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総合的な学習の時間などで話題のメディアリテラシー教育に関心のあるかたに向けて、メディアリテラシーに関する情報をお届けします。日本メディアリテラシー教育推進機構がプロデュースしています。

  • 周期 月1回刊
  • 最新号 2008/09/26
  • 発行部数 1388
  • マガジンID 0000029763
  • 個別ページ
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2008/05/11

★メディアリテラシー教育21★No.255 2008.5.11

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  情報の読み書き能力を育てる「メディアリテラシー教育21」No.255
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       編集長/水野 恵(愛知産業大学三河中学校教諭)配信部数1437

 本号では子どもとインターネットについて話題にしています。講演会や研究会
の案内もどうぞご覧ください。

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★連載★全6回
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第5回 ケータイ文化・パソコン文化
        鎌田真樹子(株式会社 魔法のiらんど http://ip.tosp.co.jp
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 昨年12月の総務大臣要請によるフィルタリング要請から、業界でも政界でも様々
な議論が交わされてきたわけですが、その論点の中で、ケータイ文化とパソコン文
化についての違いがかなりはっきり見えてきたように思います。最近ではいくつか
本や調査レポートなどが上がるようになり、パソコンを中心としてインターネット
を利用している人たちにもケータイ文化の理解が広がってきたように思いますが、
まだまだ一般的には子供たちがなぜケータイインターネットの利用を好むのかの理
由をはじめとするケータイインターネット自体への理解は浅いと思います。

 生まれた時からインターネットがあり、物心ついたときからケータイインター
ネット環境があった今の中学生・高校生は、利用の中心は主にケータイで、サポー
トとしてパソコンを利用していることが多いのです。彼らはパソコンの操作ができ
ないのではなく、むしろパソコンもよく使いこなしています。しかし実際の生活
シーンで使うには断然ケータイインターネットなのです。いつでも利用でき、しか
も自分専用の端末で、キー操作もまったく苦でなければ(彼らはゲーム機で鍛えて
いるのでケータイ入力に関してはまったく支障ありません)むしろ、パソコンのメ
リットより、ケータイが勝るのでしょう。今の中学生はなんの障壁もなく、ケータ
イもパソコンも普通に使いこなします。一方、大人のケータイインターネット利用
のレベルを調べると恐らく、かなり低いレベルであろうと思われます。

 また、ここがとても重要だと思いますが、サービス提供者の認識もケータイとパ
ソコンではまったく違うものなのです。ケータイインターネットで初期から活動し
ていた私たちは、利用者が低年齢であることの問題点をよく理解していましたので、
お客様に対して一歩踏み込んで、監視や教育啓発活動を積極的に行ってきましたが、
パソコンインターネットを中心としていたサービス提供者は、自己責任を前提とし
たパソコン向けインターネットサービスをケータイインターネットの世界にそのま
ま持ち込んでしまった場合が多いようです。パソコンのインターネットは、もとも
とお客様には干渉せずに自己責任でという文化ですから、そういったサービス提供
者がケータイインターネットの世界で展開したサービスについては、やはり青少年
関連の問題が起こりやすかったのだと思います。

 様々な協議会に参加し、議論を交わしながら思ったことは、日本のインターネッ
ト環境というのはケータイインターネットを含むインターネット環境と捕らえて物
事を考えていかなければならないのだということです。この認識はまったく当たり
前のようでありながら、実はもっとも正しく理解されていない事なのかもしれませ
ん。この、世界でも特異な日本の環境を、大人たちはどのように理解していくのか
は重要な課題です。この正しい理解なくして、大人たちが子供たちの未来に貢献す
ることはできないのではなかと考えています。


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<連載>全6回
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 第5回 子どもと一緒に遊べるインターネット★トイスタ
    横浜悠平   (株式会社RAWHIDE http://raw-hide.jp 代表取締役)
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 前回は子どもの安全をテーマとしたインターネット空間『トイスタ』をご紹介し、
子ども専用のコミュニティーで今まで存在しなかった独特のコミュニケーション文
化が形成されつつあることをご説明しました。子どもたちは実に発想豊かで、この
空間では様々な文化が今後も生まれてくることと思われます。この様な流れをサイ
ト運営者として大切に見守りつつ、未来への希望を感じているところです。イン
ターネットが本当に便利で楽しい道具であることを子ども達に実感してほしいと
思っています。

・インターネットは「生活を便利にする道具」である。
 インターネットは道具であって、目的ではありません。様々なインターネット
サービスやコンテンツが存在しますが、そのほとんどがインターネット内だけで完
結してしまうものが多く、例えば、ネットゲームなどは、ゲーム以上でもそれ以下
でもなく、その世界の中で「自分が存在することが目的」となってしまっています。
インターネットが生活を便利にする道具として使われていないのです。

・トイスタは家庭でのインターネットの話題担当である。
 私どもRAWHIDE.ではインターネットが「生活を便利にするための道具」であると
考えているため、トイスタをこの様なオンラインゲーム化していくつもりはありま
せん。トイスタを通じて子ども達がネットコミュニケーションを学び、それについ
て子どもが親に話し、親が関心を抱いて親子でインターネットについての会話が増
えていくといったことをめざしています。RAWHODEでは、子どもがトイスタで書いた
絵日記をwiiとテレビで再生するなど、さらなるツールを研究しているところです。
またお役立ていただければ幸いです。
 
 次回最終回では『しあわせインターネットファクトリー』のRAWHIDE.の今後のビ
ジョンと、『目指せ!親子で安心インターネット』のトイスタの今後の方向性をお
伝えします。



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●渡辺真由子さん講演会
  〜深刻化するネットいじめ その現状とおとなの役割〜

    主催 NPO法人名古屋NLP教育センター  http://nagoya-nlp-edu.jp/
    後援:愛知県教育委員会 名古屋市教育委員会 中部経済新聞社 
       教育家庭新聞社 名古屋青年会議

 日時 平成20年6月1日(日) 13時半から15時半
 会場 名古屋国際会議場 http://www.ncvb.or.jp/ncc/koutu/index.html
 参加費 3000円
 定員  100名
 対象  教育関係者 保護者 学生 カウンセラー コーチ メディア関係者

<内容>
・ネットいじめの現状と手口
・ネット社会の問題点を検証
・大人はどんな対策が必要か
・ネット・リテラシーとは

 深刻化するネットいじめや子どもたちのケータイやネットにおける人間関係トラ
ブルは、教育現場だけでなく、大きな社会問題となっています。
 私、桑原朱美自身、現役養護教諭時代には、保健室にもちこまれる生徒のいじめ
や人間関係トラブルの多くに携帯電話やインターネットがからんでいる現実を見て
まいりました。 こうしたネットトラブルやネットいじめの最新の実態を、「オト
ナのメディアリテラシー」の著者 渡辺真由子さんからお聞きできる講演会を企画
しました。

◆渡辺真由子さん プロフィール
 メディアジャーナリスト
 慶応大学メディア・コミュニケーション研究所非常勤講師。

  慶応大学文学部人間関係学科卒業後、テレビ局報道記者・ディレクターを経て、
 サイモンフレイザー大学メディア分析所PBD修了。メディア・リテラシー教育
 の先進国カナダにて研究。
  いじめ自殺と少年法改正に迫ったドキュメンタリー「少年調書」で、日本民間
 放送連盟賞最優秀賞、放送文化基金優秀賞受賞。
  メディアの性・暴力表現が犯罪やジェンダー意識の形成に与える影響等につい
 て、コメンテーターや講演を務める。「メディアと賢く付き合う方法」を手ほど
 きし、最先端のメディア・リテラシー教育をわかりやすく解説。最近は「ネット
 いじめ」をテーマに、被害を受けた子どもたちの取材を続けている。著書に『オ
 トナのメディア・リテラシー』。

◆講師からのメッセージ
  インターネットや携帯メールを利用した「新しいいじめ」が日本にも上陸し、
 大問題となっています。私は10年前からいじめ自殺の取材に取り組み、最近はネ
 ットいじめの被害者や教師の方々を取材しています。
 講演では、インターネット上のいじめをめぐる日本の現状、そしてこれらの問題
 の背後に潜むネット社会ならではの原因を分析し、解りやすく解説します。また
 子どもを守るための対策として、今求められるネット・リテラシーについて、先
 端のノウハウも伝授します。

■詳細はhttp://nagoya-nlp-edu.jp/kyouiku/watanabekouen.html
■参加希望の方は、以下の申し込みフォームよりお申し込みください。
  http://www.formpro.jp/form.php?fid=29865



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国語メディア研究会事務局 中村純子さん(ZXH01126@nifty.com)より

●第62回 国語メディア研究会のご案内

  京都大学大学院の森本洋介さんにカナダのメディア・リテラシー
教育の実践についてお話を伺います。小学校、中学校での具体的な実践の様子のご
紹介から、明日の授業のヒントがいただけそうです。

「トロントの初等・中等学校におけるメディア・リテラシー教育の最近の取り組み」
   講師 森本洋介さん (京都大学大学院博士課程比較教育学専攻)

 日時  2008年5月24日(土)午後6時00分〜8時00分
 場所  神奈川県川崎市・大山街道ふるさと館 第一会議室
      南武線・田園都市線「溝の口」駅から徒歩5分。
      http://www.city.kawasaki.jp/88/88oyama/home/hurusato.htm
 参加費 1000円 予約不要 当日参加歓迎

 2000年前後に盛んになったカナダのメディア・リテラシー教育実践の紹介は、こ
こ数年ほとんどなされなくなった感があります。おそらく原因のひとつとしては日
本でも実践の蓄積がある程度なされ、日本の文脈に応じた実践を模索している最中
だということがあるでしょう。

 しかしながらまだまだカナダの実践から日本が学べることが多くあると思われま
す。どちらかというと「メディア・リテラシー教育」といえば日本ではテレビなど
の映像を使った実践を想像しがちですが、カナダでは映像メディアはもちろん、活
字・音声など幅広いメディアを扱っています。そのような実践から 得るものは多い
はずです。

 今回の発表では、報告者が2005年〜 2007年までに観察した実践のいくつかについ
て報告し、そこから得られる日本への示唆を述べる予定です。


●メディア表現とリテラシーの実践と研究が「集結」したイベント「MELL EXPO」
<4月26・27日、東京大学にて>への参加報告(中村純子さんより)

 イギリスBBCの一般市民のデジタル写真動画放送や、タイや台湾の大学でのメ
ディア・リテラシー教育の取り組み、桂敬一氏の講演など、大変刺激的な内容でし
た。
 また、パビリオンと銘打って、次のようなコーナーに分かれ、ポスターセッショ
ンが行われました。 
 ・「マスメディアと市民の回路」のコーナーでは民放や地方のテレビ局の出展や、
   NIEの展示もあり様々な分野でメディア・リテラシー教育が広がっているこ
   とがわかりました。
 ・「メディアと教育」のコーナーでは高等学校、大学での映像制作実践の発表が
   多かったです。前回ご発表いただいた五嶋先生も出展されていました。

 こちらのコーナーで本会は2001年からの全61回の講義の一覧を展示しました。初
期の頃はメディア・リテラシーとは何かを学び、小中学校での国語の授業での実践
開発に取り組んでおり、徐々に映像リテラシーや海外の実践へと関心が広がってい
く様子を振り返ることができました。本当にこれまで多くの方に支えていただき、
続けることができたのだとしみじみ感じました。ここにあらためて御礼申し上げま
す。

 また、西オーストラリア州メディア教育の紹介と共に昨年度横浜市教育センター
の長期研修員としてご研究されていた青木寛先生の小中学校・国語でのメディア・
リテラシーの実践も紹介させていただきました。青木先生、ありがとうございまし
た。



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   □□□ご意見、実践報告、催しのご案内など情報をお寄せください。□□
     □□転載は電子メールで水野 mm@jmec01.org  までご相談ください。□□
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 【編集室】 編集長水野恵 /藤川 大祐、石川 晋、小林 浩一 
   発行:日本メディアリテラシー教育推進機構 < 理事長 藤川 大祐 >
     Japan Media-literacy Education Council 略称JMEC(ジェイメック)
         〒263-8522 千葉市稲毛区弥生町1-33 千葉大学教育学部
          藤川大祐 研究室 Tel 043-290-2564 Fax 020-4666-7825

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