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2008/01/13

晴 読 雨 読 マガジン <2008/01/13>

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           2008,01,13号
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   【ジャンル】実録怪談
   【著書名】 なまなりさん
   【著者名】 中山市朗
   【出版社】 メディアファクトリー
   【初 刊】 2007年6月15日
   【金 額】 1000円+税 
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●年明け一発めに怪談というのも、なかなか
●ありなのではと思う今日この頃ですが……


怪談を読むにはある程度のスキルが要る。
それは物語に寄り添う想像力だ。
背中をじっと見つめる視線、カーテンの隙間から見え隠れす
る頭、写真ににじむ黒い影。
怪異を受けた人間たちを、身近に感じられるかどうかが、怪
談を楽しめるかどうかの秘訣となる。

著者は、新耳袋コンビの片割れ。
映像関係の仕事をしている著者の元に、ホラー映画を撮りた
いという一人の男が訪れる。
彼は自分の実体験を元に、映画を作りたいというのだ。
だが、しばらくするうちにその話を立ち消えになった。

あるパーティーで再会舌男は、まるで別人のようにやつれ果
てていた。
彼は語る、世にも恐ろしい因縁話を。
本書は、二日に渡って語られた、祟りと因縁の物語だ。

なまなりさんというのは、新潟地方で言われる言葉。
生霊のことだ。

彼の弟分には結婚を控えた恋人がいた。
だが、ある仕事で彼を見初めた新潟の旧家の美人双子姉妹は、
彼の恋人にあらゆる嫌がらせを仕掛け、ついには自殺に追い
やったのだ。

その日から、双子の姉妹には怪異が訪れる。
異臭を発するマンションの部屋、真っ二つに割れる位牌、結
婚式という目出度い席でいきなり抜ける大量の髪。
夜な夜な浮かび上がる黒い影、没落していく名家。

祟り……
それは自死を選んだ彼女の祟りなのか?

じんわりと湿った文体は、怪異を語るのにまことに相応しい。
ズルズルと身をくねらせるような蛇女を幻視する、そんな物
語だ。

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なまなりさん中山市朗
価格:¥ 1,050(定価:¥ 1,050)
http://www.amazon.co.jp/dp/484011868X/ref=nosim/?tag=hareame-22
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晴 読 雨 読 マガジン
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