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2008/09/07

[ほぼ日刊日々是映画] vol.2366 ★ アメリカン・ギャングスター

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=================================================2008/9/7==
                        -vol.2366--
  ほぼ日刊 日々是映画         発行:cinema-today
                http://www.cinema-today.net/
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2366号です。

しかし、相撲界はひどいもんですね。本人がやってないって言って
いるからいいって…
相撲界の未来はそうとうくらいかもしれません。いまのうちに体質
を変えないとね。
オリンピックが終わって、これというスポーツもないですし…

サッカーのおかげで眠すぎます…

今日は『アメリカン・ギャングスター』です。


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-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 アメリカン・ギャングスター

□ ヒビコレリンク

□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − アメリカン・ギャングスター


--cinema2287------------

 アメリカン・ギャングスター

 American Gangster
 2007年,アメリカ,157分

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<キャスト&クルー>

監督 りドリー・スコット
脚本 スティーヴン・ザイリアン
撮影 ハリス・サヴィデス
音楽 マルク・ストライテンフェルト

キャスト デンゼル・ワシントン
     ラッセル・クロウ
     キウェテル・イジョフォー
     ジョシュ・ブローリン
     ライマリ・ナダル

<評価>

☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 1968年、ハーレムの黒人ギャングのボス・バンピーが亡くなり、
その運転手だったフランクがあとを継ぐ。フランクはベトナム戦争
中の東南アジアにいるいとこと取引し、直接純度100%のヘロインを
仕入れることに成功、“ブルーマジック”と名づけられたヘロイン
は彼に大きな成功をもたらす。ニュージャージーの警察官リッチー
は正直すぎることで仲間から疎んじられるが、新たに設立された麻
薬捜査班のチーフに抜擢される。
 リドリー・スコットが実際の事件を元に作り上げたクライム・サ
スペンス。物静かな作品だが、主演ふたりの迫力はさすが。


<レビュー>

 60年代という時代に、黒人のギャングが麻薬取引によってのし上
がっていく。そのきっかけは麻薬の生産地との直接取引で、それは
当時社会に広がってきていた大型の小売店の商法をヒントにしたと
いうことになっている。
 このことこそがこの作品において一番重要なことなのではないか
と私は思った。マフィアやギャングなんていうと暴力と陰謀で抗争
を繰り返しているだけのようだが、やはり金を儲けたものが勝つわ
けで、金を儲けるには社会の流れを読み、対抗勢力に先んじること
が重要なわけだ。フランクは師匠であるボスのバンピーが亡くなっ
たそのディスカウントストアでそのことに気づいたのだ。
 つまり彼は社会の変化に気づき、その変化に乗っていくことで成
功者となったのだ。
 そしてもう一人、別の側面で社会の変化に気づいたのがリッチー
である。彼は汚職が当然の警察組織の中にあってバカ正直に金を警
察署に届けて仲間に疎んじられるようになる。それは、彼の正直な
性格ゆえと描かれているが、彼は警察官でありながら司法試験を目
指そうとしているあたりからも、警察官であるだけでは安泰ではな
くなりつつある社会の流れを読み取っていたのだといえるのではな
いか。警察官が犯罪者から賄賂を受け取り贅沢な生活を送れる時代
は終わりつつある、彼はそう感じ取っていたからこそ、信念に従っ
て行動し、そして最終的に成功した。

 リドリー・スコットがギャング映画でありながら、彼らしい派手
なアクションが影を潜めたのは、彼のこの事件に社会の変化とその
変化にうまくのった男たちの姿を見たからだろう。単に、一人のギャ
ングがのし上がり、それを一人の刑事が追い詰めるというありきた
りな物語では、実話であるこの話を映画として取り上げる意味は何
もない。そのようなありきたりのギャング映画ならオリジナルの脚
本で撮ったほうが何倍も面白くなるはずなのだから。
 そして結果的には、70年前後という時代とその社会、そしてフラ
ンクとリッチーというふたりの人物を描くことには成功したが、エ
ンターテインメントとしての面白さはいまひとつという感じになっ
てしまった感はある。157分という長い作品ならば、クライム・サス
ペンスらしいカタルシスを感じさせる場面があってもよかったと思
うのだが、全体的に観察者の目に徹しすぎた感じだった。
 リドリー・スコットは撮る素材は変わることはないが、作品が描
いているものは変わってきている、そんな印象を与える作品だった。
ギャング映画を見たい人よりも、ビジネスとかアメリカ社会につい
ての映画を見たいと思っている人のほうがしっくり来る作品ではな
いか。




□ DVD今日の買い!

<今日の作品:アメリカン・ギャングスター>

 『アメリカン・ギャングスター』
  http://tinyurl.com/6y4rm2

  楽天で借りる→http://tinyurl.com/6rwm34



<今日のお勧め>

 リドリー・スコットです。

 『プロヴァンスの贈りもの』
  http://tinyurl.com/6j98v5

 『ブレードランナー ファイナル・カット』
  http://tinyurl.com/4yh9q3

 『それでも生きる子供たちへ』
  http://tinyurl.com/5pfu7m

 『NUMBERS ~天才数学者の事件ファイル シーズン1』
  http://tinyurl.com/5jl64n



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                     日々是映画第2366号
                      2008年9月7日発行
                     発行:cinema-today
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