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1950年生まれ、高校(社会科)教師の「学校」をめぐるコメント・コラム集

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2008/05/16

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               第199号 2008年 5月 16日(毎月1・16日発行)

  目次

**学校をめぐるコメント**

        506.何のために大学へ


**日々雑感**

        601.読書・所感−2008年5月前半
        602.映画・雑感−2008年5月前半


**最近読んだ本

――――――――――――――――――――――――――――――――――
**学校をめぐるコメント**


        506.何のために大学へ
                                          (2008年 5月12日 月曜)

 何のために大学へ、――。
 今さらこんな問いかけをするのも何なんだが、最近生徒としゃべっていたこ
とと、今日の日経新聞の教育欄のコラムを読んでいてあらためてそんなことを
思った。

 大衆化のおかげで私・私たちは多くの恩恵を受けてきている。そんな今があ
る。たとえば音楽なら昔のレコードからCDへという新媒体のおかげで古今の
名演奏をさらに易々と手中にすることができるようになった。
 同様にもっと劇的なのは映画である。まさか映画そのものを私のものにでき
る日がやってくるとは、30年前には夢想もできなかった。VHSやさらにDV
Dによって廉価で私物化できることになったのだ。

                        *

 大学もその大衆化のおかげで敷居が低くなり、多くの人たちに門戸が開放さ
れることとなった。いまや勉強したければ・その意志さえあればさまざまな道
が開かれている。学問の道も百%を望むのでなければかなりの程度可能だろう。

 にもかかわらず今や大学は、学問よりも実学の道を歩んでいるかのような様
相を呈してきている。学部名もかつてのようなオーソドックスな、たとえば文
学部・経済学部などというのではなくもっと刺激的(?)な、注目度の高そう
なネーミングが盛んである。

 そして大学は学問よりも各種の資格を付与するための機関として多くの学生
を集めようとしているかのようにも見える。もちろん、それを非とするわけで
はない。大学での勉強が将来の仕事に直結するのは、ある意味望ましいことで
もある。ただ、それだけではさびしいな、と贅沢にも私は思ってしまうのだ。
自分自身のことは棚に上げて、である。

 実学的なことは大学で勉強・学問したあとでもいいじゃないかと、本当に贅
沢なことを考えてしまう。ただ、これが単純に贅沢なのではないということを
他の国の教育の中に発見することができる。豊かさの違いだろう。
 それは確かアメリカ合州国で学んだ医師の本でだったと思うのだが、要する
に医学部に行く前にまず普通に大学の勉強をしたうえで、それから医師になる
ための勉強を開始するということ。

 社会システムの違いかもしれないが、良い意味での医師を養成するためには
良いやり方だなと思う。医師になるためだけの勉強を、しかも大金をかけて..
.と、もうこれは違う話になってしまう。

                        *

 もし可能なら人生の一時期、学問という世界にほんの少しでも足を踏み入れ
てみる、これはとても得難い幸福ではないかと思うのだ。是非、私の生徒たち
にも、私同様(そんな偉そうには言えないが)ほんの少しでも味わって欲しい
と思う。資格を得て働き出す前に、まずは人間としての学問を、ということだ。
ずいぶん口幅ったいことを我ながら考えたものだと思いつつ。


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**日々雑感**


        601.読書・所感−2008年5月前半


2008/5/ 2(金)『美女競べ 三人佐平次捕物帳』(小杉健治 角川春樹事務所
 2008年 \680)

 シリーズ第9作。やはり氏の作品の中ではこれがもっとも私にはいい。

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2008/5/ 4(日)『娘と映画をみて話す民族問題ってなに?』(山中速人 現代
企画室 2007年 \1300)

 いろいろ勉強となったが、しんどい内容ばかりである。そんな映画のDVD を
購入して観るというのはなかなか気が重い。
 リストは「極北のナヌーク」・「氷海の伝説」・「地下の民」・「アルジェ
の戦い」・「ぼくの国、パパの国」・「クラッシュ」・「ライフ・イズ・ミラ
クル」・「ホテル・ルワンダ」。

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2008/5/14(水)『内部告発が社会を変える』(桐山桂一 岩波書店 2008年 \
480)
 昨年から今年にかけての各種の「偽装」に関してのブックレット。

                --------------------------------

2008/5/14(水)『父子十手捕物日記 情けの背中』(鈴木英治 徳間書店 200
8年 \648)

 シリーズ第11作。今回は主人公たちの心理描写というか、独白が目に付いた。
そういう形式にしてみたのかもしれない。
 なお結末は意外とさっと済ましているので、もしかしたら次作以降またこの
悪役が復活してくるのかもしれない。お話は魅力的な悪役なしには成立しない
ものだから。


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        602.映画・雑感−2008年5月前半


2008年 5月 4日 日曜
 今日、TSUTAYAに行ってきた。「ああ野麦峠」はなかったが、例えば「炎
上」とか「二百三高地」とかがあった。あと「相棒」もずらりと。しかしこれ
ら旧作でも360円、新作だと460円。これはレンタル料としては高い気がする。
アマゾンの中古VHSなら最低381円で買えてしまうのだから。(そもそもこんな
比較をするのはおかしいかも。)

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2008/5/10(土)[大統領の陰謀]

 すでに観たつもりでいたら、実は観てなかったという映画だった。何となく
似通った題名のものがあったのかもしれない。
 ロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンの共演。
 事件はあのニクソン大統領のウォーターゲート事件。二人のワシントンポス
トの記者が取材していく様がスリリングに映画化されている。

 ディープスロートという言葉も登場する。私の勘違いでなければ近年、実は
それは私だったというニュースを見たような気がする。
 見ていて驚かされるのは記者たちの電話での問い合わせに、結構、きちんと
応対に出て答えているという点。これには感心させられる。日本ではまず逃げ
るだろう。
 また、前口上なしでいきなり核心の質問をするところも、それは映画だから
なのか、それが事実だからなのか私には判断できないが、おそらく後者だと思
う。ともかく民主主義というものが、そこには存在するのだなと思わせられる
映画であった。1976年の作品。

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2008/5/13(火)[ブロードキャストニュース]

 男優ウィリアム・ハートの映画ということで、廉価版DVDの中から選んで購
入。

 テレビニュースのアンカー、プロデューサー、リポーターの3人の人間関係
を織り交ぜてのお話。プロデューサー役のホリー・ハンターという女優が魅力
的だ。お目当てのハートはその役柄がそんなにきれいさっぱりとした人間では
ないので、やや消化不良。そしてプロデューサー役の女性とも結ばれることは
なかった。

 女性一人に男性二人という、なかなか複雑な人間関係であった。誰とも結ば
れることなく終わっていくのだが。

 あとテレビ報道の世界を垣間見ることができる。いくらドライといってもや
はりそこは人間、首切りのひどさも描いてあった。これはどこの世界でも本当
は同じだということだろう。


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**最近読んだ本

2008/5/ 2(金)『美女競べ 三人佐平次捕物帳』(小杉健治 角川春樹事務所
 2008年 \680)
2008/5/ 4(日)『娘と映画をみて話す民族問題ってなに?』(山中速人 現代
企画室 2007年 \1300)
2008/5/14(水)『内部告発が社会を変える』(桐山桂一 岩波書店 2008年 \
480)
2008/5/14(水)『父子十手捕物日記 情けの背中』(鈴木英治 徳間書店 200
8年 \648)

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        (2000年 2月16日創刊)        kishidafumio@hotmail.com
                                            発行者  KISHIDA Fumio   
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  インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発行しています。
(http://www.mag2.com/)解除は http://www.mag2.com/m/000026043.htm/ へ。
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