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2008/07/13

晴 読 雨 読 マガジン <2008/07/12>

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  〓〓〓〓〓  晴 読 雨 読 マガジン  〓〓〓〓〓
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           2008,07,12号
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   【ジャンル】ノンフィクション
   【著書名】 死体闇取引
   【著者名】 アニー・チェイニー
   【出版社】 早川書房
   【初 刊】 2006年7月31日
   【金 額】 1600円+税 
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●暑い!
●というわけで、暑気払いに薄ら寒い本でも……



これはアメリカの話だ。
とある火葬場の経営者がビッグビジネスを思いつく。
彼はそれを実行し、巨万の富を得る。
貧しい人たちに格安で火葬を提供し、地元の名士と呼ばれる
が、実はこの火葬場から返却された遺灰は、亡くなった愛す
る家族のものではなかったのだ。

では、愛する家族の遺体はどこへ消えたのか?
時に、ホテルで開催される医療関係者への新技術のデモンス
トレーションとして。
時に、移植用手術のパーツとして。
時に、医薬品の原料として。
時に、骨ペーストや骨ネジとして。
時に、軍部による衝撃実験の検体として。

愛する家族の遺体は、知らないうちに転売されていたのだ。
なんとも、おぞましい出来事だが、この事件が発覚したのが、
移植手術を受けた人たちの死亡事件からだというからまた、
おぞましい。
不潔な環境で提供された死体のパーツは、病原菌の温床とな
り、数人の命をも奪ったのだ。

火葬場事件から自国の死体を巡る闇取引に興味を持ったジャー
ナリストによる、死体ビジネスの実態。

検体を前提に葬儀代を無料にする葬儀社、検体を横流しする
病院、そして、ネットワークを構築するボディブローカーた
ち。

人間の肉体というのは、高額商品なのだという。
なのに、需要と供給がなりたたない。
そこに、闇世界の入り込む隙間がある。

必要な人のところに必要なものを持っていって、何が悪い?
と言われているようで、読んでいてすっかり毒気を抜かれて
しまった。

遺体に執着のある日本では、まだここまでのことは行われて
はいないだろうが、それも時間の問題のような気がする。

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死体闇取引―暗躍するボディーブローカーたちアニー チェイニー
価格:¥ 1,680(定価:¥ 1,680)
http://www.amazon.co.jp/dp/4152087447/ref=nosim/?tag=hareame-22
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晴 読 雨 読 マガジン
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