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2007/01/14

【山崎拓 119】北朝鮮訪問報告:粘り強い「対話」の継続を

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  「山崎拓の時々刻々」 2007年1月14日 第119号 
    ■ 北朝鮮訪問報告:粘り強い「対話」の継続を ■    
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 1月9日より北朝鮮の平壌(ピョンヤン)を訪問し昨晩帰国しました。
現地では、宋日昊(ソンイルホ)日朝国交正常化交渉担当大使をはじめ、
数名の政府要人及び党幹部と会談しました。

 日本政府は北朝鮮の核・ミサイル問題や拉致問題を解決するための
手段として「対話と圧力」を謳っているものの、もっぱら「圧力」のみを
強めているのが実状です。5人の拉致被害者とそのご家族が
帰られたのも、小泉前首相と金正日総書記の二度にわたる対話
の結果実現したことで、それ以降まったく進展がありません。
核開発阻止やミサイル凍結問題についても、事態は悪化する一方です。

 その中で、「圧力」の一方で「対話」の努力もすることにより、
解決の糸口をさぐることが今回の訪朝の目的でした。
滞在中の4日間、宋大使とだけでも延べ約15時間にわたり率直な対話を
行い“朝鮮半島の非核化”が北東アジアの平和と安定の為の不可欠な
課題であることを確認し、そのため2005年9月19日の六者会合声明文
通り北朝鮮の核廃棄が行われることを要求しました。
 
 又2002年9月17日に小泉前首相と金正日総書記が署名した
「日朝平壌宣言」が、現在も有効であることをお互い確認しました。
(「日朝平壌宣言」とは、核・ミサイル問題、拉致問題、経済協力問題を
一括解決して、日朝国交正常化を行おうとするものです。)

 一部に、北朝鮮に核開発・ミサイルを放棄する意思がまったくない以上
六者協議(日・米・中・ロ・韓国・北朝鮮)を開いても意味がない、
との意見もありますが、そうではありません。
六者協議で実質的な議論ができるということが、核開発阻止への第一歩となるのです。
“朝鮮半島の非核化”を信念とし、粘り強く「対話」努力を継続してまいる所存です。

 以上のことについて宋大使の間で下記確認メモを作成しました。

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「宋日昊大使との会談内容についての確認メモ」
                    2007.1.12
                                           
1.宋大使は、到着早々山崎拓一行の今回の訪朝は非公式なものであるため、
北朝鮮側としては、対日外交責任者である宋大使に窓口を一本化して対応する
ことになったと説明した。宋大使との会談は5回に亘り延べ15時間近くになった。
その他複数の政府要人及び労働党幹部とも話し会ったが、北朝鮮側の強い希望
によりその名は公表出来ない。

(六者会合)
2.宋大使と私は‘朝鮮半島の非核化‘が北東アジアの平和と安定のために
不可欠の課題であることで意見が一致した。特に宋大使はこれは故金日成主席
の遺訓であると強調した。

3.朝鮮半島の非核化のためには、2005年9月19日の第4回六者会合声明文を六者が
一日も早く実施に移すことが必要であることについて意見が一致した。

4.そのためには、六者会合並びに段階的実施に関する協議が円滑かつ速やかに
行われることが必要であり、昨年12月に始まり一旦休会となった第5回六者会合
(第2期)が、1月後半に予定されている金融制裁問題をめぐる米朝協議後直ちに
再開されることが望ましいとの意見で一致した。

5.私は北朝鮮は2回目の核実験を行うべきではないと主張した。この点について
宋大使は今後の米側の出方次第であると述べた。
(今のところその予定はないと思われる。)

(平壌宣言)
6.2002年9月17日発表された「日朝平壌宣言」は今日もなお有効であるとの見解で
双方認識が一致した。六者会合で核問題が決着した際には「平壌宣言」を改めて
確認し、その履行について双方が誠実に努力していくことで一致した。

(拉致問題)
7.「平壌宣言」で日本国民の生命と安全にかかわる懸案問題としてとり上げられた
拉致問題について、早期全面的解決を求めたが、宋大使は解決ずみと主張した。
さらに私から生存者の一日も早い帰国を強く要求したところ、まず遺骨の返還が
先であると主張した。

(結び)
8.宋大使は、今回議論をした諸問題について、近い将来には情勢の大きな変化があり、
勇気をもって努力されれば近い将来必ず道が開かれると強調した。

─以上─

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