛り込まれている。


<レビュー>

 映画の中心にいるのはジャカルタからバリへとやってきた女性マ
ハラニ。彼女は養子で実の母を探してバリ島へやってきたらしい。
シャーマンのお告げでウブドに住む踊り手のマユンのところに行く
が、特に何をするわけでもなく、マユンのバイクの後ろに乗ってか
ごを作っているソコのところに行ったりするだけの日々だ。
 妊娠している女性デウィは産科医の診断でおなかの子供が無脳症
(anencephaly)だと診断される。夫が不在の中、生まれても生き
ていける可能性はない子供を抱えて苦悩する。
 19歳のニアンは何をするでもなく海辺で日々を過ごし、刺青師の
ダルマの後をついて歩く。物語の終盤で彼女が金持ちの娘だが、父
親が不正でつかまってしまったことがわかる。

 この作品は、その女性たちの姿を描くのだが、彼女たちの行動の
目的も、その心理も、事態の推移も、ほのめかされることによって
しか語られない。ほのめかしは高尚さの証左ではない。この映画は
すべてをほのめかしにとどめることで、観客をスクリーンの外へと
追いやり、スクリーンの中で演じられていることを他者の物語でし
かないと感じさせてしまう。
 時間軸があいまいなのも物語の理解を困難にする。3つのエピソー
ドが時に遭遇することもあるのだが、そこにドラマが産まれること
はなく、それが映画としての一体感を損なって逆に全体の見通しを
悪くしてしまう。急に思いがけない大きな音を立てたりするという
音響効果もそれが持つ意味が明らかでなければ逆効果だ。
 最終的にはマハラニは母が踊り子だったことによって、デウィは
踊りに救いを見出すことによって、ニアンはダルマの演じる芝居を
目撃することによって、踊り=芝居が共通項として浮かび上がって
くる。しかし、最終的に演じられる芝居までの過程で3人とその芝
居との関係が感情的な部分では描かれていないので、なかなかその
芝居に思いを入れることはできない。それならば、マハラニがたび
たび訪ねるソコを中心に物語を組み立てていったほうがよかったの
ではないかと思った。
 この映画の中で登場人物たちがむき出しにする感情は、締め切ら
れた部屋の中で反響し、彼女たち自身に戻ってくるだけだ。感情の
捌け口を見出せないということが劇中のニュースで流される母子心
中につながるということを言いたいのかもしれないが、どうもいま
ひとつぴんとこない。この作品は、そのようなことを描いているよ
うでいて、彼女たちへの愛情が感じられない。そのような悲劇を描
こうとするなら、彼女たちが抱える暗さを引き受けるようなことを
しないと観客には伝わらない。描こうとしていることはわかるのだ
が、どうもそれに対する取り組み方が的外れと感じてしまう作品だっ
た。




□ DVD今日の買い!

<今日の作品:アンダー・ザ・ツリー>

 『アンダー・ザ・ツリー』東京国際映画祭の該当ページ
  http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=27


<今日のお勧め>

 バリ島関係のDVD

 『地球の楽園紀行 バリ』
  http://tinyurl.com/4opzhd

 『ザ・スパイダースのバリ島珍道中』
  http://tinyurl.com/43xyk9

 『バリ島珍道中』
  http://tinyurl.com/4l2cff

 『バリでの出来事』
  http://tinyurl.com/4mkegp



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                     日々是映画第2392号
                     2008年10月14日発行
                     発行:cinema-today
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