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2008/07/23

GolfPlanet #1792

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┣┛ Golf Planet

┃             shinohara@post.made.ne.jp
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2008.07.23 (水)  #1792    キャプテン:c-no

━━ info ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
#1. 本一!! 【本日1番の注目の言葉と解説】
#2. コースの水曜日 【コースの話は楽しい】
   ・ポットバンカー多用論
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|本一!!┃ 規則14-3.
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|スタンレーレディースの初日、若林プロが競技失格となった。
┃その際、適用されたのが規則14-3. だ。

┃ハーフターンで時間があったので、普段から練習で使っている
|ゴムボールを腕に挟んで素振りをしたらしいが、
┃ラウンド中にスイング矯正目的の器具を使用しては
|ならないのである。
┃ちなみに、素振り用のグリップが付いた棒やバットなどを
|バッグに入れたままラウンドしても使わなければ大丈夫だと
┃安心するのは早計で、規則4-4. に触れるケースがある。

┃利口なつもりの勝手な判断も違反になれば恥ずかしいだけだ。

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キャプテンへのメールは以下のアドレスに
shinohara@post.made.ne.jp
問い合わせ、意見・感想・質問、掲載希望、etc.お気軽にどうぞ。
バックナンバーは以下のURLで
http://acith.jp

Golf Planetのブログ『ゴルフ惑星』もよろしく!
http://blog.goo.ne.jp/golfplanet/

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1.本誌での募集については個人の責任にて対応してしてください。
2.いただいたメールなどは無断で掲載・編集・修正をいれることが
 あります。予めご了承下さい。
3.掲載の希望には可能な限り掲載に応じますが、諸事情により掲載
 できないケースもあることをご理解下さい。
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コースの水曜日 wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 ・ポットバンカー多用論

ツボ状の小さく深いバンカーがポットバンカーである。
リンクスと言えばポットバンカーというぐらいの名物であるが、日
本国内では非常に珍しいものだ。

全英オープンを振り返っても、ポットバンカーではボールの止まる
場所によってはスタンスできなかったり、思うような方向にクラブ
を振れなかったりするシーンが多々あった。

バンカーとは何か? と考えたときに、古くから存在し、一つの完
成型として現在でも十分に通じるものとしてポットバンカーはカウ
ントできる。

そもそも、バンカーはハザードであり、入ることで1打損をする可
能性が高いもので良い。

現代のコース設計理論の中で、バンカーについての考え方はたくさ
んあるが、フラットなバンカーや装飾的なバンカーを原則として埋
めてグラスバンカーに変えて、機能させるバンカーは全てポットバ
ンカーにするべきだという考え方がある。

フラットなバンカーというのは、スルーザーグリーンとほぼ同じ高
さにあり、土手などもないバンカーのことで、フェアウェイを絞っ
たりして戦略ルートを明確にするのに使われている。
100ヤード以上もあるような巨大なバンカーもフラットバンカーに
分類される。

バンカーは入りやすく出にくいものというのが古来からの定義であ
り、ゴルフの本日にもかかわるものとしてこの手のフラットバンカ
ーは無駄だと言うわけである。

確かに、フラットバンカーは深いラフに比べれば簡単で、フェアウ
ェイよりは失敗する可能性があるとはいえ、上級者にとって大きな
障害とは言えず、ましてやハザードとしての機能を果たしているか
と問えば、否と言わざる得ない現状がある。

装飾的なバンカーというのは、戦略ルートに関係なく、ボールがO
Bに行くのを止める目的や、ショットの目標になるように作られた
ものを指す。
この手のバンカーは邪道だという話はよくあるのだが、日本ではコ
ース設計の権威が機能性を持ったバンカーとして多用し、それに影
響を受けて日本中に広まったという背景があり、大きな声で非難し
にくいという事情がある。(この権威、存命だし、好戦的な人なの
で余計に面倒)

20世紀の終わりに、日本だけでなく世界中でバンカーを進化させる
ことで新しいコース設計の指針とするというブームがあったのは事
実で、その際には装飾的なバンカーも肯定する考え方もあった。
先程出た巨大なフラットバンカーも、このブームの中で生まれたも
のだ。

ハザードとしての本質より、機能性やデザインを優先させるという
試みは、ある一定の効果があることは立証した。
しかし、時間が経つごとに、それはバンカーでなくとも他で代用で
きることがわかったり、実際にプレーを繰り返す中で奇抜なものほ
ど飽きてしまいやすい単調さを持っていることなどもわかった。

また、バンカーは管理費がかかるのも問題になっている。
放置しておけば、荒れ地に戻ってしまうので、日々の管理だけでな
く、定期的に砂の補充や入れ替えなどをすることを考えると、バン
カーは金食い虫だと嘆く経営者がたくさんいるのだ。
勢いで造りすぎたバンカーを潰したりするのは、色々な理由がある
が多くの場合で経済的な負担を減らすためである。

現在でも、バンカーはコースのコンセプトとして重要であることは
変わらないが、ハザードとして機能させるという原点回帰の方向に
進んでいるのは権威でも否定できないところまで来ている。

大きな流れは原点回帰という場合によくある手付かずの自然風にす
るというパターンである。
バンカリングと言われるバンカーの形を決める要素は2次元的な形
状ではなく、複雑な傾斜の等高線に沿って穴を掘るように3次元的
なものだという考え方である。
リンクスのバンカーを分類していけば、この自然なラインを持った
バンカーは自然発生する。それ故に、複数の解釈もでてきて、未だ
に確定的にはなっていないが……
どこまでの古典を採用するかで、回帰というのは複雑に変化するの
で非常に難しい。

そういう複雑な中でポットバンカー多用論はシンプルでわかりやす
い。
バンカーは難しくて当たり前。目立つポットバンカーを低い場所に
ボールが転がり入るように作れば良いが、その数は最小限にすべき
というものだ。
その少なさを補うものとして、形状はバンカーと同じグラスバンカ
ーを多用することで現代コース設計の多様化にも十分に対応できる
というわけだ。
また、バンカーの管理代を最小限に抑えるというコスト的なメリッ
トもあるのである。

バンカーは長い年月で利いているものほど徐々に大きくなってしま
う傾向がある。
これはゴルフ場の開場当時からの画像などがあるコースで、多々確
認されている事実であり、そういう意味では昔はポットバンカーと
いうコンセプトだったのに大きくなってしまった深いバンカーなど
もあることを忘れてはならない。

いずれの理論も共通しているのは、バンカーと傾斜とは切っては切
れないものだということで、そういう意味ではフラットバンカーは
埋めてグラスバンカーにするか、ウェストエリア(単なる荒れ地で
ソールして打っても良いエリア)にしてしまう改造が増えてきてい
る。

日本では未だに改造と言えば2グリーンを1グリーンにするという
話が主流である……
バンカーについて議論が巻き起きるような改造の話は聞かれない。
たまにあったとしても、それは多方面を検討した上での選択ではな
く、指名した設計家のネームバリュー有りの話で、底が浅くて泣け
てくる例が多い。
払った設計代や監修費を自慢するのは、裸の王様の逸話のようで哀
しい。

バンカーはホールの個性だという若い設計がたくさんいる。
20世紀の終わりに起きた実験的なブームの揺り戻しの中で、個々の
アイデアやコンセプトを戦わせているので、ディープなゴルフ談義
としてかなり面白い分野でもある。

バンカーについて積極的に考えるのは、設計家でなくとも面白いも
のである。
だって、コースは設計家のものでも、経営者のものでもなく、プレ
ーするゴルファーのためにあるのだ。

過剰に難しいサディスティックなバンカーは、変態が発想した悪趣
味に過ぎない。
しかし、ポットバンカーは定義として入ってきた一方向に向かって
なら簡単に出せるものであり、後退する勇気も試される分、プレー
ヤーは複数の選択肢を持つことになるのだ。

ポットバンカーは、ゴルフ史を見ても一つの完成型であることは、
間違いない。食わず嫌いではなく、味わう機会を得る意味でも、日
本国内で増えていくことを期待してしまうのである。

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