中・高校教師用ニュースマガジン  RSSを登録する

中学校・高等学校の授業・指導法・研究・研修・サークル活動など中・高等学校の教師に「役立つ情報」をメールであなたのお手元へお届けします。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2009/11/11

☆日刊中高MM2365号◆杉山武子「僕らはみんな生きている」(25)杉山武子(鹿児島) ★

≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪
 日刊『中・高校教師用ニュースマガジン』(中高MM)☆第2365号☆
                  2009年11月11日:水曜日発行
   編集・発行 梶原末廣     sukaji@po.synapse.ne.jp
    http://www.synapse.ne.jp/~kanoyu/sukaji/index.html
     http://www.synapse.ne.jp/~kanoyu/kyoushi/index.html
【中高MMは野元尚巳さんのオーストラリア自転車単独横断を応援します!】
 http://kayak.synapse-blog.jp/kt/
 ☆★今日に生きる私と
       明日に生きる君がつながりあえるように語り合おう★☆
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫
====★☆INDEX★☆==========================================================
■「僕らはみんな生きている」(25)杉山武子(鹿児島)
===================================================◆◇====================

【連載】


■「僕らはみんな生きている」(25)

                 杉山武子(鹿児島)
                 iizumi@mvj.biglobe.ne.jp


◆ 本物のぬくもり

たとえばデジタルカメラで写真を撮る。その画像データをパソコンに取り込
んでしまえば、あとはこっちのもの。とばかり、画像ソフトを使って画質を
シャープにしたり、セピア調にしたり、明るさを強調したり、逆に暗くした
り、色調を変えたりと、撮った元画像を調整し加工することができる。その
作業は素人でも簡単にでき、限りなく違うものへ変化させることができる。

たとえば音楽をCD(コンパクトディスク)で聞く。音楽用CDは1980年代後
半から一般に市販されるようになったと記憶するが、それから10年ぐらいは
私はまだ音楽はレコードで聴くことが多かった。レコードを良いステレオで
聴くために、少々根が張るステレオを買ったりもした。CDが出始めのころ
は、シャープではあるけれど深みのない機械的な音になじめず、レコードの
ほうをもっぱら聴いていた。

クラシック音楽大好きな私は、その方面のCDもかなり持っている。クラシ
ック音楽の録音の場合、左右1対のマイクロフォンで集音してそのまま2つ
のチャンネルの音声とする方式がほとんどらしい。一方、ポップス、ジャズ、
演歌などの場合は歌手や楽器ごとにマイクで録音し、それをオーディオミキ
サーで2チャンネルの音声にまとめる方法が採られているそうだ。

つまり音楽もデジタルカメラの画像と同じで、CDで私たちが聴いている音
は、限りなく人工的な音ということになる。いくつもの音源を加工してより
完成度を高める作業がミキシングで、それは音のバランスや音の距離感、音
の広がりを主に調整する作業という。最近の私は、クラシック音楽でさえス
テレオではなく、パソコンにセットしてヘッドフォンで聴いてることが多い。
簡単便利だけど、ある意味、お手軽なニセモノを聴いているようなものだ。

先日、そんな日頃の不満を晴らすような素敵なコンサートに行って来た。私
の大好きなヴァイオリン奏者五嶋みどりさんをソリストに迎えての、ドイツ・
バイエルン放送交響楽団の演奏会だ。指揮者はマリス・ヤンソンスさん。い
つかNHKテレビの音楽番組でヤンソンスさんのインタビューを見て以来、
すっかりファンになった。夏にはチケットを購入して、その日を待っていた。

残念ながら鹿児島市には来てくれない。そこで当日、つれあいのその日のお
弁当を作り、掃除洗濯、翌朝分の味噌汁の用意など、最低限の主婦業を済ま
せて、ルンルン気分で福岡市へ。開演時間の午後7時に合わせて、移動時間
に読むための文庫本、藤沢周平著『白き瓶』を携えてお昼ごろに出発。今回
はつれもいなかったが、ちょっとおしゃれをして開場待ちの人々に混じり、
開演前のどきどき感もたっぷり楽しんだ。

私は福岡市に住んでいたころにも、大阪市と神戸市で行われた五嶋みどりさ
んのコンサートに行ったことがある。そのときは仕事をしていたので、仕事
が終わって夜行バスで大阪梅田まで行き、昼は街をぶらつき、夜コンサート
が終わり次第、また夜行バスに乗って朝方福岡に戻り、そのまま会社へ出勤
という荒技をこなした。もちろん夫も子どもも置いて。数年に一度のチャン
スだもの、それぐらいのワガママは許して下さいと。

今回は前半に五嶋みどりさんをソリストに、ベートーヴェン作曲「ヴァイオ
リン協奏曲ニ長調」が演奏された。アクロス福岡シンフォニーホールの3階
席だったが、思ったよりは舞台が近く、しかもオーケストラ全体はもちろん
客席も俯瞰できる正面の位置。演奏が始まるや、ホール全体に響き渡るオー
ケストラの豊かな響きが、私の全身を包みこんだ。本物のオーケストラとは
こんなにも深く温かい音色だったのかと、目ではなく、耳がくらむような心
地だった。

そこに五嶋みどりさんのヴァイオリン、ガルネリ・デルジェス「エクス・フ
ーベルマン」(1734年作)の澄んだ音が加わる。五嶋みどりさんはどんな難曲
でも完璧に弾かれるので、いつも安心して演奏を堪能できる。特に第一楽章
と第三楽章の終盤に演奏されたカデンツァは音の曼荼羅が見えるようで、聴
きほれるばかり。ステージ上の楽団員さんたちも、みどりさんの演奏を食い
入るように見ていた。みどりさんのアンコール曲目は、J.S.バッハ作曲
「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 第2楽章」だった。

これも私の大好きな曲だったので、私は身を乗り出して聴きいった。あの広
いホールがみどりさんの、というかみどりさんの魂が奏でる弦の音だけが支
配する空間となり、1860余人の聴衆はもう息をのむばかりに耳を傾けている。
後半のブラームス作曲「交響曲第2番ニ長調」は明るく大らかな曲想で、ヤ
ンソンスさんの優雅な指揮に見とれてしまった。聴衆の拍手にこたえて2曲
もアンコールが演奏され、大満足。久しぶりにオーケストラの生演奏を堪能
し、全身の細胞をあまねく活性化させられた至福の一夜だった。



==============================================================================
===編集日記=== 
  皆様に支えられて「日刊・中高MM」第2365号の発行です。

  そうかそうだな、やはり本物だなー。からだ全身を音色のシャワーで満たされる。
まさに至福のひとときだろう。簡単に音楽を持ち歩けるMP3の器機が定番の時代。
「とき」をどう過ごすかにかかっているといってもよい。あるいは「とき」の充足
感どうやって得るか。その点で音楽に限らず大抵は「良いものを少しだけ」あるい
は「よいものを少しずつ」が本当に幸せとよべるかもしれない。杉山武子さんの品
性の高さをものがたるものだ。このような作品を読んで「幸せのおすそ分け」得た
満足感に包まれた。

============================================================================== 
                  皆様のご意見・ご感想お待ちしています。
                  sukaji@po.synapse.ne.jp
                  梶原末廣【インターネット編集長】
======◆◇====================================================================
中・高校教師用ニュースマガジン 2000年3月26日創刊
         編集・発行 梶原末廣 sukaji@po.synapse.ne.jp   
      【発行部数1222名】

◎バックナンバー
http://archive.mag2.com/0000027395/index.html
☆日刊「中高MM」の登録と解除
http://www.mag2.com/m/0000027395.html
http://www.synapse.ne.jp/~kanoyu/kyoushi/index.html
●日刊【中高MM】●マガジンID:0000027395
■発行システム:インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 
        http://www.mag2.com/
 Copyright(C),2000-2009 ChuukouMM INC
 全文、または一部の記事の無断転載および再配布を禁じます。
========================================◆◇=====================================
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆2009年☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

◆「日刊 中・高校教師用ニュースマガジン」◆  

【11月連載予定】
 
12 2366  「読み聞かせる教室づくり」(6)石川晋(北海道)
13 2367 「もう一つの学校インターナショナルスクール」(22) 壷坂宣也(兵庫県)
      「薫のデジタルにっし」(66)Slotsve堀内(アメリカ)  
14 2368 「生徒へ送る心のメッセージ~教師のための新しい視点~」(28) 
                           桑原規歌(愛知県)      
15 2369 「百菜園だより」(13)木原ひろしげ(福岡県)
16 2370 「インディアナ発 ~シアワセな人生をデザインする~」(18)
                             倉本陽子(アメリカ) 
17 2374 「知識活用力の育て方」(203) 高橋りう司(東京都)
18 2375 【休載日:発行所メンテナンスの為】
19 2376 「ITのお世話の日記」(21)山之上 卓(鹿児島県) 
      「想いは南風に乗せて-あなたの心に」(41)堂園晴彦(鹿児島)
20 2377 「雑感『相手の立場』」(7) 西澤俊英(滋賀県)
21 2378 「新聞読み比べ~NIEのヒントに~」(24)谷口泰三(東京都)
22 2379 「身体と心の元気スヰッチ」(17)山下 温(鹿児島)
23 2380 「環境問題について」(102)枝廣淳子(千葉県)
24 2381 「遅刻少女が踊り子になる方法」(10)高橋雅世(鹿児島)
25 2382 「子どもたちのわくわくアート」(71)西尾環(熊本県)
26 2383 「日常性の教育学」(12)上條晴夫(宮城県)
       学級通信「翔べない豚さん」(18) 山下君子(神奈川) 
27 2384 「南の散歩道」(28) 梶原末廣(鹿児島)
28 2385 「一歩ずつ」(48)岩堀美雪(福井県)
29 2386 「数学まるかじり」(24) 山崎直和(鹿児島)
30 2387 「参加型学習の可能性」(20)鈴木隆弘(東京都)  
 
【12月連載予定】

01 2388 「教育バブルを弾け」(8)木原ひろしげ(福岡県)
02 2389 「モスポイントたより」(65)クニコホール(アメリカ)
03 2390 「未来教育への扉」(13)梶原末廣(鹿児島)          
04 2391 「ビジュツのジカン」(3)関 清恵(東京都)
05 2392 「子どもたちのわくわくアート」(72)西尾環(熊本県) 
06 2393 「薫のデジタルにっし」(67)Slotsve堀内(アメリカ)
07 2394 「奄美だより」(15)湯ノ口真由美(鹿児島)
08 2395 「総合学習回顧録ー小学生ママと総合学習」(23)名生修子(兵庫県)
09 2396 「プロジェクト志向でいこう!」(46)若槻徹(島根県)
10 2397 「読み聞かせる教室づくり」(7)石川晋(北海道)
11 2398 「僕らはみんな生きている」(26)杉山武子(鹿児島)
12 2399 「想いは南風に乗せて-あなたの心に」(42)堂園晴彦(鹿児島)
      「子どもたちのわくわくアート」(72)西尾環(熊本県)
13 2400 「もう一つの学校インターナショナルスクール」(23) 壷坂宣也(兵庫県)
14 2401 「生徒へ送る心のメッセージ~教師のための新しい視点~」(29) 
                         桑原規歌(愛知県)
15 2402 「百菜園だより」(14)木原ひろしげ(福岡県)
16 2403 「インディアナ発 ~シアワセな人生をデザインする~」(19)
                         倉本陽子(アメリカ) 
17 2404 「知識活用力の育て方」(204) 高橋りう司(東京都)
18 2405 「南の散歩道」(29) 梶原末廣(鹿児島)
19 2406 「ITのお世話の日記」(22)山之上 卓(鹿児島県) 
20 2407 「雑感『相手の立場』」(8) 西澤俊英(滋賀県)
21 2408 「新聞読み比べ~NIEのヒントに~」(25)谷口泰三(東京都)
22 2409 「身体と心の元気スヰッチ」(18)山下 温(鹿児島)
23 2410 「環境問題について」(103)枝廣淳子(千葉県)
24 2411 「遅刻少女が踊り子になる方法」(11)高橋雅世(鹿児島)
25 2412 【 未 定 】
26 2413 「日常性の教育学」(13)上條晴夫(宮城県)
       学級通信「翔べない豚さん」(19) 山下君子(神奈川) 
27 2414 「南の散歩道」(29) 梶原末廣(鹿児島)
28 2415 「一歩ずつ」(49)岩堀美雪(福井県)
29 2416 「数学まるかじり」(25) 山崎直和(鹿児島)
30 2417 「参加型学習の可能性」(21)鈴木隆弘(東京都)  
31 2418  「未来教育への扉」(14)梶原末廣(鹿児島)

「目線を変えて見えた世界」(68)野元尚巳(鹿児島)は1月25日再開。

====================================================================================
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆2009年☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る