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各地に残る近代建築、古い町並みなどを訪ね歩いた旅の記録。建物めぐりと鉄道旅行をミックスした紀行です。各地を訪ねた足跡を紹介することで、当時の状況などを記録として残そうと思います。

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2008/12/13

[The Loitering Report]2008/12/13

====== The Loitering Report =========================================

/// 足まかせ漫歩日誌 ///================================= 2008/12/13

          メールマガジン『漫歩通信』  

       □□□□□□□□□□□□□□□□□    第107回
==========================================================  R.Kuroda

●足まかせ漫歩日誌の概要●

大阪を起点にしての、漫歩の記録を、少しずつ書き起こしていこうと思い
ます。これからどうなるかわかりませんが、最後まで、お付き合いのほど
お願い申し上げます。

関係ホームページ 
    http://www.geocities.jp/kurysoft/


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◆ 栗東から石部へ / 京阪中之島線開業 ◆

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■[栗東]上り新快速電車に乗り、草津駅で草津線に乗り換えて、次の手原
駅で下車する。このあたりは栗東市である。東海道本線に栗東駅が設けられ
ているが、市役所などの施設はこちらのほうが近く、市の中心駅といったと
ころか。駅の北側で国道1号線と8号線が分かれている。駅周辺など、滋賀
県内の工場や京都、大阪方面のベッドタウンとして、集合住宅や戸建て住宅
が並ぶ。

 駅前の通りをしばらく行くとSLが静態保存されているSL広場がある。
「市役所前いちょう通り」という通りを名神栗東インターチェンジのほうに
向かって歩く。名神を越えたところに市立図書館、歴史民俗博物館があるの
で立ち寄る。

 博物館は、外観から見た感じ、なかなか立派な施設と思われた。展示は、
古墳からの出土品をはじめ地元に関係した事項をピックアップして紹介して
いる。展示方法もなかなかしっかりした感じを受ける。

 手原という地名は、このあたりに「手孕伝説」があって、これに由来する
らしい。この伝説、歌舞伎『源平布引の滝』に取り込まれているそうだ。
 手原駅から西へ1kmほどのところに「鈎(まがり)の陣跡」というのがあ
る。室町時代、応仁の乱を起こしたことでも知られる9代将軍足利義尚が
六角氏討伐のために陣を敷いたところで、義尚はこの陣中で没したのだが、
1年あまりここが「御所」でもあったようだ。

 ほかには、東海道石部宿と草津宿のあいだに位置する梅ノ木立場の名薬
「和中散」や山の神神事の紹介などがなされていた。
 博物館の前には旧中島家住宅が移築されている。茅葺きの農家で明治初期
に建てられたものらしい。規模は小さな住宅だが、田の字型配置の居室に見
られるように、典型的な農家といえるものなのだろう。登録文化財のようだ。

 この日は、土間に据えられたかまどに火が入れられ、博物館を見学すると
「かまど火吹き体験チケット」なるものがもらえ、火吹き体験させてもらえ
ることになっていた。今の子どもたちにとって「火吹き」すら、博物館にあ
る、もの珍しいもののひとつなのだろう。

 博物館をあとに旧東海道の街道筋をたどってみよう。街道筋には家々が
立ち並んでいる。東海道がメインストリートだったので、むかしからの地割
りを残したまま、これだけ家々が並んでいるのだろう。ところどころに古び
た町屋もみられるものの、旧街道筋の風情はさほど残ってない。しかし、
むかしの屋号が玄関先に表示してあったりして、東海道への思い入れは感じ
られる。

 手原駅から東へ1.5kmのところに旧和中散本舗大角家住宅が残っている。
本舗は史跡、住宅は重文、庭園は名勝となっている。予約をすれば見学で
きるようだ。

 伊勢落の集落を過ぎると家並みもとぎれ、名神高速道の下を抜ける。
栗東市から湖南市になる。湖南市は、石部町と甲西町が合併して2004年10月
にできた市である。このあたり、野洲川に近く寂しげなところ、生コン工場
などがあるだけ。市境を越えて1.5kmほどで石部駅にたどりついた。

■[石部]石部は東海道の宿場町のひとつである。草津線の石部駅は、宿場
の町並みからはずれたところにあるので、そんな雰囲気はまったくない。
せっかくなので宿場町を歩いてみよう。

 その前に、東海道歴史資料館というのがあるようなので立ち寄ることに
した。街道筋をそれて、山間に分け入る。資料館はどこにあるのだ、道を
間違えたのか、と思いだしたところで、ようやく雨山文化運動公園の入口に
たどりついた。駅から30分くらいは歩いただろう。ここには、グランドや
体育館などの施設があり、スポーツする多くの人が訪れているが、クルマで
訪れるのがふつうなのだろう。この公園の一角に「東海道歴史民俗資料館」
があるようだった。

 この運動公園のなかに、「石部宿場の里」という施設があって、その一角
に資料館がある。
「石部宿場の里」には、宿場町だったころの商家や旅籠、農家などを再現
した建築群がある。当時の建物の移築ではなく、新築、といってもすでに
築20年以上経っているようだが、そんな建物が数棟並んでいる。それなりに
考証されているのだろうが、なんだこりゃ、という気持ちにさせる建築群で
ある。

 そして、奥まったところに東海道歴史資料館がある。石部宿の模型があっ
たけれど、ちゃっちい。新撰組が襲撃した宿に掛けられていた絵とか、宿場
に伝わる品々など展示されているけど、展示品を見てもらおうという熱意と
いうか、そんなものがあまり感じられない。立派だったのは小島本陣の模型
くらいか。

 なぜ、こんな山の中に資料館を建てたのだろう。スポーツ施設のように
広い敷地を必要とするなら、山を切り開いてつくるほかなかった、という
のならわかるが、こういった文化施設は、もっと足の便のよいところに設け
るべきでないか。再現建築にしてもそうだが、他所から来た人に町のことを
知ってもらおう、という気持ちがあまり感じられず、お金のかけ方をまち
がっているとしか思えない。

 とぼとぼと街にもどって石部宿の町並みを歩く。といっても、町並みが
すばらしい、といえるほど古い建物が残っているわけでない。まとまって
残ってれば、伝建地区に指定されたりして、もっと有名になってるよね。
名物だという「田楽」を食わせる茶店のような施設があったけれど。
 町並みのなかほどにある小島本陣跡地には「明治天皇聖蹟」の石碑が建
てられている。こういうが建っていることに歴史を感じますね。

 旧街道のバイパス道沿いにあるスーパーに立ち寄ったりしながら、甲西駅
まで歩く。湖南市役所が近い。
 甲西駅から草津線の電車に乗り、草津で新快速に乗り換える。(2008.10.12) 
   
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■[京阪中之島線開業]10月19日京阪中之島線が開業した。日曜日というこ
ともあって、初日に乗りに行くことにした。JR大阪環状線に乗って京橋駅
に向かい、そこで京阪電車に乗り換えた。

 中之島線は、天満橋で京阪本線と分かれ、堂島川と土佐堀川にはさまれた
中之島の地下を走る。途中に、なにわ橋、大江橋、渡辺橋が設けられた。
なにわ橋駅は北浜駅と、大江橋駅は淀屋橋駅と200mほどしか離れてない。

 中之島線では、新線建設にともなう加算運賃が適用されているが、なにわ
橋と北浜、大江橋と淀屋橋とは、運賃的には同一の扱いで、定期券では、
どちらの駅でも利用できる。渡辺橋と中之島を利用する場合は、基本運賃に
60円が加算される。

 ふだん、京阪電車を利用しないので、ダイヤがどうかわった、よくわから
ないが、10分おきくらいに中之島線の電車がやってくる。特急、急行などい
ろんな種類の電車が走っているが、中之島−出町柳間を走る「快速急行」が
新設されたようだ。

 開業初日とあって、初乗りに出かけようという人がめだつ。と、いっても
朝一番から運転を始めているので、特別、混むわけでない。
 京橋駅を出ると、高架線をゆっくり下って行って、寝屋川を渡り地下の
天満橋駅に着き、そのまま地下を中之島駅まで走るので、車窓的にはおも
しろみも何もない。10分ほどで中之島駅に着いた。リーガロイヤルホテルや
大阪国際会議場に近い。JR新福島駅、阪神福島駅へは北へ500mほど。

 そうそう、この日から、京阪の京都3駅、「五条」「四条」「丸太町」の
駅名が「清水五条」「祇園四条」「神宮丸太町」に改称された。「祇園四条」
は位置的に、まあ、わかるけど、清水、神宮を付けるのは、すこし違和感が
あるなあ。最初、神宮って、どこのことか、ピンとこなかった。

 このあと中之島駅からぶらぶら歩いて、国立国際美術館に立ち寄り、
「アジアとヨーロッパの肖像」展を見る。(2008.10.19) 

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〇電子メールマガジン「漫歩通信」第107回 2008/12/13
       発行者 R.Kuroda (kurysoft@yahoo.co.jp)
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    関係ホームページ  http://www.geocities.jp/kurysoft/

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