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2005/04/26

VJ&Sound「X-FADER」 (2005/04/26発行)

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VJ&Sound「X-FADER」 (2005/04/26発行)[発行部数  1,758] by D-Style

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●visual synthesizer CG-8

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●visual synthesizer CG-8
昨日、プレス向けの新製品内覧会に行って参りました。
くだらない前置きなどは省略して、どんなものだったのかインプレッションのみ
お伝えしましょう。

http://www.big.or.jp/~3rdeye/XFADER/CG-8web/cg-8.html
(プレス向けの画像を戴いたので、各部を拡大して見れるWebを作りました)

まず、CG-8自体の機材の見た目は上の写真などを見ていただくとして、
実際に出てくる絵についてですが、こちらは自分の中で当初期待が小さかった
ためか、物凄くいいものに見えました。なんで小さかったのかというと、
静止画しか取り込めないんでしょ?とか、見た目がシンプルで大したことが
出来なそうという先入観が最初にちょっとあったわけです。音も一緒に
取り込めないしなぁとか。でも、そういったことは実際に出てくる映像を
見ることによって、余計な心配だったことに気付きました。

見たものを文章で伝えるのは、もちろん百聞は一見にしかずということで、
やはり限界あるわけですが、3Dによるリアルタイムエフェクトの凄さが
かなりのインパクトを持っているんです。

X(縦)、Y(横)、Z(奥行)の3つの要素が一つずつ独立したツマミになっていて、
これらを一つずつグリグリとやるだけで、簡単に表示されている映像が立体
として手で触ることができるという感覚です。これ自体は当然のように
思われるかもしれませんが、やはりダイレクトにリアルタイムアクセスできる
インターフェイスを持っているということは、如何に大切であるかというのは
VJの入るイベントなどで実際にやっている人なら分ってくれるところだと
思います。

直接なアプローチが単にこれらのツマミだけで変化するというだけでなく、
タイムトリップパッドという、ローランド社のV-Synthなどに搭載されている
インターフェイスがあるのですが(コルグ製品でいうカオスパッド的なもの)、
これでXとYの軸を四角いパッド上で指を滑らすだけで、これらの映像をコン
トロールできます。他にもD-BEAMコントローラーという2本のセンサーで
テルミンのように手を機材の上でヒラヒラさせるだけで、オブジェクトを
クルクル変化させたりなどが出来てしまいます。

もちろんこれらは動きを作る上でのアクセスの一例であって、実際にはこれらを
基本とした動きが、200種類以上のエフェクトの動きと相まって別の動きとして
認識されるので、実際には無限に近いシンセサイズの可能性があるわけです。

そうそう、そのシンセサイザーな機能に目を移すと、LFOや外部サウンドなど
によるモジュレーション機能があります。LFOとはロー・フリーケンシー・
オシレーターの略で、日本語にすると「低周波発振器」となりますが、
これは何をするのかというと、音でいうなら各要素への揺らぎとして
ビブラート(音程)やワウ(音色)やトレモロ(音量)などを提供するモジュールです。
これを映像で扱うとどうなるのかというと、映像の表示に対して一定の周期的な
動きが生じるのです。

例えば、LFOには波形があるのですが、サイン波という『〜』の形の波形があります。
これを映像に割り当てると、平面の画像がいきなり波打ち始めたりするわけです。
この動きを今度は3Dのオブジェクトの動きに当てはめると、右を向いたり
左を向いたりという一定の動きに周期的なこの波形の揺らぎが適用されます。
他にも矩形波という四角い形の波形があるのですが、サイン波が連続的な波の
動きだったものに対して、こちらは四角なのでいきなり逆さまの動きが周期的に
やってきます。いわゆるデジタルな動きともいえるでしょう。まあ、この他にも
ノコギリの形をしたノコギリ波や、山の形をした三角波、それから任意な揺らぎ
を自動的にもたらすランダム波などを使うことが出来ます。

それから、外部のサウンドに対しては、CG-8に直接埋め込まれているマイクと
ラインによるサウンド入力があるので、これらの音に直接反応した動きを映像に
与えられます。更に面白いことに、PEAKFREQというツマミがあって、この
ツマミを高音や低音に照準を合わせることによって反応させる楽器を変化させ
たり出来ます。例えば、低音に合わせるとキックのビートで同期したり、高音に
合わせるとハイハットやシンパルなどの音に反応するといったアプローチが実現
できます。上手くタイミングが合うと最高なパフォーマンスが期待できそうです。

簡単ですが、以上のようなところがとてもVJ的に面白いところだったりします。
さて、あとはどんな扱い方が可能なのかというところですが、この機材はMIDI
に対応していますので、全てのインターフェイスをMIDIシーケンサーなどから
コントロールして、全く完全にプログラミングされた動きをつくり出すことも
可能です。

もちろんMIDI機器ならばなんでも反応しますので、MIDIコントローラーを使って
制御できますし、上手く設定すれば楽器を弾きながらCG-8をコントロールする
ような使い方も出来ます。上手いコンビネーションをつくり出すところにセンスが
問われると思いますが、その全てはMIDICC(コントロールチェンジ)の情報で割り当て
られますので、楽器のパラメーターとCG-8側のエフェクトの動きを予め予測した
プログラムを作る必要があります。例えばシンセサイザーのピッチベンダーの
ツマミの動きをオブジェクトのXの動きにしてやれば、音の上下に追従して
オブジェクトも上下したりというアクションが簡単に創りだせるでしょう。
そういったコンビネーションもある程度プリセットされている筈なので、
最初はそれを使ってみてあとで自分なりの応用をしていくと分かりやすいと
思います。

VJマサルさんと斉藤ヒサシさんのデモセッションを最後に堪能できたわけですが、
これがまたCG-8を操るVJの方が自由なアクションをプレイ出来ているように
感じました。このとき別にサウンドプレイヤーがイケてなかったということではなくて、
VJがCG-8の利便性を前にプレイすると、DJと対等もしくはそれ以上に目立つ
アクションを繰り出すことができるという可能性を見たように思いました。

このあと、このCG-8の開発に携わった方を前にいろいろ触ることができるという
一番美味しい体験をしてきました。真ん中に付いているダイヤルは何ですか?
という質問に対しては、マニュアルにも載せていない機能で、気付いた人がイジる
ことができるエフェクトのパラメーターをイジる事が出来ますという、俄に信じ
難い発言を聞くことも出来ました(笑)このCG-8の中身についても質問したのですが、
OSはLINUXが動いているそうで、CPUはなんだか忘れましたが1GHZのものが入って
います。このあたりしっかり動いていれば別に知ってなくてもいいので、あまり
重要ではないと思います。そりゃあ、中身は8ビットのファミコンですというなら
また別の面白さはありますけど。最後に価格ですが、これは営業サイドよりまだ
オフレコということらしいので伏せさせていただきますが、福澤さん20人程度じゃ
全然手に入らないないものだということはヒントとして載せておきます。
いいものは高いですねやはり...。発売は6月上旬です。


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